ヒキタクニオのレビュー一覧
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オレンジ色に染められた髪、ビーズが編み込まれたエクステンションと呼ばれる付け毛が、左右対称になって外に向かって突き立ち触覚のように見えた。 戒めは永遠に続くと思わせないと意味がない 安っぽい少女漫画とかドラマにあるステレオタイプな設定が巷に蔓延しているからだろう 昔は児童養護施設のことを孤児院と呼んでいたそうだけど 厨二病 華蓮はチンポの臭いがしてくるような文章だと吐き捨てた 虐待とネグレクト 川崎市中原区の武蔵小杉駅が瑠美子の新しい住所の最寄り駅となっていた リシンという毒を含むトウゴマの入手方法 ひまし油にはリシンは含まれず搾かすに殆どが含まれる 未成年の場合ってね、主犯と従犯は、単純に年
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幼い頃、母親に棄てられた過去を持つ深津九子。児童養護施設から通う学校では、担任が寄せる暗い欲望を利用して教師を支配していた。同じクラスの西野も九子の下僕だし、里実からは憧れの対象として崇め建てられていた。ある日、母親の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。母親なんていらない。
13歳とは思えないほどに賢く冷静、冷酷な九子。とはいえ、年齢で人を計ることの馬鹿馬鹿しさも感じる。何かを為すのに大事なのは年齢ではない。印象的だったのは、里実と母親が馬鹿なことをした時に、読者として「なんでそんなことを!バレちゃうじゃん!」と憤り、九子もそういうリアクションかと思いきや、実際は嬉しそうだ -
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──人を殺しても罰せられない魔法
それが、刑法第41条──
少年法が適用される境目の13歳と14歳。
たった1日で人生は変わる。
母親による育児放棄と虐待。
片親でも貧乏でも健全に育つだろう。
ただ、そこに愛情がなければ方向性は変わる。
子供は親をただ真っ直ぐに純粋に愛する。
そして愛されたい。
愛されていなかったと気づいた時、悲しみが憎しみに変わる。
【声なし笑い】と、
【誕生日プレゼントは、何でもうまくいく魔法の薬】が回収されるラストには魅せられた。
九子が最後に流した大粒の涙。
単なる気まぐれかもしれない母からの「愛」。
最初で最後の愛情。
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この著者は、精神を病んだ方を扱った作品が多いのでしょうか?冒頭の方で、「どこかで読んだ!?」と思ったら、「かわいい」に執着しすぎる女子の本を読んでました!同じ著者の本って、意外と分かるものなのですね。
この本は、才能を取り巻く物語。芸術分野に限らず、誰もが、一度は、そして特に仕事面ではだと思いますが、才能や知能の限界を感じて、そして苦しむ事ってあると思います。
売れっ子ではないが、一応、生活はできるレベルの作家の夫。イラストレーターとして独り立ちしたいが、ほぼ開店休業の妻。そして、ひと夏のゲストととしてやってきた絶対音感の甥。夫は自分に才能があるか悩み(彼が3人の中で元も一般的?)、妻は自 -
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ある日突然頭に角が生えてきてしまった女の子の物語。
女の子といっても社会人。
角が生えたこと以外は特別変わったこともなく、
何か特別な能力に目覚めて闇の組織と戦う~
みたいなストーリーでもない。
角生えちゃった。
けれどつづく日常。
もちろん角が生えたことは主人公にとっても大きな恐怖で
不安になったり、周りの目に敏感になったりもするのだけど
そこから日常に溶け込むまでが自然。
いやぁ、自分の頭に角生えたらそりゃびっくりするよなぁ、
でもどうしようもないよなぁと思いながら淡々と読めてしまう。
展開が映像向きかもね、って思いながら読んだ。
さらっと読めるので、がっつりしたミステリーを読んだ -
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物に情がわく事が多い。くたびれた家電品にスイッチを入れる時はお願いしますよーと撫でるし、家族を待つ夜にはシューシュー湯気吐く加湿器が話し相手だったり…
このお話は逆に冷蔵庫が人に対して感情を持っている。
才能という言葉に翻弄され、老朽でもなく外的要因でもないのにどんどん壊れていく夫婦と甥っ子。
それをキッチンで冷え冷え冷や冷やで見ている冷蔵庫。
動けず語れずの彼が取った行動とは…
しかし、なんと、人は弱く浅はかな生きものなのか。
しっかりと任務を全うする物と果たしてどちらが幸せなのだろう。
それでも…人はこと切れさえしなければ必ず再生、新生できる。
そう信じたい。
私のように車に名前つけて呼ん -
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冷蔵庫が一人称で語るという発想はおもしろいにゃん、登場人物の誰の感情も真意がわからないと言う意味では、イライラしたにゃん。実質普通にはわからない(理解できない)世界を描いているという意味では、的を得ているともいえるにゃん
途中でネタバレにゃんが、冷蔵庫が何かやってくれるのは、期待通りでよかったにゃん。ただ語る冷蔵庫じゃつまらんにゃん
凡猫には、理解できにゃんが、ある種の天才というのは、自分の才能の限界を知ると、子供であっても死ぬ気になるほど、思いつめるものにゃん?
イジメや親の期待をストレスに感じてなら理解できるにゃんが、最初から才能の欠片ももっていなかったにやんには、才能が無くなったことを悲
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