ヒキタクニオのレビュー一覧

  • 触法少女

    Posted by ブクログ

    オレンジ色に染められた髪、ビーズが編み込まれたエクステンションと呼ばれる付け毛が、左右対称になって外に向かって突き立ち触覚のように見えた。 戒めは永遠に続くと思わせないと意味がない 安っぽい少女漫画とかドラマにあるステレオタイプな設定が巷に蔓延しているからだろう 昔は児童養護施設のことを孤児院と呼んでいたそうだけど 厨二病 華蓮はチンポの臭いがしてくるような文章だと吐き捨てた 虐待とネグレクト 川崎市中原区の武蔵小杉駅が瑠美子の新しい住所の最寄り駅となっていた リシンという毒を含むトウゴマの入手方法 ひまし油にはリシンは含まれず搾かすに殆どが含まれる 未成年の場合ってね、主犯と従犯は、単純に年

    0
    2019年11月17日
  • ヒキタさん! ご懐妊ですよ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    妻の一言で、すべてが変わった。話題のアラフィフ作家の「男の妊活」に励む物語。夫婦ふたりで気ままな生活を送るつもりだったヒキタクニオと一回り以上年の離れた妻。ある日妻が「ヒキタさんの子どもに会いたい」

    0
    2019年09月28日
  • 触法少女

    Posted by ブクログ

    あらゆる人を惑わす九子さんのお話。半分読んだあたりからやっと面白くなって最後はあっと驚くような展開に…。もう一回読んだらもっと気づきがあるかもしれないけど読むのにちょっと苦労するかも。

    0
    2019年03月02日
  • 触法少女

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたいと思っていた、ヒキタクニオさんの小説。
    結局は自分が2役やっていたり、心酔する少女のために殺人を犯す女子がいたり、幼い、ひとりよがりな結論が多いのだが、13歳か14歳か、という境目で、”少女”側に軍配があがったような。

    0
    2019年01月05日
  • 触法少女

    Posted by ブクログ

    幼い頃、母親に棄てられた過去を持つ深津九子。児童養護施設から通う学校では、担任が寄せる暗い欲望を利用して教師を支配していた。同じクラスの西野も九子の下僕だし、里実からは憧れの対象として崇め建てられていた。ある日、母親の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。母親なんていらない。

    13歳とは思えないほどに賢く冷静、冷酷な九子。とはいえ、年齢で人を計ることの馬鹿馬鹿しさも感じる。何かを為すのに大事なのは年齢ではない。印象的だったのは、里実と母親が馬鹿なことをした時に、読者として「なんでそんなことを!バレちゃうじゃん!」と憤り、九子もそういうリアクションかと思いきや、実際は嬉しそうだ

    0
    2018年12月08日
  • 触法少女

    Posted by ブクログ

    ──人を殺しても罰せられない魔法
    それが、刑法第41条──

    少年法が適用される境目の13歳と14歳。
    たった1日で人生は変わる。

    母親による育児放棄と虐待。
    片親でも貧乏でも健全に育つだろう。
    ただ、そこに愛情がなければ方向性は変わる。
    子供は親をただ真っ直ぐに純粋に愛する。
    そして愛されたい。
    愛されていなかったと気づいた時、悲しみが憎しみに変わる。


    【声なし笑い】と、
    【誕生日プレゼントは、何でもうまくいく魔法の薬】が回収されるラストには魅せられた。

    九子が最後に流した大粒の涙。
    単なる気まぐれかもしれない母からの「愛」。
    最初で最後の愛情。

    0
    2018年11月04日
  • こどもの城殺人事件

    Posted by ブクログ

    "嘘"をテーマにした一冊といって良いのだろうか。
    17歳の高校生達による、薬物、殺人、と同性愛、純愛による苦悩。

    ヒキタクニオ氏らしい、ネタ回しとカメラワークというか視点の運び方。
    セリフが時にVシネ臭いところも散見するが、氏らしさが変わらないので素晴らしい。

    かつて、キレる17歳が社会問題になった時期があったが、昨今のスクールカーストから闇社会へのシフトが鮮明に描かれている。

    誰か、何かを守る為に吐く嘘。
    死して尚、貫こうとする嘘。
    葛藤という言葉がしっくりくる。 『解法少女』に次いで、青少年達を題材にした一冊。

    0
    2018年01月07日
  • 俺、リフレ

    Posted by ブクログ

    この著者は、精神を病んだ方を扱った作品が多いのでしょうか?冒頭の方で、「どこかで読んだ!?」と思ったら、「かわいい」に執着しすぎる女子の本を読んでました!同じ著者の本って、意外と分かるものなのですね。

    この本は、才能を取り巻く物語。芸術分野に限らず、誰もが、一度は、そして特に仕事面ではだと思いますが、才能や知能の限界を感じて、そして苦しむ事ってあると思います。

    売れっ子ではないが、一応、生活はできるレベルの作家の夫。イラストレーターとして独り立ちしたいが、ほぼ開店休業の妻。そして、ひと夏のゲストととしてやってきた絶対音感の甥。夫は自分に才能があるか悩み(彼が3人の中で元も一般的?)、妻は自

    0
    2017年10月08日
  • 遠くて浅い海

    Posted by ブクログ

    天才VS天才
    良いですねこの図。内容を知らないで読み、登場する殺し屋とオカマ、うーんヒキタ氏ワールドだなあ。

    天才科学者とそれの命を狙う殺し屋、ひとつ屋根の下に暮らし、互いのことを理解していく。
    ラス前は「えーそんな安易な感じになっちゃう?」と思ったが、ラストはなかなか心にクル展開。楽しく読めたな。シリーズだったのを知らなかったが、前作も読んでみよう。

    0
    2017年08月21日
  • 遠くて浅い海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少し長く感じた。
    天才対天才という体だが、あまり主人公からは天才を感じられなかった。

    描写はすばらしいのだが、説明が長すぎると感じる事もあった。

    ただ、ストーリー自体はそんなに悪くなく、登場人物も少なく、すっきりして読むことができた。

    淡々と暴力の描写を書くことで、よりバイオレンスが増していた。

    ちょっと蘭子の行動が理解出来なかったけど、男だから理解できないのか??
    と思った。

    0
    2017年07月18日
  • こどもの城殺人事件

    Posted by ブクログ

    高校生というのは、なんとも微妙な時期。
    作品の中心にいる5人の高校生は、普段は行動をともにする仲間同士だが、特異な状況に晒されたとき、それぞれが違った感情を違った形で発露させる。
    そのどれもが、大人にも子供にもない複雑な胸の内を反映している気がしてリアリティがあった。

    ラストは想像していなかった展開だったが、正直そこよりもそれに至る人物描写がこの作品のメインかなという印象を受けた。

    ただ、少年犯罪や仲間内でのいざこざが描かれている部分は読んでいて辛いものがあった。

    0
    2017年07月07日
  • 青鳥

    Posted by ブクログ

    ヒキタクニオにしては、ふわふわした感じの読み応えの無い作品だった。

    日本で外資系企業に身を置く、台湾人女性が悪戦苦闘しながらも幸福の青鳥を探す物語。

    0
    2016年06月06日
  • 消し屋A

    Posted by ブクログ

    殺しは鮮やかそうなのに、この仕事は成功と言えるの? 途中の博打の話に熱が入りすぎたり、親方のオムツが心配であまり仕事っぷりが解らず。きっとすごい仕掛けが!と思って読んだのに。

    0
    2016年04月13日
  • 角

    Posted by ブクログ

    『つの』

    レビューを書き忘れていて、話は思い出せるけど、なにか心に残ったものはなにもない。つまりそんな小説だ。

    0
    2015年02月28日
  • 消し屋A

    Posted by ブクログ

    【死ねばいいのに(決め台詞)】

    どんなにいい小説も後ろの数ページ解説が下らないと、ああ。ってなる。その逆もしかり。

    本当に、この人読んで書いたの?脚本家と書いてあるけどただのお調子者で、目障り。

    解説は読む必要はぜったいにない。

    0
    2014年08月16日
  • 角

    Posted by ブクログ

    ある日突然頭に角が生えてきてしまった女の子の物語。
    女の子といっても社会人。
    角が生えたこと以外は特別変わったこともなく、
    何か特別な能力に目覚めて闇の組織と戦う~
    みたいなストーリーでもない。

    角生えちゃった。
    けれどつづく日常。

    もちろん角が生えたことは主人公にとっても大きな恐怖で
    不安になったり、周りの目に敏感になったりもするのだけど
    そこから日常に溶け込むまでが自然。

    いやぁ、自分の頭に角生えたらそりゃびっくりするよなぁ、
    でもどうしようもないよなぁと思いながら淡々と読めてしまう。

    展開が映像向きかもね、って思いながら読んだ。
    さらっと読めるので、がっつりしたミステリーを読んだ

    0
    2014年08月12日
  • 角

    Posted by ブクログ

    御伽噺。
    ある日、目覚めると角が生えている主人公。

    これまでにも、目覚めると虫になった男や、花が異常に伸びた男、色々とあったが。

    校閲という仕事に従事する女性の物語。

    シュールであったり破天荒な内容ではなく、巻末の角田光代氏の後書きにもあるように、日常に重きを置いた作品。

    校閲という、あまり広く知られていない職業を選んだところもニクいが、この作品を通して、働くこと、仕事に対する姿勢や、普通の日常というものの在り方を懐疑させられる。

    小説でありながら、現実というものの本来の在り方をを捉え直したくなる一冊でした。

    0
    2014年05月12日
  • 俺、リフレ

    Posted by ブクログ

    主人公が冷蔵庫という、吾輩は猫であるのような視点。

    冷蔵庫から見たとある夫婦が壊れてゆく様が描かれている。

    壊れてゆくというか、壊れたものを取り繕っていたが、いよいよ間に合わず溢れ出すといった感じだろうか。

    しかし、そこはヒキタクニオ氏。

    オチはとても、爽やか。

    微かな希望の光が見える。

    0
    2014年04月24日
  • 俺、リフレ

    Posted by ブクログ

    物に情がわく事が多い。くたびれた家電品にスイッチを入れる時はお願いしますよーと撫でるし、家族を待つ夜にはシューシュー湯気吐く加湿器が話し相手だったり…
    このお話は逆に冷蔵庫が人に対して感情を持っている。
    才能という言葉に翻弄され、老朽でもなく外的要因でもないのにどんどん壊れていく夫婦と甥っ子。
    それをキッチンで冷え冷え冷や冷やで見ている冷蔵庫。
    動けず語れずの彼が取った行動とは…
    しかし、なんと、人は弱く浅はかな生きものなのか。
    しっかりと任務を全うする物と果たしてどちらが幸せなのだろう。
    それでも…人はこと切れさえしなければ必ず再生、新生できる。
    そう信じたい。
    私のように車に名前つけて呼ん

    0
    2014年02月20日
  • 俺、リフレ

    Posted by ブクログ

    冷蔵庫が一人称で語るという発想はおもしろいにゃん、登場人物の誰の感情も真意がわからないと言う意味では、イライラしたにゃん。実質普通にはわからない(理解できない)世界を描いているという意味では、的を得ているともいえるにゃん
    途中でネタバレにゃんが、冷蔵庫が何かやってくれるのは、期待通りでよかったにゃん。ただ語る冷蔵庫じゃつまらんにゃん
    凡猫には、理解できにゃんが、ある種の天才というのは、自分の才能の限界を知ると、子供であっても死ぬ気になるほど、思いつめるものにゃん?
    イジメや親の期待をストレスに感じてなら理解できるにゃんが、最初から才能の欠片ももっていなかったにやんには、才能が無くなったことを悲

    0
    2014年02月19日