ヒキタクニオのレビュー一覧

  • 青鳥

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    笑い、涙ありの、ちょろりと胸キュン。いや、それじゃ、安っぽくなっちまうか。でも、本当そんな感じ。
    中国から来た小姐の外資系企業の中での、異文化人と絡みなんかも面白い。
    フランス人は権利、権利、うるせーんだよ。なんて具合に。
    良いよ。

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    2011年12月07日
  • ベリィ・タルト

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    元ヤクザ者との色恋もの?いやいや、そうじゃないな。青春ものに近いかな。最後は、こうすっきりとして、何処となく哀愁が帯びる一冊。

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    2011年12月07日
  • 遠くて浅い海

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    『消し屋A』の続編。
    今回はちょいと、お涙頂戴なニュアンスもあったかな。
    スピード感が、それ程あるってわけじゃないのに、グイッと引き込まれる世界観は相変わらず。

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    2011年12月07日
  • 消し屋A

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    言葉の選び方が好き。古臭いんだけど、違和感ないんだよね。
    ヤクザものだけどコテコテ過ぎないから良い。

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    2011年12月07日
  • いつか青空

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    普通のサラリーマンとして生活する主人公は、突然に娘をさらわれ、殺される。

    秋葉原で出会った警官オタクの「ポリ子」に、
    最初は怪しみながらも共鳴し、ともに犯人探しを始める。
    自分の手で犯人を殺すために。

    ポリ子に紹介されたオタク仲間は皆異質だ。
    シリコンフェチ、ラバーフェチ、手を下さずに絵図を描く絵図男。

    後一歩で犯人にたどり着く、そこで容疑者逮捕のニュースが入る。
    それは本当に真犯人なのか?
    復讐の夢はついえてしまうのか?

    最後のオチを書くのは容易いが、それはここではあえて書かない。
    ただこの話は、後半でまた大きく、はねる。

    ヒキタ作品を好きな人も初心者も、入りやすい一冊だと思う。

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    2011年10月30日
  • 贋屋十四郎 影桜、咲かせやしょう

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     おもしろかった。江戸庶民物コミックという感じで、気楽にすらすら読めて楽しめた。作者名がカタカナだったり、登場人物があまりにあっけなく死んでしまうところもコミック風。

     十四郎と伊三治の二人は季節ごとにうまいものを食っているので、「江戸時代に住むってのもなかなかいいな」などと思ってしまう。

     十四郎の剣の腕がすごいのだが、これが無ければもっと贋屋らしい工夫が生きてきて(話を創るのが大変だろうが)そっちの方がおもしろかっただろう。

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    2011年08月03日
  • 原宿団地物語

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    つまんない、ことはないのです。

    でも、ヒキタ作品ということで期待はでかく、
    その分ちょっとだけ、びみょー感。

    登場人物の面白さ、原宿という場所の意味、団地、という設定。

    すべてにきちんと理由があるのでムリはないんだけど、
    でもなんとなく、すかすかした感じが抜けない。

    殺し屋シリーズのひりひりした感じ、やっぱあれが好きだからかな?

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    2011年07月16日
  • 消し屋A

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    「消し屋」と呼ばれる主人公とおかまのヒロイン?が、依頼を受けて頭を捻るような手段で相手を消す。そんな小説。
    疾走感はありますし、消しの手法が面白いので呼んでみて損はないと思います。

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    2010年12月28日
  • 原宿団地物語

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    確かに原宿の辺に団地あるなあ、って場所が秀逸。ハイソってわけでは全然なく、田舎ではない超都会の中に裏びれている。
    小曽根さんの人柄に癒される。
    「ボールゲーム」は少し泣きそうになった。解説の岡本健一が中々よく分かった解説をしていますね。

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    2010年09月30日
  • 遠くて浅い海

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    自殺させる、っていう経過はおもしろかったんですが…蘭子の心理がよくわからなかった。
    「消し屋A」を読んでない所為か?

    最後、天願の心に入り込んだのはすごかったですねぇ
    でも天願があんなに脆いとは思わなかった。

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    2010年09月08日
  • 原宿団地物語

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    「凶気の桜」の作者なので、恐々と読みましたが、
    良い意味で裏切られた、連作でした。

    アメリカ帰りの元アパレル勤務のじいちゃん筆頭に、
    平成初め位な雰囲気で、団地のおかしな人々の悲哀が
    描かれます。

    最初の1話はとっつき難かった物の、
    以降はすんなり入れました。

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    2010年04月04日
  • 原宿団地物語

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    下町生まれ米国育ちの小曽根さんと話をしてみたい。日常の中にありそうでなさそうな微妙な感覚が面白いです。短編なので、好きな章を好きな時に読めるのも◎。

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    2010年03月19日
  • 消し屋A

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    最初に「遠くて浅い海」を読んでしまったので、実は途中、二人の結末を思い出してなんだか余分な気持ちを抱えながら読む羽目になった。まぁそれは私のアンラッキーなので、これから読む方はまず、こっちを読んでから「遠くて・・」を読むことを推奨したい。

    オカマの蘭子と福岡にやってきた消し屋の幸三。存在そのものを「消す」彼の今回の依頼は、野球賭博にからむもの。チームのスタープレイヤー・真壁を試合の間だけ、消してほしいというのだ。しかも命は取らず、真面目一辺倒の真壁を自主的にサボタージュさせてほしいと。幸三が目をつけたのは以前借金を作って妻子を置き去りにした真壁の真の父親である、大神。クスリを打ちながら大神が

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    2009年12月15日
  • 角

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    星は4つ。けど勧めないという珍しいパターン。



    酔っ払いに飲まされて起きると、私の頭に角が生えていた。
    文章の校正を生業とする主人公はお団子ヘアのようにして、
    フツウに出版社に出勤する。

    虫になったザムザとは違い、ごくごくフツーに暮らしつづける主人公。
    角をとれるかもしれないと情報を持ってきた恋人と中国まで行くが、
    実は恋人は忙しい中でたまには旅行を、と思っただけだった。
    角は、主人公の感情を反映して、
    ちょっときゅんとしたり、しんと冷えたり、ぽっと熱を帯びたりする。

    それだけ。

    ひたすら校正する麻起子。
    角がばれ、なぜかそのばたばたで、嫌っていた編集者や作家から求愛される。
    恋人と

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    2009年10月04日
  • 遠くて浅い海

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    ◆殺すだけでなく、その人物の生きて来た痕跡までも消してしまう「消し屋」。仕事を一つ終え、オカマの蘭子とともに沖縄へ向かった消し屋のもとに、若き天才を自殺させてほしいという依頼が舞いこんだ。どうやって天才を追い詰めるのか。沖縄の地に忌まわしくも哀しい記憶が蘇る。大藪春彦賞受賞の傑作。
    ◆ヒキタ クニオ
    1961年、福岡県生まれ。イラストレーター、マルチメディア・クリエーターを経て、作家に。2000年に『凶気の桜』でデビュー。2006年、『遠くて浅い海』で第8回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ◆ところどころ、気持ち悪いし、常軌を逸した人の喜びや苦

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    2009年10月04日
  • ベリィ・タルト

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    17歳のリンを元ヤクザで芸能プロ社長、関永と専務、小松崎がアイドルとして売り出す。
    大手プロからの移籍強要。母親のサインがネックに・。
    仁が良かった

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    2009年10月04日
  • 不器用な赤

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    冒頭、あまりに荒唐無稽なキャラクター設定…と思った。「登場人物が語る台詞」は相変わらずキラキラしていたけど、キャラに感情移入ができなかった。…が、主人公の1人、利沙が自分の気持ちに気付いたあたりから心臓をギュっと掴まれた。結末に頭を殴られた。 …そんな物語です。

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    2009年10月04日
  • 不器用な赤

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    初ヒキタクニオ赤 は 思想的な赤 この世界に存在することに息苦しさや閉塞感と怒りを感じている女子高校生と在日韓国人であるのに日本名を名乗って生活していることに疑問と違和感を持つ女子高校生。二人の爆発的怒りが向かうのは 商業主義そのものとそれに踊らされる現代の人々。その巨大な「敵」と戦うために必要な力と頭脳をそれぞれが有している。高校生 普通に生きていても、どこからか湧き出るもやもやとした不安と、向かうべきところのない怒りに翻弄される年頃。二人が不幸だったのはその行き場のない怒りを静める安心できる「家庭」が無かったこと。二人の取った行動は目的も方法も間違っていたけれど、質屋の伊勢爺と同じように 

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    2011年08月01日
  • 青鳥

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    <内容>
    「幸福を見つけておいで」爺爺の思いを胸に、台湾から日本に戻った小〓(シャオウェイ)を待っていたのは、会社の理不尽さ、外資系企業ならではの多様な文化の渦。幸福には程遠い日々。そんな中、EトレードのCD‐ROM制作の仕事に就くことになるが、トラブルの嵐で…。はたして、小〓(シャオウェイ)の「青い鳥」は見つかるのか!?笑いあり涙あり。切なくも胸躍る痛快小説。

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    2009年10月04日
  • 消し屋A

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    <内容>
    オカマの蘭子とともに福岡に流れてきた消し屋の幸三。久々に訪れた博多のヤクザから依頼された今回のターゲットは、ホークスの名捕手・真壁。内容は、殺しはナシで、彼を一試合の間だけ消すという奇妙なものだった。野球一筋で真面目な真壁には、スキャンダルなど付け入る弱味がない。幸三が取った手段とは。

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    2009年10月04日