あらすじ
武士であることを捨てて長屋暮らしの赤木十四郎。
面白いことが大好きで、型にとらわれない生き方を押し通す彼の裏の顔は、贋屋と呼ばれるニセ物作りの名人だ。
人の心を踏みにじる悪党どもを相手に、精巧な贋作をでっち上げて悪巧みを暴き、地獄へ突き落とす。
情にあついがゆえに侍を捨てた男が、世におもねらず自分の道を突き進んでゆく姿は爽快。
登場する贋作に大拍手!
しいたげられた人がニセ物で救われる勧善懲悪の時代小説。
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Posted by ブクログ
おもしろかった。江戸庶民物コミックという感じで、気楽にすらすら読めて楽しめた。作者名がカタカナだったり、登場人物があまりにあっけなく死んでしまうところもコミック風。
十四郎と伊三治の二人は季節ごとにうまいものを食っているので、「江戸時代に住むってのもなかなかいいな」などと思ってしまう。
十四郎の剣の腕がすごいのだが、これが無ければもっと贋屋らしい工夫が生きてきて(話を創るのが大変だろうが)そっちの方がおもしろかっただろう。