ヒキタクニオのレビュー一覧
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原題は『ザンパーノが来たよ」だったらしい。
どうも、この題名が上手くない気がする。最後まで読んでも納得しずらい。
まあ、でも中身は面白い。
小暮美奈は、十和株式会社というPR会社に勤めている。34歳。
ある日、社長の高辺から、新しい仕事の打診がある。実質的な左遷だった。が、新会社の社長だという。
その会社は、ここの会長、津田菫が立ち上げていた「スミレ大サーカス」だった。
まるで違う世界に来てしまった美菜だが、何とか社長としてやらなければ、と社ちぃ緒ウノ高辺い教え込まれたやり方でサーカス団の人間を掌握しゆとするが、はじかれてしまう。
そして、美菜はこれまでの仕事の仕方を捨て、サーカ -
Posted by ブクログ
冷蔵庫の視点から、ある家族と才能について考察する物語。冷蔵庫が意識を持つにいたった経緯が書かれていますが、そんなことはどうでもよくなってしまうほど、家族それぞれ(作家の伊作さんと妻の悦ちゃん、そして伊作さんの甥である光君)の様子に引き込まれていきます。読み終わって感じたのは、冷蔵庫は小説における読者だということ。冷蔵庫はお話の一部ですが、お話に出てくる人たちに干渉することはできません。もどかしい思いを抱える読者の視点で伊作さんの書く掌編小説を読み、この読者(=冷蔵庫)はこれをどう思うのだろう、と想像し、そして同じようにハラハラしながら、結末を迎えるしかありません。読者はお話の外に置かれていなが
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Posted by ブクログ
ネタバレターゲットの痕跡もこの世から消し去る「消し屋」が主人公。
恋人の蘭子(おかま)と一緒に沖縄へ向かったところ、
とある天才を自殺させるという依頼が来る。
やくざの組長を消した後、沖縄へ向かうフェリーの中で物語は始まる。
遺体を始末しながら、いかにターゲットを消していくかを描いて、最初から惹きこまれる。
途中から無邪気な天才・天願の少年時代の壮大な「実験」が挿話的に入るが、
これがまた面白い。
死にそうにない男を「自殺させる」仕事をどうやって完遂するか。
展開は意外だった。
急転直下。
読み終わって、もしかしたらこれも全て作戦だったのかとも思うけど、真相はわからない。
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