ヒキタクニオのレビュー一覧

  • バブル・バブル・バブル

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    ヒキタ・クニオ『バブル・バブル・バブル』文春文庫。

    ヒキタクニオのクリエイター時代を描いた自伝的な小説。ヒキタクニオがイラストレーターやクリエイターから小説家に転身したとは知らなかった。

    1980年代のバブル時代の狂ったような日本の世相を背景に、ヒキタクニオがクリエイターとして成功しようともがく姿にバブル時代への懐かしさを感じた。

    バブルに浮かれ、様々な変人たちと出会いながら、充実した仕事の毎日を送る一方で、同郷の恋人と別れてモデルと結婚したヒキタ。しかし、ヒキタの絶頂期はそう長くは続かない……

    自分には縁が無かったバブルの恩恵。政界や財界では札束が飛び交い、いつも老若男女が踊っていた

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    2019年10月02日
  • ヒキタさん! ご懐妊ですよ

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    ヒキタクニオ『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』光文社文庫。

    不妊治療ドキュメント。ヒキタクニオの小説以外の作品を読むのは初めて。45歳と35歳の夫婦が自然に子供を授かることの難しさと大変さが、ユーモラスな文章の端々から伝わってくる。

    今の世の中、子供はまだかとか、他人の夫婦生活に関して一寸したことを話すのもタブーになっているが、周りを見ると、なかなか子供を授かることの出来ないで悩む夫婦が多いようだ。不妊治療の費用も馬鹿にならず、やむなく断念した夫婦もいるようだ。食生活の変化や様々な環境変化も一因にあるのかも知れない。

    2012年に光文社新書から刊行された同名作品を文庫化。

    本体価格600円

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    2019年06月02日
  • 跪き、道の声を聞け(PHP文芸文庫)

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    『跪き、道の声を聞け』
    ヒキタクニオ 著

    関東の裏社会を二分する十四会会長・今切の足取りが途絶える。若頭補佐の君島からの依頼で、裏社会専門探偵・時園がその行方を追う。

    筋者を書かせると、ヒキタ氏はやはり切れてるね。これまでの消し屋シリーズから比べ、場面運びがかなりスマートになっている。
    十四会、消し屋、様々なヒキタ作品に登場する本作はファンには嬉しい限りだね。

    生き様と死に様、矜持、叶わぬ恋慕。
    男臭さに溢れる重厚な一冊でした。
    『凶気の桜』が懐かしい。『消し屋』シリーズ読み返そうっと。

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    2018年01月03日
  • こどもの城殺人事件

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    面白い。思春期の少年少女の危うさ、苦悩、そして怖さを丁寧に汲み取っている。一気読みでした。
    あらすじ(背表紙より)
    男子高生の刺死体が、青山の路上で発見された。被害者は近隣の名門校に通う17歳、原田聡吾。美形で成績優秀、評判の優等生だったが、恋人の敷島亜子は、生前に彼が凶悪犯罪に関与していたとの情報を得る。同級生達の証言は食い違い、亜子は聡吾の親友から、警察捜査を妨害するよう指示された。彼は、聡吾は幼い頃に自分と交わした約束を守るため死なねばならなかったと言うのだが…。どんでん返しが冴え渡る、青春ミステリ。

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    2017年04月08日
  • こどもの城殺人事件

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    題名とは違いダークな感じだ。この作者らしく現代の暗い部分と隠された展開が楽しめた。 2016.12.2

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    2016年12月02日
  • こどもの城殺人事件

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    タイトルからは想像出来なかったストーリーと驚くような展開が待ち構えているミステリー。ヒキタクニオが描く若者たちはリアリティがあり、とても創作とは思えない。

    青山の路上で発見された男子高校生の刺殺死体。被害者の名門高校に通う17歳の原田聡吾の身に一体何が起こったのか…原田に関係する同級生たちの怪しい行動の先にあるのは…

    老若男女問わず、如何なる犯罪が起きようと、もはや不思議ではない程に病みに病んだ現代の日本。こうした現実を背景に描かれるミステリー。警察と高校生の知恵比べという見所もあるが、総じて恐ろしさと共に嫌な後味を残す物語だった。

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    2016年11月16日
  • こどもの城殺人事件

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    なんとか殺人事件といタイトルの本は基本的に買わないのだけど、こどもの城との違和感で購入。
    実際にこんな事やってる賢しい高校生も居るんじゃないかと思う話もあり恐怖を感じる。
    殺人事件そのものは、更に人の心の根深い部分に起因するのだけど、結果、登場する高校生は誰も救われない。

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    2016年11月08日
  • ウドブノ~裏原宿・神宮前情報社~

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    ロシア人が持ってきた高価だとされるウドブノを巡って,小さな探偵社のアンナ,ノア,ヨーコがやくざの白瀬や三田村たちと繰り広げる戦いを面白おかしく語っているる物語.アンナたちに強力なデブの助っ人,元警官の津屋崎が表れて,巧妙な作戦が展開される.偶然ウドブノを手にしたアンナたちは,ボイスチェンジャーを駆使して白瀬とやりあう.ヨーコが捕まってしまうが,ノアの秀逸なアイデアが功を奏して,勝利を得る.ウドブノ自体より張られていた切手が高価だとわかり,アンナたちは分け前を得る.楽しめた.

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    2015年12月24日
  • ウドブノ~裏原宿・神宮前情報社~

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    ヤクザとの騙しあい。情報社の3人、デブの津屋崎ともにシリーズができそう。デブカッコいい!
    2015.5.1

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    2015年05月01日
  • さようなら、私の嘘

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    原題は『ザンパーノが来たよ」だったらしい。
    どうも、この題名が上手くない気がする。最後まで読んでも納得しずらい。
    まあ、でも中身は面白い。
    小暮美奈は、十和株式会社というPR会社に勤めている。34歳。
    ある日、社長の高辺から、新しい仕事の打診がある。実質的な左遷だった。が、新会社の社長だという。
    その会社は、ここの会長、津田菫が立ち上げていた「スミレ大サーカス」だった。
    まるで違う世界に来てしまった美菜だが、何とか社長としてやらなければ、と社ちぃ緒ウノ高辺い教え込まれたやり方でサーカス団の人間を掌握しゆとするが、はじかれてしまう。
    そして、美菜はこれまでの仕事の仕方を捨て、サーカ

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    2015年04月17日
  • 角

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    1411 どのキャラも個性的で会話のテンポも良く楽しめました。初めての著者作品でした。ことばの回し方が好みで星4つ。

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    2014年11月20日
  • 負の紋章

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    仇を取ることでしか終わらないことってこういうことだろう。公判中に萩山の両親が石渡に示談を申し入れるが、被害者も加害者も親は親だ。殺人と自殺は人生で取り返しがつかないこと。ヒキタのいつもの主人公ではなく堅気のサラリーマンがそうせざるを得なかったことに引き寄せられた。非現実的だが、その抑えられない衝動はわかる。出所した石渡に言った由美子の「ありがとう」が象徴的だ。

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    2014年10月04日
  • 俺、リフレ

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    マンションの一室で、ほぼ全ての物語が進行して行く。なので凄く舞台の芝居っぽい。終盤における登場人物達の壊れ方が怖い。ジワジワ静かに進行していて。であるが故に、穏やかなエンディングがじわっと沁みる。

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    2014年05月03日
  • 俺、リフレ

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    冷蔵庫の視点から、ある家族と才能について考察する物語。冷蔵庫が意識を持つにいたった経緯が書かれていますが、そんなことはどうでもよくなってしまうほど、家族それぞれ(作家の伊作さんと妻の悦ちゃん、そして伊作さんの甥である光君)の様子に引き込まれていきます。読み終わって感じたのは、冷蔵庫は小説における読者だということ。冷蔵庫はお話の一部ですが、お話に出てくる人たちに干渉することはできません。もどかしい思いを抱える読者の視点で伊作さんの書く掌編小説を読み、この読者(=冷蔵庫)はこれをどう思うのだろう、と想像し、そして同じようにハラハラしながら、結末を迎えるしかありません。読者はお話の外に置かれていなが

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    2014年04月21日
  • 俺、リフレ

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    吾輩は冷蔵庫である。というお話。
    確かに我が家の冷蔵庫も、居住空間を見渡す位置にいるわ。家族の話題を書くのには、いい対象。構図の上手さとストーリー展開に、引き込まれました。

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    2014年01月26日
  • 東京ボイス

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    元ミュージシャンの吉本のボイス・スタジオを舞台にした連作風小説。吉本自身もゲイなのだが、ボイス・スタジオにレッスンに来る連中は一癖も二癖もあるヤカラばかり。吉本が前に出ずに脇役に徹して、変なヤカラの生態を際立たせる辺りが面白い。まるで現代日本の縮図のようだ。

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    2013年10月01日
  • 紅い三日月

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    文目屋。現代の仕事人!?こんな人たちがいたら怖いけど、かっこいいかも…
    2013.9.23

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    2013年09月24日
  • いつか青空

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    変態のオタクに娘を殺されたサラリーマンの復讐劇。
    やもすれば陰鬱な作品になりそうなところを、ひょんなことからサポートすることになったメンバーが見せる筋の通った拘りによって、一部でユーモアすら感じさせる内容に仕上がっています。
    カミナリオヤジを描くのが得意のヒキタ氏らしく、現代の日本のおかしな風潮に対する怒りが込められており、中年の自分としては共感するところが多いです。

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    2013年09月09日
  • 跪き、道の声を聞け

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    クールなハードボイルドだし、
    格好いい殺し屋は出てくるし、
    めっけもんの小説でした。
    表紙は目目連みたいで怖いけど、
    そんな恐ろしい話ではありません。

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    2012年12月26日
  • 桜小僧

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    チェリー・ボーイズ、桜小僧が主人公の連作短編青春小説。最近は青春小説なんぞ御無沙汰だったが、なかなか面白いじゃないの。なかでも『シュポシュポ団』には笑い転げた。高校生の頃って、こんな感じだったよなとあの頃を思い出しながら読んだ。

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    2012年10月04日