【感想・ネタバレ】跪き、道の声を聞けのレビュー

あらすじ

裏社会専門の探偵・時園。関東を二分する組織の長・今切。組織の頂点を見据えた若頭補佐・君島。すべては、一人の男が消息を絶ったことが始まりだった。関東を二分する老舗組織、十四会の会長・今切の消息が外出先で途絶えた。十四会の若頭補佐・君島は、裏社会の探偵・時園に捜索の依頼をする。時園は、君島から押し付けられた会長ガードの若衆菅田とともに今切の行方を追う。今切は消息不明になったその日、いつもは履くことのない印伝(いんでん)の靴を履いていたという。消えた今切の足取りを追いかけるなか、十四会のもとに、今切のものと思われる小指が、何者かによって送り付けられてきた! 時園、君島の進むべき道はどこへ向かうのか? 彼らはどこまで行くと決めるのか……。ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目(かつもく)せよ! 大藪賞作家渾身のハードボイルド小説。

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Posted by ブクログ

クールなハードボイルドだし、
格好いい殺し屋は出てくるし、
めっけもんの小説でした。
表紙は目目連みたいで怖いけど、
そんな恐ろしい話ではありません。

0
2012年12月26日

Posted by ブクログ

この作者らしいけど、現代らしくないかな~でも楽し♪
2011.8.1

0
2011年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
救出すべく奔放する今作。
この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
揺さぶられます。

しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
蝕まれていく様はやはり哀れでもある。

今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷりと
その曰く付きで訳ありな過去も含め、やけに
スーパーマンで切れ者なのが少し不自然ではありますが、
久々に読んだ王道のハードボイルドで、なんのかんの
言っても引き込まれます。適度にライトでユーモアも
盛り込んでいるところなんか、現代版って感じですね。

0
2011年07月13日

Posted by ブクログ

ヒキタクニオ氏の持ち味タップリのハードボイルドミステリーでした。筋モノの世界と謎のNGO、義理人情と裏切りの中で繰り広げられる探偵小説。お婆さんのプロヒットマン(消し屋)という敵対登場人物の設定もなかなか面白い趣向です!経済ヤクザの世界で探偵の緻密な洞察力、そして律儀な若いヤクザとのコンビで繰り広げられるウェルダムな一冊でした。

読後感=ちゃんとちゃんとのハードボイルド・・・

0
2011年05月13日

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