ヒキタクニオのレビュー一覧

  • 角

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    ある日突然頭に角が生えてきてしまった女の子の物語。
    女の子といっても社会人。
    角が生えたこと以外は特別変わったこともなく、
    何か特別な能力に目覚めて闇の組織と戦う~
    みたいなストーリーでもない。

    角生えちゃった。
    けれどつづく日常。

    もちろん角が生えたことは主人公にとっても大きな恐怖で
    不安になったり、周りの目に敏感になったりもするのだけど
    そこから日常に溶け込むまでが自然。

    いやぁ、自分の頭に角生えたらそりゃびっくりするよなぁ、
    でもどうしようもないよなぁと思いながら淡々と読めてしまう。

    展開が映像向きかもね、って思いながら読んだ。
    さらっと読めるので、がっつりしたミステリーを読んだあと
    息抜きしたい時なんかにどうぞ。

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    2014年08月12日
  • 角

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    御伽噺。
    ある日、目覚めると角が生えている主人公。

    これまでにも、目覚めると虫になった男や、花が異常に伸びた男、色々とあったが。

    校閲という仕事に従事する女性の物語。

    シュールであったり破天荒な内容ではなく、巻末の角田光代氏の後書きにもあるように、日常に重きを置いた作品。

    校閲という、あまり広く知られていない職業を選んだところもニクいが、この作品を通して、働くこと、仕事に対する姿勢や、普通の日常というものの在り方を懐疑させられる。

    小説でありながら、現実というものの本来の在り方をを捉え直したくなる一冊でした。

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    2014年05月12日
  • 俺、リフレ

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    主人公が冷蔵庫という、吾輩は猫であるのような視点。

    冷蔵庫から見たとある夫婦が壊れてゆく様が描かれている。

    壊れてゆくというか、壊れたものを取り繕っていたが、いよいよ間に合わず溢れ出すといった感じだろうか。

    しかし、そこはヒキタクニオ氏。

    オチはとても、爽やか。

    微かな希望の光が見える。

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    2014年04月24日
  • 俺、リフレ

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    物に情がわく事が多い。くたびれた家電品にスイッチを入れる時はお願いしますよーと撫でるし、家族を待つ夜にはシューシュー湯気吐く加湿器が話し相手だったり…
    このお話は逆に冷蔵庫が人に対して感情を持っている。
    才能という言葉に翻弄され、老朽でもなく外的要因でもないのにどんどん壊れていく夫婦と甥っ子。
    それをキッチンで冷え冷え冷や冷やで見ている冷蔵庫。
    動けず語れずの彼が取った行動とは…
    しかし、なんと、人は弱く浅はかな生きものなのか。
    しっかりと任務を全うする物と果たしてどちらが幸せなのだろう。
    それでも…人はこと切れさえしなければ必ず再生、新生できる。
    そう信じたい。
    私のように車に名前つけて呼んでるような人はラストに涙ポロリです^^;

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    2014年02月20日
  • 俺、リフレ

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    冷蔵庫が一人称で語るという発想はおもしろいにゃん、登場人物の誰の感情も真意がわからないと言う意味では、イライラしたにゃん。実質普通にはわからない(理解できない)世界を描いているという意味では、的を得ているともいえるにゃん
    途中でネタバレにゃんが、冷蔵庫が何かやってくれるのは、期待通りでよかったにゃん。ただ語る冷蔵庫じゃつまらんにゃん
    凡猫には、理解できにゃんが、ある種の天才というのは、自分の才能の限界を知ると、子供であっても死ぬ気になるほど、思いつめるものにゃん?
    イジメや親の期待をストレスに感じてなら理解できるにゃんが、最初から才能の欠片ももっていなかったにやんには、才能が無くなったことを悲観することもなかったにゃんで、よくわからなかったにゃん。ただ、にやんには才能が無くてよかったにゃんと思ったにゃん。

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    2014年02月19日
  • 俺、リフレ

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    ホッとするような冷蔵庫小説。

    イマイチ売れない作家・伊名田伊作夫婦を温かい目で見つめるスウェーデン製冷蔵庫・リフレの物語。

    壊れかけた家庭を修復する一筋の光…

    ヒキタクニオ作品にしては平凡過ぎる。

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    2014年01月24日
  • 原宿団地物語

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    小曽根さんがご近所の登場人物たちと接する中で、それぞれの個人的な生活、人生、日常的な風景が描かれている。登場人物たちが抱える事情は、都会の真ん中にある原宿団地の土地柄を反映しているようなリアリティがあって、退屈せずに読み進められた。

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    2013年12月28日
  • 桜小僧

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    ヤンチャな童貞小僧の青春グラフィティ。

    ヒキタ氏の作品って、どれも小気味良いね。節回しが粋っていうのかな。

    大袈裟に云えば、魂感じる。

    こういう餓鬼達がいた方が、絶対健全だよな。
    誰だよ、草食系なんて呼称考えた奴。
    んなもんがあるから、去勢されたのが増殖するんだよな。

    あいかわらず、スカッとする一冊でした。

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    2012年09月18日
  • 原宿団地物語

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    ネタバレ

    青山キラー通り沿いにある原宿団地を舞台にした短編集。
    原宿団地とは実在したのですね。
    もちろんフィクションでしょう。

    主人公は73歳の小曽根さん。
    40代までアメリカで過ごした江戸っ子で、ベルギー人の奥さんと二人暮らし。
    原宿団地の主として団地で起こることをすべて見ている。

    小曽根さんが主人公になったり、脇役になったりして物語は進んでいく。

    表題作『原宿団地物語』は団地の住民達が団結して落書き犯を捕まえる話。
    タイガーマスクの仮装をすることで安堵感を得られる女性という存在が面白い。
    バツイチの翻訳家との恋愛話もあり、唯一恋愛色の強い話だった。

    『汚し屋』
    ヴィンテージジーンズの贋作を作る売れない役者が主人公。
    団地に住むホステスの部屋に転がり込んで、小曽根さんと出会う。
    夢追い人のなんだかヒリヒリする話。

    『ボールゲーム』
    小曽根さん少年野球の監督になるの巻。
    爽やか。野球が好きであるほど楽しめる。
    ノー知識だといまいちかも。

    『スイス式』
    ハゲであることにコンプレックスを持つスイス人マッサージ師の話。
    自虐と悲哀。

    『原宿シロー』
    亭主関白な夫を持つ専業主婦のお話。
    一番ドラマチックなものの、こういう系統の話は好きではない。

    『夢騒がし』
    自分が人を殺した(妻を殺した)と思い込んでいる男の話。
    精神ホラー的。

    『天狗』
    トンデモ系。
    とつぜん現れた天狗に「願いをかなえてやる」と言われた40男が、とある願いをかなえてもらう話。
    かなりしょうもないけど、オチはよかった。

    『チョコレート・ペーストの日々』
    小曽根さんがいじめられているらしき小学生と出会い、なんとか救う手立てはないかと考える。
    小曽根さんの生活もちらり。

    ほのかな恋愛テイストあり、
    スポ魂あり、ホラーあり、不思議系もありで、いろいろなお話が楽しめる。
    相変わらず文章がうまくて展開のメリハリも効いて面白い。

    のだが、本作は小曽根さんのキャラがいまいちな印象だった。
    小曽根さんは中身はアメリカンなおじいさんだけれど、物語の中ではとても70代には見えない。
    70代に設定する必要性もさほどない。
    だからあえての小曽根さんの設定に違和感があった。

    そしてそれぞれの物語の登場人物、筋は悪くはなかったものの、もう一段階、全編につながりがあればよかったかなあと思う。
    ちらっと別の話とリンクしたりする場面もあるものの、少し物足りなかった。
    ちょっとパラパラしちゃった感。

    もう一歩のカタルシスがないのが、凡庸な読後感。

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    2012年04月18日
  • 原宿団地物語

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    何だか、ほのぼのする。
    爺さん婆さんの奮闘記。
    なんだか、こういうコミュニティあったら良いね。今って近所の人間関係なんて希薄だしよ。
    場所が想像出来るだけに、中々悪くない。

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    2011年12月07日
  • 青鳥

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    社会に出てからでも青春はあります。成長をしながら必死に働く主人公達の姿には共感ができました。

    ただこの小説、舞台が広告代理店なだけ、気持ちが分かりすぎます。あまりにも自分の環境に近い小説は逆に疲れます。

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    2011年11月08日
  • 贋屋十四郎 影桜、咲かせやしょう

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    ヒキタクニオ初の時代小説?連作物で池永陽が白ならヒキタクニオは黒かグレーかみたいな感じです。

    大体、ヒキタクニオの主人公はヤクザやヒットマンが出てきて腕が立つという設定なので、コレは刀の腕が立つ贋屋という贋物を作る裏家業という設定…まぁいつもと同じという事でしょうか。

    ただし連作なので(8話)飽きないで読めました。

    1つ気になった点が…江戸時代で「株が上がった」って使ったんですかね?
    ソコだけがチョット…こうゆうのはドコで調べればいいんですかね?

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    2011年10月01日
  • 角

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    ある朝目覚めると、麻起子の頭に角が!と、面白おかしいな設定。角を隠しながら普通に生活する麻紀子・・・どんな締めになるのか想像もつかなかったけど、案外あっさり。実際、頭に角が生えるなんて事があったら、大スクープ間違いナシ(笑)

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    2011年08月17日
  • 跪き、道の声を聞け

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    この作者らしいけど、現代らしくないかな~でも楽し♪
    2011.8.1

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    2011年08月01日
  • 東京ボイス

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    元売れない歌手でゲイの男性が教えるボイストレーニングの生徒達は、それぞれ人には言えない悩みを抱えている。トレーニングを通して少しは悩みが軽減されるものの、決して完全解決には至らないところがミソ。この中途半端加減が「無理しなくてもいいよ」と言われているようで、なんとなく暖かい。

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    2011年07月28日
  • 跪き、道の声を聞け

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    ネタバレ

    2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
    任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
    あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
    ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
    行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
    救出すべく奔放する今作。
    この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
    関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
    血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
    揺さぶられます。

    しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
    裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
    蝕まれていく様はやはり哀れでもある。

    今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷりと
    その曰く付きで訳ありな過去も含め、やけに
    スーパーマンで切れ者なのが少し不自然ではありますが、
    久々に読んだ王道のハードボイルドで、なんのかんの
    言っても引き込まれます。適度にライトでユーモアも
    盛り込んでいるところなんか、現代版って感じですね。

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    2011年07月13日
  • 跪き、道の声を聞け

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    ヒキタクニオ氏の持ち味タップリのハードボイルドミステリーでした。筋モノの世界と謎のNGO、義理人情と裏切りの中で繰り広げられる探偵小説。お婆さんのプロヒットマン(消し屋)という敵対登場人物の設定もなかなか面白い趣向です!経済ヤクザの世界で探偵の緻密な洞察力、そして律儀な若いヤクザとのコンビで繰り広げられるウェルダムな一冊でした。

    読後感=ちゃんとちゃんとのハードボイルド・・・

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    2011年05月13日
  • 負の紋章

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    ネタバレ

    永遠に続くと思われた「日常」は、突然断ち切られた。
    両親の留守の間に、忽然と姿を消した10歳の少女。
    数日後に無残な姿で発見される。その無垢な身体には無数の噛み痕が残っていた。

    壮絶な復讐劇が始まる。

    ロリコン変態男に娘を殺された男の、復習という内容なんだけれど
    それに協力するのもみな、いろんな特技を持った「オタク」たち。
    主人公の憤りはすごく理解できるし、自分でも同じことを考えるかもしれない・・

    かなり無理のある、ご都合主義な内容ではあるけれど
    勢いで読ませられちゃうって感じ

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    2010年12月28日
  • 不器用な赤

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    毎日の生活に息苦しさを感じていた女子高生2人
    そんなふたりが組んで最大の無血テロを企てる。

    後半テンポよく、ぐいぐい引き込まれて読みました。
    ラストがショッキング

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    2010年10月06日
  • 消し屋A

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    オカマの蘭子とともに福岡に流れてきた消し屋の幸三。久々に訪れた博多のヤクザから依頼された今回のターゲットは、ホークスの名捕手・真壁。内容は、殺しはナシで、彼を一試合の間だけ消すという奇妙なものだった。野球一筋で真面目な真壁には、スキャンダルなど付け入る弱味がない。幸三が取った手段とは。

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    2010年09月24日