ヒキタクニオのレビュー一覧

  • 俺、リフレ

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    ホッとするような冷蔵庫小説。

    イマイチ売れない作家・伊名田伊作夫婦を温かい目で見つめるスウェーデン製冷蔵庫・リフレの物語。

    壊れかけた家庭を修復する一筋の光…

    ヒキタクニオ作品にしては平凡過ぎる。

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    2014年01月24日
  • 原宿団地物語

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    小曽根さんがご近所の登場人物たちと接する中で、それぞれの個人的な生活、人生、日常的な風景が描かれている。登場人物たちが抱える事情は、都会の真ん中にある原宿団地の土地柄を反映しているようなリアリティがあって、退屈せずに読み進められた。

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    2013年12月28日
  • 桜小僧

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    ヤンチャな童貞小僧の青春グラフィティ。

    ヒキタ氏の作品って、どれも小気味良いね。節回しが粋っていうのかな。

    大袈裟に云えば、魂感じる。

    こういう餓鬼達がいた方が、絶対健全だよな。
    誰だよ、草食系なんて呼称考えた奴。
    んなもんがあるから、去勢されたのが増殖するんだよな。

    あいかわらず、スカッとする一冊でした。

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    2012年09月18日
  • 原宿団地物語

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    ネタバレ

    青山キラー通り沿いにある原宿団地を舞台にした短編集。
    原宿団地とは実在したのですね。
    もちろんフィクションでしょう。

    主人公は73歳の小曽根さん。
    40代までアメリカで過ごした江戸っ子で、ベルギー人の奥さんと二人暮らし。
    原宿団地の主として団地で起こることをすべて見ている。

    小曽根さんが主人公になったり、脇役になったりして物語は進んでいく。

    表題作『原宿団地物語』は団地の住民達が団結して落書き犯を捕まえる話。
    タイガーマスクの仮装をすることで安堵感を得られる女性という存在が面白い。
    バツイチの翻訳家との恋愛話もあり、唯一恋愛色の強い話だった。

    『汚し屋』
    ヴィンテ

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    2012年04月18日
  • 原宿団地物語

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    何だか、ほのぼのする。
    爺さん婆さんの奮闘記。
    なんだか、こういうコミュニティあったら良いね。今って近所の人間関係なんて希薄だしよ。
    場所が想像出来るだけに、中々悪くない。

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    2011年12月07日
  • 青鳥

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    社会に出てからでも青春はあります。成長をしながら必死に働く主人公達の姿には共感ができました。

    ただこの小説、舞台が広告代理店なだけ、気持ちが分かりすぎます。あまりにも自分の環境に近い小説は逆に疲れます。

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    2011年11月08日
  • 贋屋十四郎 影桜、咲かせやしょう

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    ヒキタクニオ初の時代小説?連作物で池永陽が白ならヒキタクニオは黒かグレーかみたいな感じです。

    大体、ヒキタクニオの主人公はヤクザやヒットマンが出てきて腕が立つという設定なので、コレは刀の腕が立つ贋屋という贋物を作る裏家業という設定…まぁいつもと同じという事でしょうか。

    ただし連作なので(8話)飽きないで読めました。

    1つ気になった点が…江戸時代で「株が上がった」って使ったんですかね?
    ソコだけがチョット…こうゆうのはドコで調べればいいんですかね?

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    2011年10月01日
  • 角

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    ある朝目覚めると、麻起子の頭に角が!と、面白おかしいな設定。角を隠しながら普通に生活する麻紀子・・・どんな締めになるのか想像もつかなかったけど、案外あっさり。実際、頭に角が生えるなんて事があったら、大スクープ間違いナシ(笑)

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    2011年08月17日
  • 跪き、道の声を聞け

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    この作者らしいけど、現代らしくないかな~でも楽し♪
    2011.8.1

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    2011年08月01日
  • 東京ボイス

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    元売れない歌手でゲイの男性が教えるボイストレーニングの生徒達は、それぞれ人には言えない悩みを抱えている。トレーニングを通して少しは悩みが軽減されるものの、決して完全解決には至らないところがミソ。この中途半端加減が「無理しなくてもいいよ」と言われているようで、なんとなく暖かい。

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    2011年07月28日
  • 跪き、道の声を聞け

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    ネタバレ

    2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
    任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
    あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
    ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
    行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
    救出すべく奔放する今作。
    この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
    関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
    血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
    揺さぶられます。

    しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
    裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
    蝕まれていく様はやはり哀れでもある。

    今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷり

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    2011年07月13日
  • 跪き、道の声を聞け

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    ヒキタクニオ氏の持ち味タップリのハードボイルドミステリーでした。筋モノの世界と謎のNGO、義理人情と裏切りの中で繰り広げられる探偵小説。お婆さんのプロヒットマン(消し屋)という敵対登場人物の設定もなかなか面白い趣向です!経済ヤクザの世界で探偵の緻密な洞察力、そして律儀な若いヤクザとのコンビで繰り広げられるウェルダムな一冊でした。

    読後感=ちゃんとちゃんとのハードボイルド・・・

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    2011年05月13日
  • 負の紋章

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    ネタバレ

    永遠に続くと思われた「日常」は、突然断ち切られた。
    両親の留守の間に、忽然と姿を消した10歳の少女。
    数日後に無残な姿で発見される。その無垢な身体には無数の噛み痕が残っていた。

    壮絶な復讐劇が始まる。

    ロリコン変態男に娘を殺された男の、復習という内容なんだけれど
    それに協力するのもみな、いろんな特技を持った「オタク」たち。
    主人公の憤りはすごく理解できるし、自分でも同じことを考えるかもしれない・・

    かなり無理のある、ご都合主義な内容ではあるけれど
    勢いで読ませられちゃうって感じ

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    2010年12月28日
  • 不器用な赤

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    毎日の生活に息苦しさを感じていた女子高生2人
    そんなふたりが組んで最大の無血テロを企てる。

    後半テンポよく、ぐいぐい引き込まれて読みました。
    ラストがショッキング

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    2010年10月06日
  • 消し屋A

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    オカマの蘭子とともに福岡に流れてきた消し屋の幸三。久々に訪れた博多のヤクザから依頼された今回のターゲットは、ホークスの名捕手・真壁。内容は、殺しはナシで、彼を一試合の間だけ消すという奇妙なものだった。野球一筋で真面目な真壁には、スキャンダルなど付け入る弱味がない。幸三が取った手段とは。

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    2010年09月24日
  • さようなら、私の嘘

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    最後の展開があんまりなくて普通に終わってしまった。個人的にはもうちょっとハッピーがあったら嬉しかったけど…人生そんなに甘くないってことか。
    ストーリーは普通だったけど、いろんな登場人物の目線で進む自然な文章の流れが読みやすくて好きだった。

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    2010年07月21日
  • 原宿団地物語

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    なんかゆるめな話が続くかんじでござった。
    小曽根さんがお掃除するのが日常で、もう一個非日常なお話が近くで展開。短編が続く。あー原宿団地か…

    素敵に暮らしたいね

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    2011年06月26日
  • さようなら、私の嘘

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    サーカス団のお話なので、『魅せる』ということについて、
    また、パブリシティの会社のお話でもあったので、
    魅せる広報についても、お勉強になりました。
    ストーリーは普通、かな。
    2010.6.17~7.3

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    2010年07月05日
  • さようなら、私の嘘

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    【PR会社に勤める小暮美奈(34)は、ある日、子会社の社長に就任するように言い渡される。その実態は「スミレ大サーカス」を経営することだった!偏屈な川崎団長以下、女好きの幸一・ケンカ好きの幸作兄弟、いんちきドイツ人のモーゼスブラザースなど変わり者ばかりの団員たち。なんとか彼らに馴染んで奮闘する美奈だが、サーカスを邪魔する影が次々と…地元のヤクザとのいざこざ、“何でも屋”による買収工作、ついにはバリケード封鎖で機動隊と対決…美奈はサーカスを守り抜くことができるのか。】


    働いてると理不尽なことってたくさんある。
    例え言い訳だと言われても、言い分を聞いてもらいたいこともある。間違っている事を間違っ

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    2010年04月23日
  • 原宿団地物語

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    すごく好きな作家のひとりなんだけど、
    今回は、ちょっと残念。

    連作集だと思わずに読み始めたから、最初の話から、
    こんな調子で続くのなら、ちょっとだるいな、と思って
    一度途中で中断してしまった。
    短編が続くと知って、何とか持ち直した。

    タイガーマスクの話も、天狗の話も、スイス人の話も、そう考えるとよかったし、
    最後の淳也と小曽根さん以外、ひとりで暮らしていて、そのさびしい生活の中で団地っていう設定が必要以上になれなれしくなく、それでいて人とつながっている感じがして、うまいなぁ、と思った。

    でもねー…。
    野球の話とか、おもしろそうだったので、もっとよく理解したかったし、
    写真の話とかは、よく

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    2010年03月24日