ヒキタクニオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ青山キラー通り沿いにある原宿団地を舞台にした短編集。
原宿団地とは実在したのですね。
もちろんフィクションでしょう。
主人公は73歳の小曽根さん。
40代までアメリカで過ごした江戸っ子で、ベルギー人の奥さんと二人暮らし。
原宿団地の主として団地で起こることをすべて見ている。
小曽根さんが主人公になったり、脇役になったりして物語は進んでいく。
表題作『原宿団地物語』は団地の住民達が団結して落書き犯を捕まえる話。
タイガーマスクの仮装をすることで安堵感を得られる女性という存在が面白い。
バツイチの翻訳家との恋愛話もあり、唯一恋愛色の強い話だった。
『汚し屋』
ヴィンテ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
救出すべく奔放する今作。
この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
揺さぶられます。
しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
蝕まれていく様はやはり哀れでもある。
今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷり -
Posted by ブクログ
【PR会社に勤める小暮美奈(34)は、ある日、子会社の社長に就任するように言い渡される。その実態は「スミレ大サーカス」を経営することだった!偏屈な川崎団長以下、女好きの幸一・ケンカ好きの幸作兄弟、いんちきドイツ人のモーゼスブラザースなど変わり者ばかりの団員たち。なんとか彼らに馴染んで奮闘する美奈だが、サーカスを邪魔する影が次々と…地元のヤクザとのいざこざ、“何でも屋”による買収工作、ついにはバリケード封鎖で機動隊と対決…美奈はサーカスを守り抜くことができるのか。】
働いてると理不尽なことってたくさんある。
例え言い訳だと言われても、言い分を聞いてもらいたいこともある。間違っている事を間違っ -
Posted by ブクログ
すごく好きな作家のひとりなんだけど、
今回は、ちょっと残念。
連作集だと思わずに読み始めたから、最初の話から、
こんな調子で続くのなら、ちょっとだるいな、と思って
一度途中で中断してしまった。
短編が続くと知って、何とか持ち直した。
タイガーマスクの話も、天狗の話も、スイス人の話も、そう考えるとよかったし、
最後の淳也と小曽根さん以外、ひとりで暮らしていて、そのさびしい生活の中で団地っていう設定が必要以上になれなれしくなく、それでいて人とつながっている感じがして、うまいなぁ、と思った。
でもねー…。
野球の話とか、おもしろそうだったので、もっとよく理解したかったし、
写真の話とかは、よく
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