安倍吉俊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の佐藤達広は、大学を中退して4年間の引きこもり生活を送っている青年です。彼はある日、中原岬という少女から「あなたは私の『プロジェクト』に大抜擢されました。ですので、今夜九時に、三田四丁目公園に来てください。」と書かれた手紙を手渡されます。何がなんだか分からないまま、佐藤青年が指示された公園へ向かうと、彼の到着を待っていた岬ちゃんは、引きこもりの脱出方法を教えてくれると言います。
こうして佐藤は、毎日公園で彼女に会い、引きこもり脱出プロジェクトを受けることになります。その一方で、アパートの隣の部屋に住んでいる後輩の山崎といっしょにエロゲー制作をめざしたり、ドラッグでラリったりして、かなりぶっ飛んだ引きこもり生活を送りますが、やがて彼は岬ちゃんの過去を知り、彼女が心に抱える傷に触れて、引きこもりの自分が彼女を救うことができるのか、という問題に向き合わされることになります。
ゼロ年代のサブカルチャーを席巻したボーイ・ミーツ・ガールのストーリーを、引きこもり青年とトラウマ少女の救いのない物語に仕立てた作品という印象です。今回読み返してみて、やっぱり私自身のサブカルチャー体験はこの時代の空気に規定されていることを再確認しました。もっとも、この場所にとどまり続ける限り、とぐろを巻くように自意識が折り重なっていくばかりでどこにも行きつかないということもよく分かってはいるつもりなのですが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【本の内容】
俺は気づいてしまった。
俺が大学を中退したのも、無職なのも、今話題のひきこもりなのも、すべて悪の組織NHKの仕業なのだということを!
…だからといって事態が変わるわけでもなく、ずるずるとひきこもる俺の前に現れた清楚な美少女、岬ちゃん。
「あなたは私のプロジェクトに大抜擢されました」って、なにそれ?
エロスとバイオレンスとドラッグに汚染された俺たちの未来を救うのは愛か勇気か、それとも友情か?
驚愕のノンストップひきこもりアクション小説ここに誕生。
[ 目次 ]
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新聞広告でこの本を見かけたとき、てっきり“NHK”について書かれた新書だとばかり思っていた。
不祥事に揺れるNHKのイメージアップを図るべく書かれた本だと。
手元に届きライトノベル系のイラストが描かれた表紙を見ても気づかなかった。
実はとんでもない思い違いをしていたことに。
引きこもりになり大学を中退した俺は、この状態を脱しようともがいていた。
健全な社会生活を営みたいのに、外出することさえも、誰かに悪口を言われているようで苦しい。
そこでハタと気づく、これは“NHK”の陰謀だと!(NHKが何の略かは本書をどうぞ)
話自体は本当に馬鹿ゞしくってしょうがないだけど、俺のつらい気持ちがわかってしまう上に、おかしくってたまらなかった。
社会的に精神的に追い詰められる気持ち、倦怠感、未来への不安に恐怖、云々。
おまけにひきこもりだ。
ネガティブな要素が満載なのに、妙に明るく展開するのは何故?
最後、世をはかなむのではなくって、「ぼちぼちとがんばってみる予定」となる。
大変だけどなんとか生きていく。
こういう話、大好き。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]