安倍吉俊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回もリューシカ独特の視点で作られる世界が描かれていました。
ウソの破壊力。まだ疑う心がない子供にとって自分が作った世界が全てですから、それをウソと言ってしまうのはひどいですよね。もしかしたら、その考えが世界を産み出すなーんて中二病みたいなこともあるんですから大人の常識をぶつけるのだけじゃつまらないです。ウソはこのようにすべてを壊しますけど、ギョーザの国みたいに世界を創造する力もあるから面白い言葉です。
そりゃねーだろ。いやホントそれを目的にして買いに行ったのに、目的を果たせない物ってありますよね。調べ足りないって言われるとそれで終わりですけど、まさに真実がわかったとき「そりゃーねー -
Posted by ブクログ
リアリティとは不定なものである。
観測者の立ち位置によって世界の色かたちが変わるということの不便さと楽しさを、
排斥してしまうほど余裕のない社会が成熟したものであるかどうか。
贅肉を削ぎ落とすことによる、くすみなき現象への深い理解こそ、
社会の凝りをほぐすものではなかろうか、と、この作品を読むたびに思う。
世の中には有相無相にかかわらず変化していくものごとが多すぎて、
それを整理するために名付けることで見えなくなるものもまた多すぎて、
歳を重ね、合理的になればなるほど、理から離れていくようなネジレに違和感を捨てきれない大人たちへ、
この漫画を薦めたい。 -
Posted by ブクログ
自分が初めて見た深夜アニメの原作なので、ワクワクしながら読みました。
主人公の佐藤は引きこもりのプロフェッショナルで、
引きこもりを脱するために奮闘するも、すぐに折れて鬱な思考に陥る、
その自虐的な文章がとても笑えて、吹き出してしまいました。
この作品は恋愛モノで、岬ちゃんという18歳の女の子がおり、
佐藤の引きこもりを抜け出させるため積極的にアプローチします。
当初は、
主人公が受け身となり、ライトノベルのような展開になるのかな、自分はライトノベルが好きだからそれでもいいやと思っていましたが、
物語が進むにつれて、どうやら岬ちゃんにも事情があり、
岬ちゃんが主人公になってもおかしくない -
Posted by ブクログ
ネタバレリューシカリューシカ2巻。
相変わらずのリューシカワールド。楽しんじゃいました。
花火の回は思わず共感!
暗い中で光を見てると目に焼き付いてしまう現象が子どもの視点から幻想的に表現された描写で、昔は自分もこんな風に感じたな、と。
安倍さんもそんな風に感じたのかなぁ、と。
そんな想像をするのも楽しかったです。(←詳しい描写はありませんでしたが多分こういうことなんじゃないかなぁと)
あんなにも素敵なリューシカの思考には毎回驚かされるばかりです。でも、小さい頃の自分もこんな世界を持っていたんだとした、それはきっと今でも頭の深い部分に眠っているんだろうなぁと思ったり。