マーティンエドワーズのレビュー一覧

  • モルグ館の客人

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    ネタバレ

    前作に引き続き、やっぱり面白かった!
    エピローグから始まる構成にびっくりしましたが、そういえば前作(処刑台広場の女)も同じような構成でしたね。
    前作の彼女の日記は彼女の身に何が起きたのかをレイチェルの謎を解き明かしていくように物語の合間になぞる形式でしたが、今回は本当に最後から最初に飛ぶ形式で、読み終わってみるとそれもなるほどなあと頷かされるものでした。
    それにしてもレイチェル・サヴァナクという人はなんて魅力的なんでしょうか……ジェイコブが恐ろしく思いながらも魅了され追わずにいられない気持ちがあまりにもよくわかります。俺もレイチェル嬢に振り回されたい。冷たい視線を向けられながらも助けられたい。

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    2025年09月27日
  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    面白かった。
    自分が海外ミステリをあまり読まないためかそれともこの作者の癖なのか、めまぐるしく変わる視点に少し戸惑ったが、今誰の視点なのかすぐにわかる書き方をしてくれているおかげですぐに慣れ、楽しく読むことができました。
    読む前に期待していた要素は十分に得ることができたし、途中で違和感を覚えた部分もきれいに回収されたのでモヤつきもなく、久々にここまですっきりとした気分で本を読み終えられた気がします。
    (これは他書への批判というわけではなく、自分の読書傾向の偏りのせい)
    この本一冊で主人公である彼女の事件そのものは終わったとも見られるわけですが、現在は続編にあたる小説も邦訳されているそうで、果た

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    2025年05月11日
  • 処刑台広場の女

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    1930年ロンドン
    私がこれまでに出会ったことのない名探偵、
    レイチェル・サヴァナク 
    彼女は美貌と膨大な財産を持つ謎めいた女…
    自分が突きとめた殺人者を見事に死においやる!
    必殺仕事人かっ!と突っ込みたくなる華麗さで…(笑)

    とにかくおもしろかった
    レイチェルの秘密を暴こうとする新聞記者のジェイコブと共に、
    読者もドキドキしながらページを捲っていく!
    そして、読者だけがレイチェルが何をしているのか?という、その華麗な仕事ぶり((笑))を知ることができるためさらに大興奮〜〜
    しかしその目的は分からず翻弄される…

    そして処々に挿入される1919年の『ジュリエット・ブレンターノの日記』
    どうや

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    2025年03月13日
  • 処刑台広場の女

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    1930年を舞台にしたサスペンスフルなミステリ。
    妖艶なヒロインは悪女なのか?

    名探偵と言われている美女レイチェル・サヴァナク。
    かっての名判事の娘で富豪の名士だが、黒い噂もあった。
    突き止めた殺人者を、自ら死に追いやっているというのだ。
    新聞記者のジェイコブはスクープをものにしようと、突撃取材を試みるが?

    それらしい状況も描かれる一方、忠実な仲間と共にいるレイチェルは、そう悪人には見えない。だが…?
    事件の関係者が悪行を暴かれていく過程や、ジェイコブの巻き込まれ方、そして、挟まれる過去の描写の意味は…

    ミステリの黄金期でもあり、ほっそりと身体にまといつくファッションの時代でもあった頃。

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    2025年01月10日
  • モルグ館の客人

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    ★5 法で裁かれなかった犯罪者たち、背後にうごめく俗悪な企みをレイチェルが裁く… #モルグ館の客人

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろいわー、また★5をつけちゃう。

    個人的には前作より躍動感があって好きですね。その分ミステリアスでスリラー要素は少なくなったと思うけど、怪しげなキャラが新たに出てきて、不穏な雰囲気は相変わらずです。

    今回の物語は、犯罪の容疑をかけられ、からくも死刑を免れた人たちの背景をレイチェルが追っていく。一方、女性の犯罪学者レオノーラも同じ事件を調べており、とある関係性からレイチェルにも近づいていくという筋だて。館が舞台になるのは終盤で、もちろんそこからひと波乱あった

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    2024年08月09日
  • 処刑台広場の女

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    600ページ弱の大作。
    1930年代のロンドンを舞台に繰り広げられる物語。
    それだけでテンション上がる。
    最初は全く繋がっていないようないくつかの事件が、徐々に繋がっていくところは、パズルが出来上がっていくようでとても爽快でした!
    続編もさっそく買う!

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    2024年07月28日
  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    おもしろい、、、。海外推理小説は話の展開がちょっと重たくダラダラ感じることが多かったけどこれは全く逆で、どの章も最後の一言でぞくっとさせられて続きを読まずにはいられなかった。話の展開も何回もひっくり返されて、最後のサラの部分については完全に意表をつかれた〜〜!

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    2024年06月23日
  • 処刑台広場の女

    購入済み

    ラスボスで驚愕

    ⚫️善悪定かならぬ名探偵レイチェルの謎めいた人物像で興味を惹きつつ、ある事件からは展開が急加速し、ラスボスで一驚するミステリ。⚫️ストーリーテリングが絶妙で映画鑑賞のような没入感に浸かることができる。ただし、登場人物が多いうえ全員毛唐だから名前が覚えきれない。このため人物相関の把握に苦慮した。⚫️登場人物を再確認のうえ、改めて早回しで読み直したところ、いくつもの巧緻綿密な伏線に気づく。二度読みはダサいと思っていたが、二度読みの面白さに目覚めた。 

    #ドキドキハラハラ

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    2024年02月29日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本好きに惹かれるて読むと肩透かしを食うが、英国クラシックミステリ好きなら非常に楽しめる本だろう。
    この錚々たるメンバーだけでも買う価値は十分あるが、その一つ一つがクオリティの高いこと。
    個人的にはフィリップ・マクドナルドの「殺意の家」が好みだった。これを読めただけでも満足である。

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    2025年10月22日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本に関わる人に絞った英国ミステリのアンソロジー。短編や中編など16の章から成る。
    作者は既に亡くなっている昔の作品だが、英国人が好みそうな懐古的な作品が多い。古き良きイギリスって素敵でしょみたいに感じた。

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    2025年10月14日
  • 処刑台広場の女

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    まんまとやられた

    普段小説はあまり読まないタイプですが、こういうのはおもしろくて楽しめます

    先が気になってどんどん読みたくなる、そんな展開を求める方にはいいですね

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    2025年08月22日
  • モルグ館の客人

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    謎が多すぎて前半はなかなか入り込めず
    すすまなかったけど、またジェイコブとともに
    レイチェルの手のひらで転がされるのは
    悪くない感覚。
    あらすじからは、レイチェルが謎の女性にモルグ館に招待される館もののミステリーだと思っていたけど、だいぶ後半まで館にはいかない笑
    館に行ってからは怒涛の展開で、明かされる壮大な謎により、小さな出来事がどんどん繋がってそうだったんだ…!のなるのも素敵。
    次作もレイチェルに会いたいです。

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    2025年04月13日
  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    海外作品にありがちな、『誰だったったけこの人…!!!』がよくありまして…。一覧は載せてくれてるんだけど、一覧にない人が…!!しかもカタカナの名前は覚えにくいの…
    そこでちょっと躓くけど、全体的には面白かった!
    悪者のような正義、でしかも…みたいな感じ

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    2025年03月31日
  • モルグ館の客人

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     殺人を犯しながらも死刑判決を免れた者達が集うパーティに名探偵レイチェル・サヴァナクと新聞記者のジェイコブが館の主人しにて犯罪学者であるレオノーラに招待され、そこで殺人事件に遭遇する本格ミステリーで、終始挟み込まれる意味深な描写やレオノーラの不気味な人物像、そしてレイチェルの鮮やかな推理劇に手がかり探しなど最後まで余すところなく楽しめた。

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    2025年01月30日
  • モルグ館の客人

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    モルグ街の殺人を想起させる題名。
    レイチェルシリーズ第2作

    第1作に引き続き、レイチェルのミステリアスな魅力は、他に変え難い。
    序盤から伏線張りまくりで、どういうことだったのか理解できぬまま進んだ場面もあったが、最後に全てつながり気持ちよくなれる。
    「手がかり探し」も面白い。

    ぜひ皆さんも。

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    2024年12月28日
  • モルグ館の客人

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    ヨークシャー北部の古い村、モートメインの岬の突端にあるモルグ館と呼ばれる館。名探偵レイチェル・サヴァナクと新聞記者のジェイコブは、館の主人にして犯罪学者のレオノーラから館で催されるパーティに招待される。殺人を犯しながらも、法で裁かれなかった者たちが集うパーティの真の目的を探るうち、レイチェルが直面する意外な殺人事件とは?

    シリーズ第2作。後半、怒涛の展開にびっくり。

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    2024年12月19日
  • モルグ館の客人

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    死んだはずの“幽霊”殺害を起点に、レイチェルが次の犯罪を止めるべく網の目を張り巡らせて真犯人を館に追い詰める、待望の続編!

    無罪判決になった複数の事件の真相はなんだったのか、なぜ“幽霊”は殺されたのか、レイチェルと互角に渡り合う犯罪学者レオノーラの目的はなんなのか…ストーリーが8割まで進んでもまだ着地点が読めなくて、今回も読者に推理する時間を与えない吸引力の高さだった。

    自身の出生が大きく関わっていた1作目と違って、レイチェルが謎解きを楽しむ探偵の役割に徹していたので、前作で彼女が見せた修羅のような非情さは薄れている。でも相変わらず優雅で冷静で、子犬を転がすようにジェイコブを使い倒すw

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    2024年11月23日
  • 処刑台広場の女

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    ネタバレ

    登場人物と舞台の多さに息切れしながら、レイチェル・サヴァナクと劫罰協会に振り回されてあっぷあっぷしてるうちに読み終わってた

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    2024年11月12日
  • 処刑台広場の女

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    登場人物の多さに序盤は、若干辟易。レイチェルやジェイコブなど一部の人を除いて、登場場面が比較的少ないので、特に警察連中など、特徴がつかみにくくて、そのことがよりわかりにくくしているように思いました。でも、そこをクリアできれば、主人公のレイチェルの謎に包まれた存在感もあり、先がどうなるのかが気になって読ませられました。後半は一気読み。ただ最後まで、誰が誰だかわかりにくかったです。

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    2024年10月27日
  • モルグ館の客人

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    ネタバレ

    マーティン・エドワーズのレイチェル・サヴァナクシリーズ第二弾。前作の致命的なネタバレはないけど、やっぱり順番に読んだ方がいいかも。

    理由は不明ながら命を狙われている男を助けようとするレイチェル。一方、絶対に有罪と思われた人物が、高名な軍人の証言により無罪となる判決を直で見たジェイコブ。一見関係のない二人の行動は、秘密のクラブが関係しそうで…

    うーーーーん、面白いのだけど、前作同様、微妙に肌に合わない気がする。。。
    いわゆる黄金期風のスリラー作品。前作はこの前提も伏せられており、ミステリを期待して読んだら呆気にとられ、なんか違うという気分に。
    今作も通称モルグ館に行くのは終盤で、中弛みも激し

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    2024年10月10日