渡航のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「時代劇」というくくりは一般に
演劇におけるうきよいきよ生世世話物現代物に対する分類
西部劇とかスペオペと同じ様式物(成長要素リセットの英雄冒険物)という印象
というかそれらに値する適当な分類ことばの代用
ゆえに現代でも『男はつらいよ』などは「時代劇」
だが『三丁目の夕日』みたいな「時代もの」要素が入っていて適当な例でないか
いや「時代劇」と認識するものは既にして
「舞台設定が自明」の「(前)時代もの」なのではないか
「どの時代でも良い」けれど未来や現代ではなく既に良く知られている舞台が「時代劇」か
でこの本はライトノベル調時代劇 可もなく不可もなく
時代劇として事件解決にあまり感心するとこ -
Posted by ブクログ
叙述トリックぎりぎりを思わせる回りくどいセリフまわし
川崎からの精一杯の自分への好意(サキサキ可哀想)、
由比ヶ浜、雪ノ下からの交錯しながらも向けられる自分への好意、
これらに向き合わずに、やんわりとした交流のなかに埋没させている。
ぼっちのヒッキーも葉山のような超上級者の対人(異性)スキルを無意識に実践していたことが明らかにされます。
違和感→残り僅かなぼっちスキルが「本物じゃない」警告を発しているかのよう。
平塚先生は成長と言い、陽乃さんは怒ってくれました。
ラストはアニメが早かったのですが、小説メディア向けのやりとりだと思います。
不明なところ
ラストは2月14日入試の日の話。で -
Posted by ブクログ
ネタバレ約二年ぶりの刊行。なんだかどんどん文学的様相を帯びてきた俺ガイル。
読み終わったあとどうしてもしっくりこない。なんでしっくりこないんだろうってずっと考えていたらそれはやっぱり、彼ら彼女らがみんな少しずつ間違ってるからだと気づいた。
もちろん何が正しいかなんて結果論で、誰にもわからないんですけれど。
さて私が思う今巻での一番大きな間違いは、雪ノ下雪乃がプロムの依頼をひとりで受けたことだと思います。八幡や由比ヶ浜がいると甘えてしまう。このままでは自分はダメになる。自分独りで出来ることを証明したい。という思いからひとりで依頼を受けた訳ですが、雪ノ下雪乃にあるまじき失策です。
まずもともと八幡も雪 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み返すことで、主人公のものの考え方が違って見えてくるかもしれません。自分にとっての青春とはどんなものか、それによってこの作品の感じ方は変わりそうです。読後の余韻は特になく、毒にも薬にもならない、まさにライトノベルといった印象です。
主人公の八幡君、ヒロインの雪乃さんは、青春の表面的な面ばかりでなく、自身の苦い経験や友達づきあいの乏しさから、独特の「青春観」を持っています。エピローグの作文の中で語られた彼なりの青春は、ひとつひとつはささやかながらも幸せなひとときの高校生活でした。主人公はそうした自分の青春を、「敗北や失敗もすべて振り返れば良い思い出にしてしまう青春フィルター」を通した青春と一緒 -
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Posted by ブクログ
相変わらずモテモテハーレムな比企谷八幡。
リア充ナンバーワンは、八幡だろう。
文理選択とか恋愛にそんなに影響するかな?まぁクラス分けとかが、あるにはあるけど。
おなじ文系(もしくは理系)に進んだとしても、同じクラスになるとは限らないし。
そんなくだらない話の中に深い話が挟まってる。著者の言いたい話はその深い方だろう。
カレーの中に林檎と蜂蜜・おしるこの中に少しの塩・スイカに塩・酢豚の中にイチゴジャム。
くだらない話の中に深い話。これがこのシリーズの不思議な魅力の正体だろう。
このシリーズも終わりが近い。どのように着地させるのか早く見てみたい。