森沢晴行のレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
飛空士の新シリーズ
『〜追憶』がある程度大人な飛空士だったのに対し
今作は、飛空士になろうとする学生たちがメインに
クーデターによって全てを失った元王子は
絶望の淵で見上げた空を舞う飛空機を見て
自分も空を飛びたい、と願う——
主人公の元王子がヘタレで
超自己中なのに、何故か憎めない。
いいキャラ作りをしたと思う。
そんな主人公が、飛空士を目指しつつ参加することになるプロジェクトは
「空飛ぶ島に乗って、空の果てを見つけること」
一見、夢の詰まった輝かしい旅のように見えるそれはしかし
王権を復古させようとする者や、
現政府にとって目障りとなる者をまとめて「島流し」にする
そんな赴きを持っ -
-
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第3弾。たぶんシリーズ前半のクライマックス。
巻の前半はこれまで通りの学園ラブコメ。
でも、ちょっとやり過ぎの感があって、作者的に無理してるんじゃないかなあと思ってしまう。
でも、後半、敵との遭遇からは作者の本領発揮。
空戦のドキドキする展開と、登場人物たちの切ない死の描写に、泣きそうになった。
本気でアリエルが死んだと思ったよ。
そんな絶体絶命の場面でのアリエルに話しかけるカルの言葉に胸が詰まった。
そして、舞い踊る“海猫”の飛空機。
圧倒的な技量で敵を仕留める様。
もしや、と思った。この飛空士は……
最後の手紙の差し出し名に“ファナ”の名前。
ああ、ここで“追憶”に -
Posted by ブクログ
影の薄かった脇役が突如目立ち始める・・・まさか・・・そんな感想。
なんにせよ面白くなってきた3巻。手に汗握る展開は、前作「追憶」に嵌った人であればきっと気に入るのではないかと思う。
ただちょっと心配なのは、「追憶」との話の繋がり。「追憶」の良さの一つに、読者が自由に想像の翼を広げる余地を残してくれている点が挙げられるかと思う。シャルルとファナはその後どのような人生を歩んだのかな、と。そこに、実はこうでしたー!なんて答えを持ってくるなんてことは・・・しないよな?
大いに話題になった「追憶」の続編ということで、単なる引き延ばしなんじゃないかという声も当然ある(そんなことは無いと思いたいが