森沢晴行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ追憶で主役だった「海猫」、その敵対国の撃墜王である「ビーグル」の視点で書かれた話。
追憶を読んだのは何年か前でしたが、読み進めるほどに内容を思い出して、あのシーンのときの「ビーグル」はこんなことを考えていたのかと噛み締めるように読みました。
相変わらず空戦のシーンが素晴らしかった。文章を追うほどに気持ちが高揚していく。あっけなく散る命に戦争の残酷さを感じながらも、撃墜王として名を馳せる「ビーグル」の活躍に心が躍る。
ただ、やはりイラストと、いかにもラノベだなぁという女性キャラとの会話にはがっかりします。
ラノベ以外の分野で書いてくれたら嬉しいのですが…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ浮遊する島で空の果てを探しに行くスカイ・オペラ5冊目。完結編。
空戦は3、4巻で終わり、5巻は戦後処理。
これで皇子と巫女は平和裏に引き離され、過去のしがらみを忘れて、ただ再び取り戻すために邁進することになる。
エンドシーンは見えないものの、道は間違い無くひかれているので、この終わりはまあ良いのでないかと思う。
最終巻なので全体の感想を言うと、
状況に放り込まれての熱い空戦を描こうとするよりも、もう少し戦う根拠や、強くある理由を見せてもらったほうが、私にはいろいろ納得が行った気がするのですよ。
当然技術が必要なはずの空戦で、学徒が正規兵以上の活躍を見せたり、普段成績の良くない皇子が急に覚醒したり。
運命の急な変転もやむなしとも思うけど、5巻やるなら、もう少し積み重ねも、と。
あと思ったのは、空族がどういうモチベーションを持って、あれだけの兵力を構築、維持していたか、読んでいる方は不思議に思うのに、ろくに書かれていなかったこと。国家として食料生産に大きな課題がありそうな、気がしてならないですよ。
まあ燃料が無料の世界だから、漁をしていればなんとかなるのかもしれないけれど、どちらかというと、侵略を前提としているぐらいの方が、馴染みやすい気がするところです。
あとは、世界の形が、恥ずかしながら私が昔考えていたものにかなり近く、もうちっと活かせなかったかなあ、と、やはり思ったり。
キャラクターについては、貴種流離譚になったせいか、主人公にもあまり移入できず、ヒロインも取っ付きは悪く、妹も変に超人になってしまったせいで行ききらず、群像劇としても、移入対象になると死んでしまう有様で。
イグナシオとアリーが幸せになってくだされば良いと思うぐらいです。
引き込まれるところもあったし、おもしろくなかったわけでもないけど、星は3つが妥当なところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「革命で両親を殺された皇子が敵である風使いの能力者とお互いに正体を隠したまま、空をとぶ島で出会い、空の果てを目指す冒険の旅を往くお話」の4冊目。
少年と少女がお互いの正体を知り、絶望を感じながら、戦いの中でそれを乗り越えていくというあたりの4巻。
正規兵がやられてしまって、学兵が献身的に重要な役割をヒロイックに演じ、それを受けて、主人公のカルエルが底力を発揮する。そしてついにヒロイン、クレアが失われた力を取り戻す。
というとこが盛り上がりどころだが、
3巻からあまり変わっていないのと、どうにも空賊側敵として魅力が感じられないもので、少年たちの戦いの熱さに乗りきれない。つまらないわけでもないのでは、あるが。
最終巻で、なんでそんな暮らしをして、なんでそんな生産力があるのかさっぱりわからない空賊の秘密に迫れることを、願いましょう。 -
Posted by ブクログ
名作『とある飛空士への追憶』の作者が同じ世界を舞台に描く別の話。
しかも、革命された方とした方の男女がそうとは知らず惹かれ合うという、今時珍しい真っ向勝負な設定の本作。
設定的に、当然真実がわかる時、二人の混乱、驚愕、葛藤、悲しみ、そして、決断が描かれるはずで、作者がその場面をどう描くかすごく期待している。
とは言え、この巻では二人の関係が一気に深まっていく過程を穏やかで賑やかな学園生活と共に描いている。
シリーズの「承」の部分だ。
前巻とは異なり、非常にコミカルな雰囲気で、まさに学園ラブコメ。
学生や教師たちがいい味出している(笑)
そんな中、紡がれる二人の絆。
海上二人漂流とかお約束だよな。
でも、そのことが、今後の二人の行く末に希望をもたらしてくれればいいと心から思ってしまう。
お話は次巻に向けて暗転の様相が漂っている。
だから、次を読むのが少し怖かったりもする。
でもこれは、続きを読まずにはいられない話だ。