森沢晴行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ浮遊する島で空の果てを探しに行くスカイ・オペラ5冊目。完結編。
空戦は3、4巻で終わり、5巻は戦後処理。
これで皇子と巫女は平和裏に引き離され、過去のしがらみを忘れて、ただ再び取り戻すために邁進することになる。
エンドシーンは見えないものの、道は間違い無くひかれているので、この終わりはまあ良いのでないかと思う。
最終巻なので全体の感想を言うと、
状況に放り込まれての熱い空戦を描こうとするよりも、もう少し戦う根拠や、強くある理由を見せてもらったほうが、私にはいろいろ納得が行った気がするのですよ。
当然技術が必要なはずの空戦で、学徒が正規兵以上の活躍を見せたり、普段成績の良くない皇子が急に覚醒 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「革命で両親を殺された皇子が敵である風使いの能力者とお互いに正体を隠したまま、空をとぶ島で出会い、空の果てを目指す冒険の旅を往くお話」の4冊目。
少年と少女がお互いの正体を知り、絶望を感じながら、戦いの中でそれを乗り越えていくというあたりの4巻。
正規兵がやられてしまって、学兵が献身的に重要な役割をヒロイックに演じ、それを受けて、主人公のカルエルが底力を発揮する。そしてついにヒロイン、クレアが失われた力を取り戻す。
というとこが盛り上がりどころだが、
3巻からあまり変わっていないのと、どうにも空賊側敵として魅力が感じられないもので、少年たちの戦いの熱さに乗りきれない。つまらないわけでもないので -
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Posted by ブクログ
名作『とある飛空士への追憶』の作者が同じ世界を舞台に描く別の話。
しかも、革命された方とした方の男女がそうとは知らず惹かれ合うという、今時珍しい真っ向勝負な設定の本作。
設定的に、当然真実がわかる時、二人の混乱、驚愕、葛藤、悲しみ、そして、決断が描かれるはずで、作者がその場面をどう描くかすごく期待している。
とは言え、この巻では二人の関係が一気に深まっていく過程を穏やかで賑やかな学園生活と共に描いている。
シリーズの「承」の部分だ。
前巻とは異なり、非常にコミカルな雰囲気で、まさに学園ラブコメ。
学生や教師たちがいい味出している(笑)
そんな中、紡がれる二人の絆。
海上二人漂流とかお約 -
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Posted by ブクログ
学園生活がメインの話。
設定としては浮島で宛のない旅のハズなのだが…その中での生活は妙に軽い印象を受ける。
特に学校生活ではそれらしい湿っぽい部分は皆無。出立してしまった以上後には引けないので半ば達観してるだけなのかもしれないが;;
そんな中で惹かれ始めるカルエルとクレア。お互いの過去は知らないのだが、クレアは気づきつつある状態。クレアのもう一つの顔である「ニナ・ヴェント」の真実をカルエルが知ったときはどうなるか。
いくらニナ・ヴェントを憎んでるとはいえ、ヘタレでもあるカルエルが直接的にクレアと衝突しそうもないし…先が楽しみです。
そして最後は急展開な引きなので次巻がどうなることやら。 -
Posted by ブクログ
~の追憶の続編かサブストーリーかと思ったら全く違う話。たしかに追憶の方はあのまま完結してたほうがいい。
基本舞台は同じではあるが、追憶の時代から数十年経った話なので全くの無関係というほどでも無いのだが、別作品と考えたほうがよし。
ナンバリングもされて無いので読み終わるまで気が付かなかったが、これってシリーズものだよね。
これから物語が動くぞってところで終わってるし;;
作者が「ロミオとジュリエット」と表しているが、この刊は、ロミオとジュリエットが仮面舞踏会で出会った。って所までしか進んで無い。
話が面白くなってくるのはこれからなのにね。
その分登場キャラの過去や生い立ちが丹念に描かれてい -
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