バーバラ片桐のレビュー一覧
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ネタバレ▼あらすじ
戦後の闇市に暮らす稔は、GHQの日系人大尉・ハラダと知り合う。
彼に親切にされ、徐々に惹かれていく稔だったが…。
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終戦してまだ間もない頃のお話でした。
作者さん曰く闇市の雑多な雰囲気が大好きという事で、このお話はそういった内容をテーマに描かれております。
戦後、闇市、GHQ、と何やら不穏な単語がずらりと並んでいた為、シリアス路線の重たいお話なのかと思っていたのですが、思っていた以上に糖度高めで個人的には凄く読みやすかったです。
攻めも傲慢系かと思いきや割と紳士だし、甘々好きには嬉しい誤算でした。
かと言ってサラッと読んではい終わりというようなライト過ぎる印象はなく、色々と考えさせられる点もあったりして、結構深い作品だと感じました。
特に食べ物関係の描写が秀逸でしたね。
アイスクリームやチョコレートなど、今でこそ当たり前のように口に出来て何の有り難みも感じないそれらを好きな時に好きなだけ口に出来る事がどれだけ幸せな事なのか、私達が今、どれだけ恵まれた時代に生きているのかを改めて意識させられるような、そんな巧みな描写でした。
つまり、凄く美味しそうに見えたって事なんですが…お腹が空いたのは私だけ?(笑)
それと、食べ物の描写と同じぐらい良かったのがキャラクターの心理描写で、とても丁寧に描かれていたので攻め、受け共に感情移入しやすかったです。
特に、稔と離れ離れになってからのハラダの心理描写は印象的で、ハラダの後悔や苦悩が痛いほど伝わって来ました。
書き下ろしがただの変態でちょっとイメージ崩れたけど、まぁ、愛情はちゃんと伝わって来るし…良いかなっていう(笑)
後はとにかく稔が良い子過ぎた…。
純情で健気で、どこまでも一途なんだけど、芯が強くて根性があるというまさに私の大好きなタイプの受けでした。女々し過ぎないのが良いですね。
特典ペーパーでもハラダの誕生日をお祝いする為に苦労してアップルパイ作ってて、こんな受けに愛されるハラダはかなり幸せ者だと思いました。ああ、羨ましい…(笑)
思いがけず後味の良い後読感だったので★4つです! -
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霞が関・法務省で起こった立てこもり事件-。
警視庁に所属する交渉人の兼坂鴻一は犯人との交渉を試みるが、冷静且つ、暴力的な犯人をなかなか説得できずにいた。
犯人は28歳の死刑囚・悠木仁。無罪を主張して法務大臣の他、数人の幹部を人質にとっている。
「綺麗な刑事さんが、お高くとまって檻の外で喚くのは簡単だ。心理戦で俺をねじ伏せたいのなら、ここに入ってきたらどうだ?。」
まだ若い年下の犯人の挑発に乗って、鴻一は自ら人質になることを選んでしまう。
犯人の領域に閉じ込められた鴻一は、そこで快楽の拷問を加えられ-。
屈辱の中、主導権を握られた鴻一に勝機はあるのか・・・? -
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霞ヶ関・法務省で起こった立てこもり事件――。
死刑囚が無罪を訴え、数人の幹部を人質に立てこもっている。
警視庁に所属する交渉人の兼坂鴻一は、犯人説得のすえ、自らも人質になり、事件現場に潜入することに成功した。
しかし、死刑を宣告されるほどの凶悪犯である悠木は、ひどく冷静で、駆け引きの主導権を握るため、鴻一に快楽の拷問を繰り返す。
そうして強制されるまま、鴻一は悠木の起こした殺人事件を調べ直すことになったのだが、そこに潜む残酷な陰謀は、鴻一の身も危険に晒し…。
壮絶な心理戦ののち、お互いが手に入れた真実とは…。
地下オークションを暴く番外編「悦楽の限界」大幅収録!
(出版社より) -
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サスペンス?っていうか謎ありきの囚人ものでした。これがなかなか面白かったです(=´∀`)
☆時は近未来、無法地帯になりつつある少年鑑別所で無期懲役のディンゴのオンナにされる駿也。恩人であるユメジの無念を晴らしたい駿也はディンゴの謎を探っていく。
「恋獄の囚人」と「恋獄の愛人」の二作に分かれていて、前者の方では謎が解けていくごとになんだか切なくてこの先どうなるのかわからなかったけど、後者では若干アッサリ解決したような気もしました (⌒-⌒; )
けどイイわ〜!!
意外にツボったのは二人を見て「卒倒しそうな赤い顔」をしていたあの人(笑)
純情だなぁ。 -
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ネタバレ酒井祥貴は幼い頃に両親と姉をひどい殺され方で殺され、その復讐を果たすためだけに、はるばるフランスまで渡り、傭兵部隊へと入り、訓練を積み、憎っき家族の敵に復讐するためだけに、日本に戻ってきた。
復讐の相手は「長殿俊臣」。
祥貴の父の死後、祥貴の父が経営していた会社をのっとり、裏にも表にも通じ、好き放題している男だった。
祥貴はそんな相手の隙を狙い、命を奪おうと試みるも、相手の思わぬ反撃に遭い、それを果たせなかった。
それどころか、逆に相手に捕らえられ、拷問されることになってしまう。
祥貴は長殿の部下たちに、拷問を受けることになるが、どんないひどい拷問を行われても、祥貴は決して自分の背後にいる人間について口を割ろうとはしなかった。
それもそのはず、祥貴の背後に祥貴に殺しを指示したものなど誰もおらず、あくまでも祥貴自身の意思で長殿を殺そうとしたのである。むしろ祥貴としては、自分がかつて長殿が殺した一家の生き残りである、と知れることの方が問題であったのだ。
そうして祥貴が口を開かずにいると、ついには長殿自らの手で『陵辱拷問』が行われることになってしまう。
それでも決して屈服することのない祥貴に長殿は興味を持ち、祥貴も次第に長殿が口にする言葉に、自分の家族を殺した犯人が長殿ではない気がしてきて……
という話でした。
えーっと、この作者さんらしい監禁陵辱描写で、監禁陵辱が大好物の人にはたまらない作品なんじゃないかと思います。
同じ作者さんの作品とはいえ、時々「あれ?」という方向に行くことはあるんですが、これは憎しみ合う二人が、あくまでも「手段」として身体をつなげる話……なので、こゆーいどろどろな監禁陵辱モノとしては文句なし! です。
その代わり、その手のものとしてはベタベタですけどね。
なので、逆にあまあまとか、キュンキュンを求める人にはオススメできない作品ですね。
濃いぃ作品を求める人はぜひ、遠慮なく目を通してください。 -
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ラヴァーズ文庫のバーバラセンセと奈良千春センセとの強力タッグが再び登場。相変わらずエロに特化していて、マンネリも否めない気がしますが、それでもこの路線を死守してほしいと思っています。本領発揮とはこういうことだと思います。やっぱり、扇情的でエロティックな描写は一流。
誰にも知られたくない過去を抱えながらも、前途洋々の有能なエリートとして一流商社に勤める孝幸が主人公。彼の前に新入社員の育士が現れたことによって、平穏だった日常が覆されていきます。育士は孝幸の暗い過去を知る存在。育士にそのことで脅され、あらゆる方法で貶められることになっていきます。
一連の作品同様、誤解やすれ違いから生じた怨恨、嫉妬がもとで攻が受をとことん攻めいたぶるストーリー。
リーマン同士なので、特殊設定エロは無しかと思ったらやっぱり緊縛お道具満載SMエロでした。やっぱりこうじゃなきゃ♥と思ったのは私だけ?
今回の受である孝幸にも悲惨な過去がありました。そして、もっと痛いのが育士。好きな相手を守りたいがために犯してしまった罪のせいで、人生に汚点を作ってしまいます。
それから、どうやって孝幸の側に来ることができたのかは深く突っ込まず…いつものことですが。
これまでのパターンを踏襲した展開です。
でも、感情方面での描写に磨きがかかっているのが今までとは違うところかなと。攻の育士が、本当に孝幸一筋で彼だけを恋い慕って生き延びてきたのがよくわかるのです。苦しく切ない想いが孝幸への辛い仕打ちになっているのが憎めないというか、かわいそうというか。
愛情の伝え方がわからない野生児のようで、それが無茶苦茶な攻め方になっているんだなと理解できるのです。
一方の孝幸は、トラウマで性的なことは避けてきたため、外見は立派な大人なのに恋愛には疎い男です。なので、育士に貶められるのは憎まれているからとしか思い至らない。
嫌われているから押し倒されるのだと思ってるんです。
愛すること、愛されることに不慣れな二人が、どうやって気持ちを通じ合えるようになるのか最後まで焦れ焦れさせられました。
エロは濃厚で、センセお得意の乳首攻めが赤面ものの素晴らしさです。イラストも萌え倍増。 -
Posted by ブクログ
バーバラセンセと言えば、監禁陵辱のエキスパート。ハードなだけじゃなくエロティックで程よい甘さを内包していて、いつもドS心を満足させてくれます。
でも、こちらはそんなタイプの監禁モノとは違ってひとひねりあり。
おとなしくて弱そうな作家が、色男の頑丈そうな編集者を「取材旅行」と騙して1週間別荘に閉じ込めちゃうという、いつもとは逆バージョン。面白かったです。
全く対人スキルがなくネガティブ思考で、自分の恋心をはっきり告げることもできない那須。恋焦がれていた担当編集の中浦が結婚すると噂で聞いてショックを受け、思い詰めるあまりの行動でした。やらかしちゃったんですね…30歳の男としては思慮不足で極端ですが、可哀そうなほど健気なので同情してしまいます。
願望を監禁という手段でしか実現できなかった那須ですが、そのかわり中浦のために料理を作ったり身の回りの世話をしたり部屋をお掃除したり、それは甲斐甲斐しく尽くしまくるのです。しかも、とても楽しそうで嬉しそう。
しかし、理不尽に拘束されていても、全ての面において中浦が優勢なのが面白かったところ。那須が中浦にキツいこと言われたり冷たくされたりすると、すぐにしおしお自信なくすところがたまりませんでした。そこにつけ込んでイジワルしてしまうドSな中浦が、またよかったりするのです。Hなことを命令してるのが那須じゃなく、中浦だったりするのがうけました。そういうエロネタが高度で、激しく萌えツボつかれました。
那須が中浦を解放した後のそれぞれの心情に、胸がしめつけられて切なくさせられました。相手に対する気持ちが滲み出ていて、きゅーんとなります。中浦が素敵な攻なんですよね。那須のことは公私にわたって把握していると言う自負が見えてるところも不遜な感じで魅力的なんですが、後半そんな彼が振り回されてるっぽくなってるのが快感でした。惚れきってるのが出ていてよかったです…
佐伯はほんとに嫌な奴でしたが、中浦が撃退したことで那須への溺愛ぶりを見せつけてくれた気がします。
高座朗センセの描く中浦と那須が色っぽくてすごくよくて、ここも萌えどころでした。 -
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自分を醜いと思って引きこもり生活を送っていたフェデリカ姫が、隣国のアレッシオ王子に嫁ぐのが嫌で、王子をカエルに変える黒魔術に励む・・・ってあらすじが書かれてましたが、黒魔術はほとんどなく、普通のお話しでした。
隣国の魔術師ジュリオの正体は早々に分かりましたし、フェデリカが自分を醜いと思っていた理由も想像でき、分かり易い設定で、安心して最後まで読めました。イラストも違和感なかったです。
ただ、最後のフェデリカ姫が王太子妃の猫かぶりに疲れて、魔法で姿を見えなくするっていうのは、城ぐるみの冗談かと思っていましたけど、ほんとに姿が見えないっていうのは、うーんって感じです。このエピソードはなくてもよかったかな。 -
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シリーズ3作目。今回も期待を裏切らないおバカぶりを発揮してくれた、極妻になろうとしてなりきれていない尚弥です。
高校を卒業して、尚弥はすごくカッコいい極道になることが夢と語ります。ちょっと頭が痛くなりますね。
それでも「影の大物で、伊織を公私共に支える極妻」という高望みをする尚弥を、否定したりバカにしたりしない伊織に大きな愛を感じます。
というか、会社でのパソコンやら株取引やらで一連の騒動を引き起こした尚弥にも寛容な伊織の態度には、男としての度量すら感じさせます。尚弥には大爆笑だったけど。
けど、パソコン専門学校に放り込んだのには、やはりいかに愛する妻であっても甘やかしてばかりじゃなく、けじめはつけてますね。
そんな中で、今回は「極妻の育児」がテーマ。突然やって来た赤ちゃんに振り回されるバカップルのお話。
自分といる限り、子供や跡継ぎには縁がなくなる伊織のことを思って切なくなる尚弥です。なので、伊織の子かもしれないその赤ん坊に強い愛着がわき、手離したくない気持がどんどん大きくなっていきます。
そしてその赤ちゃんのために、尚弥はまたもや面倒ごとに自ら飛び込んでいってしまうのです。
尚弥は考えなしで無理なことばかりするけど、とにかく元気で自分に正直で伊織に対する愛がいっぱいなのでつい、応援しちゃいますけどね。伊織がめちゃくちゃ心配してるのを考えると複雑です。
窓の外にずらりと並んだ極道の車、ってとこに伊織がどんなに尚弥を大切に思っているかが見えていて胸キュンにさせられたり、笑ったりさせられました。
赤ちゃんがらみで、エロは乳首攻めに集中。赤ちゃんにバカバカしくも嫉妬するダンナ様の伊織がドSで、かなりエロ。
今回は新キャラで伊織の腹違いのお兄ちゃんが登場しています。とても気になる人物なんですよね。その彼に裏切られたと思い込んで、ニューヨークから追っかけてきたマフィアのイーサンも非常に気になります。この二人でスピンオフが出ないかな…でも、こっちのcpはかなりシリアスなので、やればできる子みたいなオモシロおかしいラブコメにはなりそうもないですね。
例によってイチャコラしているSSが2本収録されています。そして、カバー下にもお楽しみSSが。新キャラcpはこのくらいが適当?
表紙と口絵にドッキリ。色っぽくていいです。 -
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勝手にイチャついてて下さい、と言いたくなるようなバカップルぶりがアホらしくも微笑ましい、渡瀬組若頭の伊織×嫁の高校生尚弥。
頑張るのに全てが裏目に出てしまうという、今回も尚弥のかわいいおバカぶりが全開で、笑わせえてもらいました。伊織じゃないけど、その根拠のない自信は一体どこからくるのでしょうか?
そんな暴走にやきもきさせられる極道の新妻の尚弥ですが、すべては伊織のためなんですよね。彼の役に立ちたい、一人前になって認められたいと思いつめて、結局対立する組の罠にはめられてしまうのです。そんな尚弥の気持ちがわかるからこそ、伊織も怒ることはできないんだろうな。
伊織はてめえよばわりしながらも、尚弥に対する想いを言葉と行動できちんと表しているのがいいなと思わせます。焼きそばが食べたかったとふてくされたり、風邪を引いたと嘘をつかれても甲斐甲斐しく看病したりと、若頭としてカッコつけずに素のままで向き合ってるのがステキです。どんだけ惚れてるの?というメロメロ加減。
バカバカしいほどラブラブなのに呆れたり、癒されたり。
尚弥が危険な目に遭っても何とかなるだろうと思わせるのは、新妻と言えどやはりそこは元気いっぱいな高校生の男の子、というのがあるからです。これが乙女な美少年だったり、ホンモノの女子だったりするともっと痛い展開になったりするんだろうけど、安心して笑って読める理由はやっぱりそこにあるんじゃないかと。あと、ゆるぎない二人の気持ちと濃厚Hも重要です。
濃く甘く絡んでいるベッドシーンは新婚さんならでは。しかも、相当高度なテク必要な絡みです。多分、尚弥が他所で教わった技というのに伊織のジェラシーに火がついた結果ですね。
書下ろしでは、伊織視点で子供時代の尚弥の様子が描かれていますが…そんな頃から勉強はまるでダメでした。でも、何よりズバ抜けてかわいらしかったんだよな、という犬も食わないノロケ話。
そして、カバー下にもSSがある文庫本です。こちらを読むのを忘れずに。