勅使川原真衣のレビュー一覧
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面白かった。
より良い社会を目指す先にある、タイパ・自己肯定感・成長・能力等など,,の言葉に疑問を投げかけている本。
問題を見つけた時に何かしてないと落ち着かないから、
表層的な回答に飛びついて、解決した気になっている状況ってよくあるよなと思った。
なぜそうなっているのかや構造上の問題をとらえないと本質的な解決はしない。
でも一周回って、
社会を前に進めてる多くの人は本質的な解決なんて求めていないんじゃないかなと思う。
何から行動して解決した気になれて、周りも「あの人は行動した、よくやった」って評価されるし、自分も「これだけやった」って納得できる。
本質をとらえようと時間をかける方が「 -
Posted by ブクログ
今いる場所をどう捉えてその問題を解決していくかという点には一定の方法論かもしれないけど、働くということ全体を語り切れるわけではないように感じる。個人の立場からすれば何かの「能力」という型にはめられて評価されるのは嫌だという気持ちはわかる。ではどうすればいい?働く人誰もが評価される立場になることは避けられない中でどこまでミクロのレベルまで個々人に寄り添うことができるか。そして個々人の集団として競争が必要な資本主義社会の中で生き残ることができるのか。明らかに問題にぶち当たってしまった人は助けなければならない。でも社会全体がそこから降りるのを答えにはできない。とするとどうすればいいのか。
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Posted by ブクログ
「傷つき」という言葉にモヤつきがある。著者はそれを、職場で役割の関係性がうまくいっていない時に生まれるものだと言うことを言っていてそれはそうだと思うのだけれど、一方で「ハラスメントされました!傷つきました!」と言う逆パワハラのような声も組織にはあったりする。なので「傷つくということを認めるところから始める」ということは、大事だと思いつつも、あまり能天気に首肯できない、という感じがする。「傷つく」と概念はかなり幅が広いので、本当に個人的ないざこざみたいなものまで一緒くたにされてしまうのではないか、という懸念も自分にはあるように感じる。もう少し違う概念を使った方がいいのではないか?という気もするの
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Posted by ブクログ
勅使河原真衣さんの本3冊目。
前半はちょっと読み飽きた感あり。(ごめんなさい)
かつ、職場への警鐘、指摘がいっぱいで読んでて辛くなる。
ので、読むのに時間かかった。
3章、4章あたりからは、実践に繋げる章で、参考になる。
評価より謝意。
みんな傷ついてる。
大きな言葉の意味のなさ。大きな言葉に惑わされないように。
人的資本、パーパス経営、ジョブ型だの、という大きな言葉に乗っかってやった気になったって仕方ないんだよ。一個一個、一人ひとり。一つひとつ。でしかないのだ。目の前の人と会話して、傷ついたね、って言えて、ありがとうって言えて、からしか始まらないのだ。
と言う言説、めっちゃ共感します -
Posted by ブクログ
より良く生きていくには?というお題を与えられた時に、当たり前の前提としていたこと。それって、自分できちんと考えたことだったのかと言われると、答えは間違いなくNO。
著者の言うように、無自覚のうちに思い込みがあったなと思う。
この本の中では20の問いが投げかけられている。
どれも興味深かったけど、特に印象的だったのは「自己肯定感」について。
日本人は自己肯定感が低いとよく言われる。そこで、自信を持てるように頑張ろう!と。
もっと努力しないと得られないのが自己肯定感かというと、それは違うとはずなのに…
存在そのもので感じられるはずのものが、知らず知らずのうちに努力前提になっている怖さ。
前提から疑 -
Posted by ブクログ
【目次】
プロローグ――岐路に立つ人へ
立ち止まれない人々/擬態する岐路/岐路に気づき、「自分」を生きる20の問い
第1章 分ける、分かる、分け合う――違和感との出会い
ご意見番現る?/ファスト化する「わかる」/「分断」と紙一重/問い尽くしているか?
第2章 格――の差?
「格」が気になる私たち/階級と無縁と思われた日本社会の盲点/耳目を集めてこその社会運動/だからと言ってこれからも「格差」でいいのか?/各々から成る木
第3章 能力――二の句が継げない「カルチャーフィット」
「できる人」の目印?/「プラチナ住所」/恣意的な「能力」評価/やさしいようでやさしくないことばたち