皆さんは「予祝」という言葉を知っていますか?
古代の日本人が、秋の豊穣を祈って、春満開の桜を、秋の稲に見立てて先に喜びお祝いすることで願いを引き寄せようとしたことのことを言うらしいです。
ちなみに、これが今私たちが大好きな「お花見」の原型になっているようです。
単なる酒飲みのイベントだと思ってましたが、全然違いますね。面白いです。
著者は心理カウンセラーでありベストセラーや大賞を数多くとっている”ひすいこたろう”氏と株式会社てっぺんの社長でもあり、外食甲子園の発起人、そしてその年の外食産業に最も影響を与えた人に与えられる「外食アワード」を受賞している”大嶋啓介”氏。
大嶋氏がひすいこたろう氏の本を読んで感激したと頃から関係が始まったようです。
本書ではこの「先にまず喜ぶ」ことの大切さ、そしてそれは何故なのか、その具体的なやりかたに至るまでを分かりやすく書いてくれています。
ちなみに、正直最初に「予祝」という単語だけ聞いたときには、良く分からないなという感じでした。
こういったメンタル系の話は確かに大切ですが、色々なものが出ては消えているのでどうなんだろうという感じでしたが、実際に大嶋さんの講演を聞いてビックリ!!
斜め見しててごめんなさい!という感じでした(笑)
実際に、大嶋さんがメンタルコーチとして関わった学校が3年間で14校が20回以上甲子園に出場しているようです。
各種大手の企業研修でも取り入れられているところもあり、その映像もなかなか貴重でした。
さて、以下では皆さんに新しい視点を与えられるかなという部分を3つだけピックアップしていきます。
1.人は欲しいものを引き寄せるのではなく、自分と同じものを引き寄せる
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祝福を予め予定する
いわば前祝い
いいことなんか、何もなくても先に喜んでしまうこと
予祝のポイントは何を言うかではなく、未来に待っている喜びを想像し、先に味わうことにある
何に意識をむけるか?
見ると決めたものが見えてくる
それが人生なのです
夢を叶えるためにポイントになるのが心
今 「いい気分」(ご機嫌)でいることなのです。
「未来」を変えるとは「いま」を変えることです。
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皆さんは、今と未来の関係について意識したことがありますか?
誰の言葉か、どこで見たか忘れましたが(ググっても出てこない・・・)、
「今日は今日であるけれども、今過ごしている環境は、今日作られたものではない」
という言葉が好きです。
未来も同じだと思います。
未来が今作られているとすれば、楽しい未来を描くなら、今も楽しまなければならないのです。
もし、何かしらの分野で成功したいのだとしたら、その成功している自分を「今」生きる必要があると思います。
だからこそ、自分が欲しい未来を引き寄せる、近づいていくのだと思います。
「結果が出たから理想の自分になるのではない。理想の自分を”今”生きるから、理想の結果がついてくる」と教わってきました。
そういうものかと思い、わからないながらも実践し体感してきましたが、この「予祝」の概念をしってすごく腹落ちしました。
2.脳の中では未来が一番最初にくる
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人は、いまはなった言葉と未来でまた出会う
退屈な現実があるのではなく、退屈な見方があるだけ
ピンチはチャンス
すべての問題は
さらに飛躍するために
起きている
なやみ(問題)というコインの裏側は、いつだって「のぞみ」チャンスなんです
道を阻む全ての「壁」は、ワクワクした瞬間に、あなたを新しい時空へ導く「扉」となる
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「未来をどうしたいのか?」という目的が無いと、脳の時間は動かないらしいです。
「なにも考えていない」という人もいますが、実際は何かをする際には必ず「得たい結果」を描いて行動するはずということです。。
確かに、「何も考えずぼーっとする」という人も、その「ぼーっとしている状態」を描いてその態勢をとってぼーっとしているはずです。
だとしたら、「その未来を、ちゃんと心がときめく未来に設定する」ことが非常に重要になると言われています。
私も「将来は今!」と教わってきて、将来を描いて逆算で考える癖をつけてきましたが、「ときめく未来」というのを改めて意識してやっていこうと思います。
3.起きて欲しいことがベストではないんです。起きてることがベストなのです。
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「人生」とは「日常」のことです。
つまり
人生を変えるとは、日常をかえることなんです。
人生を楽しくできるかどうかは
現実が決めるのではない
あなたの心が決める
やる気のおきないことやっていることが
人生最大のリスク
正しいことは続かないけど、楽しいことは続く
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ベストではないと不平不満を言うのではなく、今もベストだがより上を目指してベストを更新し続けていく。
確かに、「人生」はこの今の「日常」の積み重ねであるので、最後死ぬときに人生楽しかったというためには今も含めて楽しんでいるはずです。
でもそれは無理に楽しむというよりかは、将来が楽しみだからそこに向かっている今この日常も楽しめるのだと思います。
ベストを積み重ねるから将来がより良くなっていくという確信、それを言えるだけ全力で楽しみながら今を生きていることが重要になりそうですね。
これからも定期的に読み返していこうと思います。