長崎尚志のレビュー一覧

  • BILLY BAT(20)

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    物語の序盤は掴みどころがなく、何を楽しめばいいのか分からない状況が続いたが、中盤からの怒涛の展開に一気に引き込まれた。特にモブを含めたキャラの深い表情描写は圧巻。漫画のリアリティの極地と言っても過言ではない。大河SFの肩書きに偽りなし。

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    2020年10月05日
  • 風はずっと吹いている

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    ネタバレ

    ミステリーとしてもなかなか面白かったが、被爆直後の広島の話が興味深かった。
    ミステリーとしては2人の主人公?がこう関わってくるのかと感心。
    ただ本文中にも奇跡とは書いてあった70年以上前のものが誰かわかるのはちょっと奇跡。

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    2019年09月11日
  • 風はずっと吹いている

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    ネタバレ

    広島のピカドン。ミステリーというよりも広島の真実に衝撃を受けた。気楽に読み始めたのに、考えないようにしてきた問題をこんな形で突きつけられることになるとは。
    ちょうど8月でお盆に読めて、鎮魂の意味でも良かったかな、とは思う。

    オバマさんの広島訪問の意味について、また考えてみたい。憎しみの連鎖は絶たないといけないのだが。

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    2019年08月16日
  • 邪馬台国と黄泉の森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

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    すごく面白かった。中篇集かと思って読んでたら、最後に全てが繋がって長篇とも読める構成で唸らされた。醜男なのに醍醐の人間的魅力が深く描かれててそこもとても良い。漫画は善たれという作者のメッセージも熱い。

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    2019年03月02日
  • 闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―

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    あの長崎尚志の書いた小説とは一体どんなもんだ、と試すつもりで読んでみた。ちゃんと小説として面白かったし、漫画と漫画家に対する強い尊敬の想いを感じた。流石に漫画編集者なだけに漫画関係の情報量も凄い。主人公2人もなかなか良くて、ただ醍醐はなかなか愛すべきキャラなのに、醜男だって点は好みではないかな。流石にマスターキートンやイリヤッドを作っただけある無駄な蘊蓄の量が披露されてた。幾重にも仕掛けられたトリックも見事だったけど、本当の黒幕が漫画編集者をうまく誘導できた辺りは都合いいかな説明不足かなと思って読んだ。続編も読んでみる。

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    2019年02月27日
  • 闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―

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    ネタバレ

    〇 総合評価 ★★★★☆
     「長崎尚志」の物語づくりのテンプレートっぽい構成。漫画業界を舞台にしたうんちくや,醍醐真司の言葉としてさまざまなうんちくを紹介しつつ,捜査が進んでいく。50枚の謎の原稿の作者を探すという魅力的な謎が示される。それは,35年前の連続殺人事件の犯人捜しにつながる。殺人者である漫画家について,「森田」というミスディレクションを示した上で,さらに黒幕的な存在,「漫画編集者」として小澤を描く。この「小澤」がまさに「マスターキートン」に出てくる悪役っぽく描かれる。漫画で見たら目だけ笑っていない顔で描かれそう。この小澤が漫画家である貝原に殺害される。漫画家の正体を見抜いたあと,更

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    2018年11月15日
  • 県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー

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    長崎尚志『県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー』角川文庫。

    最初に読んだ『闇の伴走者』が面白かっただけに、大いに期待を持って読んでみたのだが、期待は裏切られた。確かにラストは予想外だったが、ストーリー展開のリズムが悪く、ごちゃごちゃし過ぎて全く頭に入って来なかった。

    15年の時を経て再び起きた、猟奇一家惨殺事件。犯人は模倣犯なのか……パイルドライバーの異名を持つ元刑事が難事件にアドバイザーとして挑む。

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    2018年11月03日
  • 邪馬台国と黄泉の森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

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    邪馬台国最大の謎をメインテーマに、フリー編集者・醍醐真司が挑む封印された誘拐事件の真相。漫画界のカリスマが描くノンストップミステリー。
    何気なく読む漫画のひとコマに、大きな意味が隠されている。それは映画のワンシーンや歌詞の一言などと同様に、創作者の思いが込められているからだ。作中の「信念」の定義や、善と悪に係るマンガ論など、著者の思いが伝わる作品である。

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    2018年10月18日
  • MASTERキートン 完全版 デジタルVer. 1

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     手製の投石機とか、ウェットスーツの描き方とか、いい感じ。
     主人公にライフワークがあって、そんでその他の生計建てる系の副業は聖なる占ひとしての一面のみであった「博奕なるもの」の一環の末裔であると説明され、まだ謎の「ロイズのオプ」で「考古学者」であるをっさんが保険に関するいろいろを探る。
     うんうん。
     チンクエデアって使へるんだなの次に、投槍器っていろいろあるんだなの次に、旧約でも機会による占ひがあったけど、多分ウイグル自治区の関係でもイスラム的な社会での、機会による裁判はあってもいい筈。

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    2018年09月18日
  • MASTERキートン 完全版 デジタルVer. 5

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    コーギーのもふもふがいい感じ。後その飼ひ主の関係と、彼女によるキャラクターの説明と、ナニが面白い。
     エルザ・ランチェスターの関係は 気持ち悪くてよい。
     ケルトの人は豚といろいろ昵懇の間柄で、ウェルシュケルトも確か そんな感じで、なのでフォークランド紛争へ行ったをっさんが、さういふ「ナショナリズム」に満ちたタームをみっちみちにした童話から出てきた英雄が、ああいふ感じでも別に、いいとおもひます。

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    2018年09月18日
  • 闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―

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    巨匠漫画家のスタジオに残されていた未発表作品。不気味で不快な作品は、過去の連続女性失踪事件とリンクしていた。元女性警察官と変人フリー漫画編集者がコンビを組んで謎を解く驚天動地の漫画ミステリー。
    漫画と漫画業界の蘊蓄が満載である。そこにプラス謎だらけの画稿が絡むことで、読みごたえある作品に仕上がっている。面白い漫画のストーリー構成論が、事件の真相に繋がるところはお見事過ぎる。

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    2018年05月30日
  • 邪馬台国と黄泉の森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

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    博覧強記のマンガ編集者、醍醐真司を主人公とした四作の連作短編もの。

    一話完結ものなのだが、全体として一つの長編物を読んでいるような気になる。

    失踪したホラーマンガ家の行方を探す第一話。そして、かつて「女帝」と呼ばれたマンガ家を、醍醐が編集者として復活させる第二話。

    この二話では、マンガ家の新作に、邪馬台国と卑弥呼をテーマとしてとりあげるのだが、博覧強記というキャッチフレーズにふさわしく醍醐が持論を繰り広げる。

    また、映画館での醍醐と親子の奇妙な出会いを描いた第三話。

    そして、四話では、一話に登場したマンガ家の子ども時代のトラウマが解き明かされる。

    博覧強記の編集者というので、うっと

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    2018年05月15日
  • 邪馬台国と黄泉の森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    フリー編集者醍醐真司が主人公の第二作。一作目と三作目の後に読みました。4つの短編集で構成される内容なのですが、最後まで読むと、1つの作品ともとれる内容だと思いました。

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    2019年03月19日
  • 闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―

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    元警察官の探偵とフリーの編集者コンビが巨匠漫画家のスタジオに残されていた、未発表画稿の解明から過去の女性連続失踪事件に関わっていくというミステリーです。主人公二人の推理と事件に関わる正体不明の人物の視点を交えながら、グイグイと引っ張っていく構成は見事です。犯人は誰で、動機は何かということにも加え、(オブラートにくるまれながらも)犯人や事件に関わる者が内包している、どす黒い感情も描かれているように感じました。

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    2018年04月14日
  • 邪馬台国と黄泉の森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

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    久々の醍醐編集長、面白かった。特に、短編かと思っていたらまさかそういう風に繋がっていくとは驚き。次も読みたいね。

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    2018年03月19日
  • BILLY BAT(18)

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    心の師匠を持つ、って生きる上での一番大切なものかもしれない。それが親かもしれないし、恋人かもしれない、兄弟姉妹かもしれない、友達かもしれない、とにかく、持てた方が幸せに違いない。

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    2017年08月25日
  • MASTERキートン 完全版 デジタルVer. 2

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    漫画版剣客商売を読んでいる気分にさせる滋養にいい漫画。ユーリースコット先生の屋根の下の巴里が一番好き。ネオナチがテーマの黒い森のラストでは、アメリカが克服した人種差別問題ってフレーズがあったけど、今のトランプ率いるアメリカを思うと、時代は逆行しているように思えてならない。時代は変わるのねぇ。

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    2017年02月02日
  • BILLY BAT(20)

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    漫画は世界を救う可能性を秘めている、ホントに。面白かったですが、個人的にはマスターキートンの続き、お待ちしています!

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    2017年01月15日
  • BILLY BAT(20)

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    思ったより壮大な話でビックリした。
    個人的にはこのもやもやな感じもアリかと。

    とりあえずもう一回読み返してみようかな。

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    2016年11月29日
  • BILLY BAT(20)

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     ビリーバットがついに完結。長い人類の歴史、そしてビリーバットの関わりが明らかに。ビリーは複数いる。そして未来を選ぶときにビリーがいた。救うために、ビリーを描き続ける。途中から、歴史を繰り返すパターンにいったことから、少したるんだ感覚か。最後までひっぱったビリーの謎をひもとくと、そうだったのかとなるのだが。

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    2016年10月08日