あらすじ
転落死を遂げたマンガ雑誌編集長、南部正春。悪名は高かったがマンガを深く愛していた。フリーの凄腕編集者・醍醐真司は彼の死に疑問を抱きつつ、後継編集長に就任する。一方、“出版専門の探偵”水野優希も南部の調査を依頼される。やがて昭和史最大の謎「下山事件」が見え隠れし始めて。『20世紀少年』などのヒット作を手がけた元編集者が創作の原点と現場のリアルを描く、傑作エンターテインメント。(解説・澤田康彦)
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Posted by ブクログ
長崎尚志の醍醐真司シリーズの3作目。これ出てるの気づかなかった。前2作は面白かったって事以外全然覚えてないんだけどちゃんと楽しめる作り。今回は編集者の漫画に対する愛がよく描かれててこれも長崎尚志じゃなきゃ書けないよな。それにしても小説で漫画の内容を表現するのはなかなかチャレンジングだと思うけど、さすがうまく書かれてた。下山事件まで持ち出してうまく繋げる構成は鮮やか。面白かった。
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転落死を遂げたマンガ雑誌編集長・南部。悪名高き男の死に疑問を抱いた醍醐と優希が調査を進めると、やがて昭和史最大の謎「下山事件」に至る。本格マンガ×ミステリーの傑作エンターテイメント。
たかが漫画だが、されど漫画。時代を写す作品もあれば、先取りする作品もある。そして、大胆な推測もできる。大きな可能性を秘めた文化のひとつが漫画だ。編集長という文化の担い手が抱く世界観が、とても分かりやすく知ることができた。
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転落死を遂げたマンガ雑誌編集長、南部正春。悪名は高かったがマンガを深く愛していた。フリーの凄腕編集者・醍醐真司は彼の死に疑問を抱きつつ、後継編集長に就任する。一方、“出版専門の探偵"水野優希も南部の調査を依頼される。やがて昭和史最大のミステリ「下山事件」が見え隠れし始めて。数々の人気マンガを手がけた著者が、創作の原点と現場のリアルを描く、傑作長篇エンターテインメント。
著者の作品を読むのは2冊目。紙芝居史と戦後史の闇、下山事件への言及が興味深いが、肝心のミステリ要素が、うーむ。