九段理江のレビュー一覧
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この世界には目に見える美もあれば、見えない美もある。
誰かにとっての美が、誰かにとっての醜であることもある。
最近あなたの心を震わせた美は何ですか?
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GOAT第三弾!!
今回は"美"をテーマにした特集。
表紙がキラキラでめっちゃ綺麗〜♪
もちろん中味も色合いや紙質なんかにもこだわられてて素敵だった
短編小説、エッセイ、対談などなど 今回もめちゃくちゃ盛りだくさんな内容で、しかも豪華ラインナップ!
これで510円だなんて、ほんと いいんですか?って感じ。
時間はかかったけど、とても楽しめた〜!
小説で特に好きだったのは、間宮改衣さんの「ルリ色のハね」、大前粟生さんの「いつになったら大人になれる?」、蝉谷めぐみさんの「蜻蛉の衣」、佐原ひかりさんの「魔法の咲く丘」あたり。
あと対談もどれも面白かった◎
大満足♡
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Posted by ブクログ
自分の中にすごい電流が走った。芥川賞受賞作や純文学がどちらかというと苦手で、金原ひとみさん、高瀬隼子さん、綿矢りさみたいな軽やかな書き振りのものなら楽しく読めるのだけどそうじゃないものはなかなか…と思いながらの読書人生を生きてきたのだが、これは自分の中で天地がひっくり返る感じがあった。文章の難解さ、硬度、芸術性において純文学のど真ん中を行きつつ、まるで大衆小説を読むときのような感じでどんどんページがめくれてしまう。言葉と文章のチョイスやテンポがとにかく心地よい。主人公である牧名沙羅と、相手役の東上拓人の内面、思考回路をもっと知りたい、もっと浸りたいと思うし、書き振りがクセになるww荒唐無稽な心理描写なのに、なんかわかりみが深い。理屈ではない。思想にロマンが感じられて、読みながら「これすごい…すごいものを読んでる…!」とゾクゾクした。こんな文章を書ける人がこの世にいるんですね…まさしく文才…。想像がつかない。この著者の文章を今後も読んでみたいと思った!
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第45回野間文芸新人賞受賞作。詩のような作品。流れるように読みやすいけれど、何言ってるのかさっぱりわからない。
神は馬だ。馬は人間に言った。乗れ。
競馬に憑かれた実況アナウンサーが、過去の名実況を検討し、練り考える。競馬場に行く前には必ず美術館に行く。そしてタクシーで競馬場に向かう。競馬場からはひと財産すった男が歩いてくる。彼は独り言を呟いていたのではなく、馬と対話していたのだった。
競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのだ。その日のレースではシヲカクウマがカイヅカを振り落としてレース除外となった。10文字の名を持つ競走馬がついに現れた。
シヲカクウマの馬主のターレンシスは、競馬についてはよくわからないと言った。馬主になったのは命名権が欲しいからだと。優れたジョッキーは馬と話をするらしい。馬の言葉を教えてくれるとターレンシスは言った。
馬の話が終わった。丸一日かかった。 -
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ネタバレつまみ読み中
藤ヶ谷くんと朝井リョウさんの対談、大笑いした上に勉強になった。
私もサバ番好きの端くれ、「イン・ザ・メガチャーチ」読もうっと。
九段理恵「Beauticide」
ちょうど、海部陽介著「人間らしさとはなにか」を読んだ直後で、これもシンクロニシティというのか?と不思議な想いを抱えながら読んだ。
重たい衝撃を受けた。
間宮改衣「ルリ色のハね」
朝霞の言葉にどんどん引っ張られて行動する陽菜を応援していたので、朝霞の正体を知った時にはショックだった。
ただ、これは残念とは言い切れない受け取り方もできるので、折り合いのつく自分なりの受け取りを採用したい。 -
購入済み
うまい、と思わず唸る二作。東京都同情塔から九段作品に入り、彼女の魅力に取り憑かれています。芥川賞候補だったschool girlの現代的な作品世界に驚かされ、文學界新人賞受賞作品の悪い音楽には声を出してわらってしまった。
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最っ高。①『Schoolgirl』、②『悪い音楽』の二作品。
①太宰治の『女生徒』を読んでからすぐ読んだら、かなり対比が分かりやすく、読みやすかった。
とはいえ、30ページくらいでおなかいっぱいなほど現代で母親になることの難しさ(?)に心が限界を感じ始めた笑
今回は主人公は大人の「元女生徒」で、14歳の娘がいる。
「何気ない雑談を額面通りに受けとってくれる素直な人って、最近はもうどこを探してもいない。」
これを30ページで既に痛いほど丁寧に言語化してくれてる。
②これは本当に素敵すぎる音楽教師のはなし。子どもの頃、「社会経験を通してない、子どもの社会に居続ける教師」という存在がほんっとうに嫌いだったが、教師に「なる」と考えてみたら中々愉快で不純物の少ない社会に身をおけるのは悪くないのかもしれないと思う。
あと最後の下り最高に音楽が壮大を体現してて良かった。 -
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「しをかくうま」(九段理江)を読んだ。
ぶっ飛んだよ。 まさに《言葉の魔術師》の降臨であろうか。
ひとと馬と詩の物語。
九段理江さんほど言葉の持つ力を存分に発揮してガツンと読者の頭をぶん殴りにくる作家はそうは居ないね。
彼女には日本語の未来が見えているに違いない。 少し長いけど引用する。 (「東京都同情塔」からも併せて引く)
『とはいえ、一貫性と政治的正しさと共感を集めることに徹した言葉を選んでいくとなると、最後は誰もが同じ言葉を喋る未来しかないんだよね。つまり言葉は死んでいくしかないんだよね。』(本文より)
『言葉は私たちの世界をばらばらにする一方です。勝手な感性で言葉を濫用し、捏造し、拡大し、排除した、その当然の帰結として、互いの言っていることがわからなくなりました。喋った先から言葉はすべて、他人には理解不能な独り言になりました。』(「東京都同情塔」本文より)
今年一冊目として素晴らしいスタートをきることができた。