九段理江のレビュー一覧

  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    脳内で検閲を繰り返してやっと出てきた当たり障りのない言葉は本音と大きく乖離する。見えない相手に配慮した結果、誰に何が伝わるんだろう。

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    2026年06月23日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    読む前には、流行をうまく形にするセンスだけで成立しているキワモノだと勝手に思い込んでいた。しかし、実際に読んでみると、かなり奥深いテーマを扱っている正統派の小説ではないか!、と印象がガラリと変わった。
    それほど長くはない小説だが、構成はかなり複雑。実は解説を読むまで、自分ではうまく解きほぐせなかった。単調な外壁の連鎖を嫌い、細かい意匠の連鎖でリズムを生み出しながら、全体を俯瞰してみれば大きな構造が浮かび上がるように設計されている、という建築家的発想によるのかもしれない。

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    2026年06月15日
  • GOAT Winter 2026

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    私は紙の本も電子書籍も読む。
    媒体にあんまりこだわりはない。
    でもこの文芸誌を作る過程の様子をYouTubeで見て、いまだに紙の本好きが一定数いる理由がわかった。
    私にとって読書は文字を情報として捉えるだけだった。でも本当に本が好きな人は、ページをめくるという行為そのものも読書体験の中に含んでいる。
    作り手はそこをいちばんわかっていて、こだわり抜いてできたのがこの文芸誌。
    本屋で見つけて手に取ったらすぐに理解できた。

    内容も、普段本をあまり読まない層にも届かせようと完結型の短編にしている。
    派手な展開はなくとも日常の中でじわじわ人の心理に訴えかける話が多くて楽しめた。
    ミステリー好きとしては『ヴィンテージ』がいちばんお気に入りかな。
    “美”という本誌の共通のテーマから、“プライド”という人間の中でかなり人間らしい要素がどの作品にも見え隠れしてたのも好みに刺さったと思う。

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    2026年05月28日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    カタカナ言葉で新たな概念を作り出して押し付ける、そんなことが平気で起きるようになっているし、SNSを活用して今後ますます盛んになりそうだと思う。生きにくくなりそう。

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    2026年05月24日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    ザハ案の国立競技場が建ったパラレルワールドの日本が舞台の建築文学作品。ディストピアな世界感が面白かった。
    “ホモ・ミゼラビリス”などと訳の分からない造語が出てきて、それを解説されるうちに何となく受け入れてしまう擬似体験をさせられ、カタカナの造語が汎用される世を皮肉っている。
    変な終わり方するので取っ付きづらい作家かなと思ったけど、おまけの短編がファニーでなんだか安心した。

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    2026年05月23日
  • GOAT Winter 2026

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    新潟国際アニメーション映画祭に行った際に、古町の書店で買った。1ヶ月ほどで読み終えた。良い買い物だったと思う。前号も買おうかな。以下好きだったのメモ。

    小説
    『いつになったら大人になれる?』大前粟生
    『ハッピーエンドの小説』金子玲介
    『家になった男』八木詠美
    『少女は椅子に座っている』遠田潤子

    エッセイ系
    『わたくしは猫です 世界一の』北大路公子
    『待ち焦がれたね、こんなもんだね日記』ゆっきゅん

    対談系
    『生き直すパイプ椅子と人間の生き様』
    『日本社会再定義 排外主義・鬱漫画・AI』平野啓一郎×マライ・メントライン

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    2026年03月15日
  • GOAT Winter 2026

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     「かわいい」や「普通」にいろんな意味を込めすぎて、言語化をサボっているという朝井さんのお話が印象的。
     サボっているという見方もあるし、あえて濁してるという見方もあるんじゃないかなあと。あまりにも明瞭に表現しすぎると、あからさまになってしまうこととかある。

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    2026年03月03日
  • GOAT Winter 2026

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    一気に読むというよりは、毎日少しずつ。

    気に入った話
    ◎わたくしは猫です世界一の 北大路公子
    ◎simeoウイルス 村崎キコ

    紹介と広告で気になった本
    ◎海の仙人・雉始雊 絲山秋子
    ◎天橋立物語 3年菊組ロリィタ先生 嶽本野ばら

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    2026年03月03日
  • GOAT Winter 2026

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    ネタバレ

    youtubeで紹介されてて気になってたので初めて文芸誌なるものを買ってみた。
    思った以上にボリュームあってこれで510円!?大丈夫か?と思ってしまった。
    これで好きな作家見つけて長編を読むのが良さそう。
    文芸誌って連載ものがほとんどでいきなり読み始めてもついていけないことが多そうなイメージだったけど、ほぼ全部読み切りで楽しめた。

    読んだ順でメモ。記号の意味は以下の通り。
    ◎=めっちゃよかった
    〇=結構面白かった
    ×=途中で読むのやめた

    ◎永井紗耶子/そとばこまちの夜
    一応近代よりだけど時代小説。横浜にいるジャズシンガーの話。
    木挽町のあだ討ちのイメージがあったからカタカナがたくさん並んでて新鮮。
    そしてちょっと幻想的なオチもありめちゃくちゃ新鮮だった。
    こういうのも書けるのね…。

    ◎高瀬隼子/ふたえ
    単身赴任している父親が整形しちゃってた話。
    ただそれだけなのに読ませる筆力。
    孤独とか無関心とかがちょいちょい顔を出すのがいい。

    ◯九段理江/Beauticide
    バレエダンスに通う女の子と先生の話。
    まさに美についてのストーリー。
    女性ならではの描写が光る。
    めちゃくちゃ舞台が現代だから新鮮な気持ちで読めた。

    ◎山口未桜/美しい家族
    短いのに起承転結がはっきりあって読み応えがある。
    警察2人が主人公なのに全然自力で真相にたどり着けてないのもなんか新鮮。
    キツネにつままれたようなオチでハッとした。

    〇井上先斗/ヴィンテージ
    古着屋の飛んだバイトを探すという珍しいプロット。
    簡単に見つかるもののその裏に隠れたストーリーがホロ苦い。
    自尊心を守るためにいろいろやってしまうところは山月記に似たようなものを感じた。

    ◎芦沢央/父の輪郭
    物が多い家に住んでいるから直美の父の言葉がめちゃくちゃ刺さる。
    自分の把握できないものをもつと自分の輪郭が分からなくなるっていうのは分かる気がするなあ。
    でも捨てるために物を増やす人と結婚したのかもと思うとなかなかなアレな人だな。
    補い合っているといえば聞こえはいいけど。
    両親が死んでいるから確かめようかないけどその宙ぶらりん感のある結末もよかった。

    ◯大前粟生/いつになったら大人になれる?
    見た目を気にしてうじうじしていたが着ぐるみに入って違うペルソナをまとうことでなんとなく前向きになれるストーリー。
    金指さんを疎ましく思う一方でこんなに気にしなくてもいいのは羨ましいだけどこうなりたくはないみたいな葛藤がよかった。
    あと擬音が独特のセンスを感じる。

    〇柏井 壽 / 檜扇
    続き物ぽいけどまあ入り込めた。
    母親の月命日に母親のリクエストがあったものを作って食べる話。
    何回も思い出話やめてねといいつつモウ違う話はできないからという返しがなかなかくるものがある。
    でも料理はめちゃくちゃおいしそうだったなあ。

    ◎夏夜米子 / 旬
    ピアニストの女の人と芸術家を目指してなれなかった男の話。
    いきなり右手が送られてきてホラーなのかと思ったけどそんなことはなこった。
    終わってしまったあの頃とその残滓でなんとかやっている切なさが染みる。
    時間を取り戻そうとしてももう遅い。
    もう二度と交わることのない二人の未来にほろ苦さを感じる。

    〇村崎キコ / simeoウイルス
    顔がシメオというおじさん俳優になってしまうウイルスが蔓延した世界。
    すごい設定だけど顔ってみんなと同じになってしまえばそれはそれで慣れてしまうのかな。
    あと声とかは変わらないのかなとか色々考えてしまった。
    目に見える美しさとは一体なんだろうと考えさせられた。

    〇金子玲介/ ハッピーエンドの小説
    ハッピーなのかと気になりながら読んだ。
    いい意味ですっきりするオチがなくて裏切られた。
    主人公の心理描写がよくて、でもなんかイカれたような感じもして不思議な読後感。

    ◯貴志祐介 / 天国への13階段
    こんなバカミスみたいなのも書けるのかという驚き。バカミスを書かされる作家の話なんだけど登場人物の名前のふざけ方とかフランスかぶれの刑事が出てくるからそれに引っ張られる形で地の文もカメラのド・アップ、ド・タマをかち割るとか変なところにド・が入っててワロタ。

    ◯八木詠美 / 家になった男
    若い建築家Hに嫉妬する老年の建築家Jの話。
    なんやかんやあってHの家に侵入するところから予想外の展開に舌を巻いた。
    途中からもしや、という予感はあったけどこんな形で伏線回収されるとは。

    ◎佐原ひかり / 魔法の咲く丘
    教科書に載ってそうな柔らかな文体でスラスラ読める。でもシホの心理描写とかシホから見た大人がどう見えるのか繊細に描かれててめちゃ良かった。

    ◎遠田潤子 / 少女は椅子に座っている
    また叙述トリックに引っかかってしまった。
    母に逆らえず義妹を救えなかった罪悪感と結ばれぬことは決してない同性の想い人を抱えている主人公の話。ホラー風味もあってワクワクした。

    ✕井上真偽、間宮改衣、児玉雨子、蝉谷めぐ実

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    2026年02月28日
  • GOAT Winter 2026

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    色んな作家の短編小説や対談などが入っている本誌が510円という事実に驚愕。それだけでも買う価値あり。
    今まで読んだことのない作家さんやあまり触れたことのないジャンルの作品に出逢えるのも文芸誌ならでは。

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    2026年02月06日
  • GOAT Winter 2026

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    いろんな作家さんの短編や対談があり、ものすごく読み応えがあった。
    中でも、貴志祐介の短編は笑わせてもらったし、平野啓一郎とマライ・メントラインさんの対談、俵万智さんと岸田繁さんの対談が面白かった。
    あと、編集後記も何処となくサークル感を感じさせてくれて親近感が沸いた。
    雑誌を読んでもあんまり自分のなかで読書の実績にはなかなか認めにくいところはあるけれど、安価でこれほどの質と量を兼ね備えた文芸誌は貴重な存在なので、コスパ最高。定期的に出してほしいな、と思う。

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    2026年02月01日
  • GOAT Winter 2026

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    相変わらず、悪ふざけが過ぎる(褒め言葉)!

    こんなに豪華な文芸誌を510円で手にして良いはずがない。まずなんだこの表紙は?!!笑
    テンションが上がりすぎるう!!!

    今回の私のおすすめ1つ目は、藤ヶ谷太輔さんと朝井リョウさんの対談。朝井リョウさんの軽妙な相槌がいつものことながら楽しい。
    2つ目は遠田潤子さんの作品。ぐいぐい引き込まれて、思わぬところにミスリードもあり、読後感がとても良かった。遠田さんの作品は初めて読んだが、もっと読んでみたいと思った。

    次号も楽しみです。

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    2026年01月18日
  • Schoolgirl

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    ネタバレ

    著者の小説は、東京都同情塔に次いで2冊目。
    軽快で少し毒のある心情描写が好き、心地良い。
    メインとなる登場人物はいわゆる「普通」から外れた思考や癖を持ってるが、読み進める中でその思考を辿るのが楽しい。
    ラップする音楽の先生、ファンキーで最高。
    ルッキズムに関する描写、花で例えてるとこも良い

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    2025年12月31日
  • GOAT Winter 2026

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     大掃除・小掃除が終わったら、「美」をテーマにしたGOAT第3号(2026 Winter)を読んでみましょう。

     表紙ではゴートくんが手鏡でお顔を映しています。
    表紙を開くとゴートくんと羊くんが美について話していました。

    「美ってなんだろう
     大きな羊?
     羊の角を頭に飾った人?」

    「由来は所説あるけど、
     ヤギじゃなくて羊なのか・・・」
    ちょっと残念そうなゴートくんです。。。

     最初の小説は、高瀬隼子さんの「ふたえ」でした。
    67歳のお父さんが、二重まぶたに整形したのに飽き足らず、顎やら頬やらを全身麻酔の手術を受けて整形するというお話です。

     思えば、美しい顔の基準は個々人によって異なりますし、また、理想とする自分の顔と実際の自分の顔とのギャップに悩む人も当然にいらっしゃるでしょう。
    そのギャップを埋めるために美容整形手術の費用やリスクを受け入れるかどうかもまた、個々人の美意識というものでしょうか。みなさまは、このお父さんをどう評価なさるでしょう?

     人は美の中に醜を見たり、醜の中に美を見たりします。 
    美が何たるかを語りながら、人類は1万年を過ごしてきたのかもしれません。。

     今年、みなさまはどんな美しいものをご覧になったでしょうか?
     来年、どんなものを美しいと思われるでしょうか?
     そんな対話をご自分と交わしながら、美しくなった居心地の良いお部屋で、本書をちょっとずつお楽しみくださいませ♡
     本号もお得な税込み510(ゴート)円です♡

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    2025年12月31日
  • Schoolgirl

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    ネットと繋がって自己発信することが当たり前、生まれながらに多様な価値観に触れて生きてきた「娘」と、時代の流れには乗らず「少女時代」から触れてきた文化を大切にしている「母」が対照的に描かれていて、序盤、娘の強さに圧倒されて母の気持ちや境遇を考えるといたたまれない気持ちになるのだが、終盤立場がガラリと変わる。結局、体験せずに見聞きしただけの情報から「自分」を方向付けるよりも、自分の世界にとっぷり浸かって、考え、感じたことの方がリアルで、重みがあって生きた価値観なのかなと思った。
    九段先生は、現代社会に新たに発生した価値観を否定したいわけじゃないのだろうけれど、メスを入れるのが上手いと思う。とてもおもしろかった。

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    2025年12月04日
  • Schoolgirl

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    語感が良くて笑ってしまう。
    一話目の娘と二話目の音楽教師が特に面白い。
    ユニークな登場人物が多いが実在しそうなタイプばかり。
    人を殴るときは床の素材を考えて欲しいとか、口には出せないけれど掃除する側は確かにちょっと思うかも……

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    2025年09月11日
  • Schoolgirl

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    ネタバレ

    田内学さんが薦めてて読んだ

    グレタさんが娘だったら相当しんどいな
    親に言えないことをyou tube配信しちゃう人いるけど不思議だよな。親が見てるかもしれないのに。
    刀だと切れないけど銃だと撃てるみたいな感じなのか?

    世界が理不尽な殺し合いをしていても助けたいのはお母さんただひとり、なぜ女の子はこんなにもお母さんのことを考えているのか

    泣いた。作者、子供いるのか??

    女生徒を読みたくなった
    ラップ刻みたくなった

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    2025年08月03日
  • Schoolgirl

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    変人なのに自分が真っ当だと思っている、っていう点で、『成瀬は天下を…』の成瀬もそうなのだが、成瀬はジェダイで九段理江の人物たちはダースベーダーみたいな。
    勝手にそんなイメージ。
    『Schoolgirl』は太宰『女生徒』と対だが、短編のもう一作『悪い音楽』とも対になっている。短編内二作の主人公二人は似ている。対する「娘」と「教え子の女子」も似ている。後者たちは「正しさ」を振りかざし、文学や音楽(といっても高度な音楽)を否定(もしくは理解しない)。前者は敗北者。女の敗北の対として、普通は「権力者=男」みたいな構図で話を進めていく女性作家が多い中で、九段理江は特殊。また自己(=私、あなた)を深追いしていく。文体はめちゃくちゃ読みやすいが、後から考えると脳が割れそうになる…。

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    2025年05月30日
  • しをかくうま

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    ウマとヒトと言葉と時間がぐわーーと押し寄せてくる本
    分からないままに読んでるとグッと面白くなる
    最後はディストピア的なんだけど、コトバを探す苦しさが伝わってくる
    もう一度最初から読み直したい

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    2025年05月06日
  • Schoolgirl

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    少女と女性
    娘と母
    女生徒とSchoolgirl

    それらの対比で娘と母の関係や女性と世界の関係を描いている傑作。

    太宰治の『女生徒』を中心に母と娘と世界が交わる物語。

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    2025年04月14日