九段理江のレビュー一覧

  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    東京都同情塔という言葉は語感が良すぎてよく考えついたなと感心する。
    牧名沙羅の頭のなかの検閲者の思考がテンポが良くて読んでいて気持ちが良い。
    冒頭と締めの文章は独り言を皆が言ってて会話が出来ない時代ということか。

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    2026年06月03日
  • GOAT Winter 2026

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    小説と小説の合間を縫って本号もようやく読み終えました。「美」がテーマと言うことで外見の整形や美容の話、内面の優しさや愛の話、沢山面白いお話に出会えました。

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    2026年05月31日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    最初主人公の何言ってるか理解に時間がかかったが、読み進めていくうちに、主人公の発する言葉が癖になってくる。

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    2026年05月28日
  • GOAT Winter 2026

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    来月に新刊が発売されると知って、ちょっとペースをあげて読みました

    今回のテーマは『美』

    美しさにも、いろいろあるんだよなぁ
    何をもって『美』とするのかも、個人によって違うし、それに魅了されて転落する人もいるし

    個人的には蝉谷めぐ実さんが気になったので、他の作品も読んでみたいです

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    2026年05月18日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    本屋大賞だったかな?となんとなく見覚えがあり読み進めたところ、なんかめちゃくちゃ芥川賞っぽい!
    と思ったらやはり芥川賞でした。

    ここ数年で読んだ芥川賞作品の中では、破局、ハンチバック、サンショウウオの四十九日などの行き過ぎなぐらい主観的な語りの作品は好きな方なので面白かったです。言葉狩りやデスノートの下りなんかは目新しくはないがやはり放ってはおけない問題であると思う。
    言葉の力はすごい。沙羅のように自分のことをすべて言葉にできるとは思っていないが言葉一つ一つを大切に自分自身もっときちんと言葉を扱っていきたいと思った。

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    2026年05月13日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    文庫化されてるのを見つけて即購入。思ってたほど前衛的でもなくちゃんと読み進められました。…が、考えさせられる材料が次々に放たれていくというか、近未来感もあり、なんか凄かったです。16ヶ国で出版決定!とのことで、勢いありますねー

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    2026年05月02日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    早口言葉のように何度も言いたくなり韻を踏んだ心地良さのあるタイトル。色鮮やかで青空のような装丁が書店で一際目立っていました。

    『東京都同情塔』が今の日本で実際に建つことは難しいんだろうなあ。

    芥川賞、、難しい…
    数年後リベンジしたい作品です。

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    2026年05月02日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    ◼️ 九段理江「東京都同情塔」

    現代の最先端に違和感を投げかける架空の話。芥川賞受賞作。

    AIを一部用いた作品として海外でも反響を呼んだ。その後かなり些少な部分だったと訂正している。作中にもまさにAIが取り上げられている。

    当初新国立競技場の案とされ後に白紙撤回されたザハ・ハディド設計の新国立競技場が建設されている東京。建築家・牧名沙羅は都心に計画されている受刑者らの高層収容施設「シンパシータワートーキョー」の設計に挑む。犯罪者らにも幸福な生活を、という主張に厳しい反対の声も多い中、ある時牧名の中に発想が突然降りて来るー。

    主な登場人物は牧名と、彼女がショップでいわばナンパした美青年、

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    2026年04月30日
  • Schoolgirl

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    schoolgirlは現代性をうまく織り込み、母娘の関係性においても新しい視点から切り込んだ作品であることに異論はない。しかし作品全体としての完成度、起承転結の物足りなさを感じたので芥川賞を受賞しなかったことには正直頷ける。悪い音楽の方がストーリーとしては面白く、うまいなーと思わされる作品。好みというわけではなかったのが残念。

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    2026年04月12日
  • GOAT Winter 2026

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    510円でこれだけボリュームあるもの読めたら嬉しいし合う作家にも出会える。まだ全部読めてないけど…!朝井リョウと藤ヶ谷太輔の対談が最高だった。あらゆる感情がかわいいに翻訳されてるってまさにその通りだと思う。言語化を諦めちゃいけないなと改めて思うとともに中々それが難しいんだよなぁ。

    ふたえ 高瀬隼子
    なんとも不思議な話。テーマが美なのでそれにぴったり(?)な父が二重整形をした。からのもっと大掛かりな整形をする話。それだけなんだけどどうなるんだ?と思って一気読み。高瀬隼子さんの作品は今回が初めてで、実はおいしいごはんが食べられますようにを積読しているのでこれを機に読まないと

    あと他にも何個か読

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    2026年04月02日
  • GOAT Winter 2026

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    文芸誌GOATの第3弾。愛、悪に続いて美がテーマ。人間の本能的な欲求に近い愛、悪とは異なり表面的なものではあるが、本号を読むと美も人間の本質的な繋がりを実感させられるテーマでした。次号も期待です。

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    2026年03月21日
  • しをかくうま

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    ネタバレ

    後半は特に難解であまり分からなかった
    馬が好きすぎるあまり、境界線や思考が歪んだ人達の心情を描いてるのかもしれない
    馬の血統主義を婚活マッチングサービスに持ち込む人の言説が面白かった

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    2026年02月14日
  • GOAT Winter 2026

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    (途中で読むのをやめてしまった作品もいくつかあるけど)以下、私的に良かった作品。

    ※敬称略
    ・ふたえ(高瀬隼子)
     “お父さんが整形”という衝撃的なテーマを扱いながらも、エンタメとして消費せず、主人公と父親のリアルな心の動きにフォーカスしてたのが良かった。自分に刺さりまくった「おいしいごはんが〜」とまさか同じ作者さんとは。

    ・ハッピーエンドの小説(金子玲介)
     前半は一風変わった主人公の行動にクスクス笑いながら読めてたけど(特にコールセンターのポケモンの話好き)、ラスト1、2ページがぞわぞわする…。
    金子さんの作品はこれで3作目だけど、笑いとシリアス、ゾワッとさのバランスがいつも絶妙。

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    2026年02月01日
  • GOAT Winter 2026

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    美しい表紙にワクワクしながらページを繰る。読んでいる間は作品の世界に夢中になる。エッセイなども面白い。でもなんか、ずっと表紙に心を奪われて、各作品を読み終えると、なぜか作品の個別の印象がなくなってくる。「何を面白いと感じていたのだろう」と自問するが、答えは出てこない。でも、楽しかったという感情だけはずっと心に残っている。これが文芸誌の楽しみ方なのかもしれない。

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    2026年01月07日
  • GOAT Winter 2026

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    中身と価格が全く釣り合わないのでは?と思うほどのトクトク感。
    本屋で、表紙の印刷に惹かれて即買い。

    知らない小説家さんが多くて、その中で面白い作品に出会えたことが収穫でした。
    選ぶとしたら、「ふたえ」「マスクド・リリカ」「ハッピーエンドの小説」が面白かった。

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    2026年01月07日
  • GOAT Winter 2026

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    今号も お得感ありあり。いろいろな意見あるけど、気軽に読書するには 最高だと思ってる。作家さんとの新しい出会いもあるし。整形の話も バレリーナの話も 建築家の話…どこを切っても 読めるから ほんと楽チンな 本!で、作家さんは 話題の方々ばかり。
    こんな 本に出会えたこと、こういう本を作ってくれたことに感謝かな。次のテーマはなんだろう?

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    2025年12月29日
  • GOAT Winter 2026

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    テーマは「美」。よかったものをいくつか。

    『ふたえ』高瀬隼子
    子どもの頃からずっと、単身赴任で川崎に住んでいるお父さんと、遊びのため四国から上京して何年かぶりで会ったら、目が二重になっていた。そしてさらに、顎の骨を削る手術をするという。ずっと別居、67歳になって退職しても田舎には帰ってはこない、でも離婚もしていない、両親がケンカしていた感じもない、父の家に行ったが、愛人がいるような感じもない。で、整形。じつに不思議な家族の話。

    『ヴィンテージ』井上先斗
    古着屋を経営する大学時代の友人に、50万円のデニムジャケットを持って飛んだアルバイトを探して欲しいという依頼を受けた探偵。アルバイトのイン

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    2025年12月24日
  • GOAT Winter 2026

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    美しさとは
    ただ見た目のものだけではなく
    その振る舞いであったり
    姿勢であったり
    言葉であったり
    さまざまなものが
    絡み合っていると思う

    「そとばこまちの夜」
    の中で老婆が言う
    『そうして私が私と出会えた時、
    ずいぶんと小さく縮こまった小娘が
    胸の内で泣いていたっけ
    華やかで美しいと信じていた美女など
    己の中にはいなかった
    他人の目によって造られた幻影だった
    だからその怯える小娘と
    向きあうことにした
    その子が本当に好きなものを探して
    愛でる
    それは人目を気にして
    怯えていた日々に比べて
    どれほど豊かで満たされたものか』

    本当の自分が求めるものは
    いったい何か
    はたして今、どれくらい
    豊か

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    2025年12月15日
  • Schoolgirl

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    ネタバレ

    ◯Schoolgirl
    34の母と、環境保護などのyoutuberをしている14歳の娘。母はその母から虐待を受けていて、娘の気持ちを優先するが娘の意識が高く噛み合わない。母視線と、娘は母の見るyoutubeの中で想いを語る。太宰の女生徒をきっかけに会話の兆しができて終わる。
    巧みな文章で娘と分かり合えない母の感情が描かれているけど、なぜ娘はその高い意識に反して「本当はお母さんだけを助けたい」までの感情があるのか、たぶんそのために嫌いな小説、女生徒に興味を持ったのかがわからない。そこの葛藤を書くのが小説じゃないかしら、それが芥川賞の選評にある「ここから小説は始まるのでは」に繋がるんじゃないないか

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    2025年11月22日
  • しをかくうま

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    人が発語し書く詩の語順、字数、語の意味(どこまでを一つのモノとして区切りどう名付けるか)にとことんこだわる姿勢は強烈。太文字表記やわざと通常通りではない表記を選ぶ語と文は視覚的にも強く残る。他の小説にはない唯一無二の独自性があると思う。馬(マ)/人(ヒやビ)が今に至るまで歩んできた歴史が物語に一貫した主題になっている。人間にとって神々しい馬、そして馬を始めとして様々な箱を発明して遠く遠くへ移動しようと努力してきた人。人間のこれからはどうなるのか?遠く遠くへ向かい、人類がこれまでに苦労して見つけ出してきて累積した知恵や知識へ一瞬でアクセスして、自分で動いて考える必要がなくなっていくこれからの人間

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    2025年10月11日