九段理江のレビュー一覧

  • GOAT Winter 2026

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    とにかくコスパがいい。飛び抜けて好きな話は無かったけど、いい時間潰しになった。気持ちミステリー多め?

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    2026年08月24日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    内と外を規定している事柄が変われば簡単に揺らぐ私たちのいい加減な世界の線の引き方について、見透かされているような気分になった。

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    2026年08月24日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    女性建築士の視点から語られる、犯罪者は同情に値し適切な環境に収容されるべきとの考え方で構想される東京都同情塔。複数人の視点から異なる文体で語られる体裁は読んでいて楽しめましたし、建築の視点も珍しくて良かったです。

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    2026年07月23日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ザハが勝ち取った国立競技場が建設された世界線が描かれたディストピア風の物語。

    まわりくどくて飽きが来そうな論調と、テーマの深さのバランスが絶妙でなんだかんだ読み終えてしまう。

    AIに対して、回答しないという選択肢が取れない不憫や哀れな存在だと揶揄する描写や、幸せを論ずる上で他者との比較を禁止するというシンパシータワートーキョーのルールだとか、日本人はどんどん日本語を捨ててダサくなってるとか…。物語の核となる刑務所タワーともいうべき「東京都同情塔」も犯罪者は同情すべき存在、「ホモ・ミゼラビリス」としたり、発想はとても面白かった。

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    2026年07月02日
  • Schoolgirl

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    ネタバレ

    読み終えて印象に残っているのは、悪い音楽の方。最後サエは笑ってたのか泣いてたのか、何考えてたんだろう?全く検討がつかない。ロールシャッハテストみたい。人の気持ちに共感できる人ならこの時のサエの気持ちを三十文字でまとめよ、という問いにみんながみんな同じ正答を書けるんだろうか。

    人の気持ちが理解できない主人公の心の理解できなさが少しづつ見えてくる平熱な文章の読み心地がよい。理解できなさが理解できる。

    サエは芸術家としてすごく成功している人物という設定だけど、大麻に対して過剰に反応したり、主人公の告白に対してすごく視野の狭い返答をする辺り、この人の作品を見てみたいと思えない人物描写。逆に主人公のラップは聴いてみたくなる。
    芸術と芸術家は切り離せるのか、というのは永遠のテーマで、条件によっていろんな答えが出せる無限に考え続けるられる問題だと思う。もう少し深掘りしてほしかった。

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    2026年06月07日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    東京都同情塔という言葉は語感が良すぎてよく考えついたなと感心する。
    牧名沙羅の頭のなかの検閲者の思考がテンポが良くて読んでいて気持ちが良い。
    冒頭と締めの文章は独り言を皆が言ってて会話が出来ない時代ということか。

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    2026年06月03日
  • GOAT Winter 2026

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    小説と小説の合間を縫って本号もようやく読み終えました。「美」がテーマと言うことで外見の整形や美容の話、内面の優しさや愛の話、沢山面白いお話に出会えました。

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    2026年05月31日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    最初主人公の何言ってるか理解に時間がかかったが、読み進めていくうちに、主人公の発する言葉が癖になってくる。

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    2026年05月28日
  • GOAT Winter 2026

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    来月に新刊が発売されると知って、ちょっとペースをあげて読みました

    今回のテーマは『美』

    美しさにも、いろいろあるんだよなぁ
    何をもって『美』とするのかも、個人によって違うし、それに魅了されて転落する人もいるし

    個人的には蝉谷めぐ実さんが気になったので、他の作品も読んでみたいです

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    2026年05月18日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    本屋大賞だったかな?となんとなく見覚えがあり読み進めたところ、なんかめちゃくちゃ芥川賞っぽい!
    と思ったらやはり芥川賞でした。

    ここ数年で読んだ芥川賞作品の中では、破局、ハンチバック、サンショウウオの四十九日などの行き過ぎなぐらい主観的な語りの作品は好きな方なので面白かったです。言葉狩りやデスノートの下りなんかは目新しくはないがやはり放ってはおけない問題であると思う。
    言葉の力はすごい。沙羅のように自分のことをすべて言葉にできるとは思っていないが言葉一つ一つを大切に自分自身もっときちんと言葉を扱っていきたいと思った。

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    2026年05月13日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    文庫化されてるのを見つけて即購入。思ってたほど前衛的でもなくちゃんと読み進められました。…が、考えさせられる材料が次々に放たれていくというか、近未来感もあり、なんか凄かったです。16ヶ国で出版決定!とのことで、勢いありますねー

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    2026年05月02日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    早口言葉のように何度も言いたくなり韻を踏んだ心地良さのあるタイトル。色鮮やかで青空のような装丁が書店で一際目立っていました。

    『東京都同情塔』が今の日本で実際に建つことは難しいんだろうなあ。

    芥川賞、、難しい…
    数年後リベンジしたい作品です。

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    2026年05月02日
  • 東京都同情塔(新潮文庫)

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    ◼️ 九段理江「東京都同情塔」

    現代の最先端に違和感を投げかける架空の話。芥川賞受賞作。

    AIを一部用いた作品として海外でも反響を呼んだ。その後かなり些少な部分だったと訂正している。作中にもまさにAIが取り上げられている。

    当初新国立競技場の案とされ後に白紙撤回されたザハ・ハディド設計の新国立競技場が建設されている東京。建築家・牧名沙羅は都心に計画されている受刑者らの高層収容施設「シンパシータワートーキョー」の設計に挑む。犯罪者らにも幸福な生活を、という主張に厳しい反対の声も多い中、ある時牧名の中に発想が突然降りて来るー。

    主な登場人物は牧名と、彼女がショップでいわばナンパした美青年、タワーの存在価値を説いた本の著者、批判的で粗っぽい記事を書く外国人ジャーナリスト。

    私的な解釈をすると、SNS等の発達で賛否両論の声が上がりザワザワした社会の中、でAIと人間の生の心との差をあぶり出す。そこには現実を受け入れる人、一市民にはどうしようもなく実施されてしまう大規模プロジェクトの虚しさ、逞しい慣れ、個人の欲のようなもの、が描かれているといったところか。

    テーマがそうだけに、理屈、言葉数があまりに多いのはやむないところもあると思う。また、人の生の逡巡、微妙な部分は、常識で割り切れないところもあって、対比としてそれなりに表出されているのはふむ、とも思った。

    また、巻末の対談も併せ、建築家は未来を創る、建築物は社会にさえ影響を与える、というのは腑に落ちた。

    先に著者の「しをかくうま」を読んで、これがあまりに純文学に過ぎたのでこの作品もんー、うーむ、と読む前は少し構えていたのだが、分かりやすく生の手応えもあってそこは安心して読んだ。

    ただ、やはり私的には言葉数を多くするよりも、物語で語る、のほうが好きかなやっぱり。

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    2026年04月30日
  • Schoolgirl

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    schoolgirlは現代性をうまく織り込み、母娘の関係性においても新しい視点から切り込んだ作品であることに異論はない。しかし作品全体としての完成度、起承転結の物足りなさを感じたので芥川賞を受賞しなかったことには正直頷ける。悪い音楽の方がストーリーとしては面白く、うまいなーと思わされる作品。好みというわけではなかったのが残念。

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    2026年04月12日
  • GOAT Winter 2026

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    510円でこれだけボリュームあるもの読めたら嬉しいし合う作家にも出会える。まだ全部読めてないけど…!朝井リョウと藤ヶ谷太輔の対談が最高だった。あらゆる感情がかわいいに翻訳されてるってまさにその通りだと思う。言語化を諦めちゃいけないなと改めて思うとともに中々それが難しいんだよなぁ。

    ふたえ 高瀬隼子
    なんとも不思議な話。テーマが美なのでそれにぴったり(?)な父が二重整形をした。からのもっと大掛かりな整形をする話。それだけなんだけどどうなるんだ?と思って一気読み。高瀬隼子さんの作品は今回が初めてで、実はおいしいごはんが食べられますようにを積読しているのでこれを機に読まないと

    あと他にも何個か読んだけど美というテーマに沿った内容はあんまりないか?
    2号の悪の方がよりまとまっていた気はする。

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    2026年04月02日
  • GOAT Winter 2026

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    文芸誌GOATの第3弾。愛、悪に続いて美がテーマ。人間の本能的な欲求に近い愛、悪とは異なり表面的なものではあるが、本号を読むと美も人間の本質的な繋がりを実感させられるテーマでした。次号も期待です。

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    2026年03月21日
  • しをかくうま

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    ネタバレ

    後半は特に難解であまり分からなかった
    馬が好きすぎるあまり、境界線や思考が歪んだ人達の心情を描いてるのかもしれない
    馬の血統主義を婚活マッチングサービスに持ち込む人の言説が面白かった

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    2026年02月14日
  • GOAT Winter 2026

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    (途中で読むのをやめてしまった作品もいくつかあるけど)以下、私的に良かった作品。

    ※敬称略
    ・ふたえ(高瀬隼子)
     “お父さんが整形”という衝撃的なテーマを扱いながらも、エンタメとして消費せず、主人公と父親のリアルな心の動きにフォーカスしてたのが良かった。自分に刺さりまくった「おいしいごはんが〜」とまさか同じ作者さんとは。

    ・ハッピーエンドの小説(金子玲介)
     前半は一風変わった主人公の行動にクスクス笑いながら読めてたけど(特にコールセンターのポケモンの話好き)、ラスト1、2ページがぞわぞわする…。
    金子さんの作品はこれで3作目だけど、笑いとシリアス、ゾワッとさのバランスがいつも絶妙。

    ・家になった男(八木詠美)
     まさに「この家族、どこか変だ」作品。(映画やドラマの謳い文句でたまに見るよね)
     最初は主人公の考えや行動のキモさに引いてたけど、まさかラスト1ページでその結末になるとは…!今まで読んだ中で、トップクラスで不気味なラストでした。

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    2026年02月01日
  • GOAT Winter 2026

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    美しい表紙にワクワクしながらページを繰る。読んでいる間は作品の世界に夢中になる。エッセイなども面白い。でもなんか、ずっと表紙に心を奪われて、各作品を読み終えると、なぜか作品の個別の印象がなくなってくる。「何を面白いと感じていたのだろう」と自問するが、答えは出てこない。でも、楽しかったという感情だけはずっと心に残っている。これが文芸誌の楽しみ方なのかもしれない。

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    2026年01月07日
  • GOAT Winter 2026

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    中身と価格が全く釣り合わないのでは?と思うほどのトクトク感。
    本屋で、表紙の印刷に惹かれて即買い。

    知らない小説家さんが多くて、その中で面白い作品に出会えたことが収穫でした。
    選ぶとしたら、「ふたえ」「マスクド・リリカ」「ハッピーエンドの小説」が面白かった。

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    2026年01月07日