逢坂冬馬のレビュー一覧
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ネタバレ文学研究家・翻訳家の姉、小説家の弟。
この2人が姉弟だったなんて、そりゃ高橋源一郎さんも椅子から転げ落ちるだろう。そんな偶然の一致が起きることは滅多にない。しかしこうやって対談を読むと自分も姉妹だからわかるという雰囲気がある。同じような文化を享受しつつ、ほんの数年の差や本人の受け取り方で異なる視点。別の方向に目を向けているのに、共通する意識。面白く読んだ。
本を読むことの強さを感じる。友だちがいなくたって、いろいろなものに縛られていたって、本を読むことで世界は広がり、自分は変わる。自分もそう思っている。だから本を読めるように生きていきたい。大学はある意味計算ずくで卒業してしまったけど、ひた -
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女の戦争
初めて読んだ戦争小説がこの作品だった。戦争を深く知ることが怖く、また戦時中の女性を取り巻く環境などに疑問と嫌悪感があったからだ。この作品を読んでいて、もちろんそれがなかったわけではないが、私の中のこれまで抱いてきた感情が少し軽くなった気がした。女だって戦っていた。子どもだって戦っていた。その時代を生きていないから遠いようにも感じていたけれど、主人公セラフィマが照準を合わせたことで、敵を撃ったことで私の中の視界が少し開けたように感じた。もう少し戦争について知ってみようと勇気が出た。少し前に話題になっていて、この本の中でも参考資料としてあった『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫も気になったので
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奈倉有里さんと逢坂冬馬さんがご姉弟と知った時から、こういう本を待望していたんだと思う。よくぞ出してくださった。
ミーハー的な気分でどんなご家庭でお育ちになったのか知りたかった。納得。自分の子育てにはもうとっくに手遅れなのだが。そもそも親の中身が違うのだから、何十年前から自分をやり直さなければいけない。
「キョーダイ‼︎」のイメージでもう少し軽い感じを想像していたが、内容はとても濃く考えさせられた。文学を愛し、小説を愛し、おかしいことには声を上げ、世界の平和のために行動する。そんなお二人の著作をこれからも楽しみにしていきたい。そして考えを深めていきたい。 -
Posted by ブクログ
恐ろしいほどの傑作。なぜ戦うのか、何を撃っているのか。
読み終わってからもしばらく頭がぼーっとしてしまい、本を閉じたあとも現実に戻ってくるのに時間がかかりました。
独ソ戦という極限の戦場の中で、少女たちが「狙撃兵」として育てられ、過酷な現実に身を投じていく物語。
単なるミリタリーアクションや、少女の成長譚という言葉では到底片付けられません。
敵を倒すごとに、彼女たちの内面から何が失われ、代わりに何が積み重なっていくのか。
その心理描写があまりに容赦なくて、先が気になって一気に読んでしまいました。
戦争という巨大な狂気の中で、「敵とは誰なのか」「自分が本当に守りたかったものは何なのか」を -
Posted by ブクログ
第二次世界大戦末期のドイツ、体制に反発する若者たちを描いた物語。
ドイツの過剰な全体主義のなかでも、全国民がまったく同じ色に染まったわけではない――そんな、史実には残らない戦いが描かれている。
テーマ自体は好きなのだが、なぜか作品の世界にすんなりと入っていけなかった。人物描写が肌に合わないのか、場面の展開についていけないのか、どこか違和感が付きまとう(たとえば、レオンハルトの父親の描写など)。
前作のときにも感じたが、ゲームやアニメのようにシンプルに映像化するのには向いているのかもしれない。ただ、自分が小説に求めているものとは、少し焦点が違っているようだ。