逢坂冬馬のレビュー一覧
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女の戦争
初めて読んだ戦争小説がこの作品だった。戦争を深く知ることが怖く、また戦時中の女性を取り巻く環境などに疑問と嫌悪感があったからだ。この作品を読んでいて、もちろんそれがなかったわけではないが、私の中のこれまで抱いてきた感情が少し軽くなった気がした。女だって戦っていた。子どもだって戦っていた。その時代を生きていないから遠いようにも感じていたけれど、主人公セラフィマが照準を合わせたことで、敵を撃ったことで私の中の視界が少し開けたように感じた。もう少し戦争について知ってみようと勇気が出た。少し前に話題になっていて、この本の中でも参考資料としてあった『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫も気になったので
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奈倉有里さんと逢坂冬馬さんがご姉弟と知った時から、こういう本を待望していたんだと思う。よくぞ出してくださった。
ミーハー的な気分でどんなご家庭でお育ちになったのか知りたかった。納得。自分の子育てにはもうとっくに手遅れなのだが。そもそも親の中身が違うのだから、何十年前から自分をやり直さなければいけない。
「キョーダイ‼︎」のイメージでもう少し軽い感じを想像していたが、内容はとても濃く考えさせられた。文学を愛し、小説を愛し、おかしいことには声を上げ、世界の平和のために行動する。そんなお二人の著作をこれからも楽しみにしていきたい。そして考えを深めていきたい。 -
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アフリカで有名な日本語「ETCカードが挿入されていません」、みたいな話題があったことを思い出した。本編はバタフライエフェクトに車が伴走したといった内容。
苦境にあったハルトと思い人の共通の夢と二人の関係が成就して良かったなと素直に思った。ただ作中で描かれるマイノリテに触れる人々への苦言には首を傾げるところもあった。別にマイノリティだけが特別に揶揄されるわけではなくないかと。問題の主軸は個々人のリテラシーだと感じる。なんだか問題提起の為にマイノリティが引っ張り出されているようにも感じた。実際にはマイノリティであることが仕掛けとしても作用していたし、ストーリーも面白かったのだが、本筋には直接関係な -
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今、まさにロシアが戦争でこのようなことになってる、、、と、思うと、、、、
ただ。ただ。なぜ?
第二次世界大戦でこんなにもなって、、、それでもなぜ戦争するんだろう。
本当に。不思議。どうしてなんだろう。
やる!ってやつと、
参加させられる人とあまりにも違いすぎはしないか?
って思うし。
力関係があったりもするんだろうけど。
ここに出てくる世界観が、なんか既視感あるなぁ。と思ったら、
ハンスイェーガーって人が途中から出てきて、
あぁ、進撃の巨人だ。
この世界、まさに進撃の巨人だ。
明らかに的になる巨人。でも実は元々は普通の人だった。
それがまさに、ドイツ人をやっつけろ!
悪魔だ!な -
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なんの繋がりもない人達の物語がブレイクショットという名の四駆の車を共通点に話が進んでいく。
舞台は自動車組立工場、アフリカのテロ組織や投資ファンド会社、ユースサッカーの親子たち、経営塾、特殊詐欺、不動産営業など。しかし、舞台が広がりすぎてこれってどうなるんだろう?大丈夫?どうまとめるんだろう、と読み進めたが終盤になりそれぞれの物語が一つの線になり繋がってい様子はカタルシスたっぷりで読み応えがありました。
人間どこでいつどう関わるのか分からない。怖くもあり、面白くもある。また人にはそれぞれの価値観や物語があるということを改めて感じたお話でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一台のSUV車「ブレイクショット」を軸に、その所有者たちに起こる不幸と運命の連鎖を描いた作品である。
所有者が次々と変わりながら、三人にわたって物語が展開されるという構成は興味深く、物語全体にミステリアスな雰囲気を与えていた。
しかし実際に読み進めてみると、ブレイクショットの所有者本人だけでなく、その周辺人物や出来事が非常に丁寧に描かれているため、全体のボリュームが大きくなり、どこが物語の核となる部分なのか分かりにくいと感じた。
特に、桐山修吾と後藤晴斗が中心人物であるように思えるにもかかわらず、中央アフリカでの出来事など、主軸からやや離れているように感じるエピソードが多く含まれており、物語 -
Posted by ブクログ
長かった…
まず、後藤晴斗と霧山修吾のサッカーに関する部分で、
小学4年生の修吾が「紹介されたユースチームはJリーグの下部組織」とあるが、下部組織は大体アカデミーという呼称を用いられるし、サッカーでは
ユース→18歳以下(基本高校生)
Jrユース→15歳以下(基本中学生)
Jr→12歳以下(基本小学生)
というカテゴライズなので、まず小学生にユースというのは怪物クラスだとしてもちょっと考えられない。
その後も、
「ユースチームの試合で」のような使い方でユースチーム呼びが頻繁に出てくるが、クラブチームと言うアカデミーと言うだろうし、家庭内や知人間でユースチームという言い方はせず、普通にチーム名