逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 文学キョーダイ!!

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    姉弟の対話式エッセイ。
    次の総裁がきまるまで1か月きった・・
    最後の章はリアルすぎてとても怖い。2人のような人が今のまま表現活動をしていける日本であって欲しい。

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    2025年09月26日
  • 歌われなかった海賊へ

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    最初の数ページはとっつきにくかったが、ここをしっかり読まないと意味がないことに。
    題名の意味が深い。「歌わなかった住民」を責めることはできないけれど、ラストの再生的なところに救いがみえた。
    それにしても、相当勉強されている作者には脱帽です。

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    2025年09月23日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    日本に住んでいるとどうしてもヨーロッパ諸国やアメリカ側から見た戦争の話などが多い印象にある。特にアメリカ。
    その中でこの作品は、ソ連を主に、戦争ではあまり出てくることのない女性という目線から見る、戦地、生と死、世間、友達、家族、戦績、犯罪、罪、正義、悪、、、色んなものが詰め込まれていてどう捉えるのか、そして自分にも投げかけられる問いがとても感銘を受ける作品。
    戦争の話だが色々と考えさせられることが多かった。

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    2025年12月27日
  • 歌われなかった海賊へ

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    素晴らしかった。ナチスドイツの支配下にあり、強制収容所が近くにあった街に生きた少年少女の抵抗と、その記録。主題は、ナチスへの抵抗ではなく、人としての誇り、そして見て見ぬふりをする大人の態度についての話。見事に現代と繋げていて、ラストははらはらと泣いてしまった。

    日本の植民地支配もしかり、原発や沖縄の米軍基地問題もしかり、そしてウクライナとロシア、イスラエルとガザ地区の戦争も、環境問題も、うっすら気がついていて、でもできることはなくて、何となく受け入れてしまう態度が加害なのだと突きつけらる。平和な日常が何より大事だが、それが何かの犠牲の上に成り立っていないのか、せめて見て見ぬ振りをしている自分

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    2025年09月13日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ネタバレ

    鳥肌が立った。

    丁寧で細やかな文体は全く長さを感じさせない!
    展開が読めないので、先が気になってやめられない。
    悲しい結末だけど、希望もあるような終わりだった。

    戦争の悪影響は、世代を超えていく。
    改めて恐ろしさを感じる。

    表紙が3人なのは、理解できるような少し寂しさも感じるような気持ち。

    素晴らしい本をありがとうございます。

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    2025年09月05日
  • 歌われなかった海賊へ

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    戦時中のドイツでの少年、少女たちの揺らがない信念に終始引き込まれた。

    間違ってると言われようが、何が起きようが自分たちの信念が正しいと信じ、曲げずに貫く姿勢は読んでいて気持ちが良い。

    自身の哲学を持ち、それに倣って生きる(死ぬ)こと、葛藤、大衆の意見との違いに迷いながらも前を向いて進んでいくこと、ある種の強さを感じる。

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    2025年09月04日
  • ブレイクショットの軌跡

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    一見バラバラの物語が、一つの車を軸に見事につながっていく。
    労働、詐欺、差別、戦争…軽くないテーマなのに、連鎖する流れが鮮やかで息をのむ。
    社会の断面が一本の線で結ばれる瞬間に震えた。
    この構成力と筆致、ほんとに圧巻。

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    2025年12月31日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    今はロシアがウクライナに侵攻しているが、第二次世界大戦のロシアはまさに今のウクライナと同じ状況だった。侵攻された国がどんな景色を見るのか。一人の女狙撃兵の物語を読みながら戦場を回る感覚。恐ろしく辛い思いをしたからこそ、復讐心のために相手にも同じことをしてしまう。正義とは敵とは何か。単純なの結論に収まらず考えさせられる。社会主義国の中から見た自由主義、資本主義というのも興味深かった。

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    2025年11月29日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ネタバレ

    誰しもが心の中で思っている「都合のいいことだけ信じたい」「自分は何も見てない聞いてない」という"見て見ぬふり"こそが、戦争やいじめの根幹にあるのだと感じた。今までは忠実にナチスに従っている大人が都合よく敗戦後のことを見越して"おとぎ話"を作っている場面に震えた。こういう八方美人が大多数で得するんだろうな。

    レオンハルトお前…手紙で大泣きした。

    戦争小説であり、青春小説であるけど、多様性だと言って他人を理解した気になってる現代社会への風刺でもあると思った。

    「歌われなかった海賊たちへ」たしかにあの時のエーデルヴァイス海賊団の子たちは、見て見ぬふりをさ

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    2025年08月17日
  • 歌われなかった海賊へ

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    題材が面白い。世界が独裁政治色を強めるなか、こういうニュートラルな考えを持ち続ける意味を考えさせられる。しかしながら、彼はなぜこうも海外の戦争ネタを扱うのだろうか?

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    2025年08月16日
  • 歌われなかった海賊へ

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    戦争中、ヒトラーが治めていたドイツが舞台。

    楽しい事をしたい。という思いで作られたエーデルヴァイス海賊団。

    そんな中、街に線路が通り終着駅ができるのですが、どうやら線路は先まで続いている。

    線路の先に何があるのか?

    そこから色々なことがおこります。

    戦争中の正義って、あっけなく変わるもので。

    しかし、海賊団がやったことは、ある時まではとんでもない悪なのですが、戦争が終わっても語られることなく。

    歌われなかった海賊と歌わなかった人達の話

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    2025年08月11日
  • 同志少女よ、敵を撃て

    本屋大賞受賞してて話題になっていたので購入しました。
    リアリティがありドキュメンタリーのようでした。序盤から手が止まらなくてあっという間に読み終わりました。読後感も悪くなくとても面白かったです。

    #切ない #深い #ドキドキハラハラ

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    2025年07月27日
  • 文学キョーダイ!!

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    ネタバレ

    よかった!この2人が姉弟という事への興味で読み始めたが、成人してだいぶ経ってからこんなに深い話をする機会はふつうの家ではあまりないのではないか。長い時間をかけて何回も対談をしたものを編集の人がまとめたとの事。
    3つのパートに分かれていて、特にパート3ではまさに今、ロシアやウクライナの人々がどんな状況に置かれているのか、他人事ではない、関心を持ち続けて、考えることを手放してはいけないと、2人ともが話している。国民が賢くなるのを嫌がるのはどこの国でも同じなんだと。翻訳家としてロシアの学者の言葉を伝えたいとか、作家が政治的な発言をしてもいいんだ。自分の作品を誤読されたくない、など切実な話も出てきて、

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    2025年04月25日
  • 文学キョーダイ!!

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     たいへん面白かったです。注目のロシア文学者の姉と「同志少女よ、敵を撃て」の作家の弟。まさかの姉弟ですが、この本の対談で必然的な関係性も分かります。普段からこんな知的な会話をしているのでしょうか。
     翻訳するときに「これを読むことが平和につながるかどうか」と考える姉。読書するときに「自分はこれを好きでもいいんだって思えるのはすごく大事」と考える弟。その2人を育てた放任主義のジブリ映画「耳をすませば」のような家庭。
     今、話題の三宅香帆さんの新書「なぜ働いていると〜」の元ネタもありました。映画「花束みたいな恋をした」のくだり。三宅さんも奈倉有里さん大好きと言っていたので、ここから大ヒットのヒント

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    2025年04月24日
  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬は「同志少女よ…」と「歌われなかった…」
    の2つの小説を、姉さんの奈倉有里のはエッセー「夕暮れに…」と「世界」臨時増刊のシュリマンの講演を翻訳したものの2つしか読んでない。が、注目しているキョーダイである。
    二人が縦横に語る本作は読めば読むほど素晴らしいと思えた。期待の1000倍以上の内容だった。なるほど育てたこの親にして育ったこの子。そうそうありそうな家族ではない。それにしても二人それぞれに見事な自立ぶりである。
    高校生や大学生にぜひ読んでほしい。自分が何者かになろうとすることをきっと支えてくれるぞと思った。
    子どもを育てる親にも必読だ。
    窮屈な世の中に倦んでいる大人にも今一度元気を

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    2025年01月05日
  • 文学キョーダイ!!

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    本を読むことを全力で全肯定してくれて、胸がいっぱいになった。

    饒舌な逢坂さんと、穏やかな語り口で本質を突く奈倉さん。姉弟だけに、共通の価値観(素晴らしいご両親と祖父!)が根底にあり、難しい話もかなーりわかりやすく話してくれてる。
    知識量や解像度がすごいし、難しい本ばかり読んでるんだろうな、と思いきや、角田光代を絶賛したり(サイン会に並んだそうだ)、りぼんやジブリやショッカー(⁉︎)などなど、わかりやすい比喩をあげて説明してくれて親近感をもった。
    私は同志少女の戦争のゲーム性みたいな書き方が少し嫌だったのだが、そのあたりの作者の意図もわかってよかった。

    2人ともニュートラルで、自分の軸がしっ

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    2024年09月21日
  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬と奈倉有里の姉弟対談本。いや、これ対談ってレベルの内容じゃないから。知的探究心超強めでベクトルもロシアに向いているっていうのが揃っているからなのか、ロシア・文学(本)・戦争に関する知識の濁流に揉まれました。面白かったです。
    本が好きで人に本を勧めることのある職業の人は読むべき一冊。同士少女~が面白かった人にはオススメ。あと、トルストイとかゲーテ好きな人にも。
    逢坂さんの、大塩平八郎本、楽しみにしてます。
    あと、さとうまきこさんは私も大好き。色々読みたい本が溜まる本でした。

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    2024年07月15日
  • 文学キョーダイ!!

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    奈倉有里と逢坂冬馬による対談集、『文学キョーダイ』。
    逢坂冬馬は『同士少女よ敵を撃て』で鮮烈なデビューを果たし、アガサクリスティー賞、本屋大賞を受賞。迫力ある、フェミニズム小説とも言えるとても力のある作品。今年3月には、2作となる『歌われなかった海賊へ』を出版している。
    一方、奈倉有里はラジオに出演しているのを聞いて初めて知り、その際紹介されていた著書『夕暮れに夜明けの歌を』を読んでみると、文学への愛と情熱があふれており、感動したのと同時に同い年ということもあり刺激を受けた。
    その二人が姉弟であることは、それぞれが文壇に登場後に発覚したことらしく、ずいぶん驚かれたとか。もちろん私もびっくりした

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    2024年07月13日
  • 文学キョーダイ!!

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    きょうだいがいるっていいな、と思いました。
    幼い頃、共通のあたたかな経験と記憶があって。成長とともに違う道を歩み、今、重なり合うところにきている。けれど、少し違っている。

    文学、生き方、政治との付き合い方など、深く、骨太で、興味深い対談でした。

    本とともにある生き方。本によるつながり。
    時代や地域を越えて感じる、普遍的なものの存在。

    本好きの私にとってはたまらない内容でした。

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    2024年03月19日
  • 文学キョーダイ!!

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    『ことばの白地図を歩く』。若者向けにゲーム仕立てでおもしろく読みやすいけれど、内容は驚くほど専門的。書いたのはどんな人なんだろう?と気になって経歴をみると紫式部文学賞を受賞した『夕暮れに夜明けの歌を』の著者であり、あの『同志少女』『歌われなかった海賊へ』の逢坂冬馬さんと姉弟だと知り驚いたり納得したり。
    「有里先生」と「逢坂さん」。3歳ちがいのおふたりは対談の中でお互いをこのように呼び合い、「文学」「作家という職業」、「戦争や武器」について、専門家同士としてリスペクトしつつ、存分に語り合う。ご両親のエピソードも紹介されるがこれがまた
    言葉かけと言い距離感といい、「親の背を見て子は育つ」の諺どおり

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    2024年03月06日