逢坂冬馬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「分かった気になってんじゃねえぞ」
全編通じて、そう言われている気がした。
まとめるとしたらこの一言になるけれど、他人を完璧に理解できる人間など1人もいないように、本作をまとめようとすること自体が既に謙虚さを失っている証左なのだろう。
それを前提としながら、本作の凄みの一端を記したい。
自己、他者との関係における自己、社会の中の一員としての自己、他者理解、文化…現代に通ずるあらゆる要素が深く描かれた物語である。全ての大人に読んでもらいたい。
「殴り方を教えてやる」の真意とは。
「自分を完璧に理解する他人が一人でもいるか」。相手にとっての自分も同じだろう。
かと言って、他者に無関心であることを本作は提示しない。社会に生きる一員としてのありようも描かれる。完全なる他者理解はできない。だが、私とあなたはつながっている。がゆえに、できることもあるのだと。
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Posted by ブクログ
文句なしの⭐︎5です。
最近読んだ中でナンバーワン!
めちゃくちゃおもしろかった。
霧山冬至、宮苑秀直、後藤友彦、晴斗と修悟。魅力的な人間が次々と現れて、読む手が止まらず。おかげで寝不足です。
カリスマ社長とインサイダー取引。高次脳機能障害。サッカー。経済塾と詐欺。はるか遠い中央アフリカでの出来事。すべてがおもしろくて、伏線的な繋がりも素晴らしい。
とても分厚い本ですが、二巡目も楽しめるような練りに練られた内容で脱帽でした。
晴斗と修悟に次々と襲いかかる苦境。負けないでと願いながらハラハラしながら読みました。賢さと優しさを失わないでいてくれた二人に感激でした。