逢坂冬馬のレビュー一覧

  • ブレイクショットの軌跡

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    凄かった~!
    大きな時代の流れの中、様々な人の立場から「今」をもがいて苦しみ悩む生き様を見た気がする。
    その流れの中心にあるのは常に「ブレイクショット(車)」であり、「ブレイクショット(ビリヤード)」から放たれた一撃により人生を左右される人たち。
    長編だけど、一人一人を深堀していくことで登場人物が本当に存在してるかのようだった。
    詐欺や偽装、投資、炎上などまさに現代の抱える闇を描いていて面白かったし、続きが気になって読む手が止まらなかった。
    そしてこの読み切った読後感…

    良い大作を読めて大変満足です。

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    2025年12月27日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    良かった。
    戦後80年という今年、この作品を通じて戦争に従事した人間の視点から改めて戦争について考えることができた。
    この日本にもあらゆる戦争に関する書物がある。
    戦争を経験した生の声をまとめた本であったり、果ては『はだしのゲン』のような漫画であったり。
    しかし、それらのようなものに触れる機会が月日を経る度に失われていっているような気がする。
    そんな時代に、この小説を読めて良かったと思うし、もっと多くの人に読んでもらいたいと思った。
    もちろんこれが全てだと思わないが、考える入り口となる一冊であると思う。

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    2025年12月26日
  • ブレイクショットの軌跡

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    面白くてあっという間に読んでしまった。
    逢坂さんは文章が巧い。だからとにかく読みやすい。言葉も物語もするすると入ってきて、ずんずん読める。前2作もそうだけれど、本の厚みを感じさせない。

    自動車期間工の青年から始まり、8つの物語が絡み合う。
    南アの少年兵、ファンド、板金職人、サッカー、不動産、投資、詐欺、まるで違う生活の世界が描かれる。

    主人公が1人であれば描く世界は1つで済むのに、まるで違う世界を複数描くのだからリサーチが大変だと思うのに、それぞれの描写が細かくリアリティがあり、さすが逢坂さんと思った。描写を疎かにするとクオリティが下がる。

    現代社会を描く小説は沢山あるけど、これは飛び抜

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    2025年12月26日
  • ブレイクショットの軌跡

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    かなり分厚いが1日で読んでしまった。投資セミナーの中に迫っていく中盤からはとにかく先が気になった。中央アフリカの話は正直いらないように感じたし、また同性愛か、、とも思ったけど、全体的に読ませる小説だった。伏線回収も気持ちい。

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    2025年12月25日
  • 歌われなかった海賊へ

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    戦争ものだからハッピーエンドにならないとわかっていたけど、やっぱり苦しかった。

    言葉に出さないことで無いことにするってのは、昔も今も誰にでもあるような気がした。そう思って結構はっとした。『うすうす気づいている』とか『なんとなく思っていた』っていう気持ちを殺して日常を生き続けてしまうと後悔の多い人生になってしまうんじゃないかと思った。

    あとは、家族であろうと親しい仲であろうと他人を理解しきることはできないものなんだろうと覚えておきたいなと思った。その人に、自分から見たもの以上の人物像を作り上げると結局それはただの虚像でしかないというか。

    とにかく、ただの戦争小説、反戦ものとかじゃなくて読ん

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    2025年12月25日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    少しずつメインが変わりながら話が進んでいき、最後全てが重なった。一つ一つの話も重いし苦しいものもあったが読み切ってスッキリした。
    ここまで全てをつなげなくてもいいのにってぐらい繋がってる。つながったと思ったボルトは繋がってなかった。世界は狭い。
    いろんな人がいて、いろんな場面があり、ゆっくり読むと最後わけわからなくなりそう、頑張って読んだ甲斐があった

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    2025年12月25日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    本屋大賞受賞作ということで気になっていましたが、戦争、外国という設定からなかなか手が本にに伸びませんでした。ですが、思い切って読んで良かったと思える1冊でした。

    セラフィマ、イリーナや仲間たちの魅力に引き込まれ、イェーガーとのシーンも臨場感があり、時間も忘れて読んでしまいました。

    ここまで戦争の悲惨さを感じさせる戦争小説は、私の中では初めて、なんか勉強にもなったように思います。

    本の裏表紙に書かれていたセラフィマの「真の敵」は…

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    2025年12月24日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    戦争小説は苦しくなるから、ゆっくり、心の調子が良いときに読もうと思っていたけど、読み始めたらすごい勢いで読んでしまった。女性を守るために戦うセラフィマ。敵とは誰なのか。今この瞬間の平和に心から感謝するとともに、自分の目の前で母親が、家族が、友人が、同僚が殺されたら、自分はどうするのか。銃弾や迫撃砲が飛び交う中で生活すると自分はどうなるのか。戦争に行くのは男だけじゃない。しかと心に留めておきたい。

    最後に、この本では犬が死にます。

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    2025年12月24日
  • ブレイクショットの軌跡

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    2025年直木賞候補で知り、なんとなく読んでみると最高におもしろかった!拍手したい!
    最初のエピローグ、本田昴編からグッと引き込まれ、続きを読むのが毎日の楽しみになっていた。

    後藤父の章からまさかの展開に苦しい状況が続き、ちょくちょく挟まれるアフリカのホワイトハウス編は、、?、となりながら最後に綺麗に物語が俯瞰して分かるスッキリ感。終盤は心の中で良かった、、!と思える場面が多々あり。

    自分の芯をもち、嘘をつかず真っ直ぐ夢に向かって生きていきたい、大切な人を大切にしたい、と思わせてくれる。 
    勇気が貰える素晴らしい一冊。

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    2025年12月24日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    おそらく初めての戦争小説。
    本屋に行くとよくみるので気になり読み始める。
    これが読書大賞、直木賞候補作品かと衝撃を受けた大作であった。 先入観からか最初は海外小説かと思っていたが、
    日本人作家と知り二度の衝撃。
    しっかりと裏付けされた正史に女性スナイパーの物語がしっかりと織り込まれた作品であった。
    既に終戦しているが、実際に今おこっているかのような臨場感があり、
    主人公の葛藤に感情移入することができた。
    表題についてもしっかりと伏線回収され600ページを
    1日で読破させる物語であった。

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    2025年12月22日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    おもれーっ(拍手)

    色んな社会問題を描きながらも、重すぎずすっきり読める形にまとまっていて、エンタメとして面白く読めた

    グレーゾーンな話題ばっかりだなって思ってたら、だんだん真っ黒になってきた笑
    自動車メーカーの後藤パパ雇用のくだりは、恐らく美談とかじゃなくて企業責任なのかなとも思って、その辺も含めて世の中色々あるなと思った
    あと、「名簿が割れる」という言葉を知らなかったので、勉強になった


    カズ塾長には前にYouTubeとか書籍でお世話になったような気がするので、あんまり悪く言わないでください(?)ってなってる

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    2025年12月21日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    今年読んだ作品の中で一番かもしれない。
    それぐらいの余韻と印象を残した作品。
    2022年本屋大賞1位を獲得した作品でもある。

    1942年、モスクワ近郊の村に暮らす少女セラフィマの日常は
    急襲したドイツ軍によって突如として奪われた。
    母や村人は惨殺され、自らも射殺される寸前、
    赤軍兵士イリーナに救われたセラフィマは、
    復讐のため狙撃兵になることを決意する。
    同じ境遇で戦うことを決めた少女たち、
    セラフィマ、シャルロッタ、アヤ、ヤーナ、オリガは共に訓練を重ね、
    やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へ。
    おびただしい死の果てに目にした、真の敵とは?

    第二次世界大戦を題材とし

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    2025年12月20日
  • ブレイクショットの軌跡

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    壮大な人間ドラマを読み終えて、この作品に出会えて本当に良かったなと思いました。
    ご都合主義と言われてしまう展開も、全く気にならないぐらい感情移入して一気読みでした。
    途中、読むのが苦しくて苦しくて、どうしょうもない箇所があり、「もうやめてあげて」と思わずつぶやいていました。
    ビリアードのブレイクショットのように、手球がぶつかって、お互いの球が干渉していくように、物語も数珠つなぎのように繋がっていくさまは、流石でした。
    今年の読んだ中でもベスト3に入る小説でした。

    ・追伸
    直木賞、獲って欲しかった。非常に残念でした。
    ブレイクショットに関わった人たちが必ず不幸になるので、映像化する際の車選びに

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    2025年12月19日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    同志少女よ、敵を撃て
    というタイトルの意味が明かされた時の感動...!
    自分の敵はなんなのか、成し遂げたいことはなんなのか、見失いそうになった時思い出したい小説

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    2025年12月18日
  • 歌われなかった海賊へ

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    物語って凄いなと、そう思わせる作品だった。緻密な歴史考証、ハラハラさせるストーリー、複雑な人物像、そして最後の着地点…どれを取っても見事な作品である。

    エーデルヴァイス海賊団の存在を、私は知らなかった。恥ずかしながら、てっきり作者の創作かと思ってしまった。機会があれば巻末の参考文献から追いかけてみたい。

    物語は現在のドイツから始まり、「物語」に移ってからは、戦時下、ナチス体制のドイツが舞台となる。ナチスが、ユダヤ人だけでなく、障害者、同性愛者、ロマの人々なども迫害の対象としていたことが、最近広く知られるようになってきた。直接的にせよ間接的にせよ、加害者となった人たちのことを、何のためらいも

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    2025年12月11日
  • 歌われなかった海賊へ

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    2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。

    今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。

    その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。

    しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を
    翻し、密かに抵抗を試みる若者たちもいたよう
    です。

    自分たちの街に敷設されている鉄道レールの
    行き先には何か秘密があるらしい、と
    その正体を突き止めるために旅に出た若者たちに待ち受ける「真実」とは。

    日本もそうだと思いますが、敗戦によって目覚めて
    民主化へ舵を切ったかのように思われがちですが、
    ドイツは戦争中からすでに「このままでいいはずが
    ない」

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    2025年11月13日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ネタバレ

    自らの誇りを胸に罪のない人々の命を守ったエーデルヴァイス海賊団の活躍に胸を打たれたし、反対にそういったものから目を背け続けた大人たちの振る舞いには憤りを覚えましたが、果たして自分が同じ立場に立った時どちらの行動を取るのか考えたらやはり自らが生き延びることを最優先にしてしまうと思いました。そういった意味でもこのような悲劇は繰り返されるべきではないし、クリスティアンとムスタファのように次の世代まで引き継いでいくことが大切だと思いました。

    あとレオンハルトからの手紙であり得ないほど泣いた。
    ドクトルも疑ってごめん、1人だけ本名明かされないしなんかどんでん返しあるのかと思って読み進めてたけど結局めち

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    2025年10月31日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ネタバレ

     物語の至る所に伏線が散りばめられていたり、動きのある場面には迫力があったり、まずエンタメ小説として面白かった。
     それだけでなく、深く考えさせられる小説だった。人種や信条で人々を恣意的に区画し、差別を行なったナチだけでなく、自分の知る枠組みの中で勝手に相手を理解した気でいる人々の傲慢さも、当時のマイノリティを苦しめていたのだと感じた。後者は特に現代を生きる私たちにも通ずるものがあり、理解しないでそっとしておく優しさを見習いたいと思えた。
     また、大人たちが自己防衛の為に口をつぐんで目を背けた事実が語られず、歴史から消えていく様が鮮明に描かれていた。しかし、それでもフランツはヴェルナーたちがナ

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    2025年10月20日
  • 歌われなかった海賊へ

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    1944年、ドイツヒトラー政権下の街。
    鉄道がひかれ、終着駅とされたその先に線路が続く。一体この先に何があるのか。エーデルヴァイス海賊団を名乗る4人の少年たちは冒険の旅に出る。その先に彼らが発見したのは、強制収容所だった。
    すごい素晴らしい作品でした。

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    2025年10月17日
  • 文学キョーダイ!!

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    ロシア文学研究かつ翻訳者の奈倉友里さんと、「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬さん姉弟の対談。ほぼロシアに関して、つっこんだ会話が進む。文学、政治、独裁、戦争、ジェンダーについて幅広く深い。

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    2025年10月17日