逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 歌われなかった海賊へ
    たしかに同志少女よりもインパクトはないが、とても考えられるし、逆に同志少女と同じような表現だったら、この本の本当に伝えたいことは伝わらなかったんじゃないかと思う
    序盤は淡々と物事が進んでいるように感じる部分があるが、後半の追い込みがすごく、感情移入してしまった
    戦争経験がない現代を生きる私たちが読む...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て

    人間の本質

    はじめに手に取って読み始めるまではページ数と内容の重さに躊躇していたが、いざ読み始めるとページをめくる手が止まらない。開始10ページで主人公の母親が死ぬという、何ともインパクトの強い始まり方。戦争の残酷さだけでなく、その中で女性として生きていくことの難しさや狙撃手となってセラフィマに訪れる心身の変化...続きを読む
  • 歌われなかった海賊へ
    誰でもその人のまま、生きたい。理解できなくても、相手の存在を認めるということをできる人がいたりできない人がいるのはどうしてなんだろう?
  • 歌われなかった海賊へ
    前作より、こちらに考えさせてくれる内容だと思った。
    舞台はドイツの片田舎で、導入は現代の教師と生徒。
    第二次大戦のことについてレポートを課すのが学校の伝統。年月とともに語られることは少なくなっていくことを、仕方ないとも感じる。
    町の変わり者の老人の家の庭に「歌われなかった海賊へ 歌わなかった住民より...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    きょうだいがいるっていいな、と思いました。
    幼い頃、共通のあたたかな経験と記憶があって。成長とともに違う道を歩み、今、重なり合うところにきている。けれど、少し違っている。

    文学、生き方、政治との付き合い方など、深く、骨太で、興味深い対談でした。

    本とともにある生き方。本によるつながり。
    時代や地...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    『ことばの白地図を歩く』。若者向けにゲーム仕立てでおもしろく読みやすいけれど、内容は驚くほど専門的。書いたのはどんな人なんだろう?と気になって経歴をみると紫式部文学賞を受賞した『夕暮れに夜明けの歌を』の著者であり、あの『同志少女』『歌われなかった海賊へ』の逢坂冬馬さんと姉弟だと知り驚いたり納得したり...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    ロシア文学者である姉・奈倉有里氏と小説家の弟・逢坂冬馬氏による、「小説」、「ロシア」、「戦争」についての対談を書籍化。
    と、簡単に言ってしまっては勿体ないほど、とても良い本。「本を読むのは何のため?」という問いの答えを教えてくれたり、「戦争って止められないの?」という疑問に答えてくれている。今現在の...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    姉の奈倉有里さんと弟の逢坂冬馬さんの対談で構成されていて、お2人の育った家庭や仕事、戦争についてなど読み応えたっぷり。

    特に「小説」について話されている箇所が、よかった。私が映画について深い感想をもてないのは、ビジュアルからすぐにその状況や意味を察知するのが得意じゃなく、察知しよう考えようとすると...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    10月8日(日)に高田馬場芳林堂であった2人でのトーク参加の条件である書籍購入。2人のサインを頂き、帰宅して、速攻で読みました。キョーダイが普段は余り話をしないことと、お互いが何をやっているのか気にもしておらず、成果物のみでお互いを理解しているとか、育った環境やそれぞれ別の道を歩くことになったことと...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!

    「同志少女よ、敵を撃て」の作者が男性と聞いて、逢坂先生に興味が湧いた。お姉さんとの対談本。2人がどのような環境で育ち、どのような考えを持っているのか。非常に考えさせられる本だった。

    ※ ネタバレがあるので、先に「同志少女よ、敵を撃て」を読んでからこの本を読んでください。

    ◎「ゆっくり見守ってく...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    自身のロシアの大学で文学を勉強した経験を書いた『夕暮れに夜明けの歌を』著者の名倉有里さんと、『同志少女よ、敵を撃て』の逢坂冬馬さんの姉弟対談。

    彼らが姉弟だと知らずにそれぞれの著作に触れて感銘を受けた身としては、この2人の対談が読めるのはとても楽しみであったし、実際付箋を貼りながら夢中で読んだ。
    ...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    別々で買って読んでた本の著者が姉弟ってこの本のあらすじ読んでびっくりした。
    「同士少女」読んだ人は読んで欲しいなと思っな。
    「夕暮れに夜明けの歌を」も心地よい文章力と愛が伝わってくる。ニュースだけではないロシアの文学を愛する人々に触れられる、大事なものだと思う。

    対談自体は情報量凄かったし、スピー...続きを読む
  • 文学キョーダイ!!
    読み終わるのが惜しいくらい久々の大ヒット。
    「夕暮れに夜明けの歌を」のな奈倉有里と「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬の姉弟が、忌憚のない意見をバンバン吐露してる貴重な対談本。互いに敬語を使うのに、(笑)、内容は忖度なしの言いたい放題で溜飲が下がること下がること!楽しい読書だった。

    どうやったらこん...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    主人公たちの心意気がかっこよかった!
    これを男性が書いたのいうのが、失礼ながら驚きです。
    シスターフッドを描いた作品は多いものの、ここまでしびれるものはなかなかありません。
    ページ数も多く、戦争物、しかも名前になじみがない(カタカナ苦手です)……ということではじめは敬遠していたのですが、
    読みだして...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て

    戦争の渦にまきこまれて

    正直戦争ものは不得手でしたが、評価がよくトライしました。

    もちろん戦争の残忍さや恐怖も描かれているのですが、読み終わった印象としては 戦争の渦に巻込まれてしまったそれぞれの人が主人公劣らず心に刻まれるストーリーでした。
    同志ではあるがそのストーリーはそれぞれ。
    主人公が同性ということや、’戦争=男...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て

    戦争が生々しい

    残酷さが生々しすぎて、、
    でもここ最近で一番好き。
  • 同志少女よ、敵を撃て

    読後の感想【ネタバレなし】

    少女を介して、一般人(猟師)の思考から軍人(スナイパー)への思考の変遷がよく描かれている。
    audible他音声版もあるので聴きながら読むのもとても良いと思います!
  • 同志少女よ、敵を撃て

    何のために戦うのか

    長い長い物語でしたが、時に息を止めて一気に読みました。
    ロシア/ソヴィエトの第二次世界大戦、女性兵士、狙撃兵、何より多くの死者たちにあった日常や心情が映画を観るように脳内でに映し出されました。折しも同じような状況が毎日のようにTVニュースで流れ、何故歴史は繰り返されるのか、戦争は止められないのか、と...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    今だからこそ読む本でした。
    ロシア側からの目線でしたが、戦争は結局どちら側も不幸なんだと作者が伝えようとしてるのがわかります。
    ハードな戦争のもですが、たまに「戦車は故障の合間に走るものと認識している」の表現がいかにもロシアっぽいと笑えたり、ジンとくるシーンもあったりで、長編ですが進みます。
    敵を撃...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て

    読んで損はしない作品

    普段なら手に取らないテーマの本。本屋大賞受賞作品と予言したのかと思う程のご時世ネタ、皆さんのレビューで読みやすい文章であると言う事で購入しました。ロシアというより、戦争中はこんなんだろうと想像はできる内容だけど、凄くスピーディーに読める文章なので、飽きずに楽しめました。でも、これをどうやって映像化す...続きを読む