逢坂冬馬のレビュー一覧
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突然日常が奪われ、恐ろしいほどの衝動と覚悟に突き動かされる少女たち、退くことができない少女たちの様相に引っ張られるように一気に読んでしまいました!少女が抱えた憎しみとは、「敵」とは何か、絶対的な正答はない問いですが、少女がどのように答えを出し、スコープの先に何を捉えるのか、息を飲むような展開が待ち受けていました。
今までにない読書体験でした。この物語は間違いなく自分の価値観になにか問いかけてくる力があると感じます。第二次世界大戦は過去の重大な歴史として教わり、戦争とは絶対にあってはならないものだとたくさん聞いて育って来ました。みなさんもそうだと思います。もちろんその考えは揺らぎません。実際こ -
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ネタバレ第二次世界大戦の独ソ戦の中で戦う1人の少女のお話でした。
自分がもし戦争を生きる人間だったら彼女たちのように強く生きれただろうか。
人の命を奪うことに何も感じなくなる罪悪感と戦争という魔の空間に飲み込まれていく描写が何ともいえない気持ちになった。
一番最初にセラフィマの復讐の相手としてイリーナがでてきたが、イリーナはセラフィマを狙撃兵として、ただの自分の駒として動くように仕向け、罪悪感を感じさせないように、誘導していた事実を知ったときは思わず泣いてしまった。
戦争という残酷な中でも、人を愛してその人のために戦う、決して美化してはいけない部分だと思うが、人にはそれぞれ信念があってそれに従って行動 -
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ネタバレ面白かった。
が、この物語の結末はあくまでセラフィマの視点で描かれた、飾られた彼女の正義の話だ。
主人公セラフィマは、最後にドイツ人女性に暴行しようとした幼馴染ミハエルを撃ち殺す。物語としては収まりが良く、おそらくバッドエンドと感じた読者は少ないだろう。心地よさすら感じた読者もいるかもしれない。
が、実際の戦争を舞台にしている以上、この結末の是非をセラフィマ側のみの視点で判じてしまうのは危ういと感じた。
ミハエルが属する自走砲隊は、味方との連携が重視される兵科で、その中でもミハエルは、隊長として先陣を切って敵陣に攻め込み、仲間の盾となるような人と描かれている。
比較的遠くから一人でポチポチ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026/08/09読破
1つのきっかけが、様々な人.事象に影響していく物語
あらすじ
自動車期間工の鈴木スバルは同僚が組み立て中の車ブレイクショットにボルトを一本落とすところを発見してしまう。
ただ、ちょうど仕事満期の鐘がなり正社員にどう伝えよう、、とタイミングを悩んでしまう、、伝えなければ事故につながる可能性が、ただいま伝えればタイミングが遅く正社員の話が白紙になるかも、、
そこから始まる物語
どのシーンにもブレイクショットが出てきて、まるで1台のブレイクショットの一生を見ていくかのような物語
すごい、、ブレイクショットの軌跡という題材がすごくピタッと納得ができた。
途中様々なシーン -
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ネタバレすごいものを読んでしまったと思った。読み進めるうちどんどん引き込まれていって、敵を撃った瞬間の衝撃に圧倒された。
戦争や銃の描写はもちろん、人間の描き方がすごい。ほとんどの登場人物に驚かされたけれど、アヤとオリガの最期、ヤーナが敵(しかもセラフィマが撃った)を助けに撃たれたところ、サンドラとイェーガーの間にあった愛とその行動、セラフィマの敵陣特攻と拷問描写など全部がメインになりそうなほど強いのに、セラフィマが「敵」を撃った瞬間に収束していったのが衝撃だった。平和ならセラフィマは人を撃たなかったし、ミハイルは優しいままだったし、お互い変わってしまったといえばそれまでなんだけれど、死んだほうがまし -
Posted by ブクログ
著者の知識量に驚かされる物語だった。自動車や金融等の話だけでなく、逃げ道皆無のヤクザとの会話まで書けちゃうのね、あっぱれ。そして、バラバラな物語が収束する流れも見事だった。見事すぎてもう一度初めから読まねばと思わせる。登場人物が多数いるけど、全員リアルで感服。語り手が第三者目線で助かった。きっと没入し過ぎて現実に戻って来れなくなるところだった。実際に、お金の知識を教えてくれるYouTubeを見たことがあったから、読みながらホラー並みにゾクっとした。改めてそのチャンネルについて調べたら、本人の経歴はボヤッとしてるし、有料会員システムできてるし…(YouTube見るくらいなら良いと思うけどね)。