逢坂冬馬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前2作とはがらりと趣を変え、現代日本が舞台、さらに自動車工場の期間工が語り手だったので、読み始めは「?」。「未明の砦」みたいな話なのかと思ったり。でも、みるみるうちに舞台を変え、語り手を変え、盛り沢山のネタに仕込まれた点と点が細い線で結ばれていって、段違い平行棒の着地のように、複雑な技のあとにストッとおさまって、ため息。
期間工の話も、LGBTQ+の話も、ビジネスや投資の話も、予測不能な不運の話も、レイシズムの話も、もっと言えば前2作も、私には人の尊厳とは?という物語に感じられる。人と人と、お互いに尊重し合える世のなかにしたくないですか?っていう。
ちょっと生真面目な雰囲気も漂ってはいるけれ -
Posted by ブクログ
ページ数も多く武器の名称だけでも聞き慣れない言葉ばかりでしたがあまり苦に感じることなく読みきれました、個人的には戦車犬の描写が1番刺さりました犬を飼っていることもありショックが大きく読むのを止めようかと思いながらも何故かその苦手なシーンを繰り返し見ながら読み進めました、動物が兵器として使用されたという事実を知り平和な世の中でないと愛玩動物として愛でることもできないと思うとより一層家族として愛しさを確認できました。
本書と全く関係ない感想ばかり書きましたが物語はきちんと伏線を回収しタイトルの意味を理解し戦後の様子も確認できとても満足できるラストでした、繰り返し読み返したくなる本には中々出会わない -
Posted by ブクログ
ネタバレなんと巧みな物語!感心せずにはいられない。
「ブレイクショット」という一台の車の周りでさまざまな人間模様が繰り広げられる。
そしてブレイクショットはビリヤードにもかかっている。
主人公が入れ替わり立ち替わりで物語が進む様子は、まさにビリヤードのゲームが進んでいくようだったりする。
そんな中、明らかに現実世界にモデルがいる存在がいくつかいたりして、それらにど直球の批判的な眼差しが向けられることもある。
人にはそれぞれの複雑な事情があることを気にも留めず、憶測で判断し思慮なく表明する人々に対しては、特に批判的な表現がされている。
登場人物の苦悩や苦境が多い物語のため、ダークな面が多いが、最後には前 -
Posted by ブクログ
ネタバレふーん、タイトルから想像するにビリヤードのプロ選手の話なのかな?専門用語も多そうだし、ビリヤード自体なんとなくしか知らないし、読んでも大丈夫かな?
と思っていた時期が私にもありました。まず言えることは、もしビリヤードわかんない!っていう理由でこの本を読んでいないとしたらそれはまったくの取り越し苦労だということだ。ビリヤードという遊戯がこの世に存在するということだけわかっていればOK。
ちなみにタイトルにある「ブレイクショット」は劇中に登場する自動車のことです。
この「ブレイクショット」が様々な人物の手にわたり、そこで繰り広げられる人生模様を私たちはウォッチングすることになる。まさに『ブレイク