逢坂冬馬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ブレイクショット」という車に関わった人の群像劇。一つひとつの章がそれぞれ読み応えがあったが、最終的にはどうなるのだろう?という感覚で読み進めた。
エピローグではたくさんあった点が綺麗に繋がった。世玲奈さんの正体には「あっ、なるほど」という感じだった。昴と付き合った訳もこれまでのエピソードでしっくりきた。
物語として綺麗に収束したが、この物語が主張したいことは何なのか?
悪どいビジネスをゲームのようにコントロールしようとした志気は失敗した。そして、物語の最後に、全て台の上を把握できると思うような人は傲慢である、と門崎は言う。
これはつまり、人生は思い通りにコントロールできないということだろ -
Posted by ブクログ
独ソ戦下、村と家族を奪われた少女セラフィマは、赤軍の女性狙撃兵として戦場へ向かう。
復讐を胸に銃を取った彼女が、過酷な戦場で「敵」とは何かを突きつけられていく物語。
ずっと読みたかった一冊。
読み始めると止まらず、一気に読んでしまった。
まず驚かされたのは、ソ連軍には実際に女性兵士が存在し、女性狙撃兵として戦場に立った人たちがいたという事実だった。
史実とフィクションの間を行き来する本作は、当時の文献や手紙も相まって、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティがある。
そのリアリティがあるからこそ、物語の中で何度も描かれる受け止めきれない現実が、こちらの心に重く残った。
狙撃描写の細 -
Posted by ブクログ
前2作とはがらりと趣を変え、現代日本が舞台、さらに自動車工場の期間工が語り手だったので、読み始めは「?」。「未明の砦」みたいな話なのかと思ったり。でも、みるみるうちに舞台を変え、語り手を変え、盛り沢山のネタに仕込まれた点と点が細い線で結ばれていって、段違い平行棒の着地のように、複雑な技のあとにストッとおさまって、ため息。
期間工の話も、LGBTQ+の話も、ビジネスや投資の話も、予測不能な不運の話も、レイシズムの話も、もっと言えば前2作も、私には人の尊厳とは?という物語に感じられる。人と人と、お互いに尊重し合える世のなかにしたくないですか?っていう。
ちょっと生真面目な雰囲気も漂ってはいるけれ -
Posted by ブクログ
ページ数も多く武器の名称だけでも聞き慣れない言葉ばかりでしたがあまり苦に感じることなく読みきれました、個人的には戦車犬の描写が1番刺さりました犬を飼っていることもありショックが大きく読むのを止めようかと思いながらも何故かその苦手なシーンを繰り返し見ながら読み進めました、動物が兵器として使用されたという事実を知り平和な世の中でないと愛玩動物として愛でることもできないと思うとより一層家族として愛しさを確認できました。
本書と全く関係ない感想ばかり書きましたが物語はきちんと伏線を回収しタイトルの意味を理解し戦後の様子も確認できとても満足できるラストでした、繰り返し読み返したくなる本には中々出会わない