逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 同志少女よ、敵を撃て
    いやいやいや!
    めっちゃくちゃ面白かった。
    イワノフスカヤ村の学生セラフィマが、狙撃兵として学び、成長し、従軍する話だ。彼女は「女性を守るために」戦う。
    特にタイトルの「同志少女よ、敵を撃て」が書かれたシーンは圧巻だった。
    幼馴染の優しい金髪のミハイル、教官のイリーナ、女性狙撃兵学校の同期がなぜ戦う...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    戦争は日常を突然壊してしまう。大事な人達を奪ってしまう。「戦いたいか、死にたいか」イリーナはセラフィマに問う。「死にたいです」セラフィマは答えた。絶望の中での答えだと思う。自分でもそう答えるだろう。平和な中で暮らす自分は戦いたく(殺したく)なく、死にたくもない。イリーナはセラフィマに戦う理由をあたえ...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    成長の物語でもあり、戦争の悲惨さの中で苦しみ精神が疲弊する主人公を描いたリアル葛藤の物語でもあります。
    物語が重厚で冊子も分厚いので大変そうだな、と思うのだが、意外にサクサクと読めてします。理由は美しい少女が主人公だからだと思う。また、悩み葛藤し成長してゆく様は、初期のガンダムにも通じる部分がありま...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    控えめに言って面白い!!
    ただ、それ以上の言葉をボクは使いこなせない。

    ナチの戦略や諸略。ソ連の思惑。
    歴史的事実に基づいたエピソードでありながらSF。

    残酷であり、優しい世界・・・。

    これは、もぅ・・・。
  • 歌われなかった海賊へ
    [同志少女よ敵を撃て]が面白すぎて書店で見つけて、即購入!

    喜怒哀楽という感情が全て動かされた。
    まさに本当の意味での感動!

    大好きな一冊です!!
  • 同志少女よ、敵を撃て
    読んでよかった。すごく引き込まれる物語だった。
    若干ネタバレになってしまうんですが、私は、ママやターニャ、セラフィマのようにはなれないと思った。同じ状況になったら絶対怖い。でも、彼女たちの決心は強くて、その強さに特に惹かれました。
  • 同志少女よ、敵を撃て
    戦争系の話、おもしろすぎるな~~
    常に生と死の隣り合せで、剥き出しの、本物の"命"に心揺さぶられた。素晴らしい。
    時代と国が違えば俺も軍隊入ってたかもな~~~
  • 同志少女よ、敵を撃て
    セラフィマというロシア人女性が狙撃者となり、ドイツと戦って生き抜く物語。
    なんだけど、この本の面白さはそこなのか?と自分が書いた文章をみて思う…生き抜く辛さ、葛藤、理不尽は今も自身や世界で起きているのではないか、と思う。特に戦争が起こっている国では。
  • 同志少女よ、敵を撃て
    すごく良かった。
    文章も描写も、すっきりしていて読みやすい。戦争ものだけれどグロさが主眼ではなく、くどくないのも良かった。展開もスピードも良かった。
  • 歌われなかった海賊へ
    今回も前回同様に、良かった。人が受け取るこたのできる他人のあり方などほんの断片であり、という文があるがまさにその通り。そのことを理解しているつもりでも、わたしたちは、わかったつもりになることが多い。
    今まさに戦争が起こっていることを考えると、つらい。レオとドクトルの死は、本当につらい場面だった。フラ...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    独ソ戦ということから、読む前に勝手に感じていた冷たい作風を完璧に覆す熱い作品。小説を読むときに求めている要素が色々詰まっていた。最後の戦いは素晴らしく圧巻。
  • 歌われなかった海賊へ
    前作『同志少女よ敵を撃て』に続き今回も自身の在り方を問われる作品だった。
    ユダヤ人虐殺はもちろん知ってるけど、でも残酷なリアルを知りたくなくて目を背けていた。いやいまも背けてる…。そんな見ないふりをすることさえ罪であると本作では言われてて、世の中の大多数の人が当てはまる傍観者な人間には訴えかけてくる...続きを読む
  • 歌われなかった海賊へ
    前作「同士少女よ敵を撃て」以来の逢坂冬馬さんの作品。前作が本屋大賞受賞作という事もあり非常に良い作品だった為今回も期待させられる。

    今回の舞台は1944年のドイツの田舎町。1945年夏にドイツが降伏する、終戦間際の背景。

    戦争が絡む作品を読むと毎回感じるのだが、戦中を生きている人達は「生と死」の...続きを読む
  • 歌われなかった海賊へ
    たしかに同志少女よりもインパクトはないが、とても考えられるし、逆に同志少女と同じような表現だったら、この本の本当に伝えたいことは伝わらなかったんじゃないかと思う
    序盤は淡々と物事が進んでいるように感じる部分があるが、後半の追い込みがすごく、感情移入してしまった
    戦争経験がない現代を生きる私たちが読む...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    史実を織り交ぜながら、上手くフィクションに昇華させており、物語に引き込まれた。ソ連の女性狙撃兵という馴染みのない題材を扱うエンタメ部分は勿論、人を殺める兵士としての苦悩や成長と戦争の悲惨さ、人としての在り方など、伝えるべき事がしっかりと集約されており面白かった。本屋大賞納得の作品だった。
  • 同志少女よ、敵を撃て

    人間の本質

    はじめに手に取って読み始めるまではページ数と内容の重さに躊躇していたが、いざ読み始めるとページをめくる手が止まらない。開始10ページで主人公の母親が死ぬという、何ともインパクトの強い始まり方。戦争の残酷さだけでなく、その中で女性として生きていくことの難しさや狙撃手となってセラフィマに訪れる心身の変化...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    難しそうな本かと思ったら、スラスラ読むことができた。
    独ソ戦争、はるか昔の社会科の授業で勉強したかしないか、なんの知識もないけれど、読んでいるといつの間にか私は1940年代のソ連にいた。
    女性として、狙撃隊としての人生を歩む。男だから女だからとかでなく、使命を与えられればそれに立ち向かう。
    殺人と考...続きを読む
  • 同志少女よ、敵を撃て
    ウクライナやガザでも同じような事が起きているろうな、と思いながら読んだ。時々、愚かな人類はもう滅んだほうがいいんじゃないかな?と思ったりする。でも、諦めちゃいけない。どうしたら、世の中を変える事ができるんだろう。
  • 同志少女よ、敵を撃て
    初めて戦争小説を読みました。とても読みやすかったです。女性目線と言うのが物語に入り込みやすかったのかな。
  • 歌われなかった海賊へ
    誰でもその人のまま、生きたい。理解できなくても、相手の存在を認めるということをできる人がいたりできない人がいるのはどうしてなんだろう?