逢坂冬馬のレビュー一覧

  • ブレイクショットの軌跡

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    前2作とはがらりと趣を変え、現代日本が舞台、さらに自動車工場の期間工が語り手だったので、読み始めは「?」。「未明の砦」みたいな話なのかと思ったり。でも、みるみるうちに舞台を変え、語り手を変え、盛り沢山のネタに仕込まれた点と点が細い線で結ばれていって、段違い平行棒の着地のように、複雑な技のあとにストッとおさまって、ため息。
    期間工の話も、LGBTQ+の話も、ビジネスや投資の話も、予測不能な不運の話も、レイシズムの話も、もっと言えば前2作も、私には人の尊厳とは?という物語に感じられる。人と人と、お互いに尊重し合える世のなかにしたくないですか?っていう。

    ちょっと生真面目な雰囲気も漂ってはいるけれ

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    2026年06月29日
  • ブレイクショットの軌跡

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    逢坂氏の作品に触れるのは『同志少女よ、敵を撃て』に続いて2作目。

    ブレイクショットと呼ばれる1台のSUVから始まるそれぞれの登場人物の物語。570ページと分厚い1冊、、、出勤移動中にコツコツと。読み切れるか不安でしたが、読み始めるとどんどん引き込まれて行く感覚でした。だんだんとストーリーが進み、交わると共に伏線が回収・繋がって行くのが気持ちよかった。
    キャラクターそれぞれの内面や行動、セリフも印象的。特に中盤で出てくる女性が魅力的でした。
    読後感も非常によかったです。

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    2026年06月28日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    命の意味を平和の世界に生まれ、生きている我々には本質的な理解には及べないのではないだろうか。
    戦争という異常事態が起きている最中、人は大きく変わってしまう。人を殺すことで生き残るという動物的な一面が露呈する。そして、人間らしい「精神」を納得させるために非人道的な行為に及ぶこともある。

    本当の敵とは何であるか?それを問い続ける作品であったと思う。また、それを明言化していないことが本作品の良さであり価値であると思う。
    私は絶えず、自身に問い続けることが先の大戦を日本最後の戦争とするために一国民として向き合うべきであると確信している。

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    2026年06月27日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    感無量——としか言いようのない、堂々たる圧巻の一作。
    第二次世界大戦を戦ったソ連の女性狙撃兵。その主人公の視点を通して、戦争が描かれていく。
    八十年も前の世界でありながら、登場人物たちの苦しみは、読む者の眼前に突きつけられる。それはおそらく、いままさにロシア・ウクライナ戦争が続いているからだろう。
    だからこそ、題名に掲げられた「敵」という言葉の重みを、否応なく考えさせられる。
    そして、第二次世界大戦をもう一度学び直したい——そう強く思わされた。

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    2026年06月26日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    敵も味方も、一人ひとりがそれぞれの物語と正義を抱えており、読み進めるほどにその境界線が曖昧になっていく。敵のように冷酷に見える人物にも仲間への情や人間らしさが垣間見え、単純な善悪では語れない魅力がある。戦場の空気感もリアルで、物語にどんどん引き込まれた。読み終えた後もずっしりと余韻が残る作品だった。
    時間を空けて再読したい。1度目とは違った見え方ができそうで気になる。

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    2026年06月20日
  • ブレイクショットの軌跡

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    著者渾身の大長編、ブレイクショットという車に纏わる物語、生産された所から不穏な空気が流れそこで落下したボルトが最後に大事故を起こすのだろうと思っていたらラストにそれは解決し舞台はあらゆる所へ拡散していった、社会格差の話になるのか思ったらヤクザ詐欺グループの話になりLGBTQの話になっと思ったらイスラム戦場に突入、そしてSNSの無責任な拡散の話に、そしてある音楽バーでのビリヤードブレイクショットで白いボールが弾かれ散らばったボールはポケットに落ちる。

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    2026年06月18日
  • 歌われなかった海賊へ

    購入済み

    終戦間際のドイツの少年たちの物語です。
    ナチスによる残虐行為を見て見ぬふりをする市民と、自分らしく生きたい少年たちの姿が、入れ子構造で描かれています。
    他者を自分の想像どおりのひとと捉えてしまうのはある程度避けられないことだと思います。わかったふりをせずありのままでいようとする少年たちが純粋で素晴らしいです。生き残ったひとはせめて幸せになってほしいと思いました。

    #切ない #泣ける #ドキドキハラハラ

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    2026年06月15日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ページ数も多く武器の名称だけでも聞き慣れない言葉ばかりでしたがあまり苦に感じることなく読みきれました、個人的には戦車犬の描写が1番刺さりました犬を飼っていることもありショックが大きく読むのを止めようかと思いながらも何故かその苦手なシーンを繰り返し見ながら読み進めました、動物が兵器として使用されたという事実を知り平和な世の中でないと愛玩動物として愛でることもできないと思うとより一層家族として愛しさを確認できました。
    本書と全く関係ない感想ばかり書きましたが物語はきちんと伏線を回収しタイトルの意味を理解し戦後の様子も確認できとても満足できるラストでした、繰り返し読み返したくなる本には中々出会わない

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    2026年06月15日
  • ブレイクショットの軌跡

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    なんとなくバタフライエフェクト的な話でしょ
    と読みはじめたら
    いやいやそんなシンプルなものじゃなくて

    人生のままならなさに深く心を抉られて
    ハラハラする展開に
    その先を見届けなくては済まされなくなり
    ページを繰る手が止まらなかった

    以前同志少女が読み進められず
    この作家さんの文章は合ってないのかもとひそかに思っていたので
    遅読の自分がほぼ一日で読み切ったことに驚いてる

    仕事柄思いあたる節があったりなかったり
    人それぞれの頭の中をのぞくような面白さもあり

    群像劇としていい結末だったし
    読書の楽しさをたっぷり味わえて満足♪

    あなたの夢は?

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    2026年06月15日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    狙撃兵という特殊な役割で、戦争を生きた生きた少女の話。物語としてて狙撃兵としての話が多いが、狙撃兵となる前そして戦争が終わった後の話も非常に感慨深い。
    それぞれの個性がある狙撃兵仲間とともに戦うが、私たちの誰もが、それぞれの個性を少なからず持っていると思う。
    私はオリガが好きかな。つらい生き方だと思うけど。

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    2026年06月11日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    初めて戦争小説を読んだが、独ソ戦の戦況や当時の情景が思い浮かぶことが一先ず知恵を得た気になる。
    女性スナイパーがいたとは…。

    生と死について考えさせられ、戦争の惨禍をひしひしと感じるが、そこには人間ドラマがあり、戦い方があり、その時の感情が様々だ。

    命と自分の信念を大切にしたいと思える作品であった。

    最後のシーンは痺れた。

    繰り返し読みたい名著である。

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    2026年06月10日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ちゃんと不穏で、不安で、不幸もしっかりあって、読みごたえがある。
    最後の最後までしっかり今までのたくさんの世界観を繋いでくれて、ずっと楽しく読めた。
    個人的には、全く知らない世界(サッカーや銃撃などの場面)なのに、リアリティーをもって感じさせてくれたこともとても楽しかった。

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    2026年06月09日
  • ブレイクショットの軌跡

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    まだ逢坂さん、3作しか出してないのに、「最高傑作」とか帯文に書かれるのは些か早い気もしますが、現時点での最高傑作ではあると思います

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    2026年06月09日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    なんと巧みな物語!感心せずにはいられない。
    「ブレイクショット」という一台の車の周りでさまざまな人間模様が繰り広げられる。
    そしてブレイクショットはビリヤードにもかかっている。
    主人公が入れ替わり立ち替わりで物語が進む様子は、まさにビリヤードのゲームが進んでいくようだったりする。
    そんな中、明らかに現実世界にモデルがいる存在がいくつかいたりして、それらにど直球の批判的な眼差しが向けられることもある。
    人にはそれぞれの複雑な事情があることを気にも留めず、憶測で判断し思慮なく表明する人々に対しては、特に批判的な表現がされている。
    登場人物の苦悩や苦境が多い物語のため、ダークな面が多いが、最後には前

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    2026年06月09日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    命は大切だと思ってはいたが、この作品を読み、今までの自分の甘さ、弱さをひどく痛感させられた作品だった。一人一人なんのために生きているのか、考え、それを見失わない彼女らの強さにとても救われた気がした。ページ数はかなり多いのに、1ページも無駄がなく、もっと読みたいと思えた。第6章のラストにページの情景描写がとても美しく、数分眺めてられるほどだった。

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    2026年06月08日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    独ソ戦を戦う少女狙撃兵の話。壮絶なテーマを扱っていながら読みやすく、期待以上に面白かった。臨場感があり、戦場の異様な空気を味わうことができた。撃つということの悪魔的な魅力すら分かるような気がした。

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    2026年06月07日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    戦争の悲惨な内情を伝えるのは、小説という手段が優れている、と思う。
    戦争に巻き込まれるのは、いつも一般市民。そして、懸命に意味を考えながら、納得する物語を紡ぎ出すしかないのか…。

    スターリンが死んで、フルシチョフがその恐怖政治をソ連なりに正そうとした、と最後のところにあった。プーチンが亡くなれば、今のウクライナ戦争をまた誰かが正してくれるのではないだろうか…と期待をせずにはいられない。

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    2026年06月07日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    ふーん、タイトルから想像するにビリヤードのプロ選手の話なのかな?専門用語も多そうだし、ビリヤード自体なんとなくしか知らないし、読んでも大丈夫かな?
    と思っていた時期が私にもありました。まず言えることは、もしビリヤードわかんない!っていう理由でこの本を読んでいないとしたらそれはまったくの取り越し苦労だということだ。ビリヤードという遊戯がこの世に存在するということだけわかっていればOK。
    ちなみにタイトルにある「ブレイクショット」は劇中に登場する自動車のことです。

    この「ブレイクショット」が様々な人物の手にわたり、そこで繰り広げられる人生模様を私たちはウォッチングすることになる。まさに『ブレイク

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    2026年06月06日
  • ブレイクショットの軌跡

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    一見無関係と思っていた点同士が、気づいたら複雑に結ばれあっていたような感覚がとても快感でした!セレナさんの正体が判明する瞬間が1番鳥肌でした

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    2026年06月06日
  • ブレイクショットの軌跡

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    長かった!!2冊分を一気読みした感じ。
    どうやってこれまでの別の話が交わるのか、と時折思いながら読んでいると、突如あの話の登場人物の名前が!そんな繋がりが!!と心が震えた。どの章も重さはあったけど、世の中ではこんな事もあるのだろうなと胸にささった。ネットやニュースで見聞きする裏側でその後を生きている人達がいる。いつ自分が加害者被害者になるか分からない。深く考えさせられた。でもラストは光があって良かった。

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    2026年06月03日