逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 同志少女よ、敵を撃て

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    理由は分からないけれど、これは呼んでおいて方がいい、読まなきゃいけないと何となくずっと思っていた作品でした

    死というものがあまりにも傍にありすぎる日常の中で、セラフィマが変わっていく姿、変わらざるを得なかった姿が脳裏から離れません

    タイトルの意味がわかった時に、心が妙に凪いでいった後、何とも形容しがたい苦味が広がっていきました
    戦争がもたらす物がなんなのか、戦争を知らない世代であるからこそ考えるべきだと作品を通して思うばかりです

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    2026年05月17日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    過去2作とも外国を舞台にした話だったので、登場人物の心情描写だけでなく、異国の描写にも心を惹かれていたので、今回の日本を舞台にした話はどうなんだろうとワクワクしていた。

    今回も期待通り面白かった。
    普段関わりのない層の人々が描かれておりその知見に驚きを感じた。
    また、舞台が現代日本ということで登場人物の心情描写や思考について、深い理解が感じられた。
    登場人物に喋らせる言葉は、基本作者も考えていることが多いと思うのだが、自分は作者と近い思想を持っているのかもなと感じた。
    過去2作もそうだが、登場人物の行動や感情、思想について違和感がなく、私も同じことを思ってた、と、自分のふわっとした考えが言語

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    2026年05月17日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    「世界中が戦争の恐ろしさを嫌ってほど知ったから、もう戦争は終わる、これから平和の世界」みたいな一言が悲しい。人間って学ばないよね。

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    2026年05月17日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    全くロシアの世界史的なことは知らないのに全く苦しくなく読むことができた。しかも、重量感のある長編で、どんどんセラフィマとともに積み重なっていくことで物語の深みも増して幸せだった。

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    2026年05月14日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    第二次世界大戦、ナチスドイツのロシア侵攻に対し、防衛戦争に参加したロシア人女性狙撃兵の話。 かなりヘビーな入りだったので序盤は気が重くなりながら読んでいたが、リアルな描写に段々と引き込まれていき、最後は手が止まらなかった。 戦争という極限の環境にどう順応していくか、その中で自分をどう保ち続けるか、またはそれなできないか、その心理描写も面白かった。

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    2026年05月14日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ブレイクショットと聞いて
    ビリヤードの話なのかとのノリで読み始めたが・・・

    辞書レベルの厚さの本だが
    エピローグが無ければ最高級の作品
    日本映画にありがちな読者を信じてほしい作品
    様々な視座に飛んだ作品なので人生の勉強にもなる


    晴人が首都高を周回し
    友彦にボルトの話をしていたシーンでは
    満員電車で「えー」大声を発してしまい
    周りがざわつく有様に恥ずかしさのあまり途中下車
    この作品の没入度合いが半端ない


    1番好きなページ
    聖書に登場する喩え話というのは、
    全体で一つなんだ。
    神と言って分かりにくければ
    親でも自然でも世の中でもいいけど、
    自分が生まれる前に獲得するものは
    人によって差は

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    2026年05月14日
  • ブレイクショットの軌跡

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    予約本、やっと手元に届いた!
    どう繋がってるのかとわからないまま読み進めたホワイトハウスのところも、少しずつストーリーが絡み合って、最後の伏線回収はしっかり腹落ちしてすっきりした。膨らませていった想像とは全然違って、当たり前だけど作家さんの凄さを実感。
    読み応えもあるし、考えさせられる。

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    2026年05月13日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    登場人物を魅力的に描くのが上手で、感情移入の末しんどい気持ちで読んでたけど、読み進める手が止まらない文の力があった
    そしてタイトルの回収があまりにも痺れた
    文庫で著者のあとがきを読んだときに、誠実すぎる方や、、と思ったしそれが文章に表れてるなとも思ったよ
    文庫解説にもある通り、読み終わった後に自分の中で何か種が残って発酵し続けているような感覚がある



    ◾️印象に残った言葉

    意外って思われるでしょうが、地獄にも地獄の日常というものがあります。(263p)

    子どもが遊ばなくなったら、きっとそれは子どもとして生きることを諦めたときでしょうね(279p)

    意識の明瞭さを取り戻したニコライの顔

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    2026年05月10日
  • ブレイクショットの軌跡

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    分厚い本ですが、続きが気になって一気読みしました。最後の回収が見事。そして素敵でした。
    主要人物の1人である後藤晴斗がとても魅力的。この子には不幸になってほしくないと願いながら、読みました。経済の難しい話もたくさん出てきます。それが苦にならないように読ませてしまうのがすごい。
    お金とかSNSとか、自分の損得で動いてしまう世の中の嫌な部分もしっかり描きつつ、晴斗のお父さんの信条「善良に生きる」が、読後じわじわと響いてくる、そんな一冊でした。

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    2026年05月10日
  • ブレイクショットの軌跡

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    読んでよかった
    持つ手が震えるほどの場面も多々あったけど(本が分厚いのもある)

    恋愛しないなんて人間じゃない、と言われた事があるので最初の「友達になろうよ、と言いながら抱擁する手にナイフをもってる」の話にウッてなった

    「世の中に怒って変えようとしても無駄」と刷り込みつづける投資系セミナー詐欺YouTubeの話、『今』すぎるな〜ってなった

    最後須藤くんの話をしたのと「友達になりたかっただけなのに」が重なって良かった 須藤くんは大きく間違える前に気がついてよかったけど、志気さんは春斗くんに出会うのが遅かった

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    2026年05月08日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    【ブクログ】2026/04/14(火)
    同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬 ハヤカワ文庫/1942年 独ソ戦に参戦した100万人もの女性兵士の実話をもとにした作品。圧倒的な肉体的精神的困難に立ち向かい、相手を殺さねば自分が殺されるという戦争の究極の意味について考えさせられる。展開がリズミカルで心理描写も見事。50万部ベストセラー 2022年本屋大賞も頷ける。

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    2026年05月08日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    待ちに待ってよーやく読めた。噂にたがわぬ面白さ。タイトルの「ブレイクショット」とは、小説に出てくる自動車の名前なのだが、ビリヤードの第一打ともかけている。

    多種多様な色の球が干渉しあい影響しあってあちこちに転がり落し処に収まっていく…ナインボールだから、順番に当てさえすれば落ちるのはどのナンバーボールでもいいが、9番だけは最後に落したい(でないと小説が短くなってしまう)…ということで、プロローグの本田昴君の話が9番(車のブレイクショットが1番ボールなんだろうな)ってことだったのね。

    なんのこと書いてるか分からないだろうけど、読めば分かってもらえると思う。ブレイクショットで広がった話が次々に

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    2026年05月08日
  • ブレイクショットの軌跡

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    結構ボリュームのある作品でしたが、一気に読み終えました。
    作品紹介はちょこっと読んだだけだったので、『製造ラインで製品の中に落とされた一本のボルト』が何か事件を引き起こして、それが自動車メーカーの品質をめぐる大問題に発展していく、という話なのかなと思っていましたが、およそ違いました。
    どういう話だったかは読んでいただいてのお楽しみ、ということにしておきますが、私の普段の本を読むペースから考えるとかなりハイペースで読めた、つまりそれだけ引き込まれたと言えるんじゃないかなと思います。

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    2026年05月06日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    あのネジは昴くんが言えずにいたものじゃなかった。しかも昴くんは、ちゃんと『ナイス報告』(してはいけないことは失敗ではなく失敗を報告しないこと)していた。私は、すっかり嵌められていた…でも嵌められていたことがわかったときの心地よさ!

    読み終えてこの大団円に感動。胸が苦しくて、恐怖も伴い、心が震えていたけど勇気をもって最後まで読んで本当によかった。(ホンダスバルくんとスズキセレナさんのお名前がなんだか単純で、なんか引くって言うか躊躇うっていうか、でもそれは、精密なトラップだった♫それがわかったときの鳥肌ったら!)

    仕掛け、伏線、叙述トリックが、ちりばめられている。主人公が複数だけど、しっかり繋

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    2026年05月06日
  • 文学キョーダイ!!

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    奈倉有里さんを読み始め、この本を知り、ええー、まさかの姉妹!と驚きました。

    共感することが多い対談で、奈倉さんの本を読むことへの気持ちの純度に痺れました。

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    2026年05月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    戦争を理解するためではなく、戦争を起こさないために読んだ一冊だった。

    本作は、戦場の残酷さや理不尽さを容赦なく描きながらも、単なる戦争小説にとどまらず、「人はどこまで人間でいられるのか」という問いを突きつけてくる。特に印象的だったのは、理性が失われていく極限状態の中で、それでもなお守ろうとする“自分の中の一線”の存在だ。

    セラフィマの選択は正しかったのか。幼馴染を撃ち抜いたあの瞬間、彼女は尊厳を守ったのか、それとも何かを失ったのか。その答えは簡単には出ない。ただ一つ言えるのは、戦場では「正しさ」そのものが揺らぐということだ。

    私自身も考えた。もし大切な人が尊厳を踏みにじられたら、自分はど

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    2026年05月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    読書のきっかけとなった本
    戦争をテーマにしており、重すぎてリタイアしてしまうのではないかと不安もあったが、少女セラフィマの成長、緊迫した空気、先の気になる展開で、長編(500p以上)だったがあっという間に読み終わった。
    元帥に昇格する予定の軍師との対話では二手三手先を読んだ会話で非常に興味深かった。序盤で生き別れた幼馴染との再会を果たし、戦争という特殊な環境でも染まらず女性に乱暴をしていなかった幼馴染が最後に豹変してしまうシーンは衝撃と1人の人間を簡単に変えてしまう戦争の異常さを痛感させられる。
    物語が面白くて続きを読みたくなる中毒性と戦争をテーマにしているため考えさせられるシーンも多く「面白

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    2026年05月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    壮絶で壮大な世界だった。家族、村人を皆殺しにされ、悲しみに暮れる間もなく悲しみと憤りと共に戦争に身を置くことになった少女の凄惨な人生に圧倒的に引き込まれた。戦争がもたらしたものは彼女が信じてきた物をことごとく裏切り、破壊し、形を変えて追い詰めていった。人間の本性は恐ろしい。
    また、命がけで任務をこなして積み重ねていった先にあるものの正体もまた、考えさせられる物であった。
    戦争という悲惨な行いの中で主人公の少女や周囲の人々、敵、味方、それぞれの角度から人間の本性と苦しみを描いたこの作品は、自分のこの先の人生に少なからず影響を与える事は間違いない。

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    2026年05月03日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    敵味方、善悪の境界がないこと、(戦争小説や映画などもれなくではあるが)80年前の出来事とは思えない凄惨さを追体験できる小説

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    2026年05月03日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    読んで良かった。第二次世界大戦でのロシアとドイツの物語。戦わなければ行けなかった、戦うことで中から変わって行った人たちがいたことに思いを馳せる。
    その場に自分がいたら、きっと今の戦争に対する考えと、また違った見方をするんだろうな。

    最後に筆者あとがきで泣きそうになった。この本は意図せず時代にあってしまったんだ。
    今、自分は歴史の中にいると感じさせられる。この数年はそれを強く実感するようになった。苦しいけれど、自分なりにもがきながら、小さくも自分なりでも、立ち向かい続けなくてはいけないんだな。

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    2026年05月02日