逢坂冬馬のレビュー一覧

  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    おもれーっ(拍手)

    色んな社会問題を描きながらも、重すぎずすっきり読める形にまとまっていて、エンタメとして面白く読めた

    グレーゾーンな話題ばっかりだなって思ってたら、だんだん真っ黒になってきた笑
    自動車メーカーの後藤パパ雇用のくだりは、恐らく美談とかじゃなくて企業責任なのかなとも思って、その辺も含めて世の中色々あるなと思った
    あと、「名簿が割れる」という言葉を知らなかったので、勉強になった


    カズ塾長には前にYouTubeとか書籍でお世話になったような気がするので、あんまり悪く言わないでください(?)ってなってる

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    2025年12月21日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    今年読んだ作品の中で一番かもしれない。
    それぐらいの余韻と印象を残した作品。
    2022年本屋大賞1位を獲得した作品でもある。

    1942年、モスクワ近郊の村に暮らす少女セラフィマの日常は
    急襲したドイツ軍によって突如として奪われた。
    母や村人は惨殺され、自らも射殺される寸前、
    赤軍兵士イリーナに救われたセラフィマは、
    復讐のため狙撃兵になることを決意する。
    同じ境遇で戦うことを決めた少女たち、
    セラフィマ、シャルロッタ、アヤ、ヤーナ、オリガは共に訓練を重ね、
    やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へ。
    おびただしい死の果てに目にした、真の敵とは?

    第二次世界大戦を題材とし

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    2025年12月20日
  • ブレイクショットの軌跡

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    壮大な人間ドラマを読み終えて、この作品に出会えて本当に良かったなと思いました。
    ご都合主義と言われてしまう展開も、全く気にならないぐらい感情移入して一気読みでした。
    途中、読むのが苦しくて苦しくて、どうしょうもない箇所があり、「もうやめてあげて」と思わずつぶやいていました。
    ビリアードのブレイクショットのように、手球がぶつかって、お互いの球が干渉していくように、物語も数珠つなぎのように繋がっていくさまは、流石でした。
    今年の読んだ中でもベスト3に入る小説でした。

    ・追伸
    直木賞、獲って欲しかった。非常に残念でした。
    ブレイクショットに関わった人たちが必ず不幸になるので、映像化する際の車選びに

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    2025年12月19日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    同志少女よ、敵を撃て
    というタイトルの意味が明かされた時の感動...!
    自分の敵はなんなのか、成し遂げたいことはなんなのか、見失いそうになった時思い出したい小説

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    2025年12月18日
  • ブレイクショットの軌跡

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    逢坂冬馬先生の本、2冊目です。面白かった!
    他の方も書かれてますが、前に読んだ「同志少女よ、敵を撃て」とは全然違った話です。こういうものも書かれるんですね。そして私もこっちが好き。

    500ページを超えるどっしりした書籍ですが通勤電車で抱えて読んでも全く苦になりませんでした。痛勤時間の楽しみをどうもありがとうでした。

    1台の車が巻き起こすさまざまの悲劇。そしてアフリカの少年兵に自動車の期間工。バトンリレーをするようにシーンが入れ替わりドキドキしながら読みましたが、最後のエピローグでパズルのピースがキレイにはまってスッキリしました。ハルくんとエルヴェくんがお気に入りだったので、彼らのその後も垣

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    2025年12月15日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    独ソ戦中、平穏に暮らしていた村をドイツ軍に襲撃され、母と村人を殺された敵を討つ為に銃を取った少女セラフィマ。ソ連軍の狙撃兵となり最前線で目にする景色が敵兵の死が仲間の死が、彼女を徐々に変えていく。

    刻々と変わる戦況、積み重ねられる死と数字、叫びや劇的な表現よりも淡々と記録されたような文章に静かな恐怖があとを引く。
    残酷で辛い、目を背けたくなる…でも目を逸らせない。そんな風に葛藤しながらも最後まで読み切ったのはこの物語が生きた人間の記録として迫ってきたから。
    終盤セラフィマにとっての本当の敵を理解した瞬間、色んな感情が溢れた。女性兵士達が戦った意味、守りたかったもの。敵の姿は戦争そのものの醜さ

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    2025年12月12日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    同志少女超えと聞いて信じられなかったけど、これはすごい。どうやったらこんな話が思いつくのだろうか。まるで世界地図を見ているようなストーリーの壮大さに驚いた。

    どんどんバラバラになっている話がつながっていくところも面白いし、何よりもひとつひとつの話が濃くて良い。詐欺師の話も面白かったし、晴斗と修吾の話も良かった。期間工やアフリカの話もつながっていて面白いなと。

    回復した友彦と晴斗が話しているところで涙が出た。たくさん時間を奪ってしまったから、これからは返していくんだ。ひとりでがんばるという簡単ではない選択なのに、家族思いなところは変わっていなくて感動した。

    個人的に、子育ては自分が親から受

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    2025年12月11日
  • 歌われなかった海賊へ

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    物語って凄いなと、そう思わせる作品だった。緻密な歴史考証、ハラハラさせるストーリー、複雑な人物像、そして最後の着地点…どれを取っても見事な作品である。

    エーデルヴァイス海賊団の存在を、私は知らなかった。恥ずかしながら、てっきり作者の創作かと思ってしまった。機会があれば巻末の参考文献から追いかけてみたい。

    物語は現在のドイツから始まり、「物語」に移ってからは、戦時下、ナチス体制のドイツが舞台となる。ナチスが、ユダヤ人だけでなく、障害者、同性愛者、ロマの人々なども迫害の対象としていたことが、最近広く知られるようになってきた。直接的にせよ間接的にせよ、加害者となった人たちのことを、何のためらいも

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    2025年12月11日
  • ブレイクショットの軌跡

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    読み終わって「うわー!」と言ってしまった。長編すぎて最初、入り込めなかったけど1/3あたりから話が繋がっていく感じがあって、「ブレイクショット」とつけた意味も腑に落ちる。よくこんな作品を書けるなぁ………

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    2025年12月10日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    初めて戦争をテーマにした小説を読みましたが、、、最高でした。
    主人公と周りの人間関係性や戦争に対する信念には常に考えさせられ、戦いになると迫力や展開スピードの速さに一気読みさせれました!!
    第二次世界大戦のソ連歴史背景を知ってるともっと深く読める作品だと思います。

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    2025年12月10日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ブレイクショットという車が人から人へ渡っていく。そこには様々な人間の人生のドラマがあった。
    車の所有者がことごとくろくな目に遭わないのが気の毒でもあるが、それでも健気に、善良に行きていくさまに涙を誘われそうになる。何より一つ一つのエピソードがスリリングで先が気になるため気づけば没頭して読んでいる。
    ラストにかけて、今までの登場人物がいろいろな形で活躍していることが描かれうれしくなった。

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    2025年12月08日
  • ブレイクショットの軌跡

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    国産のSUVブレイクショットを巡る人間模様。自動車組立の期間工、板金工、プロサッカー選手、ネット詐欺師、アフリカの紛争地帯の少年兵士。

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    2025年12月08日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    読まなきゃいけないから読むという本ではなく、引き込んで読ませる。

    ファンタジーでは戦う意義を見出せるが、実際のところは、この世界に、悪人は誰なのか、という答えすらない。戦場では死ぬとただの無であるし、理不尽しか存在しない。

    文字なのに、めちゃくちゃ怖いものが迫ってくる。
    しかし、読者だからで、実際は怖いとすら思う前に、死んでいく。1回の狙撃にしかならず、特に撃ってごめんとか、辛いとかもない。撃たれる意味も撃つ意味もない。

    やってることは同じになのに、平和な世の中に人を殺すのと、戦争している時に人を殺すのは、全く意味が違うと感じる。ファンタジーのように終わりもなく、戦友が1ミリの油断でいな

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    2025年12月07日
  • ブレイクショットの軌跡

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    おもしろい!間違いなく今年のベストテンに入る。逢坂冬馬さんの小説はスケールがでかくて、想像の斜め上をいくつながり方をして、そして学びがある。投資、特殊詐欺、SNSなど、他分野の知識をもちそれを惜しみなく、共有してくれる。またいつか再読したい。

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    2025年12月07日
  • ブレイクショットの軌跡

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    国産SUV車「ブレイクショット」を軸に話が展開されていく現代版の青い壺のような小説。伏線の張り方と回収が見事で、ナインボールのようにブレイクショットが手球となって個々の話を繋げひとつの物語となっていく。 

    それぞれの話はSNSの炎上やそれによる私刑ともいえる断罪、集団詐欺、グレーなマルチ商法的サロン、過剰なノルマ主義など世相を反映した話題が取り上げられる。そしていずれも天国か地獄かを決めるのは紙一重で、善良さを保つか忘れるかによることが描かれる。匿名性が高いときやグレーゾーンなときは言動や行動が過激になりがちで自分を見失ってしまう。

    善良な人たちがすべてハッピーエンドを迎えるエピローグは圧

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    2025年12月06日
  • ブレイクショットの軌跡

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    いやー、もう最高!騙されるのって気持ち良い!
    でもまぁ、騙されるって表現は語弊があるかも。
    勝手に物語に熱中しすぎて、勘違いしてただけだから。

    架空の車、ブレイクショットの因縁が多方位にわたり、人生を繋げて行くストーリー。
    いやー、エピローグは本当、微笑みながら、これもあれも?という感じだった。

    ページ数も多く、途中暗い話だし、しんどいなぁと思うところもあったかもしれないが、読後の爽快感が半端ない。伏線とかって、不自然だったり、見え見えだったりすると冷めるけど、これは全くなかったなぁ。

    作中にでてきた、門崎と後藤のやりとり。
    「ダチ公」、、、
    これを目指すべきだったんだよなぁ。

    鈴木世

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    2025年12月05日
  • ブレイクショットの軌跡

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    車には疎く、タイトルのブレイクショットというのはナインボールのことだけだと思ってました。

    弾けた球が捉えられない動きで互いに関与していくように、様々な出来事と場面、人物が関わっていく様は見事でした。登場人物も魅力的でよかったです。

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    2025年12月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    私の勉強不足で戦争の話は理解できない部分があった…
    ただセラフィマの成長を描いた物語と割り切って楽しく読むことができた!
    セラフィマにとって敵とは?
    狙撃兵として育ったセラフィマには戦争が終わった後はなにが残るのか?
    色々と考えさせられる物語だった!

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    2025年12月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    人は何の為に戦うのだろう?
    多くは、何かを守る為だと思う。
    その何かは、大切な家族だったり、自分の住む故郷、
    、あるいは誇りといった所だろう。

    第二次世界大戦の独ソ戦が舞台。
    主人公である少女セラフィマは愛する家族と仲良くなっての良い村人と平和に暮らしていた。セラフィマは将来は外交官を夢み、今は戦闘状態でもあるドイツとも仲良くなれる。そんな、希望を描いていたのだが、
    その希望はナチスドイツの突然の侵略に打ち壊される。両親も殺され自身の命も危うい中、自国ソ連の軍隊の登場により、急死に一生を得る。
    そして、その舞台を指揮するイリーナ。
    彼女は唯一生き残ったセラフィマに対し、優しい言葉をかける、、

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    2025年12月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    フィクションとして手に取った作品であったが、実在の女性狙撃兵や史実に基づく描写が随所に折り込まれており、物語の背景に広がる現実の重みを強く感じさせる作品であった。
    戦中の出来事を善悪や正誤といった単純な枠組みでは扱いきれず、価値観が揺れ動き、時に歪められていく様子が印象に残った。極限状況下で人間が変質していく過程や、そこで生まれる複雑な感情の連なりが丁寧に描かれ、その異常さが胸に迫る。

    本作を通じて、これまで十分に光が当てられてこなかった女性兵士の存在や、戦時下における女性の置かれた境遇が改めて可視化されたように思う。単に“女性が戦った”という表層ではなく、その背後にある歴史的背景や社会のま

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    2025年12月03日