【感想・ネタバレ】同志少女よ、敵を撃てのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月12日

戦争の話だが『敵』は誰かを考えさせられる話。
重い内容と読破後の満足感がたまらない。

同郷の幼馴染を撃ったシーンが1番衝撃的だった。
独ソ戦であるが敵でありながら愛し合う人もいれば憎しみ合う人もいる。
女性の差別についても考えさせられた。
戦争は人と関わる人の人生を変えてしまう。

0

Posted by ブクログ 2024年05月07日

戦争ものはあまり好きではないのですが、女性が戦争に行くとはどういうことなのか興味があり、この本を選びました。
ソ連軍とドイツ軍の痛々しい争いは歴史で知っているくらいでしたが、武器や地形、気象、そして兵士の役割などものすごく細かく描写されていたので、フィクションとは思えない臨場感たっぷりでした。

...続きを読むリッツ(ドイツ人)が憎い!フリッツを殺せ!
個人的にクラフトワーク(アーティスト)が好きでドイツテクノをレコードで聴いたり、ドイツ建築が好きでバウハウスまで行ったりするくらいドイツ好きなので、自分も含めて、正直ドイツ人やドイツ好きが読むと精神的に苦痛なシーンがあり、「ナチドイツと現代ドイツは違う」とも思う。
ロシアでは、格闘技のヒョードルやテニス選手のシャラポワ、アンナクルニコワ、そしてロシア生まれドイツ人のzeddというミュージシャンも大好きなので、複雑な思いで読みました。

1章は主人公セラフィマという18才のロシア少女がなぜ狙撃兵になったのか、どれだけイリーナ少尉が憎いのか、そのキッカケから始まります。

2章は狙撃訓練学校で同じ境遇の少女たちと技術も身につけて成長していくと同時になぜ戦うのか、自分とはなんなのか、学んでいきます。
印象的だったのがオルガというソ連ウクライナ人と、ロシア農民のセラフィマとの会話は、現代のプーチン政権までに及ぶドキリとした場面もあり、ロシアとウクライナ戦が2022年から始まったのに、80年前に遡って歴史はあったんだと気づきました。この本はその数ヶ月前に発売日だったのは偶然なんでしょうか。

3章でセラフィマたちは狙撃訓練を卒業して実戦とくるのだが、KV-1、T-34、SVT-40、ppsh41、デグチャレフPTRD1941とか武器名の名前がよくわからなかった。きっとエアガンマニアにはたまらないのでしょう。あと斥候大隊、対戦車犬、覘視孔、焼夷徹甲弾、助命嘆願、背嚢、車長用キューポラのペリスコープなど軍事用語が読みにくく、四苦八苦でした。
10代の女の子が初めて敵一人目を殺したこと、目の前で戦友を失うこと、セラフィマが大佐から称賛を受けたと同時に、その戦地で逃避した大隊と隊長に銃殺刑の宣告がなされたことをどう感じたのか。この本で忘れられないシーンでした。

4章では女性狙撃兵特殊部隊としてイリーナ少尉、セラフィマ、シャルロッタ、オリガ、ヤーナ、ターニァが合流した男性守備隊4人の同志とスターリングラードを守るために戦う。
勲章はカウント数。殺した人の数を数えるような人間になっていくセラフィマの姿は、読んでる自分もいつのまにか数を数えていて、ハッとしました。怖いです。

5章になると、スターリングラードを勝利した女性狙撃兵のセラフィマは昇格していく。新聞記者たちから質問を受けるようになり、ついには史上最強の女性スナイパー、英雄のリュドミラ・パヴリチェンコと出会う。

最後の6章はセラフィマの仇が終わっていない以上、またもや危険地帯に突入するのだが、、、

ただの戦争物語とは違い女性から見た戦争という特殊な視点。
女性が戦争に、女性が狙撃兵、女性が人を殺す、女性が拷問うける、戦時性犯罪の真実、女性兵は女と子供を命かけて守る、そして女性兵が戦争が終わった後、愛するとは、後遺症とどう生きていくのか。
想定外の倫理感を撹乱させられました。
久しぶりに感動を超えて大切なことを学びました。

0

Posted by ブクログ 2024年05月05日

悪と善、男性と女性、などの単純な構図では説明できない、戦場を舞台としたストーリー。

狙撃兵としての道を歩んでいく主人公の葛藤や心情の変化が鮮明に描かれており、
戦争という特殊な環境下で生きるとはどういう事なのか考えさせられた。

0

Posted by ブクログ 2024年05月05日

とても面白い。僕教育ってすごく大事だなって思っててなんかそれを改めて感じたというか、主人公の考え方が徐々に変わっていく様、成長していく様がとても面白い。信念を持つってほんとに大事だわ。自己形成ってやつか?たぶんそれだ。
500ページくらいあるんやけど1日で読み終わるくらいには好き。

0

Posted by ブクログ 2024年05月03日

自分の意志を貫いたセラフィマの芯の強さが窺えた。ただ、こんな形でその意志を貫くとは想定しておらず、かなり衝撃を受けた。アヤやママ、シャルロッタ、オリガそしてイリーナも自分の意志を貫けたのだと思う。
 女性が闘うことに対する世間の目や人を殺すということの残酷さから、自分の闘う意味や根底にある自分の意思...続きを読むへの揺らぎがある中で、やはり最後は自分の意志を貫いたセラフィマに拍手。
 物語冒頭からかなり残酷な描写が多く、話が進むのもメンタル的にキツい箇所はあったが、それ故に主人公の感情に自分の感情も委ねながら読み進めることができた。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月05日

第二次世界大戦の教養は私にはありませんが、それでも夢中に読むことが出来ました。実際にも女性狙撃手がいたという事には驚きました。いつの時代の戦争も、どの国であっても、戦う理由は、誰かを守りたいという事なのかなと切なくなりつつ、読み終えました。戦友の死、バロンの死はとてもつらかったですが、読んでよかった...続きを読むと思える作品でした。

0

Posted by ブクログ 2024年05月02日

ようやく読み終わった。
圧巻の内容、フィクションとは思えない。

面白かったというより、やるせない気持ちになる。

0

Posted by ブクログ 2024年04月30日

細部まで細かく表現された圧倒的なリアリティ。戦争を題材にしている関係で前半部分は説明が多いが、後半は一気に読ませる展開。

0

Posted by ブクログ 2024年04月28日

アクションの緊迫感
手に汗握る展開
圧巻のリアリティ
壮大な歴史を背景に、少女たちの鮮烈な生き様に心打たれる戦争冒険小説です。

戦争の理不尽さを思い、喪失感と絶望に襲われながら、私も女性兵士たちと共に血なまぐさい戦場を駆け抜けました。

戦争を通して命の意味を考えます。
多くの人に読んでもらいたい...続きを読むです。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月24日

第二次世界大戦の独ソ戦を舞台に、実在したソ連の女性スナイパー部隊を描いた傑作です。

デビュー作とは思えない重厚さとスピード感を併せ持つ作品で、2022年の本屋大賞など数々の賞を受賞されています。

生まれ故郷の村がドイツ兵に襲われ、全員虐殺され、復讐を果たすために狙撃兵になる主人公セラフィマ。
...続きを読む争の残虐さ、悲惨さ、敵国の女性への暴行など
目を覆うばかりだが
主人公が狙撃兵として研ぎ澄まされていくと同時に殺すことに慣れていく過程も悲しく、恐ろしい。

最後のケーニヒスベルク戦は息もつかせぬ衝撃の展開。一気に読んでしまった。
何も知らない状態で、もう一度ゆっくり読みたい。

ユリアンという少年狙撃兵の死
家から離れなかったマクシム隊長、
ドイツ人捕虜が本当はサッカー選手になりたかった話、
敵国ドイツ兵を愛したサンドラ、
勝利を得た後に敵の女を襲うのをご褒美と考える兵士たち。その最前列に主人公の幼馴染がいたこと。しかしその幼馴染は優秀で部下に優しい上官であったこと。
全てが悲しい。。戦争さえなければ。

戦後の話がとても穏やかで、ホッとしたが
現実にはロシアはウクライナと戦争をしている。
ロシアの人たちは今何を思って戦っているのか。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月21日

いやいやいや!
めっちゃくちゃ面白かった。
イワノフスカヤ村の学生セラフィマが、狙撃兵として学び、成長し、従軍する話だ。彼女は「女性を守るために」戦う。
特にタイトルの「同志少女よ、敵を撃て」が書かれたシーンは圧巻だった。
幼馴染の優しい金髪のミハイル、教官のイリーナ、女性狙撃兵学校の同期がなぜ戦う...続きを読むか、スターリングラードのマクシム隊とサンドラ 、そしてハンス・イェーガーとの邂逅。
全てがそこに向かって集約していく。伏線回収ブラボー!
さらに拷問部屋でのセラフィマはとても格好良い。
エピローグはまさか百合エンドになるとは思ってなかったね。

分厚い本だけど、読みやすい。表紙の絵の少女も美しい。
ロシアのことは本当に知らないので、第二次世界大戦の頃のことは興味深く読んだ。映画の「スターリングラード」も見ようと思う。

0

Posted by ブクログ 2024年04月21日

成長の物語でもあり、戦争の悲惨さの中で苦しみ精神が疲弊する主人公を描いたリアル葛藤の物語でもあります。
物語が重厚で冊子も分厚いので大変そうだな、と思うのだが、意外にサクサクと読めてします。理由は美しい少女が主人公だからだと思う。また、悩み葛藤し成長してゆく様は、初期のガンダムにも通じる部分がありま...続きを読むす。
でも、ただのエンタメ小説と思ったらヤケドします。

0
ネタバレ

人間の本質

匿名 2024年04月03日

はじめに手に取って読み始めるまではページ数と内容の重さに躊躇していたが、いざ読み始めるとページをめくる手が止まらない。開始10ページで主人公の母親が死ぬという、何ともインパクトの強い始まり方。戦争の残酷さだけでなく、その中で女性として生きていくことの難しさや狙撃手となってセラフィマに訪れる心身の変化...続きを読むがつぶさに描かれている。そして、他の女性狙撃手たちと接していく中でその先にセラフィマが見つける戦う意味とは。一度読むと何度も読みたくなる、最高の良書。

0
購入済み

匿名 2023年10月05日

主人公たちの心意気がかっこよかった!
これを男性が書いたのいうのが、失礼ながら驚きです。
シスターフッドを描いた作品は多いものの、ここまでしびれるものはなかなかありません。
ページ数も多く、戦争物、しかも名前になじみがない(カタカナ苦手です)……ということではじめは敬遠していたのですが、
読みだして...続きを読むからは、もっと早く読めばよかったと後悔しました。
本当に、文句なしにいい作品でした。今後も多くの方に読んでもらいたいです。

0
購入済み

戦争の渦にまきこまれて

2023年05月17日

正直戦争ものは不得手でしたが、評価がよくトライしました。

もちろん戦争の残忍さや恐怖も描かれているのですが、読み終わった印象としては 戦争の渦に巻込まれてしまったそれぞれの人が主人公劣らず心に刻まれるストーリーでした。
同志ではあるがそのストーリーはそれぞれ。
主人公が同性ということや、’戦争=男...続きを読む性兵士’のありきたりから外れるというのも大きかったと思います。

冒頭部分で狙撃手となるための訓練は目新しく面白かったです。
スコープを通しての狙い方や戦略、銃それぞれの特性など、とても新鮮でした。

戦争の渦に巻き込まれながらも、大事な部分を失わず気高く生きる女性兵士に心寄せた素敵な作品でした。

#ドキドキハラハラ #切ない #感動する

0
購入済み

戦争が生々しい

c
2022年12月18日

残酷さが生々しすぎて、、
でもここ最近で一番好き。

0
購入済み

読後の感想【ネタバレなし】

2022年09月24日

少女を介して、一般人(猟師)の思考から軍人(スナイパー)への思考の変遷がよく描かれている。
audible他音声版もあるので聴きながら読むのもとても良いと思います!

0
ネタバレ購入済み

何のために戦うのか

2022年08月05日

長い長い物語でしたが、時に息を止めて一気に読みました。
ロシア/ソヴィエトの第二次世界大戦、女性兵士、狙撃兵、何より多くの死者たちにあった日常や心情が映画を観るように脳内でに映し出されました。折しも同じような状況が毎日のようにTVニュースで流れ、何故歴史は繰り返されるのか、戦争は止められないのか、と...続きを読むの想いが去来しています。

0

Posted by ブクログ 2024年04月30日

今だからこそ読む本でした。
ロシア側からの目線でしたが、戦争は結局どちら側も不幸なんだと作者が伝えようとしてるのがわかります。
ハードな戦争のもですが、たまに「戦車は故障の合間に走るものと認識している」の表現がいかにもロシアっぽいと笑えたり、ジンとくるシーンもあったりで、長編ですが進みます。
敵を撃...続きを読むての敵とは何なのか。

ラスト辺りに、主人公の予言のような一言があって驚きます!

0
購入済み

読んで損はしない作品

2022年04月26日

普段なら手に取らないテーマの本。本屋大賞受賞作品と予言したのかと思う程のご時世ネタ、皆さんのレビューで読みやすい文章であると言う事で購入しました。ロシアというより、戦争中はこんなんだろうと想像はできる内容だけど、凄くスピーディーに読める文章なので、飽きずに楽しめました。でも、これをどうやって映像化す...続きを読むるのか興味があります。

#タメになる #切ない #カッコいい

0
購入済み

同志少女よ、敵を撃て

2022年02月14日

夢中になって読んでしまいました。
第二次世界大戦の独ソ戦において活躍した女性狙撃兵を描いた戦争小説です。
人を殺すには大義名分が必要です。
戦時下で女性がそれぞれの信念を持って戦います。
とにかく読んでみてほしいです。

0
購入済み

戦時におけるシスターフッド

2021年11月23日

とにかく物語に引き込む力が強く、一気読みしてしまった。
第二次大戦を生きた少女の成長+復讐物語に加え、当時の独ソ戦の進行状況や狙撃の技術説明もコンパクトに物語を肉付けしていて、その辺りの知識がない自分でも興味深く読み進められた。
多くの登場人物たちが個人の良識と戦場の常識の間で危うげに揺れ動く様...続きを読む子や、女性部隊内での強い愛情など、人間臭く描かれるシーンが何度も出てくるので、国同士の争いといえど、戦うのはあくまで人間一人ひとりなんだと思い出させてくれる。
これまで戦争作品では男の話ばかりで、戦場に実在したにも関わらず透明化されてきた女たちの話を、ここまで躍動感ある物語として読めることがただ嬉しい。
女性同士の連帯が、肩書きや国に囚われないものとして描かれていることも。

参考文献にも挙がっていた、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」も絶対に読もうと思う。

#アツい

0

Posted by ブクログ 2024年05月12日

第二次世界大戦時のソ連の女性狙撃兵の話。フィクションではあるけども、実際にこれに近いことはあったんだと思う。
女性でも兵士として戦争に行くことや、敵前逃亡したら、味方から処刑されること、敵国にたいする性的暴行など…。読んでると胸が痛くなった。
戦争というのは、本当に恐ろしい。そして、戦争している両者...続きを読むのどちらかが正しいということなんて、ないんだと思う。
評価の高い小説ということもあって、とても読みやすかった。いろんな人に読んでもらいたいと思う。

0

Posted by ブクログ 2024年05月11日

元々、戦争小説とカタカナの名前を覚えるのがあまり得意では無いため、初めの数ページはなかなか手が進まなく。読みにくいかもと思ってましたが。途中からは逆に手が止まらなくなりました。読みにくいとか思ってしまってごめんなさいです。

やはり戦争は嫌だな。こんなにも、呆気なく人の命が失われてしまう。

0

Posted by ブクログ 2024年05月08日

一人ひとりの生きざまと死にざまを描くことで、数多くの戦死者を出す戦争の虚しさを感じた。主人公は戦争で何を失い何を得たのか、ドラマティックな展開で魅せる。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月05日

あなたの敵をうて。

セラフィマは故郷と家族を失い、イリーナに狙撃兵として教育を受けた。敵であるドイツ兵「フリッツ」ハンス・イェーガーを殺すため。そして、母の遺体と家を焼いたイリーナを殺すため。彼女は共に訓練を受けた同志たちと狙撃兵旅団第三九独立小隊として戦場に身を投じる。

スヴェトラーナ・アレク...続きを読むシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』を思わせる小説。『戦争は〜』は一兵士として戦った女性たちの証言集であったが、こちらは狙撃兵の1人に焦点を当てたフィクションである。敵であるハンス・イェーガーに復讐を果たそうとするセラフィマの戦いでラストを一気に読ませるのは、フィクションだからこそできるカタルシスがそこにあるからだ。しかしそこには同時に痛みもある。虚しさもある。

「敵」は「てき」とも読むし「かたき」とも読む。「敵を撃て」というタイトル、そしてセラフィマが執着するのは「敵討ち」である。憎悪を生きるエネルギーにして一心に戦ってきたセラフィマが最後のシーンで撃ったのは彼女の守りたい者「女性たち」の「敵」だった。

ソ連の敵はドイツだった。市民でもあった。子どもでもあった。男性でもあり、女性でもあった。敵の命を奪って、味方を失って、セラフィマが学んだことは生き方だった。生き方は選べる。そして失われた命は戻ってこない。

戦争中でも許されない罪がある。しかし戦わないといけないときがある。だから自分の道を選ぶのだ。敵を撃つ。守りたいものを守る。そして戦後、語るのだ。選んだ自分の生き方を。そこには敵も恨みもない。そこで戦争が終わる。

0

Posted by ブクログ 2024年05月03日

タイトルの解釈が、読む前と後で異なった。
同じ境遇にあっても抱く同志は異なり、敵とみなす相手も異なる。
戦争は人を人でなくしてしまうと、フィクションではあったがリアルに実感した。

読んだ後はなんともいえない、感動とやるせなさとこれまで考ることを遠ざけていた戦争についての苦しさが、胸に残る作品でした...続きを読む

0

Posted by ブクログ 2024年04月27日

時代背景わからなくて難しかったけど
楽しめた。

読んだ後色々調べたけど、独ソ戦って凄い悲惨な戦争やったんやなあ、、
女性兵士もフィクションやと思ってたけど、本当にあったみたいで。

親近感が湧く少女たちの掛け合いと、凄惨で信じられないような戦争の描写が交互にやってきて感情が波を打つように揺らされま...続きを読むした笑

0
購入済み

匿名 2022年10月26日

ずっと前から気になってて、とうとう買ってしまいました。読み始めると、ストーリーに惹き込まれて、ページを捲る手が止まらなくなりました!最高の一冊です。

0

Posted by ブクログ 2024年05月02日

独ソ戦におけるソ連側の女性スナイパーを主軸に、戦時中、顕在化する人間の暴力性を描いた作品。

誰が敵で誰が味方なのか、一体誰を撃つべきなのか、女性兵士として敵の境界線が曖昧になる。
憎むべきは何なのか、ウクライナ紛争の現状を踏まえると「戦争の善悪」について一層考えさせられる。

総括すると「戦争にお...続きを読むける善悪のゆらぎ」を終始感じることのできる作品です。平和を維持するためには、戦争の痛みを理解する、大切な人の愛に気付く、この2点が重要と改めて感じました。

0

Posted by ブクログ 2024年05月12日

主人公はソ連軍の狙撃兵という設定で、結果、この独ソ戦に勝利するわけでもあり、華々しい戦歴からして勇ましく優れた軍隊、という描写となっているが、2022年のいま、同じ東欧の舞台で戦っている士気の低下したロシア軍、的な報道との対比が興味深い。

なんといっても473頁のテキストに刮目。

“ロシア、ウク...続きを読むライナの友情は永遠に続くのだろうか、とセラフィマは思った。”

歴史をちゃんと勉強しないと、欧州の国際問題や安全保障は理解出来ないんだろうなと改めて認識しました。

0

Posted by ブクログ 2024年05月09日

第二次世界大戦中、ドイツ対ソ連のソ連軍に実在していた、女性狙撃部隊をモデルにしたお話。

「戦うか、死ぬか」の二択しかない状況に背筋が伸びる。映像よりも想像してしまう方がグロテスクなんだ、って思わされるほどの描写。

訓練所のシーンが好きだった。

戦争の悲惨さや「人間が生きるのに必要なものは?」「...続きを読む戦争の本当の敵って?」っていうのが作者が伝えたいことだったのかもしれないけど、私は"経験"の重要性をこの小説から学んだ。

戦争で死んでいくものと生きるもの。運もあるが、経験から人は学び、強くなっていくのだな、と。傷つくことを恐れて、経験しなかったら。

自分が感情にのまれそうになって、判断がブレるとき、自分を助けるひとつは"経験"だなって思った。何度も失敗したり、上手くいかなくて嫌になることもあるけど、その経験が、大事な時に自分を救うかもしれない。

自分には経験が足りていない、経験することを恐れずいこう、と思った。

0

Posted by ブクログ 2024年05月07日

普段なら手に取らないタイトルなのですが、
本屋大賞受賞作品と言うことで読み始めました。
いつもならハイスピードで読むのですが、なかなか読み進められませんでした。
やはり戦争ものはキツイ。しかも少女。
戦争のない国で今を生きられることに感謝。
そして地球上での殺りくがなくなる事を祈ります。

0

Posted by ブクログ 2024年05月07日

第二次世界大戦の独ソ戦に出征したソ連軍の、女性狙撃兵を描いた物語。

同志少女よ、敵を撃ての敵とは…

戦争とは人を人として無くしてしまう。

早く世界平和が訪れますように。

0

Posted by ブクログ 2024年05月05日

『歌われなかった海賊へ』を先に読んだので、同じジャンルとして読んだが、こちらを先に読んだ人は私が『海賊』を読んだ時ぐらいの衝撃を受けただろうと思った。

正直、ソ連やナチスドイツは残酷過ぎて目に入れないようにしていたが、この2作で自分とは違う世界というわけではないと考えたことを思い出した。
戦争とな...続きを読むったら、自分が今は絶対にしない、できないこともする可能性がある。私だって人を殺すかもしれない。
それを絶対ない!と思い込むのではなく、そうなるのが戦争だから、そんな風になりたくないと正しく恐れる。そしてそうならないように、人が人でいられる世界を努力して維持していかないとと思う。

今作はたまたま私が読んでるのを見た弟が、既読だが冗長でそんなに面白くなかったと言っていた。
話の展開より、女性同士の関係についての話が多かったからかなと思った。

私は、戦中の異様さには慣れていき、人を殺めることすら何も思わなくなるのに、婦女暴行にのみ正常な思考が残っていることに違和感があった。
もちろんあってはならないことだけど、そんなことを思いすらしなかった少女ならではの潔癖さだと思うとそこだけ殊更取り上げるのはどうだろう。
あるいはこれだけのスナイパーも普通の少女だったのだということを強調してるのだろうか。

とは言え読んでよかったことに変わりはない。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月04日

長いから読みながらたるんでしまった。戦況説明のところははしょっちゃった。

主人公が女性なので、戦地の女性の状況について、今まであまり考えたこともないが、驚かされたこともあった。

現地女性は乱暴されるが、性の対象ではなく、仲間意識の醸成の手段である。
これって、もし女性と男性が入れ替わっていた場合...続きを読むも、同じようなことが起きるのだろうか。

ドイツ兵に殺された旦那を愛している、けど殺した側のドイツ兵も愛している、スパイにもパルチザンにもならない。
フューリーかなんかでも、現地の女性と親密になる場面があったが、女性の心理って難しい。

0

Posted by ブクログ 2024年04月27日

歴史的背景をよくわからないまま読み始めたので、説明が頭に入ってこず、途中で断念してしまいそうになったけど、残り3分の1あたりから、グッとつかまれて、びっくりして納得して、じっと考えた。

0

Posted by ブクログ 2024年04月24日

女性狙撃兵の話。戦争の描写がリアル。
過酷な毎日を戦いながらも主人公が信念を貫く。まわりにいる人たちの行動や考え方に影響をうけながら何度も自分に問いかける。戦いに私情をもちこんでいいのか。なぜ狙撃兵になったのか。
主人公のまっすぐな強さがすごい。

0

Posted by ブクログ 2024年04月20日

中盤からスピード感が増し(違う言い方をすれば内容が軽く感じた)最後まで一気に読ませるくらいには面白かった。

主題が戦争(の一言で片付けられるほど戦争という状態は単純なものではないことは重々承知の上)、舞台は外国(ロシア、旧ソ連)。

特に予備知識が無い状態で読んでも引き込まれる、エンターテイメント...続きを読むとして面白い。

あくまで私の主観になるが、私が過去読んできた所謂「戦争もの」と比較すると相対的に描写が物足りなかった。

それは戦争という状態の描写である。

私事で恐縮だが、学生時代に読んだ「間宮中尉の長い話」(ねじまき鳥クロニクル)の印象が強すぎるのである。

そして自分の祖父の話(通信兵、ガダルカナルで終戦を迎えた)。

なので戦争ものに対してはどうしても厳しい目になってしまう。

そして少々のご都合主義が透けて見えてしまった部分である。

小説としてのバランス、エンターテイメントとしてのライトさ。どこまで踏み込んで描写をするかの匙加減。

キャラクターとストーリーの着地点が見えてしまった瞬間、同時に既視感が生まれてしまった。

0

Posted by ブクログ 2024年03月31日

 戦争モノなので、明るい展開を期待していたわけではないが、やはり鬱展開が続き、つらいものがあった。

 人が簡単に死んでいき、直面する出来事にヒトは変化、対応する。いや、適応しないと死んでいくだけと言った方がいいか。

 戦時中では当たり前のことなのだろうけど、目を背けたくなる。

 私は平和ぼけし...続きを読むているのでしょうね。

 今はウクライナの戦争があるから多少の知識がはいっているけど、遠いドイツとソ連の歴史なんて、まして人種の問題なんて知ることもなかったのだから、読む価値はあったと思う。

 兵器の名前から射撃兵の心得まで、幅広く下調べされたであろうリアルな文章に脱帽。

0

被害者が減るように投稿します。

2023年11月17日

kindle版で購入しました。
読み始めて30分程で端末から削除。
本当に酷い。。。。
何が酷いかはamazon のレビューの★1レビューを参考にして下さい。

著名人からの評判や有名な賞を受賞とあったので期待して読み始めたのですが、あまりにも酷かった。
返品したい。普段は自分の判断で購入したものは...続きを読む反省の意味もこめて返品までは考えないのだが、これは酷すぎる。
これは詐欺じゃないか。。。

これに高評価をつけて楽しめる感性ってなんなの????
日本人の感性ってここまで落ちぶれたの???

なんども言わせて下さい、本当に酷い。
ここまで怒りがこみ上げる本は初めてです。

ちゃんとした本が読みたい人は絶対に買わないで下さい!!!!
後悔を通り越して自己嫌悪に陥ります。

0

「小説」ランキング