逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 同志少女よ、敵を撃て

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    戦争のリアルな恐ろしさを感じさせる作品。

    少女狙撃手目線で戦争が語られており、他の戦争を描いた作品とは異なる目線で描かれる。主人公セラフィマの成長と戦争の歪さを感じた。

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    2026年01月01日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

    戦争は国のトップの暴走によって起こり、軍の末端にいる兵士たちは上からの命令に従って敵を殺す。多くの兵士は、個人的な憎しみではなく、自分が生き延びるために敵を殺している場合が多いと思う。しかし、本作の主人公であるセラフィマは、それとは異なる。

    彼女は故郷の村を焼かれ、母を殺され、「死ぬか生きるか」を迫られた末に狙撃手になる道を選ぶ。それは、母を殺したドイツ兵狙撃手に復讐するためであった。

    戦争は巧みなプロパガンダによって、人々の復讐心や愛国心をあおり、人を変えてしまう。これは、昨今の戦争でも同じことが起こっているのではないかと考えさせられた。

    本書は戦場の地獄を丁寧な情景描写で描いており、

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    2025年12月31日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    戦争を描いた作品の多くは男性を中心に描かれているが、本作は若い女性が主人公である。
    自分が持っていた戦争の女性の役割としては、日本ではひめゆりの塔で有名である看護や兵士を補助する立場であって、本作のように狙撃兵が実際のソ連にいたということに驚いた。
    戦争が人間を悪魔にするという一文が本作にあるが、果たしてそうなのか?
    戦争中において、生きるとは何か?目的とは?
    この狙撃兵の少女の物語を読んで、今一度考えなければならないと思いました。

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    2025年12月31日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    展開のハラハラ感だけでなく、残酷さ、復讐心、戦い中の心境、戦況まで手に取るように詳細に描写されており、読むのにカロリーがかかるものの、感じることが多い本だった。

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    2025年12月30日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    あー、やるせない。実際起こっていることだからなのか考えさせられるなんて簡単に言えないし、答えが矛盾だらけの形容し難い感情にしかならない。ただ一つ、ミハイルを殺して自分は処刑を免れようとしたことがずるいと思ってしまった。もちろん悪いことなんだけど、そもそも戦争中にまともであれというほうが無理でしょう?あー、やるせない。

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    2025年12月28日
  • 文学キョーダイ!!

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    実はお二人の著書をひとつも読んでいないまま、なぜかこの対談にたどり着いた。
    ある種極端な環境で育ったおふたりだからか、世の中をとてもニュートラルに見つめているように感じた。この価値観の人達が書く文章は読んでみたいと思ったので、近々手を出そうと思う。

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    2025年12月27日
  • ブレイクショットの軌跡

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    おもしろかった!
    軸になるシチュエーションが4種類ほどあるのだが、全て同じブレイクショット(四駆)に関連している。

    車の関わらせ方も見事だし、登場人物も魅力的だ。

    現代社会が抱える様々な事象、
    特殊詐欺、投資、多様性等を巧みに盛り込み、コロナにも触れながら犯罪や経済や個人の価値観の例えに至るまで

    本当にありそうで良質なドキュメンタリーぽいのにワクワクドキドキのエンタメに仕上がっている。

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    2025年12月25日
  • ブレイクショットの軌跡

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    全然気付かなかった。修悟と晴斗の2人がお互いそんか感情だったなんて。伏線読み逃したのか?唐突過ぎてビックリして声出た。

    全体的に面白く、同じ物事に対する違う視点からの書き進め方も良かった、、けど、とにかく長く、これはどこの誰だっけとか、この場面いるかな、とか、最終的に全部繋がるんだろうとわかっていても、、まだ終わらないのかな、って思ってしまった。

    色々詰め込み過ぎて、言いたいことがたくさんありすぎるのかな。でも逆にあり過ぎて一つ一つの気持ちが薄かったような。
    「同志〜」ほどのインパクトはなかった。

    もう読み返すことはないし、人にも薦めないけど、長編のわりにはペースよく読めたので星4つ。

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    2025年12月25日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

    この本は、セラフィマたちの学生時代の描写を丁寧に描いたことによってその後の展開が辛くなったもうに思った。特にみんなに優しく、誰とでも仲が良かったオリガを私は好きになった。そのオリガがスパイであるとわかってすぐに戦闘シーンが始まり、アヤが初陣で亡くなったため、絶望感があった。自由を得るために初陣で死んだアヤを見て、私は虚しくなった。スパイだったオリガは最後にはセラフィマを守るために亡くなった。オリガにはよく陰湿なという形容詞がついていて、スパイだとバレた途端に雰囲気が別人のように変わってしまった(それが本性)。しかし、心の中のどこかではセラフィマやシャルロッタ、ママを仲間だと思いたかったのだと思

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    2025年12月22日
  • ブレイクショットの軌跡

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    数奇な運命を辿る日本製SUVブレイクショット。その車と関わり、不幸な出来事に出会いながらも、善良さを武器に、再起していく人々の物語。
    ファンド会社の副社長の愛車となったブレイクショットは、会社の業績悪化と共に売却され、次の持ち主もまた、深刻な交通事故に遭う。不動産会社の社用車となると、車両強盗の狂言対象となった後、修理されたブレイクショットは戦地仕様に改造され、紛争地の武力勢力のものとなる。武装組織の中で「ホワイトハウス」と呼ばれていたブレイクショット、その由来には少し笑えた。絡み合い、重なり合う、人生。お互いが影響し合ってることを知らないうちに交差する運命。とても面白い。散りばめられた伏線の

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    2025年12月23日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    序盤で見慣れないカタカナの名前が次々出てきたときはダメかもしれない…と思ったが、めげずに読み進めるとどんどん引き込まれていった。戦争小説は今まで読んだことがなく、知識もないので理解できていないところもあるけれど、女狙撃兵たちの成長や変化の物語として十分楽しめた。

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    2025年12月21日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ビリヤードの最初のひと突き「ブレイクショット」の名を持つSUV乗用車を、自動車工場で、ある期間工の手で作られた。
    この車は、東京のタワーマンション最上階に住むエリート金融マンが手にした。しかし、あるトラブルにより手放す。
    次に、善良な町の板金工・後藤友彦の手に渡り、家族の夢を乗せる中古車となる。しかし、その幸せは、路上で跳ねた一本のボルトが原因の事故によって、無残にも奪われる。車は再度、手放される。
    このブレイクショットは、次に悪徳不動産会社の社用車となるが、窃盗団の手に渡たる。
    盗難車は海外遠く、中央アフリカ共和国に売却され、少年兵が運転する軍用車両「ホワイトハウス」へと改造される。

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    2025年12月21日
  • 歌われなかった海賊へ

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    最後の数十頁から物語がドライブして、全てのピースがはまっていった。

    目を背けたひとたちにも、背けられなかった人たちにも、どちらにもなり得るなと、我が身を振り返った。

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    2025年12月09日
  • 歌われなかった海賊へ

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    舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。

    とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。

    前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなかった存在を主人公にしていたが、今作もそのような知られざるグループが主人公となっている。

    エーデルヴァイス海賊団。

    ナチス政権下における、青少年による反ナチグループである。この本を読んで初めてこのグループの存在を知った。

    あの時代に流されずに自分で物事の本質を考えられるのはどれほどいただろうか。考えられたとしても、

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    2025年11月23日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    従来の、「守られる側」「男性との関係で存在を定義される側」という″女性の前提″を取り払って描くことで、女性像が更新されている。
    また、女と戦場という見慣れない対比で注目を集めるが、読み手の関心は次第に女らしさでなく人としてのあり方や人間らしさそのものへと向かう仕立てになっている。

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    2025年12月17日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ある日、ドイツの中学校で、生徒の1人が提出した課題の中に町では偏狭で有名な老人のことが書いてあった。
    興味を持った教師はその老人に会いに行く。


    エーデルヴァイス海賊団。
    ナチス政権下のドイツで実在した若者グループ。


    第二次世界大戦下でのドイツでは(でも)
    ざっくり言ってしまえは

    ヒトラー万歳
    偉大なるナチス


    のような洗脳と言っていい教育を、ヒトラーユーゲントという組織の中で14歳以上の子どもに(当初、参加は自由だった)大戦末期ではほぼ強制的に行なっていた。

    そこに反発をしていたのがエーデルヴァイス海賊団。
    しっかりした政治的思想や目標がある訳ではなく、ただただ強制されることがな

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    2025年10月21日
  • 歌われなかった海賊へ

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    戦時下における、善良であるはずの市民の罪を訴追する物語。極限の状況下では、大勢に倣って行動してしまうのは仕方のないことと思っているから、そこで本来の善悪に立ち返ることができるのか。自分には難しそう。
    ドイツでは2010年になっても、強制収容所の看守への裁判が行われて有罪になったということに驚いた。戦時下であっても、犯した罪は残る…。国民性の違いもあるのかな。

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    2025年10月09日
  • 歌われなかった海賊へ

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    なにか変だと薄々感づいていても、見て見ぬふりをしてしまう
    現代でも往々にしてあることですね
    当時声高に主張したとても即座に収容所送りで、それを知っている大人たちは何もできないでしょうけれども

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    2025年10月03日
  • 歌われなかった海賊へ

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    【同士少女】程のエンタメ感は無い!読み終わった後でPCで色々と調べたくなる作品です。実話と物語としてのバランスが凄くよくて最後の方は一気読みでした。
    しかし...戦争なんかするもんじゃ無いって事だけは確実に言えるわ。

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    2025年10月01日
  • 歌われなかった海賊へ

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    悲しいお話。
    戦争は、終わってもなお
    体験者の中で続いていくものなのかもな、と思った。
    小説なので、実際の時代考証などは厳密でなくてもいいだろうに
    執筆にあたり取材したり調べたり、大変だったのでは?と感じた。

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    2025年09月15日