逢坂冬馬のレビュー一覧
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ネタバレ戦争は国のトップの暴走によって起こり、軍の末端にいる兵士たちは上からの命令に従って敵を殺す。多くの兵士は、個人的な憎しみではなく、自分が生き延びるために敵を殺している場合が多いと思う。しかし、本作の主人公であるセラフィマは、それとは異なる。
彼女は故郷の村を焼かれ、母を殺され、「死ぬか生きるか」を迫られた末に狙撃手になる道を選ぶ。それは、母を殺したドイツ兵狙撃手に復讐するためであった。
戦争は巧みなプロパガンダによって、人々の復讐心や愛国心をあおり、人を変えてしまう。これは、昨今の戦争でも同じことが起こっているのではないかと考えさせられた。
本書は戦場の地獄を丁寧な情景描写で描いており、 -
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全然気付かなかった。修悟と晴斗の2人がお互いそんか感情だったなんて。伏線読み逃したのか?唐突過ぎてビックリして声出た。
全体的に面白く、同じ物事に対する違う視点からの書き進め方も良かった、、けど、とにかく長く、これはどこの誰だっけとか、この場面いるかな、とか、最終的に全部繋がるんだろうとわかっていても、、まだ終わらないのかな、って思ってしまった。
色々詰め込み過ぎて、言いたいことがたくさんありすぎるのかな。でも逆にあり過ぎて一つ一つの気持ちが薄かったような。
「同志〜」ほどのインパクトはなかった。
もう読み返すことはないし、人にも薦めないけど、長編のわりにはペースよく読めたので星4つ。
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ネタバレこの本は、セラフィマたちの学生時代の描写を丁寧に描いたことによってその後の展開が辛くなったもうに思った。特にみんなに優しく、誰とでも仲が良かったオリガを私は好きになった。そのオリガがスパイであるとわかってすぐに戦闘シーンが始まり、アヤが初陣で亡くなったため、絶望感があった。自由を得るために初陣で死んだアヤを見て、私は虚しくなった。スパイだったオリガは最後にはセラフィマを守るために亡くなった。オリガにはよく陰湿なという形容詞がついていて、スパイだとバレた途端に雰囲気が別人のように変わってしまった(それが本性)。しかし、心の中のどこかではセラフィマやシャルロッタ、ママを仲間だと思いたかったのだと思
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数奇な運命を辿る日本製SUVブレイクショット。その車と関わり、不幸な出来事に出会いながらも、善良さを武器に、再起していく人々の物語。
ファンド会社の副社長の愛車となったブレイクショットは、会社の業績悪化と共に売却され、次の持ち主もまた、深刻な交通事故に遭う。不動産会社の社用車となると、車両強盗の狂言対象となった後、修理されたブレイクショットは戦地仕様に改造され、紛争地の武力勢力のものとなる。武装組織の中で「ホワイトハウス」と呼ばれていたブレイクショット、その由来には少し笑えた。絡み合い、重なり合う、人生。お互いが影響し合ってることを知らないうちに交差する運命。とても面白い。散りばめられた伏線の -
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ビリヤードの最初のひと突き「ブレイクショット」の名を持つSUV乗用車を、自動車工場で、ある期間工の手で作られた。
この車は、東京のタワーマンション最上階に住むエリート金融マンが手にした。しかし、あるトラブルにより手放す。
次に、善良な町の板金工・後藤友彦の手に渡り、家族の夢を乗せる中古車となる。しかし、その幸せは、路上で跳ねた一本のボルトが原因の事故によって、無残にも奪われる。車は再度、手放される。
このブレイクショットは、次に悪徳不動産会社の社用車となるが、窃盗団の手に渡たる。
盗難車は海外遠く、中央アフリカ共和国に売却され、少年兵が運転する軍用車両「ホワイトハウス」へと改造される。
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舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。
とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。
前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなかった存在を主人公にしていたが、今作もそのような知られざるグループが主人公となっている。
エーデルヴァイス海賊団。
ナチス政権下における、青少年による反ナチグループである。この本を読んで初めてこのグループの存在を知った。
あの時代に流されずに自分で物事の本質を考えられるのはどれほどいただろうか。考えられたとしても、 -
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ある日、ドイツの中学校で、生徒の1人が提出した課題の中に町では偏狭で有名な老人のことが書いてあった。
興味を持った教師はその老人に会いに行く。
エーデルヴァイス海賊団。
ナチス政権下のドイツで実在した若者グループ。
第二次世界大戦下でのドイツでは(でも)
ざっくり言ってしまえは
ヒトラー万歳
偉大なるナチス
のような洗脳と言っていい教育を、ヒトラーユーゲントという組織の中で14歳以上の子どもに(当初、参加は自由だった)大戦末期ではほぼ強制的に行なっていた。
そこに反発をしていたのがエーデルヴァイス海賊団。
しっかりした政治的思想や目標がある訳ではなく、ただただ強制されることがな