逢坂冬馬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おもしろかったー!!!
お二人の作品のテイストが違うようでいて、
同じ世界を見ながら、違う世界を見せて
くれているような気がしたので、楽しみに拝読。
家庭での文学との接し方、
物事の捉え方、
作者としての考え方、
そして、今、この時代に生きる私が
戦争のない平和な世界にするために
大切なこと。
どれも本当に心に響く言葉。
ずっと記憶の中においておきたい、
その想い。
そして、最後の奈倉さんの
「本を読むことによって、
思考の可能性が開けていく。
あらかじめ用意された回答で満足なんかしていられないぞ、
という思考回路ができてくる。
それが読書の大きな楽しみのひとつなんです」
という言葉。 -
Posted by ブクログ
自動車組み立て工場の期間工、中央アフリカ共和国の少年兵、新興ヘッジファンドの副社長、投資用マンション専門の不動産営業等など、まったく縁もゆかりもなさそうな人々の話が、同時並行でいくつも語られる。
かろうじて「ブレイクショット」という日本車が人々を繋いでいる。「ブレイクショット」は、新車として、そして中古車として人々の間を渡り歩いていく。
それぞれの話はやたらと解像度が高く、どれもが独立した小説になりそうなほど面白い。それらが飛び飛びで提示されるので、ついつい先へ先へと読み進めてしまう。
凝った構成と作者の筆力に圧倒され続けた570ぺージでした。
逢坂冬馬さんの小説を読むのは「同志少女、、、」 -
Posted by ブクログ
ただの村の女の子だったセラフィマが、拾われて凄腕の射撃兵になっていく話。情景も心情も手に取るように伝わってきて読み進める手が止まらなかった。知識不足で、ロシアの地名とか分からないところが多くて、調べながら呼んだから話から離脱する時があって、ちょっともったいないなと思ったから、次は基礎知識を叩き込んでから読みたい。
「どのような時代も、いかなる民族、国籍、人種も、その全体を憎悪してはならず、戦争行為と悪行の責任が、それら全体に還元され、懲罰の対象と捉えられることがあってはならず、同様にいかなるアイデンティティも、共感の対象から排除されてはなりません。それは虐殺を防ぐ論理ではなく、あらたなる虐殺を -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦争が人の性質を変える有害性をイェーガーやミハイルから読み取った。
また、戦争の悲惨さや戦地における女性に対する扱いの描写や、臨場感がページを捲るごとに伝わった。
イェーガーもミハイルも戦争が無ければ、彼らは心優しい青年として生涯を終えていただろう。
他方で戦争という極限状態に晒されながらも彼らは良心を保とうとしていた(同調圧力に晒されながらも)。
ミハイルが隊長として戦勝後持て囃され、同調圧力に屈したのか占領民を陵辱しようとした描写は正に戦争の残酷さである人の性質を変化させることを如実に表している。
セラフィマは自分の信念に基づく彼を射殺したが、人の生き死にだけでは語れない戦争の惨さが -
Posted by ブクログ
傑作『同志少女よ、敵を撃て』の逢坂冬馬氏による第二作目。
今回も第二次世界大戦下の物語、そして舞台はドイツ。
1944年、ヒトラーによるナチ体制下のドイツ。
密告により父を処刑され、居場所をなくしていた少年ヴェルナーは、
エーデルヴァイス海賊団を名乗るエルフリーデとレオンハルトに出会う。
彼らは、愛国心を煽り自由を奪う体制に反抗し、
ヒトラー・ユーゲントに度々戦いを挑んでいた少年少女だった。
ヴェルナーらはやがて、市内に敷設されたレールに不審を抱き、線路を辿る。
その果てで「究極の悪」を目撃した彼らのとった行動とは。
物語の9割は当時の大戦下のドイツだが、
冒頭と結末は2020年を過ぎた我