逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬と奈倉有里の姉弟対談本。いや、これ対談ってレベルの内容じゃないから。知的探究心超強めでベクトルもロシアに向いているっていうのが揃っているからなのか、ロシア・文学(本)・戦争に関する知識の濁流に揉まれました。面白かったです。
    本が好きで人に本を勧めることのある職業の人は読むべき一冊。同士少女~が面白かった人にはオススメ。あと、トルストイとかゲーテ好きな人にも。
    逢坂さんの、大塩平八郎本、楽しみにしてます。
    あと、さとうまきこさんは私も大好き。色々読みたい本が溜まる本でした。

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    2024年07月15日
  • 文学キョーダイ!!

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    奈倉有里と逢坂冬馬による対談集、『文学キョーダイ』。
    逢坂冬馬は『同士少女よ敵を撃て』で鮮烈なデビューを果たし、アガサクリスティー賞、本屋大賞を受賞。迫力ある、フェミニズム小説とも言えるとても力のある作品。今年3月には、2作となる『歌われなかった海賊へ』を出版している。
    一方、奈倉有里はラジオに出演しているのを聞いて初めて知り、その際紹介されていた著書『夕暮れに夜明けの歌を』を読んでみると、文学への愛と情熱があふれており、感動したのと同時に同い年ということもあり刺激を受けた。
    その二人が姉弟であることは、それぞれが文壇に登場後に発覚したことらしく、ずいぶん驚かれたとか。もちろん私もびっくりした

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    2024年07月13日
  • 文学キョーダイ!!

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    きょうだいがいるっていいな、と思いました。
    幼い頃、共通のあたたかな経験と記憶があって。成長とともに違う道を歩み、今、重なり合うところにきている。けれど、少し違っている。

    文学、生き方、政治との付き合い方など、深く、骨太で、興味深い対談でした。

    本とともにある生き方。本によるつながり。
    時代や地域を越えて感じる、普遍的なものの存在。

    本好きの私にとってはたまらない内容でした。

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    2024年03月19日
  • 文学キョーダイ!!

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    『ことばの白地図を歩く』。若者向けにゲーム仕立てでおもしろく読みやすいけれど、内容は驚くほど専門的。書いたのはどんな人なんだろう?と気になって経歴をみると紫式部文学賞を受賞した『夕暮れに夜明けの歌を』の著者であり、あの『同志少女』『歌われなかった海賊へ』の逢坂冬馬さんと姉弟だと知り驚いたり納得したり。
    「有里先生」と「逢坂さん」。3歳ちがいのおふたりは対談の中でお互いをこのように呼び合い、「文学」「作家という職業」、「戦争や武器」について、専門家同士としてリスペクトしつつ、存分に語り合う。ご両親のエピソードも紹介されるがこれがまた
    言葉かけと言い距離感といい、「親の背を見て子は育つ」の諺どおり

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    2024年03月06日
  • 文学キョーダイ!!

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    読み終わるのが惜しいくらい久々の大ヒット。
    「夕暮れに夜明けの歌を」のな奈倉有里と「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬の姉弟が、忌憚のない意見をバンバン吐露してる貴重な対談本。互いに敬語を使うのに、(笑)、内容は忖度なしの言いたい放題で溜飲が下がること下がること!楽しい読書だった。

    どうやったらこんな姉弟が育つのか、「夕暮れ〜」でも登場した両親がやはりキーパーソンのようだ。丁寧に愛情込めて育てられたのですね。理3の4人の子供を育てた佐藤亮子さんもかなり子どもの教育に関わってたけれど、彼女と違って、子どもに学歴よりも教養を身につけさせることにシフトしている姿勢が潔くて清々しい!価値観が真っ当で柔

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    2023年10月05日
  • 文学キョーダイ!!

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    もっと軽い気持ちで読める対談だと思っていたら大間違い。特に戦争の話になると一気に熱量が上がったように感じられた。こちらも勉強になることがたくさんあった。

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    2026年07月19日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

    一回本で買ったけど忙しくて読みきれずオーディオブルで再読。

    すごい話だった、、、
    これが戦争のリアルなのか、辛いなぁ
    セラフィマの圧倒的主人公メンタルめっちゃ好きだし、イリーナ教官の表に出さない優しさもめっちゃ好き。あの始まりからあの穏やかな終わり方をするとは思わなんだ。
    最後の船のシーン普通に泣いた。

    シャルロッタが故郷で工場勤務するんだ、とか言い出した時絶対死亡フラグだと思った。マジでママもシャルロッタも死ななくてよかった。

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    2026年07月16日
  • ブレイクショットの軌跡

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    久々にこんな分厚い本読んだ…。重厚すぎて2週間もかかった…。
    めっちゃ楽しかった。車に興味が持てない私でもそれなりに。ただちょっとだけ思想が強めかもしれない。ハルが好きすぎる。人間関係が紐解かれていくのがおもしろい

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    2026年07月16日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    オーディブルにて。

    ブレイクショットという車を通した連作短編集。
    その車を作る工場の男性社員、そのに乗ってて手放すことになる役職者の男性、とサッカーの才能があるが親から認められないその息子、その中古車を買う自動車修理会社で働く男性、と頭はいいが環境に恵まれないその息子。悪徳不動産会社の自作自演の盗難被害や遠い国での紛争にも使われる車。

    最後が上手く綺麗にまとまっててよかった。
    そして他の人の解説を読んでみて、改めて聞き直してもなお、自分の気づいていなかった伏線が多いこと…!これは凄かった。

    あとは、高次脳機能障害のところは医療職として現実を知っているからこそ辛いところもあった。

    確かに

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    2026年07月13日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ロシアのウクライナ事変の前に読みたかったかな。
    狙撃シーンの細やかな描写の細かさに引き込まれる。
    対して人間関係の深さが有りがちな関係性の羅列でもう少し深みや意外性が欲しかった。
    美少女やシスターフッドや戦時下の性暴力、作者の描きたかった風景は分かるもののもう少し。

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    2026年07月13日
  • 歌われなかった海賊へ

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    1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは? 「同志少女よ敵を撃て」も積読しているのですが、なせかこちらから読んでしまいました。戦時下で自分の良心にのみ従って生きていけるのか…。私には自信がありません。なんだかいろいろ考えさせられます。

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    2026年07月12日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ナチス統治下のドイツを舞台にした物語。悲惨な経験や非道な社会の中で生きる若者たちが主人公だから、底に流れる悲しい現実で色濃く塗られた作品です。でも、最後にすべてが明らかになり、心が満たされました。それにしても、戦争は悲惨すぎる。

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    2026年07月12日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    モスクワ近郊のイワノフスカヤ村で母親と半農半猟の生活を行っていた少女セラフィマ。ある日、村にやってきたドイツ軍にたった一人の家族である母親も家族同然に思っていた村人たちも殺されてしまう。自身の身にも危険が迫った時、冬季反攻に出ていた女性兵士イリーナが率いる赤軍の隊に救われる。「戦いたいか、死にたいか」と問われた彼女はイリーナが教官を務める訓練学校に入り、母の仇であるドイツ兵と焦土作戦のために母の遺体もろとも思い出が詰まった家を燃やしてしまったイリーナを殺すため、一流の狙撃兵になることを決める、というあらすじ。

    舞台ががっつり第二次世界大戦で、独ソ戦争の地獄で戦う少女の物語をこんなに楽しんで良

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    2026年07月12日
  • ブレイクショットの軌跡

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    一台のSUV「ブレイクショット」を軸に、8〜9人の人生が複雑に交差していく群像劇。圧巻なのはその構成力で、バラバラだった物語が一つに収束していく瞬間は見事だった。人や情報の繋がり、SNS時代の連鎖や解釈の広がりについても考えさせられる。前作『同志少女よ、敵を撃て』ほど感情を揺さぶられる作品ではなかったが、思考を刺激される読後感が印象的だった。

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    2026年07月06日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

    面白かった。

    一番印象に残ったのは、最後にあったオリガの願いであったウクライナの独立が果たされたこと。しかし、本書の単行本が発行されてから、程なくしてロシアのウクライナ侵攻が始まったことで、注目を集めて、重版が決まるという作者の苦悩があったこと。

    物語としては、ハッピーエンドで終わってくれてホッとした。

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    2026年07月05日
  • ブレイクショットの軌跡

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    前情報に触れないようにしながらやっと、読むことが出来ました。タイトルがカッコよすぎ。格差社会、生活保護、LGBTQ、スポーツ界、特殊詐欺 今日本が抱えるあらゆる問題が一冊の本の中に詰め込まれて、とても丁寧にえがかれていました。しかも、着地点が素敵。えー どうなっちゃえの?というきもちを抱えたまま そっかあ と納得。次作もとても楽しみにしています。

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    2026年07月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ドイツ兵に家族はもちろん村ごと目の前で惨殺されたセラフィマ。

    助けに来たロシア兵の中にいたのが、
    狙撃兵のイリーナ。
    「戦うか、死ぬか」を聞く。

    「死にたい」と答えるセラフィマの前で村人や母親の遺体を燃やしはじめるイリーナ。

    そしてもう一度尋ねる。
    「戦うか、死ぬか」
    「ドイツ軍とお前を殺す」と答えるセラフィマ。

    ここらセラフィマを含む家族を失った少女たちはイリーナに狙撃兵として育てられていく。

    設定がアニメっぽいにも関わらず、
    戦闘シーン、戦闘後の強姦などの戦争犯罪、狙撃訓練内容がやたらリアルだから現実感があった。

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    2026年06月30日
  • ブレイクショットの軌跡

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    新型SUV「ブレイクショット」を軸に、多様な人々の人生が交差していく。
    最初は池井戸潤作品のような企業小説を想像していた。しかし読み進めるほどに、「個人と世界はどう繋がっているのか」という、逢坂冬馬さんらしいテーマが浮かび上がってくる。
    さまざまな社会的テーマを織り込んだことで、やや欲張った印象を受ける部分もあった。それでも、本作が伝えたい軸は最後までぶれることがない。終盤まで失速しない展開力と構成力は見事で、一気に読まされた。
    デビュー以来、ヨーロッパを舞台にした作品を発表してきた著者が、作風を決定づけるともいえる三作目で、あえて現代日本を描いたという点も興味深い。
    『同志少女よ、敵を撃て』

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    2026年06月30日
  • ブレイクショットの軌跡

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    どっぷり浸かった2日間。堪能しました。
    現代社会の事象や雰囲気をたくみに切り取り、一台のSUVの軌跡を追う構成、ページをめくる手が止まりませんでした。
    面白かったー!

    直木賞受賞なしの回の候補作で、改めて選評を読み返してみたところ、作辻村深月さんの意見に一番近かったのですが、「ブレイクショットの軌跡」のタイトルについては、京極先生のコメントに集約されてて、言語化力の違いを思い知りました。

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    2026年06月24日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ブレイクショットという車を起点に様々な話が展開していきます。評価は二分されているようだが、とても楽しく読めた。全ての話をビリヤード台のポケットに収めるように伏線回収していくのも、ありがちな結末だけどよかった。
    個人的には、同志少女よ敵を撃て より好き

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    2026年06月23日