逢坂冬馬のレビュー一覧

  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬は「同志少女よ…」と「歌われなかった…」
    の2つの小説を、姉さんの奈倉有里のはエッセー「夕暮れに…」と「世界」臨時増刊のシュリマンの講演を翻訳したものの2つしか読んでない。が、注目しているキョーダイである。
    二人が縦横に語る本作は読めば読むほど素晴らしいと思えた。期待の1000倍以上の内容だった。なるほど育てたこの親にして育ったこの子。そうそうありそうな家族ではない。それにしても二人それぞれに見事な自立ぶりである。
    高校生や大学生にぜひ読んでほしい。自分が何者かになろうとすることをきっと支えてくれるぞと思った。
    子どもを育てる親にも必読だ。
    窮屈な世の中に倦んでいる大人にも今一度元気を

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    2025年01月05日
  • 文学キョーダイ!!

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    本を読むことを全力で全肯定してくれて、胸がいっぱいになった。

    饒舌な逢坂さんと、穏やかな語り口で本質を突く奈倉さん。姉弟だけに、共通の価値観(素晴らしいご両親と祖父!)が根底にあり、難しい話もかなーりわかりやすく話してくれてる。
    知識量や解像度がすごいし、難しい本ばかり読んでるんだろうな、と思いきや、角田光代を絶賛したり(サイン会に並んだそうだ)、りぼんやジブリやショッカー(⁉︎)などなど、わかりやすい比喩をあげて説明してくれて親近感をもった。
    私は同志少女の戦争のゲーム性みたいな書き方が少し嫌だったのだが、そのあたりの作者の意図もわかってよかった。

    2人ともニュートラルで、自分の軸がしっ

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    2024年09月21日
  • 文学キョーダイ!!

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    逢坂冬馬と奈倉有里の姉弟対談本。いや、これ対談ってレベルの内容じゃないから。知的探究心超強めでベクトルもロシアに向いているっていうのが揃っているからなのか、ロシア・文学(本)・戦争に関する知識の濁流に揉まれました。面白かったです。
    本が好きで人に本を勧めることのある職業の人は読むべき一冊。同士少女~が面白かった人にはオススメ。あと、トルストイとかゲーテ好きな人にも。
    逢坂さんの、大塩平八郎本、楽しみにしてます。
    あと、さとうまきこさんは私も大好き。色々読みたい本が溜まる本でした。

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    2024年07月15日
  • 文学キョーダイ!!

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    奈倉有里と逢坂冬馬による対談集、『文学キョーダイ』。
    逢坂冬馬は『同士少女よ敵を撃て』で鮮烈なデビューを果たし、アガサクリスティー賞、本屋大賞を受賞。迫力ある、フェミニズム小説とも言えるとても力のある作品。今年3月には、2作となる『歌われなかった海賊へ』を出版している。
    一方、奈倉有里はラジオに出演しているのを聞いて初めて知り、その際紹介されていた著書『夕暮れに夜明けの歌を』を読んでみると、文学への愛と情熱があふれており、感動したのと同時に同い年ということもあり刺激を受けた。
    その二人が姉弟であることは、それぞれが文壇に登場後に発覚したことらしく、ずいぶん驚かれたとか。もちろん私もびっくりした

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    2024年07月13日
  • 文学キョーダイ!!

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    きょうだいがいるっていいな、と思いました。
    幼い頃、共通のあたたかな経験と記憶があって。成長とともに違う道を歩み、今、重なり合うところにきている。けれど、少し違っている。

    文学、生き方、政治との付き合い方など、深く、骨太で、興味深い対談でした。

    本とともにある生き方。本によるつながり。
    時代や地域を越えて感じる、普遍的なものの存在。

    本好きの私にとってはたまらない内容でした。

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    2024年03月19日
  • 文学キョーダイ!!

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    『ことばの白地図を歩く』。若者向けにゲーム仕立てでおもしろく読みやすいけれど、内容は驚くほど専門的。書いたのはどんな人なんだろう?と気になって経歴をみると紫式部文学賞を受賞した『夕暮れに夜明けの歌を』の著者であり、あの『同志少女』『歌われなかった海賊へ』の逢坂冬馬さんと姉弟だと知り驚いたり納得したり。
    「有里先生」と「逢坂さん」。3歳ちがいのおふたりは対談の中でお互いをこのように呼び合い、「文学」「作家という職業」、「戦争や武器」について、専門家同士としてリスペクトしつつ、存分に語り合う。ご両親のエピソードも紹介されるがこれがまた
    言葉かけと言い距離感といい、「親の背を見て子は育つ」の諺どおり

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    2024年03月06日
  • 文学キョーダイ!!

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    読み終わるのが惜しいくらい久々の大ヒット。
    「夕暮れに夜明けの歌を」のな奈倉有里と「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬の姉弟が、忌憚のない意見をバンバン吐露してる貴重な対談本。互いに敬語を使うのに、(笑)、内容は忖度なしの言いたい放題で溜飲が下がること下がること!楽しい読書だった。

    どうやったらこんな姉弟が育つのか、「夕暮れ〜」でも登場した両親がやはりキーパーソンのようだ。丁寧に愛情込めて育てられたのですね。理3の4人の子供を育てた佐藤亮子さんもかなり子どもの教育に関わってたけれど、彼女と違って、子どもに学歴よりも教養を身につけさせることにシフトしている姿勢が潔くて清々しい!価値観が真っ当で柔

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    2023年10月05日
  • ブレイクショットの軌跡

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    専門用語が多く、知識もない私は読み進めるのに苦労した箇所はあるものの、途中からそれが気にならないほど物語が面白く、引き込まれた。
    ビリヤードのブレイクショットのように、ある人のほんの些細な行動が、別の人の人生を良くも悪くも大きく変えてしまう事がある。
    たった一個のボルトで、平穏な毎日が崩される事もある。
    起きてしまったことは変えられない。けど、現状を受け入れ、今自分にできる精一杯のことをする。結局それしかないんやな。
    この汚れた世の中で「善良さ」を保ち続けるのは困難だけど、それができる人間でありたいと思った。

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    2026年08月24日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    オーディブルで拝聴。引き込まれてあっという間に完走してしまった。主人公にとっての敵が誰なのか、主人公自身も自分に問うていたけれど、読み手も考えさせられた。戦争は女の顔をしていない、という本も読みたい気持ちになった。
    アニメ化してほしい。より多くの人にこの物語を知ってほしい。

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    2026年08月23日
  • ブレイクショットの軌跡

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    SUVがつなぐ世界の物語。住む国も暮らしもバラバラな登場人物達。どこまで風呂敷を広げるのか、まとまるのか⁉︎と心配になる程にバラバラ。それなのに終わりに近づくにつれ全ての点が繋がっていく様が面白い!
    また現代社会を色濃くリアルに描いており怖いくらい。SNS社会を考える上で勉強にもなる良き一冊でした。

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    2026年08月16日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    引き込まれる描写で一気に読まされた。一方で読後感は軽く、登場人物それぞれの内面をもっと掘り下げてほしくも感じた。

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    2026年08月16日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    1台のSUV「ブレイクショット」を通じて、自動車期間工、投資ファンドのマネーゲーム、悪徳不動産、SNS、アフリカの紛争地帯など、現代社会の歪みと人間模様を描いた連作長編小説。ページ数が多い上にスロースタートに感じ、しばらくは悶々としていたが、話の繋がりがわかってからはテンポよく読めた。人間として生きていく以上は、誰しも何かしらの悪に関わったり、巻き込まれることがあると思うが、その構図やそれぞれの人間性が描かれており、表現しがたい複雑なものを感じた。

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    2026年08月16日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ばらばらに見える話が、1箇所に収斂されていくのが面白い…1個1個の話にも来るものがある
    SNSが普及して、他人の生活が見れるようになって、自分はなんでも知った気になっているけど、実際にはそれは数秒数分の情報でしかないわけで、当事者の複雑な事情は知る由もないから、まずそのことを、自分はあらゆる面のたった1面しか知らないことを理解することが必要になってくる。そこを踏まえて自分はどう発言するのか。おこがましいんですわ、自分はおこがましいって思おう。
    逆に自分があれこれ言われる立場だとしても、自分の善良さを貫いて、他人への理解を忘れず、自信を持って発言していくべき!
    人は変われます!
    変われるって思い

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    2026年08月16日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    面白かった。

    一方で、慣れないロシアの地域やカタカナが多く、戦闘シーンは誰がどこにいて何が起きているのか掴みにくいところもあり、中盤は少し読み進めるのに苦労した。
    それでも、少女たちが狙撃兵として成長していく姿と、その先で彼女たちが何を得るのかが気になり、最後まで一気に読めた。

    特に印象に残ったのは、「何人殺したか」という数字そのものには、実は大した意味がないのではないかということ。

    300人を殺した、頂点に立つような狙撃兵であっても、結局のところ「人を殺すことがうまかった」「その才能があった」というだけなのかもしれない。大切なのは、戦争が終わったあとに何を持ち帰ることができるのか。家族

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    2026年08月15日
  • ブレイクショットの軌跡

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    長いし別々の話がたくさんあり、最初はどうなっていくのか疑問だらけでしたが一つ一つの話は面白く夢中になって読みました。そして最後にはそれらが繋がっていく。すごい小説です。

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    2026年08月09日
  • 歌われなかった海賊へ

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    歌われなかった海賊へ
     
    それが、この本のタイトルであるようだった。
    クリスティアンは、慎重にページをめくった──。

     
    ナチス統治下時代のドイツで、自分たちが求めた『自由』を手に入れることを目的とした『エーデルヴァイス海賊団』の少年少女たちを描いた作品。
    下記に著者のことばを添付しましたが、『自分がこの時代を生きていたら』を考えると、より深い。
    自分ならグラデーションの中のどこにいるのだろう。命を賭してでも守りたい『自由』をどこまで追い求めるのだろう。

    史実を元に描かれた物語だからこそ、深く、深く考えさせられる物語でした。

    これで逢坂氏の作品は2作目まで楽しませてもらいました。
    3作

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    2026年08月08日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    初めは戦争の話で難しい印象だった
    昔授業で習ったな〜的な
    読み進めていくうちに、そんなことは考えず物語に引き込まれていった
    特に狙撃の描写は緊張感がジリジリと伝わってきた
    特に第6章は圧巻だった

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    2026年08月04日
  • ブレイクショットの軌跡

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    すごーくバラバラに見えたそれぞれのストーリーが、ひとつの車でつながって、、、
    車名の由来であるビリヤードも所々で登場。

    ヤクザを巻き込んだ詐欺の話はとても巧妙で、面白かった。
    「俺はもう手を汚しません。詐欺師たちにカモを提供します」
    「世の中に不満があるからと言って、世の中を変えようとしても無駄」
    「未来への不安を前提とした投資への楽観論を語り、自分の言う通りにすれば未来は明るい!」

    最後のハルトとシュウゴの結婚会見の後の、ネット上の騒ぎの解釈は、自分の想像を超えていて、驚いきと言うより、怖さすら感じた。。

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    2026年08月05日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    主人公はロシアの少女兵。スナイパーとして訓練を受け、戦地へ出る。前線へ、市街戦へ。
    人間関係に揉まれ、様々な感情を味わい、過酷な戦況の渦の中で生き延びようとする少女たちの姿がとても鮮やか。
    ストーリーにもキャラクターにもどんどんページを繰らせる勢いがある。表紙も魅力的。ものすごく質が高く、よくできている本。

    あまりによくできているがゆえに、そして現実の戦争がどんどん醜悪に泥沼化しているがゆえに、読み終わった瞬間、「戦時を青春小説のネタとして消費している自分」に気づいてスン⋯となってしまった。

    けっこう前に読み終わったけれど、それ以来、このジャンルに手が出せずにいます。

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    2026年08月05日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ドイツ 第二次世界大戦時下 強制収容所の存在を知ってしまう少年少女らが トンネル 線路を破壊し
    収容所に連れていかれる人々を助けようとする。
    破壊は成功するが、仲間の内の2人が処刑に〜
    レオンハルトはヴェルナーに生きて欲しいと想い自ら警察に残る方を選んだ。
    ヴェルナーは彼が処刑された後にその気持ちに手紙で気付かされる。こんな少年達の存在を平和学習をする世界中の少年少女に知って欲しいと思う。

    昨日 スパイダーマンを観に行った。
    怪物から人々を助けるヒーロー
    戦時下で敵対する大人から人々を助けるヒーロー

    命をかけるのは同じ、でも先が見えない恐怖 殺される恐怖を持ち続ける後者は捨て身の人間にしか

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    2026年08月02日