逢坂冬馬のレビュー一覧
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奈倉有里と逢坂冬馬による対談集、『文学キョーダイ』。
逢坂冬馬は『同士少女よ敵を撃て』で鮮烈なデビューを果たし、アガサクリスティー賞、本屋大賞を受賞。迫力ある、フェミニズム小説とも言えるとても力のある作品。今年3月には、2作となる『歌われなかった海賊へ』を出版している。
一方、奈倉有里はラジオに出演しているのを聞いて初めて知り、その際紹介されていた著書『夕暮れに夜明けの歌を』を読んでみると、文学への愛と情熱があふれており、感動したのと同時に同い年ということもあり刺激を受けた。
その二人が姉弟であることは、それぞれが文壇に登場後に発覚したことらしく、ずいぶん驚かれたとか。もちろん私もびっくりした -
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『ことばの白地図を歩く』。若者向けにゲーム仕立てでおもしろく読みやすいけれど、内容は驚くほど専門的。書いたのはどんな人なんだろう?と気になって経歴をみると紫式部文学賞を受賞した『夕暮れに夜明けの歌を』の著者であり、あの『同志少女』『歌われなかった海賊へ』の逢坂冬馬さんと姉弟だと知り驚いたり納得したり。
「有里先生」と「逢坂さん」。3歳ちがいのおふたりは対談の中でお互いをこのように呼び合い、「文学」「作家という職業」、「戦争や武器」について、専門家同士としてリスペクトしつつ、存分に語り合う。ご両親のエピソードも紹介されるがこれがまた
言葉かけと言い距離感といい、「親の背を見て子は育つ」の諺どおり -
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読み終わるのが惜しいくらい久々の大ヒット。
「夕暮れに夜明けの歌を」のな奈倉有里と「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬の姉弟が、忌憚のない意見をバンバン吐露してる貴重な対談本。互いに敬語を使うのに、(笑)、内容は忖度なしの言いたい放題で溜飲が下がること下がること!楽しい読書だった。
どうやったらこんな姉弟が育つのか、「夕暮れ〜」でも登場した両親がやはりキーパーソンのようだ。丁寧に愛情込めて育てられたのですね。理3の4人の子供を育てた佐藤亮子さんもかなり子どもの教育に関わってたけれど、彼女と違って、子どもに学歴よりも教養を身につけさせることにシフトしている姿勢が潔くて清々しい!価値観が真っ当で柔 -
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ネタバレオーディブルにて。
ブレイクショットという車を通した連作短編集。
その車を作る工場の男性社員、そのに乗ってて手放すことになる役職者の男性、とサッカーの才能があるが親から認められないその息子、その中古車を買う自動車修理会社で働く男性、と頭はいいが環境に恵まれないその息子。悪徳不動産会社の自作自演の盗難被害や遠い国での紛争にも使われる車。
最後が上手く綺麗にまとまっててよかった。
そして他の人の解説を読んでみて、改めて聞き直してもなお、自分の気づいていなかった伏線が多いこと…!これは凄かった。
あとは、高次脳機能障害のところは医療職として現実を知っているからこそ辛いところもあった。
確かに -
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モスクワ近郊のイワノフスカヤ村で母親と半農半猟の生活を行っていた少女セラフィマ。ある日、村にやってきたドイツ軍にたった一人の家族である母親も家族同然に思っていた村人たちも殺されてしまう。自身の身にも危険が迫った時、冬季反攻に出ていた女性兵士イリーナが率いる赤軍の隊に救われる。「戦いたいか、死にたいか」と問われた彼女はイリーナが教官を務める訓練学校に入り、母の仇であるドイツ兵と焦土作戦のために母の遺体もろとも思い出が詰まった家を燃やしてしまったイリーナを殺すため、一流の狙撃兵になることを決める、というあらすじ。
舞台ががっつり第二次世界大戦で、独ソ戦争の地獄で戦う少女の物語をこんなに楽しんで良 -
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新型SUV「ブレイクショット」を軸に、多様な人々の人生が交差していく。
最初は池井戸潤作品のような企業小説を想像していた。しかし読み進めるほどに、「個人と世界はどう繋がっているのか」という、逢坂冬馬さんらしいテーマが浮かび上がってくる。
さまざまな社会的テーマを織り込んだことで、やや欲張った印象を受ける部分もあった。それでも、本作が伝えたい軸は最後までぶれることがない。終盤まで失速しない展開力と構成力は見事で、一気に読まされた。
デビュー以来、ヨーロッパを舞台にした作品を発表してきた著者が、作風を決定づけるともいえる三作目で、あえて現代日本を描いたという点も興味深い。
『同志少女よ、敵を撃て』