小川公代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
分野の異なる専門家たちが、今の環境に至るまでにどんな本の影響を受けたのか、血肉とするためにやっている本の読み方やおすすめ本を紹介し、
間に「100de名著」のプロデューサーさんの解説と示唆が入るというもの。
マルクス、女性のケア、古典
若干リベラル寄りといえなくもなかったけど、
全体的にはフラットな印象。
それぞれの専門家たちが語ることは正直ついていけないことも多く飛ばし飛ばしだったけど、
本との出会いで人生が変わることはとてもよく伝わった。
新しい世界への窓になることを期待してこの本を手に取ったけど、その目的は果たせたかなという感じ。
本を通して学び続けること、問い続けることが重要なんだと改めて考えることができた。 -
Posted by ブクログ
本書は、メアリ・シェリーや彼女の書いた「フランケンシュタイン」を起点に、ケアの視点から現実を組み替える「実験」なのだという。
メアリ自身や、見捨てられた存在であるフランケンシュタイン(人造人間の方)のような、生きづらさを抱えた脆弱な存在の紡ぐ、「小さな物語」を掬い上げ、それがいかに軽視されてきたかを、様々な作品の中に見出だしていく試みとのことである。
また、物語の中に、他者への配慮や対話・「共話」的な関係を見出だしていくようでもある。
率直に言えばちょっと読みづらい。
「戦争」「親ガチャ」「マンスプレイニング」「レイシズム」などのダークなキーワードが続く前半は、どうしても糾弾調になりがち、という、こちらの気持ちの上のことだけではない。
時代も国も異なる作品や、事件が接続され、それぞれの内容を把握するのも一苦労する。
いろいろな思想家、研究者などの、他の人のアイディアも差し込まれてくる。
そして、これは筆者が意図的にしていることだろうけれど、単一の大きな物語に回収されないようにしているために、論旨がわかりやすくはない。
本書の後半の章は「インターセクショナリティ」「愛」「エコロジー」「ケアの倫理」「アンチ・ヒーロー」。
主に他者への配慮、ケアの関係性を見る部分であろうか。
ポリアモリー(複数愛)を扱った「愛」は、自分にとって衝撃的だった。
ここでは「愛」を、いわゆる性愛を伴う関係に限らず、親密な関係にまで拡張されている。
著者は荻上チキの文章をひきながら、モノガミスト(単数愛)が愛を「資源不足にもなる有限」なものと捉えるのに対し、ポリアモリーは「他者と共有してもゆるぎない」関係と捉えると整理していた。
愛を枯渇する資源と捉える感覚は、モノガミストにも生きづらさを生んでいる可能性があると思いいたった。
この1章が読めただけでも、本書を投げ出さずに読んでよかったと思う。 -
Posted by ブクログ
メアリ・シェリー。初めて聞く名前。
あの有名なフランケンシュタインの著者だそうな。それも18歳で書いたとか!
この女性の一生を描いたのがこの本。
生まれてすぐ母親に死なれたり、17歳で妊娠、死産だったり、
作家の夫もどうのこうの、、、波乱万丈の人生を送ったようだが、、
あまり興味を惹かれなかった。
謝辞
第1章 遺産
第2章 ゴシックの叛逆
第3章 『フランケンシュタイン』
第4章 初期の女性の語り手──『フランス、スイス、ドイツ、オランダの一地域をめぐる六週間の旅行記』、『マチルダ』(一八一七〜一八二一年)
第5章 『ヴァルパーガ』、『最後のひとり』、『パーキン・ウォーベックの運命』、そして新たな『フランケンシュタイン』(一八二一〜一八三一年)
第6章 最後の仕事、一八三五〜一八四四年
訳者解説