小川公代のレビュー一覧
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「本棚ビオトープ」
なに、その素敵ワード。
本は読むものじゃなくて、
“育てるもの”だった。
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✾血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか
✾能楽師安田登/上智大学教授小川公代/経済思想家斎藤幸平/ナビゲート100分de名著プロデューサー秋満吉彦
✾あさま社
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名著は、そのまま読むとむずかしい。
でも、読み方には“コツ”がある。
・本は「自分への手紙」だと思って読む
・“異物”を飲み込むように読む
・柱リーディング
読み方ひとつで、
本はちゃんと応えてくれる。
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特に心に残ったのは、
古代ギリシャ語「タウマゼイン」。
=驚き -
Posted by ブクログ
「ケア」ということ、「道徳(モラル)」(そこに並列される法と社会)と「倫理」の違い、ケアの担い手となる弱者(多くの場合女性)、さらにこの男女の二元論から脱した「多様性」としてのケア、これらを軸にこれまでの文学作品を参考に紐解いていく本書は、現在の社会で消化されている「ケア」とは違うあり方を提示してくれる。
「(目的や必要などの)条件なしに、あなたがいるからという理由で享けるケア」にはジレンマや揺らぎが生じるが、それが本書で言うところの「倫理」である。
私はジェンダーに関心があるので、特に多様性としてのケアの倫理(2章)を興味深く読んだ。男女という閉じられた関係性(家族やコミュニティなど)に薄気 -
- カート
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試し読み
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ネタバレタイトルからは看護が想定されるが全く異なるものであった。フランケンシュタインからはじめるという副題でも、怪物の話からは想定がつかない。目次を見て、戦争、親ガチャ、レイシズム、インターセクショナリティ、愛、エコロジー、ケアの倫理で「虎に翼」のテレビドラマがでてきてやっと分かる次第である。
ケアの論理よりも現在の問題にピッタリ合うタイトルだと学生が読むと思う。「世界」に連載されたものをまとめた本であるが、連載とは思えないほど内容が一貫している。リニューアルした「世界」がこうした連載を掲載しているとは思わなかった。
学生がジェンダーやレイシズムを知るにはいい本である。 -
- カート
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試し読み
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「ケアの倫理」「オープンダイアローグ」「当事者研究」
最近のわたしのキーワードが満載された本ですごく面白かったけれども、自分のなかではまだ体系化できてないなと思ったら「体系を構築すると権力志向が生まれてくる」という中井久夫の思想が紹介されていて(p.125)、じゃあもうしばらくこのままあれこれ読んでいくか……となった。
興味を広げてくれるハブのような本で、これのおかげで2年前に録画したままになっていた「100分de名著」の中井久夫特集を一気見したし(「S親和者」がわからなかったので見たけど、中井自身のものと思われるエピソードがめちゃくちゃおもしろかった。本の背表紙を見ていると読んだ内容がすべ -
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本書を読書中に、「訪問介護の基本報酬が下がり、人材不足や物価高で介護事業の倒産が相次ぐ」というニュースがとびこんできた。
国防費には年々予算をあげて注ぎ込んでいるというのに。
利益追求型の資本主義社会の構造のなかでは、こうした直接的に利益を生まない、生産性のないケア労働は軽んじられ、置いていかれる。
社会が男性性を求めている構造はそのままに、女性の社会進出をうたっても、そこで生き残る女性は、男性性を身につけた女性だけになってしまう。
物質的な幸福論ばかりが先行し、「自律的な個」であることが重視されて、所得が高いことで「自律的な個」の価値が判断される社会で、わたしたちは、他者と向き合い、他者と -
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小川公代さんの「翔ぶ女たち」すごくおもしろかったし興味深かった。エブエブに水星の魔女にテイラー・スウィフト…。小川公代さんの射程範囲の広さに脱帽したし、そのなかでも「水星の魔女」に関する章では、アニメ自体も見ていたし最近ちょうど岩波新書の「魔女狩りのヨーロッパ史」を読んだところだったので、男性科学者たちによる自然の征服という意味での魔女狩りが発生した時代背景なども理解しやすかったし、テンペストと照らし合わせながらのプロスペラやエリクト、スレッタの立ち位置や物語内での役割、それによりエンパワメント作用は非常に頷けるところがあったしエコフェミニズムの文脈までをも汲んでいたという点については初めて知
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購入済み
全く新しい文学評論
「ケア」の考えは近年さまざまな分野で応用されていますが、文学評論にもケアの考えを取り入れているのが大変興味深く思いました。男性中心だった文学のあり方に一石を投じています。著名な文学作品の新しい読みを提示しているだけでなく、文学を社会に開く、新しい文学研究のあり方も示していると思いました。そういう意味で、読書好きだけでなく、文学研究を志す学生にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
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100分de名著で講師を務めた3人の専門家たちが、
本を人生に役立てるための読み方、『血肉となる読書』を紹介している本です。
経済思想家の斎藤幸平、上智大学教授でケアについての著作が有名な小川公代、能楽師の安田登。
私は小川公代は馴染みがあるので共感できる部分が多いと感じました。一方、能楽師の安田登に関しては全く予備知識がなく、語られる内容が新鮮で…その上ご本人の軌跡がなんとおもしろいことか!驚きを持って楽しく読みました。古典は難しくて全く読めない私ですが、これを機にチャレンジしてみたいと思います。
読んだ内容をすぐ忘れてしまう人、なかなか読み進められない…など何かしら読み方に迷いがある人 -
Posted by ブクログ
今の時代は先の見えない激動の時代。戦前と雰囲気が似ているとも言われているそうだ。
100年前の名著には、そんな時代を生き抜いてきた人類の知恵や経験がつまっていて、未知の危機に向き合うための“時代を超えた真理”を受け取ることができるのだという。
「読書とは、自分とは異なる他者の思考パターン、深層心理、喜びや苦しみを少し分けてもらう行為」
特に印象に残ったのは、1度読んで理解できるものは、実は自分の思考の枠の内側にある“予定調和”にすぎない、という話。
むしろ、違和感のある表現や理解できない価値観を、“異物”として飲み込み、持ち続けること。その蓄積が、後から自分の見える景色を変える可能性がある