ホリー・ジャクソンのレビュー一覧

  • 卒業生には向かない真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰かにとっての正義が、誰かにとっての悪になるかもしれない。それを定義付けるのは社会的には刑事司法制度なのかもしれない。でもそれだって人が定めたものだから常に誰にとっても平等でいることは不可能。そんな中でピップはピップの正義を貫いただけなのかもしれない。
    私が「人を殺すのはだめ」と思っているのは自分や周りが誰かに人生を狂わされたことがないからなだけで、自分や大切な誰かの人生が1人の人間に狂わされたら、ピップと同じような考えになるのかもしれない。物語の主人公が常に社会に対して公平であるとは限らないし、実際悪事を働いた人物は最終的には悪だと見なされて、無実の人間は釈放された。これからピップの周りは平

    0
    2025年08月30日
  • 受験生は謎解きに向かない

    Posted by ブクログ

    3部全て読んだからこそ面白かった。
    もう一度読み直したくなる本だった。
    誰も死なない爽やかなお話なのにハラハラできて楽しく読ませてもらいました。

    0
    2024年10月24日
  • 受験生は謎解きに向かない

    Posted by ブクログ

    面白かった!先に三部作を読破してたので、随所に散りばめられたワードにセンサー引っかかりまくり!隠れミッキーみたいな感覚。みつけると楽しいー。

    スピンオフのショートショートではなく、がっつりしっかり仕上がってるところはさすがの一言。
    アントやローレンのうざさや、ピップの高速回転頭脳も相変わらず。
    最後の謎解きしてからの展開も、本編シリーズを全部読んだあとのような読後感を得られるし、この作者すごいわ。端的に言えば好きだ。

    次の作品、five survivorの翻訳本も読みたい。あとがきの執筆情報を読んでとても楽しみになった。

    0
    2024年10月22日
  • 卒業生には向かない真実

    匿名

    謝辞まで読んで

    3「卒業生」は、1「自由研究」2「優等生」に続く3部作のため、
    興味を持った方は必ず、必ずですよ、
    1作目の自由研究から順に読み始めることをオススメします。

    1作目の時点では物語として成立していたのに、見事に続編へと、
    切っても切り離せないほど強く結びついた物語を書けたものだなあと感心しきりです。

    1作目は割と普通の青春ミステリ。
    2作目もその域を出なかったけれど、
    3作目は衝撃。

    予想出来ない展開、手に汗握る心理戦、もし失敗したら…
    とんでもない緊迫感でした。
    ピップがここまでする動機が1巻2巻、3巻まで及んで丁寧に描かれているため、
    どっぷりハマり込みました。

    賛“否“両論あった?

    #スカッとする #切ない #ドキドキハラハラ

    0
    2024年10月01日
  • 卒業生には向かない真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いやー面白かったなー! 今年一番の興奮本だ! ある書評でピッパの倫理観や作者の刑事司法制度への怒りに疑義を呈していたものがあったが、じゃああなたが主人公の立場にたたされたら倫理的な行動が取れるのですか? とお聞きしたい。警察は何もしないんですよ? それがわかってても? また犠牲者が出るかもしれないのに、何もしないと? それは倫理的に頷けるのですか?
    作者には感謝します。色々と考えさせられました。

    0
    2025年07月20日
  • 卒業生には向かない真実

    購入済み

    自由研究には向かない殺人シリーズの三作目で完結編です。今までの作品よりも不安に満ちていてダークな作品でした。
    ピップ視点で臨場感を持って語られ、彼女の焦燥感や苦しみに共感させられるため、途中読むのが辛くなりしばらく寝かせてから読了しました。
    一作品目から突出していた彼女の正義感が強くなりすぎた結果がこの結末を導きました。最後に読後爽やかな気持ちになれる要素が描かれましたが、行き過ぎた正義感は彼女自身や周囲の人を強く苦しめたことを思うと、決してハッピーエンドではありませんでした。
    ティーン向けのミステリから社会問題を提起する作者の意図を感じ素晴らしい作品でした。

    0
    2023年12月01日
  • 優等生は探偵に向かない

    Posted by ブクログ

    この本は2つの点において特筆すべきだと思う。
    1つが現代をよく表していること。現代を舞台にした小説は多々あるが、ここまで意図的に現代らしさを取り込んでいるのも珍しい。パワポでスライドの切り替えアニメーションをつけていたら頑張ってるという表現、そして今私も現実で見ているようなNetflixドラマの名前など、やりすぎなくらい現代らしさが盛り込まれている。イギリスと日本でその辺は変わらないんだなって言うのも面白い。
    2つ目はミステリと青年期の成長を扱った青春小説を掛け合わせているところ。個人的にこの点は一作目より強く感じて、ピップが一作目を受けてどのように自分を感じているか、自分に向き合うことが掘り

    0
    2025年08月16日
  • 優等生は探偵に向かない

    購入済み

    自由研究には向かない殺人の続編です。
    前作から時をおかず、ピップは新たな謎に挑むことになります。様々な悲劇や恐怖を経験したピップは、躊躇いながらも自分の中の強い感情に導かれるようにして依頼を引き受けます。
    Tinderやpodcastなど現代らしいアイテムを使って描かれる現代的なミステリーで共感できます。
    本国では三作目が刊行されているようなので、翻訳されるのが楽しみです。

    0
    2023年06月30日
  • 自由研究には向かない殺人

    購入済み

    とても、面白かった!

    イギリスの小さな町の秘密を明かす物語。
    寝る間を惜しんで読みたくなるようなミステリでした。
    5年前の事件をSNSやデジタルデバイスを駆使して調べるのが、現代のミステリという感じで面白かったです。

    0
    2021年10月11日
  • 自由研究には向かない殺人

    Posted by ブクログ

    簡単に手短に、面白かった。

    一人の学生の聞き取りで、ここまで世間の人は協力してくれるのか!?と現実的な目線でも読んでしまったが、容疑者候補が次々と挙がっていったり、思いもよらない展開でなかなか読み応えがあった。

    0
    2025年12月04日
  • 自由研究には向かない殺人

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い!
    最近読んだ海外ミステリの中でも一番本格ミステリしてる!
    セリフ回しの軽妙さのおかげで、スラスラ読み切れた
    主人公の行動力がすさまじいところも好き

    0
    2025年12月01日
  • 夜明けまでに誰かが

    Posted by ブクログ

    因果応報。
    主人公レッドの、母親を亡くしているという設定自体が既に過酷。
    途中、レッドのYESに入れたのオリヴァーの他あとひとりだれだったんだろ
    ガンパレって思った。アーサーも。

    0
    2025年11月30日
  • 夜明けまでに誰かが

    Posted by ブクログ

    いやぁおもしろかったー!どんどんのめり込んでしまう。ティーンエイジャーらしい葛藤や行動がいい。
    まじでコイツくそだな!!とずっと思っていたけどまじでなんでみんな言う事ちゃんと聞くのさ(笑)私だったら1発どころか何発殴っても足りないくらい。
    いろんなところが繋がって、クライマックスが最高だった。

    0
    2025年11月27日
  • 自由研究には向かない殺人

    Posted by ブクログ

    イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。ずっと積読にしていたのですが、ようやく読みました。面白かった〜!次作も早めに読みたいです。

    0
    2025年11月26日
  • 自由研究には向かない殺人

    Posted by ブクログ

    主人公や家族の明るさが、事件の暗さを乗り越えさせてくれました。図として主人公が得た情報を挿し込んであるので、一緒に事件を整理していく楽しさがありました。
    事件の真相に近づいていくほど危険が増していくのに、それでも突き進む主人公が格好良い!二転三転していくストーリーに目が離せませんでした。楽しかった!

    0
    2025年11月24日
  • 夜明けまでに誰かが

    Posted by ブクログ

    まるで面白いサスペンス映画を見ているような没入感、納得のいく伏線回収、そしてロマンス?

    スマホや監視カメラ技術の進んだ現代における陸の孤島の作り方が秀逸

    からんでくる刑事事件の内容がいかにもアメリカという感じで興味深い

    これはおすすめできます

    0
    2025年11月23日
  • 夜明けまでに誰かが

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ひさびさに、ページをめくる手が止まらない!という体験をした。
    超級のく◯野郎に長いことイラつかされた(稚拙な防御策をこんなに細かく描く必要あるの?も含め)そ
    の後の急展開と伏線回収。
    よき人たちが強く賢く生きてほしいと願う青春小説と最後には思わせてくれるが、全体的にはひどい話し。
    この作者の3部作も、読み終えたあとは否定的になったのだが、おもしろいのは確かなので、今後も読んでしまいそう。

    0
    2025年11月23日
  • 夜明けまでに誰かが

    Posted by ブクログ

    狙撃手に狙われ、キャンピングカーに閉じ込められたティーンエイジャー6人。生き残るには、「誰かが抱える秘密」を明かさなくてはいけない。疑心暗鬼の腹の探りあい、曝け出されていく本性と、展開が進むほどヒリヒリするサスペンスの体を成していく。青春小説の趣もあって、程よいエンタメを感じられる作品だった。

    0
    2025年11月18日
  • 優等生は探偵に向かない

    Posted by ブクログ

    街の、何年も前の殺人事件の真犯人を解決したピップのその後の物語。
    よくある推理ものだと、ヒーロー扱いや軽い嫉妬くらいだけど、この作品はその辺の描写が良いなと感じた。
    「自由研究」で逮捕された真犯人である、昔から知る親友の父親への葛藤。自分の捜索のせいで失われた愛犬への悲しみと申し訳なさ。単なる「被害者家族」ではなく、歪さを指摘された遺族からの疎ましげな眼差し。小さな街をかき乱されたと恨んげに見つめる人々の視線。マックス・へスティングの裁判。
     イギリスの小さなまちの片隅で、ピップの人生は「自由研究」のあとも続いているんだと感じられた。

    もう探偵ごっこは二度としないと違うピップだったけど、友人

    0
    2025年11月13日
  • 夜明けまでに誰かが

    Posted by ブクログ

    前の「自由研究には向かない殺人」シリーズと設定は違うけど骨格が似ている。
    どちらも主人公はハイティーンの女の子。真摯に守ってくれる男の子がいる。(前シリーズはラヴィ)
    「ハンガーゲーム」もそうだけど、欧米のYA小説ってスリルと流血があり、どす黒さを感じて大人でもハラハラする。
    この本が(前作も)創元推理文庫で出てるのもうなずける。

    0
    2025年11月02日