ホリー・ジャクソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とんでもない話だった。前作の終わりからして、3作目は「戦い」の巻になるだろうと思っていた。主人公が受けた傷に立ち向かう、そんな話になると思っていた。
ところが読み進めていくと、これは確かに戦いだけど、思っていたのとは全然違う方へ話は転がっていく。
ずしんと心が重い。この物語にはいろんな捉え方があると思う。
個人的にはこんな展開になってしまったことが悲しい。これは、ハッピーエンドなのだろうか?私にはバッドエンドの様に思える。
真に正しい、とはどうあることなのか。
この終幕のあと、二人は取り戻せるのだろうか。守るために失ったものは、あまりにも大きすぎる。
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Posted by ブクログ
1作目の内容を全然覚えていなくて、冒頭ちょっと戸惑った。事件の本筋に入ってからはのめり込む様に読んで、読み終わって感慨に浸ってる。興味を引く事件、飽きさせず進んでいく展開、それから心に残る結末。一気読みした。
ビップは優れた探偵役だけど、ヒーローじゃない。悩んで苦しみながら、事件をおいかける、一人の少女だ。彼女がもがく、等身大の様子に心奪われる。
「事件」には綺麗な解決や終わりなんてない。物語としては幕を閉じても、誰かの心、その人生に爪痕を残す。それは時に悪意の輪となることもあれば、何か導きの様に人生を繋いでいくこともあるのだろう。ビップはこの先、どう消化して立ち向かっていくのかな。
続編も読 -
Posted by ブクログ
キャンピングカーで旅行に出かけた高校生4人とその1人の兄のカップル大学生2人。
人里離れた場所で狙撃され車に閉じ込められ、狙撃者から6人のうち誰かが秘密を抱えている、夜明けまでにその秘密を打ち明けろ、という要求が。
さすが「自由研究には向かない」シリーズのホリージャクソン、高校生主人公のミステリはこの人ほど上手い人はいないんじゃないなと思える非常に良くできた作品です。
大人になりきれていない、でも子供でもない。親友にも弱みは見せられないし、家庭の事情を全て晒すのはプライドが傷つく。上手くやってると思った人間関係をすぐにダメにしてしまう自分に嫌気がさしてしまうレッド...ハグしてあげたい気持ちに -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
マイク凄すぎとは思った。
オリヴァーはクソすぎ。
レッドは開始数ページで、ADHDか?と思ったら、ASDもあるようなキャラらしいと察した。ハーバードの話したらオリヴァーが固まったのウケる。
ハーバード行って欲しい。アーサーと結ばれてほしい。合法で大金を作るやり方を見つけ出してくれ。
オリヴァーとキャサリンが死んだのはほんとによかった。報いを正しく受けた。
司法に委ねるべきでは?とは思うが。
前三部作もそうだけど、司法も信用してないよな、この作者。やや私刑賛成派の考えが根底にある。
このキャラならそうするだろうで動いてて面白かった。
マディがもうレッドのお世話したくない!って、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
が、前回の三部作同様重い…
これでYA(ヤングアダルト)小説とは。
予想しつつ読み進めていて、役割ごとに目星をつけてた人物は当たってたけど、予想外なとこもあったし、それぞれの人物の役割がうまくおさまってる
感じがした。
とても厚い本で、正直事件が起きるまでは少し集中できなかったけど、事件が起きた後は一気読みだった。
ずっと主人公目線のリアルタイムで物語が進み、過去のシーンになったり、別地点の話は一切なし。
それがスリリングで読むのをやめられなかった。
最後、悪い奴は捕まったけど、スカッとハッピーエンド!とは思えなかった。
物語のラストとしての評価ではなく、胸糞な登場人物がどこまで -
Posted by ブクログ
今やヤングアダルト向けスリラーのトップランナーとなったホリー・ジャクソンの『夜明けまでに誰かが』を読みました
上質のサスペンススリラーに青春小説を掛け合わせた本作は、まさにホリーの真骨頂であり、またしても読み逃せない一冊に仕上がっています
さて、本作ではうわーなんかいい感じにそれっぽいレビュー書いてみようと思ったけどやっぱ無理ー
仕切り直し
うん、でねスリラーなんちゃらは置いておいて、わいが本作を読んで、すごく感じたのは「遺伝」って本人の性格にどの程度影響するのかな?ってこと
ほらよく言うじゃん「この親にしてこの子あり」みたいなさ
子どもの性格が親に似るって当たり前にあるやん
例えば