ホリー・ジャクソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自由研究と優等生を読んできて本作も楽しみにしていました。
このシリーズの好きなところはピップの行動力と賢い頭脳を生かしたユニークでありながら合理的な推理方法です。
今回はそのピップの賢さが今までとは逆の立場から発揮されます。ピップの計画の爽快さを楽しみながらも、それが正義とは思えないことに対してブレーキがかかってしまうようなもどかしい読書感でした。
今回は様々な感情がせめぎ合っていて、前回までの爽快さはありません。
前半はピップの重たい心理描写が続きページがなかなか進みませんでした。
これは、完璧なビターエンドです。読者によって感想が分かれるラストだと思います。私はまだ消化しきれていません。答 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
コナーの家に呼ばれたピップ達がマーダーミステリーゲームをするという自由研究には向かない殺人の前日譚。
ページ数が少なくて読みやすい。
最初はめんどくさそうにしながらもゲームが始まるとのめり込んでいき負けず嫌いなピップが可愛い。最後推理が外れちゃって不貞腐れるところもまだ幼さがあっていい。
まだローレンやアント達と仲が良かった時の話で3部作を読んだ後だと感慨深いものを感じた。
ジェイミーのお兄さん感も良かった。
最後の方はピップが自由研究のテーマを決めるに至るところが描かれていて1作目に繋がる終わり方で良かった。
面白かった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ1作目『自由研究には向かない殺人』の前日譚。
コナーの家に招かれて、架空の殺人犯を当てるゲームに参加するピップ。舞台は1924年で孤島に立つ大富豪の館という設定。
まだ友人達の関係性が変化する前の頃だから、なんか懐かしい感じ。
シリーズ本編では、ピップのSNSを駆使した推理で進行していったが、本作ではゲームの設定が1924年なのでスマホは回収され使えないけど、事象を並べて真実に迫っていくあたりが、さすがの洞察力で感心する。
だけど、結末はこれから始まる数々の事件へのメッセージ性をはらんでいて、はっと考えさせられる。本編での道のりを思うと、複雑な感情が湧き起こる読後感だった。 -
Posted by ブクログ
『自由研究には向かない殺人』三部作シリーズの前日譚。
実は『自由研究には向かない殺人』しか読まず、2作目と3作目を読んでいないまま読んでしまった。
読む分にはそれでも問題ないけれど、おそらく登場人物が2作目や3作目の登場人物と被っているので、全部読んでからの方が楽しめたのかも……。
内容自体は短めで、主人公たちがマダミスをしているもの。自分もピップ目線で参加しているような気分になれて楽しい。
ただ、この時にはまだ自由研究のテーマが決まっていなくて、これをきっかけに『自由研究には向かない殺人』に繋がるんだなぁ、と。
あと一点挙げるとすれば、マダミスでの役名と実際の人物の名前があって、さらに外国の