かわぐちかいじのレビュー一覧
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現代のビートルズコピーバンドが、ビートルズデビュー前にタイムスリップし、ビートルズの楽曲を自らのオリジナル曲として発表してしまう話。大胆というか乱暴な虚構なんだけど、その奥にビートルズの才能に対する無邪気な信頼と大それた対抗心があるのが面白い。
コピーバンドでもジョンとポールは対立するんだなとおもしろく読んでいたけれど、気がつけばいつもの「かわぐちかいじ作品」におけるダブル主人公のパターンにしっかりはまっている。今回の主役はこっちか、と思いながら読むのだけれど、今回の主役は深町くんよりもひねくれていそうである。
確かに先が気になる。ただ、この作者の女性の絵はどうも美しくなくて苦手だ。 -
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・今日ジパング全43巻読み終わった。1週間くらい読んでたけど幸せな時間だった。一気読みすると連載の時とは違った印象受けるな。
・ラストも嫌いじゃないけど、最後一気にまとめた感はすげー否めないよな。海鳥が甲板に墜落したあたりで力尽きたんだろうか。いろんな伏線が忘れられたままなんだけど、マリアナでの激戦が後半1/3くらいずっと続くもんだから連載読んでる時はなんか気づきもしなかった。例えば満州の油田とかね、ボースとかなんであそこまでページ割いたのか、とかね。
・なんだかめっちゃ風呂敷広げておいて、それを力技でもぐわっとまとめてなんとか終わらせるのは鮮やかではある。
・そうはならないだろうなと思いつつ -
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ネタバレただでさえ、かわぐちかいじさんのマンガはその世界観も登場人物の生きざまも魅力的で好きな上に、歴史上大好きな、「幕府サイドからの幕末維新」を描いていることで、さらに面白い。しかし、幕府サイドといっても、新選組や会津藩といった「よくある」パターンではなく、幕府が作った西洋式軍隊、幕府伝習隊の人物を扱ったり、当時日本最大の海軍力を持つ、「幕府海軍」を扱ったり、「幕臣」を扱っているところが自分のストライクゾーンに入る設定となっていて、その時点で楽しく読める(そういえば「JIN―仁」も幕臣の家でしたね)。まだ2巻までしか読んでないけど、相変わらずのかわぐちワールドで今回も楽しめそう。彼が描きたいのは「漢
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ネタバレファブ・フォーの曲を聞いたレイは、ビートルズに成り代わろうとしているマコトを止めにいく。
スタジオの屋上でレイはマコトとショウと会うが、あくまでビートルズになることにこだわるマコトと喧嘩別れしてしまう。
一方、マコトはレイと会ったことで、コンタもこの時代に来ていると確信する。
そんなとき、たまたまストリッパーからのファンレターにコンタらしき人物の影を見る。
マコトとショウは急いでそのストリッパーに会いにいくと、コンタはストリッパー、ローズのヒモになっていた。
一時はローズの子供の父として、バンド参加は諦めたコンタだったが、ローズに連れられて訪れたジャズバーでドラムを叩き、ファブ・フォー -
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ネタバレマコトとショウは新進気鋭の音楽事務所、マキプロダクションの社長に認められ、ファブ・フォーとしてレコードデビューが決定する。
しかし、大手レコード会社にレコード制作を断られてしまう。やむなく当時はありえなかった、レコードの自主制作に踏み切るが、ラジオや口コミで大ヒットする。
たまたまファブ・フォーのファンという女子中学生に会ったショウは、ビートルズになるのではなく、ファブ・フォーとしてやっていこうとマコトに訴える。
しかしマコトはあくまで自分たちがビートルズになることにこだわる。
そんな中、飯場に流れるファブ・フォーの曲に強く反応した男がいた。それはファブ・フォーの元リーダーのレイだった -
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平成22年3月11日。ビートルズバンドの「ファブ・フォー」のラストステージ。
結成から5年。ファブ・フォーはビートルズバンドの世界大会に招待される。絶頂期を迎えたかに思われたファブ・フォーだったが、ジョンパートでリーダーのレイが世界大会を前に脱退を宣言する。
ステージが終わったあとの六本木駅でポールパートのマコトはレイを引き止めようと揉み合いになる。それを止めようとしたジョージパートのショウもろとも、線路に転落してしまう。そこへ電車が迫るーー
目が覚めたとき、マコトとショウは自分たちが昭和36年の吉祥寺にタイムスリップしたことに気づく。
ビートルズがレコードデビューする一年前の世界だった。