かわぐちかいじのレビュー一覧

  • ジパング(18)

    Posted by ブクログ

    武器を持つ「軍人」であるからには、やっぱり心のどこかで戦いたいと思っているのかもしれません。

    もっている武器の威力を試してみたいというのは、かなり強い誘惑です。
    それが、相手よりも優位であると思える時は、もっと…。

    0
    2014年04月02日
  • ジパング(17)

    Posted by ブクログ

    どう考えても、あの戦力で、戦うというのは、「ズル」でしょう。
    そして、そんな「ズル」をしたところで、リスクは大きい。

    0
    2014年03月06日
  • 兵馬の旗 8

    Posted by ブクログ

    会津戦争を旧幕府側の視点からがっつり描いている。土方さん、大鳥さん、ドクター松本、榎本さんが兵馬の戦いに会津藩の面々とともに関わっています。会津戦争を描いた作品としては、昨年の大河ドラマ『八重の桜』関連作品以前では『ダークキャット』があります。ジャンル的には伝奇SFでしょうか。さすがはかわぐちかいじ、西洋から大砲と鉄砲を導入した日本の本格的な内戦の戊辰戦争を両側から描く設定をうまく活用している。好みではないが描写力も凄い。

    0
    2014年01月31日
  • 太陽の黙示録 7

    Posted by ブクログ

    独立するというのは、とても難しいですね。
    ややもすると、「独立」ではなくて「孤立」になってしまう。

    それは、人同士の関係でも、国家間でも同じようです。

    0
    2014年01月30日
  • ジパング(43)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当は★5をつけたいと思っていたのだが、流石に戦後の駆け足に、★を一つ減らさざるを得ないと感じた。読みながら『今まで読んできた中で一番面白い漫画だ』って確信していただけあって、その点が非常に残念であった。
    しかし、無視できない欠点だからと言うことで★は一つ減らすが、私が今まで読んだ中で一番好きだった漫画は?と聞かれれば、私はこの作品を挙げる。★5をつけた作品より、ずっと高く評価している事は理解いただきたい。

    ネットでの叩かれ方に関しては過剰だと感じるが、その点は私が単行本で読んだからこそ多少行き過ぎたくらいにドライに見ているのであって、九年以上も連載を追い続けて世界に魅了されていたファンから

    2
    2014年01月10日
  • 兵馬の旗 3

    Posted by ブクログ

    赤報隊の悲劇の内容が、はじめてわかった気がします。
    そして、これ多分、裏で手を引いていたというか、こうなることを西郷は見越していましたね。

    0
    2013年08月09日
  • 太陽の黙示録 13

    Posted by ブクログ

    なるほどこう決着をつけるのか、と深く納得してしまった決着。終わってしまえばそれだけのことなのだけど、心の中にはズシンと重いものが残った。そして、まるでそれを待っていたように顔を出してくる新しい勢力には、思わずニヤニヤとしてしまった。確かに、これだよね。

    同じ旗の元に集まったものたち、同じ目標を追い求めているように思えたものたちが、いずれ道を分かち戦いになって行く繰り返しが興味深い。今回もおそらくそうなるのだろうなと思いながら読んでいるのだけど、それでもちゃんと人を信じて行く主人公が、逆に痛々しいような感じがする。

    0
    2013年07月30日
  • 太陽の黙示録 6

    Posted by ブクログ

     政治の話、といっていいだろう。現代に一番ほしいタイプの政治家を描き出していると思う。そこに住む住民の中に入っていって、その思いをくみ上げてくれる、そしてその思いを生かした行動を確実にする政治家である。

     ただ、もう一人の主人公と比べると、ややエリート臭さがある。それはエリート養成のための教育をアメリカで受けてきたことに由来する。エリート政治家の孫として将来を嘱望されて生まれ、そしてスラムに近い町の中で育った若者。破産し借金取りに追いまくられる家に生まれ、見いだされてエリートコースを歩んできた若者。この対照的な若者を組み合わせたあたり、いつものこととはいえ作者はうまい。

     で、きちんと「ド

    0
    2013年07月14日
  • 太陽の黙示録 2

    Posted by ブクログ

     物語はいきなり15年飛ぶ。最初びっくりしたけど、読んでみると納得する。前巻は1冊まるごとプロローグだったのね。作者のねらいがはっきりしたように感じられる。

     それにしても、台湾の難民キャンプにいる日本人というものを想像してみると、なるほどずいぶん嫌われるだろうなと思う。僕自身の思考にしても、どこかに「日本はアジアの優等生」という傲慢さがこびりついていることを自覚せざるを得ない。それが難民という立場になったとき、たとえばいわゆる「歴史問題」ひとつにしても、今とは全く異なった突きつけられ方をせざるを得ないのだろうと思う。

     ただし、この物語は、とりあえずそういう方向には行かない。当たり前のこ

    0
    2013年07月14日
  • 太陽の黙示録 1

    Posted by ブクログ

     最初の震災のシーンが、「迫力がある」というのを超えて寒気がするほどだ。実際には多くを語っていないけれど、東関東大震災を経てきた日本人には、具体的な痛みとして感じられる物語である。富士山、東京、さらには京都と大阪を失ない、国土が二分されたとき、日本人がどのように感じるものか、正直言って僕には想像することが難しい。

     そういう大きなうねりの中で、やっぱり筆者が描き出しているのは個人である。まさに堂々たる主役として紹介されるのは、まだ10代半ばの少年である。幼さの残るこの少年が、一種の理想的な人格として提示され、この先の長芋の語りを暗示する。さまざまな人の痛みや、数え切れない対立を、この少年のま

    0
    2013年07月14日
  • ジパング 深蒼海流(2)

    Posted by ブクログ

    1巻で頼朝の少年期が終わって、2巻は義経と徳子。

    完全に壇ノ浦への伏線。
    というか、この二人の縁が、物語の綾になりますね。

    タイトルでいうなら、大きな海流の一つ。

    この時代の女性陣の海流を、どんな描き方してくれるのかが期待するところ。
    北条政子や巴御前だけじゃないと思うので。

    0
    2013年06月26日
  • 僕はビートルズ(10)

    Posted by ブクログ

     かなり無理のある展開をしていたから、どういうふうに終わるのかなと思っていたのだけど、まあある意味思った通りというか、無理のあるところを無理矢理ごり押しして結末を着けたという印象。論理的に考えれば、頭の中にたくさんの?が生まれてしまう。だって、おかしいでしょ、タイムスリップものの基本を無視しているし。

     じゃあダメなのかというとまったく正反対で、とてもさわやかですてきなラストだった。論理的なつじつまの安房なさが気にならないくらい、ビートルズに対するリスペクトが感じられる。また、登場人物たちに対する愛情がぐっと伝わってきて、気持ちよく読み終えることができた。特に最後の1ページがとってもすてきで

    0
    2013年06月10日
  • 兵馬の旗 2

    Posted by ブクログ

    兵馬の過去がちょっと語られます。
    幕末。この時代、本当にいくつでもドラマがあるよね~。

    時代そのものに若さを感じます。

    0
    2013年04月22日
  • 兵馬の旗 5

    Posted by ブクログ

    この妻にして、この夫あり。という、幕末と近代ヨーロッパでの男女の出会いから日本の未来を見る。というか、この夫婦巡り会うべくして巡り会ったという感じで、似たもの先端思想夫婦ということなんでしょうかね。今では身分からの差別でなく、金の多寡による差別が最先端ですとこの夫婦に教えたらどうなるんだろう

    0
    2013年04月13日
  • 兵馬の旗 4

    Posted by ブクログ

    世界へ打って出る前の日本の中での、日本人同士の殺し合い、どちらにも掲げる正義はあるが、結局殺し合い。殺し合いの中でどう折り合いをつけて理想を持ち続けることが出来るのか、それが人としての生き様なんだろうけど、現代から過去の歴史上の殺し合いを見ると、懸命に生きている人の上に今のどうしようもない日本の官僚国家が出来るんですよとは言えないなぁ

    0
    2013年04月13日
  • 兵馬の旗 2

    Posted by ブクログ

    剣と銃との闘いはやっぱり盛り上がるけど、どちらかが少しでも中心を外せばどちらも死んでいたんだろうと思うと、どちらも信念を持って正面から闘う姿を描いているようにも思える。

    0
    2013年04月09日
  • 僕はビートルズ(10)

    Posted by ブクログ

    1〜10巻を一気に読みました。

    ビートルズを愛してやまないコピーバンドの4人が、何故かビートルズがデビューする直前の日本にタイムスリップしてしまうところから始まる物語。

    この物語、原作はかわぐちかいじ先生ではないけれど、なんだか「ジパング」に似てますよね。歴史を変えないように生きるのか、新しい歴史を作るのか…そんな部分でハラハラしながら読みました。

    でも、10巻まで読み終わってみれば、この物語は歴史が云々が重要なのではなくて、「やっぱりビートルズはカッコよくてスゴい」ということが言いたい物語だったのかな。ロンドンでのビートルズの演奏の回は、音がない白黒の紙面だけのコミックスなのに、その演

    0
    2013年03月18日
  • 僕はビートルズ(3)

    Posted by ブクログ

     とりあえず役者が出そろった感じで、ほっとしたような、わくわくするような、一方で少し拍子抜けしたような複雑な印象である。しかし、メンバーそれぞれの思惑や性格がきちんと物語に反映されていて、とてもおもしろい。

     ビートルズのコピーバンドが、ビートルズデビュー前にタイムスリップする物語である。ジョンとリンゴにあたるふたりが、それぞれいい味を出している。僕がイメージするジョンとリンゴの雰囲気を、うまくすくいあげてくれている感じがして、なんだか妙に納得してしまう。ジョージ役の繊細さもぴっちりはまる。そういう意味では、ポールにあたる男がミステリアスで、ちょっと意外だ。強いけれど、つかみかねるような意欲

    0
    2013年02月13日
  • 僕はビートルズ(2)

    Posted by ブクログ

    読み始めると止まらない流れで困ってしまう。確かに、ある意味うまくいきすぎているような感じがしないでもないのだけど、それ自体がビートルズのスタートダッシュをきちんとなぞっている感じで、とてもいい。楽器や多重録音と言ったマニアックなネタも、とても自然でたのしい。

    最後の数ページ、いよいよ来たなと言うワクワク感はすごくて、参ってしまった。

    0
    2013年02月13日
  • 僕はビートルズ(10)

    Posted by ブクログ

    1ー10巻まで読み終えました。
    ストーリーがビードルズのまだいない時代にタイムトリップするところで、時代の流れを変えないようにするのかな、と思っていたのに全く逆をいく形の展開がすごく面白かったです!
    タイムトリップの話で「信長協奏曲」という私の好きな漫画があるのですが、こちらは時代の流れを変えないようにしつつも、今までにない展開が広がっていてとても面白い作品です。

    タイムトリップすると、その時代を風靡していたものがとても目立ちます。その時代の流れを壊さないように話が進んでいくものが大半の作品なので、僕はビードルズの展開はとても新鮮でした!!!
    また、私はビードルズについてあまり詳しくありませ

    0
    2013年01月20日