越尾圭のレビュー一覧

  • なりすまし

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    -ブックカフェを営む和泉は、殺された妻が戸籍を偽っていた「なりすまし」であることを知る。妻の過去に何があったのか、そして和泉にもまた秘密があってーーー

    たまにある、読む手が止まらず夜通し読んでしまうタイプの作品。強烈な読書体験でした。

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    2025年12月06日
  • 誰がためにその手は

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    越尾圭『誰がためにその手は』ハーパーBOOKS+。

    最近、珍しくハーパーBOOKSから日本人作家の作品が刊行されているなと思ったら、新レーベルのハーパーBOOKS+が出来たようで、その新レーベルからの刊行のようだ。

    越尾圭と言えば、『協力者ルーシー』『シスター・ムーン 協力者ルーシー 2』『なりすまし』と立て続けに面白い作品を刊行している作家で、個人的に注目していた。

    本作はこれまでの作品とは全く違う路線の安楽死を巡る社会派医療ミステリーであった。単なる医療ミステリーだけに留まらず、安楽死の是非、安楽死を巡る関係者たちの人間模様と安楽死を実行した医師の死亡というミステリーが複雑に絡み合う

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    2025年11月19日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    ネタバレ

    最初は「よくある“入れ替わり”ものかな?」と思って読み始めましたが、この物語はこれまで見てきた入れ替わり作品とはまったく違いました
    多くの入れ替わり作品がコメディや青春を描く中、この作品は「生」と「死」という重いテーマを扱っています

    生きることが辛く死を望んでいた航平と、末期ガンで小さな娘を残して死にたくない生きたいと願っていた美羽
    二人の思いが満開の桜の下で交差し、入れ替わるという設定はとても印象的でした

    入れ替わった後、二人は最初こそ戸惑いますが、お互いの人生を演じるうちに、相手の想いや苦しみに触れ、本当の意味で「戻りたい」と願うようになります
    特に「桜が満開になるまで、癌の身体は耐え

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    2025年10月04日
  • なりすまし

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    ネタバレ

    面白かった。
    導入部で一気に心を持って行かれ、次々に明かされる事柄、そして彼らにとっての正解は何だったのか…犯人はなんとなくわかったが、そういうこと⁈って感じにはなった。
    この2人の今後の物語、いつか読みたい。

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    2025年08月02日
  • なりすまし

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    面白かった!
    この人の名前は〇〇だけど、戸籍を交換しているから本当は△△で…
    と度々整理しながら読まないと、こんがらがりました。
    犯人が誰かも気になったけど、それより戸籍を手放し違う戸籍を手に入れなければいけなかった人達のやむを得ない事情や、内面の動きがしっかり描かれていて良かったです。

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    2025年07月21日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    ネタバレ

    生きたいと願う末期癌の女性と死にたいと願うブラック企業で働く男性が入れ替わってしまう。抗がん剤の治療の場面の描写はリアル。癌を患う前にはバリバリ働いていた美羽は入れ替わっている間に業績をグングン伸ばした。ラストは涙が止まらなかった。

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    2025年06月22日
  • なりすまし

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    初めて読む作家さん。
    書店で見かけて面白そうと思って手に取りました。
    戸籍売買、犯罪加害者の家族、無戸籍などなど、盛りだくさんですが一気に読めてしまいました。

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    2025年06月10日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    「死にたい」:ブラック企業で精神的に疲労困憊な青年・・・
    「生きたい」:末期がんで余命宣告される一児の母・・・
    その二人が入れ替わることに、そして衝撃的なラスト・・・

    涙なしでは読めない心をなんとも切なくなる小説でした。
    あまりにも二人の状況やガンの進行具合にページを捲るたびに辛かったです。

    でも、一日一日を大切に生きる素晴らしさを教えてくれる小説だと思います。
    また、一人寄り添う素晴らしさもこの小説にはありました。
    毎年桜の季節になるとこの小説を思い出す気がします。

    朝からなかなか悲しい気持ちなってしまいました。
    でも、読む価値のある良い小説です。

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    2025年05月31日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    生きることと死ぬことについて真剣に考えるきっかけになる、とても良い作品でした。

    まずタイトルに惹きつけられました。入れ替わりと余命のセットもこれまでにあまり見ない新規性があると思いました。

    死にたいと思った人が妙な形でその立場になってしまった時、それでも死にたいと思えるのか。その逆もまたしかりで、そのあたりの心の動きや周囲の人々の描写が巧みで、物語に入り込めました。

    毎年桜の季節になると、この小説を思い出しそうです。

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    2025年04月04日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    死にたい航平と生きたい美羽。二人は満開の桜の下で入れ替わり、別の人生を送る。航平の気持ちも分かり、美羽の辛さも分かり、辛い気持ちになりつつも、二人の生き様に目を離すことが出来ませんでした。今の時期に読みたい一冊!

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    2025年04月02日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    感動★5 まさしく人生を変えてしまう威力がある物語 #ぼくが生きるということはきみが死ぬということ

    ■あらすじ
    仕事も人間関係もうまくいかず厭世的な思考になっていた十和田航平は、桜の下で「死にたい」と願っていた。一方、末期がんで余命宣告を受けている一児の母、椿美羽は、同じく桜の下で「生きたい」と願っていた。

    なんと二人の願いは叶い、体が入れ替わってしまう。それぞれが他人の人生を歩むことになるのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    感動★5 この本は人生を変えてしまう力がありますね。もし人生に行き詰って悩んでいるんだったら、ぜひ読んでみてほしい。何かを感じ取ること間違いない。

    まず言いた

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    2025年03月29日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    「部屋の隙間から忍び込んだ毒蛇による殺人事件」というあったけど無かった導入から、怒涛の展開の連続で中だるみせず一気に読み切れました。
    名有りの登場人物が全員濃いキャラクターで、誰が重要人物なのか気にしながら読見進めるのが楽しかったです。

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    2024年08月12日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    冒頭から一気に興味を惹かれました。
    コメディありアクションあり、多少無茶では?な展開あり
    最後まで飽きずに楽しめる作品です。

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    2023年07月09日
  • シスター・ムーン 協力者ルーシー2

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    越尾圭『シスター・ムーン 協力者ルーシー(2)』ハルキ文庫。

    『協力者ルーシー』の続編。今回も書き下ろし。二転三転の目まぐるしい展開と非常にスリリングなストーリーに一気読み。

    PSTDに苦しみながら『プロの協力者』として潜入捜査を続ける樫山瑠美は、憎き間柴丈治に妹・彩矢香の殺害を教唆した黒幕を特定できのか。

    15年前に妹の彩矢香を目の前で殺害され、その犯人を捜すために警視庁と『プロの協力者』となり、ルーシーというコードネームを得た樫山瑠美は、間柴丈治が犯人であることを突き止め、自らも銃弾を浴びながらも間柴を逮捕する。

    意を決して、東京拘置所で間柴に面会した瑠美だが、間柴は殺人を教唆した

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    2023年06月16日
  • 協力者ルーシー

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    越尾圭『協力者ルーシー』ハルキ文庫。

    初読みの作家。帯でブックジャーナリストの内田剛が『問答無用で面白い!越尾圭、恐るべし』と絶賛していたので、興味を持ち、手に取った。本作は、書き下ろしで2ヶ月連続刊行らしい。

    何者かに妹を殺害された姉の復讐の物語である。期待した以上に面白かった。

    プロローグに始まり、第一章から第七章、最終章にエピローグという構成で、時間経過に逆らうこと無く物語が展開するので非常に読み易い。

    驚いたのは第七章で、物語の展開がガラリと変わる点だ。何とも見事なプロットである。第七章に続く、一気に駆け抜けるような怒濤の最終章は非常にスリリングだ。そして、エピローグで味わう爽

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    2023年06月03日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    ネタバレ

    一気読み。途中から犯人わかってきたけど、筆力があって、最後まで面白く読めました。樋口さん最初怪しいと思ってしまった。

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    2022年05月06日
  • 殺人事件が起きたので謎解き配信してみました

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    文庫

    謎解きミーチューバーなら、このチャンネルで推理してほしいです。楽しみにしてます―

    ティモンディの前田さんは読書好きで、私の好きな伊坂幸太郎さんの作品も沢山読まれているよう。そんな前田さんが帯を書かれていたので即購入。私も気が付いたら読み終わってました。笑
    .
    動画配信をする登場人物や、SNSを使って事件を追うなど現代そのものが舞台で面白い。ミーチューバーのカイ視点と、警察の田井中視点で物語が進んでいって時に交差するのも伏線が散りばめられていて楽しい。
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    田井中がある秘密を持っていて面白い立ち位置だなと思った。客観視してみた自分の声に耳を傾けたことも事件解決に繋がったのが好きなポ

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    2020年10月24日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    久々にのめり込んで読みました。
    ワシントン条約で取引を規制されているヘビに噛み付かれて死んだ主人公の幼馴染。なぜこんなところにこんな蛇が?という疑問が大きな事件に繋がっていく。
    動物の命とはを深く考えさせられるね。
    こんなことあっちゃならない

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    2021年12月30日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    ちょっとずつ読もうと思っていたものの、なかなかそうさせてくれない作品!
    第1章で一旦強制停止したものの、第2章から最後までは怒濤の一気読みでした。
    途中で「犯人こいつだろ!」と予想し、読み進めていく中で確信高めてたのにまんまと不正解。
    予想の斜め上をいく展開で、本編読み終わって思わず大きく一息。
    エピローグでクールダウン…のつもりがそこでも軽く驚き。最後まで油断ならなかったです。

    クサリヘビ、コブラなんかよりはるかにおつよいとは…

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    2019年07月15日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    ネタバレ

    その目でまた桜を観て(入れ替わりを)願わなければという気持ちが、生きる原動力にもなり、死のトリガーにもなる。
    矛盾するようにも感じるけれど、誰かのためでなく「自分のためにちゃんと生ききる」ためなら、自分もこの選択をするだろうなと読み終えて思いました。
    普段あまり考えないけど「自分のための人生」って何なんだろう、ってちょっと考えさせられました。

    美羽さんの全方向でのシゴデキぶりが眩しかった!

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    2025年11月17日