越尾圭のレビュー一覧
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越尾圭『誰がためにその手は』ハーパーBOOKS+。
最近、珍しくハーパーBOOKSから日本人作家の作品が刊行されているなと思ったら、新レーベルのハーパーBOOKS+が出来たようで、その新レーベルからの刊行のようだ。
越尾圭と言えば、『協力者ルーシー』『シスター・ムーン 協力者ルーシー 2』『なりすまし』と立て続けに面白い作品を刊行している作家で、個人的に注目していた。
本作はこれまでの作品とは全く違う路線の安楽死を巡る社会派医療ミステリーであった。単なる医療ミステリーだけに留まらず、安楽死の是非、安楽死を巡る関係者たちの人間模様と安楽死を実行した医師の死亡というミステリーが複雑に絡み合う -
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ネタバレ最初は「よくある“入れ替わり”ものかな?」と思って読み始めましたが、この物語はこれまで見てきた入れ替わり作品とはまったく違いました
多くの入れ替わり作品がコメディや青春を描く中、この作品は「生」と「死」という重いテーマを扱っています
生きることが辛く死を望んでいた航平と、末期ガンで小さな娘を残して死にたくない生きたいと願っていた美羽
二人の思いが満開の桜の下で交差し、入れ替わるという設定はとても印象的でした
入れ替わった後、二人は最初こそ戸惑いますが、お互いの人生を演じるうちに、相手の想いや苦しみに触れ、本当の意味で「戻りたい」と願うようになります
特に「桜が満開になるまで、癌の身体は耐え -
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「死にたい」:ブラック企業で精神的に疲労困憊な青年・・・
「生きたい」:末期がんで余命宣告される一児の母・・・
その二人が入れ替わることに、そして衝撃的なラスト・・・
涙なしでは読めない心をなんとも切なくなる小説でした。
あまりにも二人の状況やガンの進行具合にページを捲るたびに辛かったです。
でも、一日一日を大切に生きる素晴らしさを教えてくれる小説だと思います。
また、一人寄り添う素晴らしさもこの小説にはありました。
毎年桜の季節になるとこの小説を思い出す気がします。
朝からなかなか悲しい気持ちなってしまいました。
でも、読む価値のある良い小説です。 -
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感動★5 まさしく人生を変えてしまう威力がある物語 #ぼくが生きるということはきみが死ぬということ
■あらすじ
仕事も人間関係もうまくいかず厭世的な思考になっていた十和田航平は、桜の下で「死にたい」と願っていた。一方、末期がんで余命宣告を受けている一児の母、椿美羽は、同じく桜の下で「生きたい」と願っていた。
なんと二人の願いは叶い、体が入れ替わってしまう。それぞれが他人の人生を歩むことになるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
感動★5 この本は人生を変えてしまう力がありますね。もし人生に行き詰って悩んでいるんだったら、ぜひ読んでみてほしい。何かを感じ取ること間違いない。
まず言いた -
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越尾圭『シスター・ムーン 協力者ルーシー(2)』ハルキ文庫。
『協力者ルーシー』の続編。今回も書き下ろし。二転三転の目まぐるしい展開と非常にスリリングなストーリーに一気読み。
PSTDに苦しみながら『プロの協力者』として潜入捜査を続ける樫山瑠美は、憎き間柴丈治に妹・彩矢香の殺害を教唆した黒幕を特定できのか。
15年前に妹の彩矢香を目の前で殺害され、その犯人を捜すために警視庁と『プロの協力者』となり、ルーシーというコードネームを得た樫山瑠美は、間柴丈治が犯人であることを突き止め、自らも銃弾を浴びながらも間柴を逮捕する。
意を決して、東京拘置所で間柴に面会した瑠美だが、間柴は殺人を教唆した -
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越尾圭『協力者ルーシー』ハルキ文庫。
初読みの作家。帯でブックジャーナリストの内田剛が『問答無用で面白い!越尾圭、恐るべし』と絶賛していたので、興味を持ち、手に取った。本作は、書き下ろしで2ヶ月連続刊行らしい。
何者かに妹を殺害された姉の復讐の物語である。期待した以上に面白かった。
プロローグに始まり、第一章から第七章、最終章にエピローグという構成で、時間経過に逆らうこと無く物語が展開するので非常に読み易い。
驚いたのは第七章で、物語の展開がガラリと変わる点だ。何とも見事なプロットである。第七章に続く、一気に駆け抜けるような怒濤の最終章は非常にスリリングだ。そして、エピローグで味わう爽 -
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文庫
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謎解きミーチューバーなら、このチャンネルで推理してほしいです。楽しみにしてます―
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ティモンディの前田さんは読書好きで、私の好きな伊坂幸太郎さんの作品も沢山読まれているよう。そんな前田さんが帯を書かれていたので即購入。私も気が付いたら読み終わってました。笑
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動画配信をする登場人物や、SNSを使って事件を追うなど現代そのものが舞台で面白い。ミーチューバーのカイ視点と、警察の田井中視点で物語が進んでいって時に交差するのも伏線が散りばめられていて楽しい。
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田井中がある秘密を持っていて面白い立ち位置だなと思った。客観視してみた自分の声に耳を傾けたことも事件解決に繋がったのが好きなポ