越尾圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
超熱いドエンタメ復讐劇! ヒリヒリする反社会組織の本丸への潜入は成功するか?! #シスター・ムーン
■あらすじ
からくも妹の仇を取った瑠美だったが、犯行を指示した幹部は未だ不明だった。今度はもっと危険性の高い、暴力団組織の本丸に潜入を開始する。果たして真相を暴くことができるのか…
■きっと読みたくなるレビュー
第二作目も面白い!
次々ストーリーが展開するスピード感や、ギリギリのところで切り抜けていく様子は、まるで海外ドラマを見ているかのようです。
しかも今回は潜入者が多く、本当は誰が仲間で誰が敵なのかはっきりしません。一体真相はどうなんだ? まさかこの人なの? なーんて読者を不安に煽ってくるんです。ほんと読ませるのがお上手ですね。
さらに本作ではキャラクター陣が確立しましたね。主人公の瑠美をはじめ、名取、リキ、蘭など魅力たっぷりな人物像ばかり。強みも弱みも人間性もわかりやすく、まるで友達になったように親近感がわいちゃう。
イチ推しキャラは蘭。外見は菜々緒で中身は峰不二子なイメージ。蘭が主役で一本お話を読みたくなっちゃうくらい強烈キャラで大好きです。
そして忘れちゃいけないのは冬湖ですね。こんな優しく覚悟を決めた女性に惚れられたら、男としちゃ幸せですよ。羨ましい…
弱く追い詰められた者たちが、頭脳と行動力と団結力で強敵に立ち向かっていく。熱い、熱い、超熱いドエンタメサスペンスミステリーです。続編も期待しています!
■きっと共感できる書評
復讐劇を読むといつも思うことがある。達成した向こう側には、一体何が見えるだろうと。どんなに手間と時間をかけて、危険をおかしたとしても、亡くなった人が返ってくるわけではない。もはや達成しなければならないという使命に囚われて、人生の意義を失ってしまうのが現実ではないのか…
しかし本作は復讐を達成した後も、新しい人生、仕事、大切な仲間たちがいる。もはや明るい未来への旅立ち小説とも言えるのだ。決して泥臭くない爽やかさが、本シリーズの一番の魅力ではないかと思いました。 -
Posted by ブクログ
亡くしてしまった妹の復讐劇、正義感と行動力あふれる瑠美がキュートすぎる! #協力者ルーシー
■あらすじ
主人公の瑠美は少女時代に犯罪に合ってしまい、最愛の妹を亡くしていた。当時何もできなかった瑠美は、その後の人生をかけて妹の敵を撃つと誓う。その方法は警察官と協力し、犯罪組織に潜入調査をするという厳しいものだった。
■きっと読みたくなるレビュー
面白い! 筋書の出来が素晴らしい、エンタメ感が抜群のミステリーですね。
物語の始まりから読者を惹きつけ、最後まで一気に加速していくプロット。文章も会話もわかりやすいし、ストレスなくどんどん読んでいけます。
物語としてはサスペンス感たっぷりの復讐劇ではありますが、反社会的勢力や日本の社会問題も含んでおり、読みごたえもあります。特に中盤の弱い人間を利用するという卑劣な犯罪行為は、憎々しい思いで読ませてもらいました。
また本作のイチ推しポイントは、瑠美のまっすぐな正義感と行動力。眩しすぎて見れないくらい強い想いが伝わってきて、自然と心が華やいでいくんですよね~
謎解きとしても良く組み立てられていてGOOD! そして読み終わった後に装画が眺めると、なんとも切ない気分になりました。
全然関係ないですが、間違いなく越尾先生はウイスキーが好きですよね。私もピートが効いたアイラ島のシングルモルトが大好きなので、機会があれば大須の本棚探偵あたりでご一緒したいですmm
■ぜっさん推しポイント
これぞ面白い潜入サスペンス。これだけバランスの取れた作品はあまりないのではないでしょうか。
必要以上に重たくもなく、軽くもなく、決して雑でなくて理解もしやすい。大衆的でもあり、コアファンも読み応えある。そしてなにより最後まで飽きさせることなく展開が面白い。すぐに続編も読んでみたくなる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
「クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない」
このミスシリーズ。
「これがデビュー作とは思えない。最後はまさかの方向にジャンプ」「ラストに待ち受ける読者唖然の大展開‼」等、帯が主張し過ぎである。突っ込まざるを得ない。この時の第17回「このミス」を制したのは「怪物の木こり」。ぶっ飛んだ設定らしいので、ぜひ読みたいところだが、それに負けず劣らずの帯ぶりである。
物語は、主人公の遠野太一の親友(小塚)が、何者かに殺されたことから始まる。警察は、小塚が死ぬ間際に遠野に電話したことを怪しみ、遠野を第一容疑者として徹底マーク(が、以外にちょろい。頼りない)。このままでは親友の無念を晴らせない、なによりも救えなかったことを後悔し、遠野は、小塚の妹である利香と出版社勤務の記者・樋口と共に独自で捜査を開始する。しかし、暴かれたくない闇の秘密が待っていた。
親友の無念を晴らしたい主人公と仲間達。それを阻む謎の集団。襲われる仲間。見つからない親友が残した手掛かり。そして、執拗な警察の密偵。ミステリーとしてはオーソドックスに見える。ここに、遠野と利香との関係、樋口を入れたコミカルなやりとりが加わり、小刻み良いユーモラスが湧き上がる。ラッセルクサリヘビを始めとする事件の謎にしてもごまごませずに進んでいく。ミステリーのテンポも悪くない。色々述べちゃったが、つまりはちゃんとしてる。個人的には、デビュー作とは思えない落ち着きさがあると感じた。
押すポイントとしては題材がピンポイントながら良いと思う。社会的問題である希少動物の違法取引を扱っている。それを基に、人間の欲の終着駅としたハントに膨らませている。遠野を始め、動物好きが多く登場するが、一方で闇の世界に焦点を当て、違法取引は根絶出来ない現実を捉え、ではどうすべきか?と考え、行動に移す辺りも良かった。
(上記とは反してしまう部分があるが)一点あげるならば、違法取引に対する認識が甘いところがある。利香は仕事柄見過ごせないはずだし、遠野や樋口にしても、もう少し問題意識を持つべきではと。樋口のある行動なんて、まっとうなことをしてほしい、とか言うけど、いや、それは違うってこと、樋口も知ってるやん!と思ってしまった。題材に対してもう少し鋭さを持っても良かったかなー。 -
Posted by ブクログ
夫婦でブックカフェを営む和泉が娘を連れて出勤すると、妻のエリカが惨殺されていた。警察の調べで妻は戸籍を偽っていたことが判明。妻は一体誰だったのか?
妻の正体を探る和泉自身も、実は人には言えない秘密を抱えている。警察に協力したくてもできない、そんな和泉の苦しい立場に、読んでいるこちらまで追い詰められていくような感覚に。
「なりすます」ということは、ただ名前や身分を偽るだけではなく、過去や人生そのものを隠すことなのかもしれない。次々と真相が明らかになるたびに、「人はどこまで自分を偽って生きられるのか」と考えさせられた。
どんでん返しの面白さは十分。ただ、後半は「なりすまし」が重なり少しややこしく感じるところも笑。一気に読ませる力はあったけれど、読後に心に残る余韻や感動は、もう少し欲しかった。