越尾圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブックカフェを営む和泉が店に行くと
妻のエリカが死んでいた。
警察は事件の捜査でわかったとして
妻の戸籍が他人のものであったと告げる。
驚くが、その驚きには別の意味もあった。
なぜなら和泉も実は
他人の戸籍で生きてきたからだ。
怖っ((((;゚Д゚)))))))
エリカのほうは戸籍を交換した咲月が訪ねてきて
少しずつ過去が見えてきたけれど
和泉は「業者」から買ったので謎が多い。
ふたりは過去の中に殺人の動機があると考えて
警察の目をかいくぐりながら調査することに。
途中で第二の殺人も起きてしまうし
辛い展開なのに、読み進めてしまう。
生き残った側は生きていかなくては
ならないのだもの。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ細かな情景が浮かぶ描写にひきこまれました。
ただ、犯人は早いうちから「きっとこの人だろうなぁ」と一択で思う人物だったので、あまり驚く展開ではなかったです。でも、鷹取さんの行動は少し予想外だったかも。
あとは3人目の水原さんの殺人動機や死に至るまでの動きが少し雑に感じてしまいました。
リゾート会社の二人の関係性も「相馬>猪熊」っぽい描写が多かったけど、そこまで猪熊が忠誠心を抱くように感じる理由がわからず(猪熊が相馬を殺したとするミスリードのため?)、なんとなく不完全燃焼な気分でした。
個人的には小笠原にそこそこ長めに行ったことがあり、その時以来聞いた固有種の名前が出てきて懐かしさをおぼえたりも -
Posted by ブクログ
ネタバレ胃がんの治療はNivo+SOX療法だろうか。ひょんな事から他人の人生を生きることとなった2人の、理想と現実の乖離が描かれていた。「幸せ」だったり「生存意義」ってのは人それぞれ価値観違うし、置かれている環境によっても感じ取り方は異なると思う。死を目前にすれば一つ一つの小さな幸せを大事にできる。だけど、他人の人生を生きるということはその人生すらも変えてしまうということ。自分の人生は自分で生きる。自分に責任がある。目一杯、精一杯生きてみようと思えた。消して今の境遇や環境が理想的であったり望んでいるものでは無いのかもしれない。他人と比較して劣等感を感じるかもしれない。それでも自分は自分として、この素晴