【感想・ネタバレ】楽園の殺人のレビュー

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Posted by ブクログ

読みやすい!!あっと言う間に読み終えました。
クローズドサークル、連続殺人と王道の本格ミステリで、こういうのを読みたかったんだよ〜。という感じです。

登場人物もはじめは多くて覚えるのが大変かな?と思ったけど、個性的で研究対象もそれぞれ違うから全く問題ありませんでした。

フィールドワークや環境問題のちょっとした雑学も仕入れられて、中高校生とかにもオススメできる作品です。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

人の手が全く入っていない南の島はその島固有の生物たちの楽園。その楽園で起こる悲惨な連続殺人事件。犯人は調査団の仲間か、それともこの島に潜んでいる何かか。
生物に限らず、ある専門分野に特化した小説は往々にして説明が長ったらしく、素人にはうんざりすることが多い。そしてそれを理解するのに労力を使い、肝心の事件の推理をする頃には疲れ果ててしまう。この小説はその説明などちょうど良く、事件をメインに考えられて面白かった。

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2022年02月27日

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ネタバレ

自分の楽園を自分の手で最悪の手段を使って守ろうとした…。利益に目がくらんで自然を破壊する行為は自分自身が思っているより重大な事だと認識するべきだと感じた。

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2021年12月09日

Posted by ブクログ

独自の生態系を誇る東硫黄島。そこに上陸した調査団を襲う殺人。犯人は果たして。
様々な動植物の生態系が描かれており、よく調べた形跡が見られる。だが殺人などのインパクトが薄く驚きには程遠い。読みやすさは評価できるが、惜しい作品だった。

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2023年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独自の生態系を形づくる、南方の無人島に調査に訪れた学芸員たちとリゾート会社の社員2人。外来生物の持ち込みを防ぐために厳重な準備と防護をして上陸。それぞれ自分の専門分野の調査を始める。しかし、まもなく調査団のひとりが殺される。疑心暗鬼で調査団内部には亀裂が生じ、殺人が続く。

犯人の動機が身勝手。かえってイメージが悪くなるだろうに。鳥類専門の鷹取の態度がまさに専門家の面目躍如で、研究もちゃっかりやっているところもなかなかよい。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

可もなく不可もなく。
読みやすくてサラサラと読み終えたけどその理由で人を殺すのか、と思ってしまった。

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2022年02月16日

Posted by ブクログ

硫黄列島の一つ、東硫黄島で十五年振りに行われる生態系調査。そのためにやって来た東京博物館の研究者たち七名と、島でリゾート事業をするべく事前調査に来たリゾート会社社員二名の計九名。
この究極のクローズドサークルどいえる環境で起こる連続殺人事件。

第一の殺人では被害者が刺殺され、口にはこの島にないはずの植物の種子が溢れるほど詰め込まれていた。
第二の殺人ではやはり被害者が刺殺され、口にはカニの足とハサミが詰め込まれていた。
そして犯人は外部に唯一繋がる無線も隠し、沖合いに停泊している連絡用の船の無線やドローン、更にはゴムボートなどにも穴を開けていた。

一体犯人は何のためにこのような周到な計画と犯罪を行ったのか…とワクワクしながら読んだのだが。
皆さんのレビューにあるように事件自体はアッサリしている。サクサク進むし動機も意外性というほどのことはなかった。

ただこのような無人島、それも長らく人が入っていない島の生態系調査という設定は興味深かった。以前テレビ番組でやはりこうした無人島の生態系調査の様子を見たが、調査時に持ち込むものや衣類は、何らかの種子や虫などの混入が無いように全て新品を用意するそうだ。排泄物も全て持ち帰るとのことで大変だと思ったが、この作品では更に上陸前は種子のある食べ物は食べないようにしたとの記述もあり、そこまで神経質にならないといけないのかと驚いた。

この作品はミステリーよりもむしろそうした調査や外来種の話に興味が向いた。
特に研究者ならではの視点とか対処とか、事件の最中でも調査しているとか、そうした部分を面白く読んだ。
クローズドサークルものによくあるが、周囲を信じられなくて単独行動してしまう者や犯人と疑って食って掛かる者、何とか皆をまとめようとする者やメンバーを信じて共に行動する者などいろんなタイプがいて、犯人はどのタイプなのかと考えるのは楽しかった。

最後に警察が島に来た時も、外来種対策で海に入って余計なものを洗い流して上陸していたので徹底していた。こんなところで事件が起こると警察も大変だ。

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2022年02月10日

Posted by ブクログ

ストーリーは どんどん引き込まれました
しかし…ラストに イマイチぐっと来るものが無かった

しかしながら、「外来種」「固有種」について勉強になったし、とても興味深かったです

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

小笠原諸島の南端にある「東硫黄島」。かつて一時期、人が滞在した形跡はあったものの、ほぼ手付かずの状態だった。過去に島の調査が行われた結果、独自の生態系があることを発見した。以降、島は厳しく制限されていた。
そして、15年ぶりに調査するということで、厳重な準備を整えた上で、博物館の研究員などが上陸した
研究・調査をしていたが、しばらくすると調査団の一人が殺された。外部との連絡が途絶えたり、ボートが使用不能になったりと疑心暗鬼な状態が続く。犯人はこの中にいる⁉︎
そんな中、新たな殺人が起きる。


クローズドサークルモノで、今まで色々な設定がされてきましたが、この作品の特徴は、外来種問題が加えられていることです。島にいるはずのない動植物がいることにより、島での生態系が崩れていきます。

他にも人間が島に入ることによって影響される環境破壊などの問題も取り扱っていて、ミステリーだけでなく、動植物の生態系や外来種問題についての知識も学べましたので、色んな意味で楽しめました。

表紙を見る限りでは、オドロオドロしい描写や「惨劇」といった言葉にホラー的な雰囲気を感じたのですが、読んでみると、マイルドだなと思いました。

たしかに遺体の口には、悍ましいものが詰め込まれている描写はあったのですが、文章にしてみると、あっさり感があり、逆に読みやすさはありました。

孤島の中で起きる殺人事件。外部と閉ざされた中で、どう助けを求めていくのか?研究員らが知恵を駆使して奔走する描写は、「へー」と感心する場面もあり、面白かったです。

一番の見所である事件解決への推理劇ですが、正直微妙かなと思いました。犯人がわかったものの、余韻もないまま、すぐに言ったりするので、読者としては唐突感がありました。

また、殺人のトリックも、普通といいましょうか、あまり動植物には触れずに犯行を行ったりしています。そう考えると、遺体の口にあるモノは別に特別な外来種じゃなくても良かったのでは?という疑問が沸きました。

犯行動機も含めて、なんやかんや結局は、生態系を壊すのは人間なんだなと思いました。側からみると、それが悲しくもありました。

自然は自然のままが良い。人間が都合よく手を加えることは後に破壊へと繋がっていくのではと思います。
人間と自然がどう共存していけばいいのか。改めて考えないといけないなと思いました。

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2021年11月23日

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