越尾圭のレビュー一覧

  • なりすまし

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    別人の戸籍を買って暮らしていた主人公。妻が殺人事件に巻き込まれたことで、それまでの生活が一変するという作品。
    興味深いテーマを、うまく物語にしているなと感じた。

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    2025年10月08日
  • なりすまし

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    ネタバレ

    序盤から物語の終盤まで謎が繋がっているため、続きが気になり読み進める手が止まりませんでした。
    登場人物の関係が二転三転することで物語を複雑にしていき、誰も信じられない怖さを感じる作品です。
    最後は少しミステリーの話過ぎるというか、やり過ぎな気もしますが、面白い作品でした。

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    2025年09月30日
  • なりすまし

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    夫婦でブックカフェを経営している和泉浩次郎の妻が店内で惨殺されていた。
    捜査しているなかで、妻エリカが戸籍を偽っていたことがわかり、動揺する和泉だったが、実は彼も戸籍を偽る「なりすまし」だった。
    彼の場合は、兄が暴力団の幹部候補を刺殺したせいで、執拗な嫌がらせを受け職場を追われることも何度もあった為に戸籍を買い別人として生きていた。

    妻のエリカの死後、彼女と戸籍を交換したのだという女性が現れ…。
    妻のエリカが何故、誰に殺されたのか?それは彼女の過去のせいなのか、もしくは服役していた兄絡みなのか?
    そのあと、娘の杏奈も殺されてしまうのだが…。

    刑事が捜査するなか、和泉もエリカと戸籍を交換した

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    2025年09月25日
  • なりすまし

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    我が国には約10,000人の無戸籍者がいると推計されている.実は戸籍は世界的には珍しい制度らしいのだが,日本のさまざまな手続きは戸籍が前提となっているので,無戸籍の場合には大変に不便である.不便であるにもかかわらず無戸籍の人たちが存在するのは,止むに止まれぬ事情があるためである.
    一方,戸籍の売買も行われている(らしい).新たな戸籍を入手することで,例えば転居の記録を辿ってたどり着くというルートを断ち切り,新たな人生のスタートをきるわけである.
    主人公の妻が突然殺される.ところが妻は自分が知っていた名前の人物ではなく,全くの別人で,どうやら他人の戸籍を使って生きていたことが判明する.ここに戸籍

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    2025年09月24日
  • なりすまし

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    面白かった!
    スピード感あるミステリー
    戸籍入れ替えてる人多すぎて流石に現実味は低いけどエンタメとして

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    2025年09月23日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    もしかして、二人にとってすごく良い方へって思っていたけど。

    もちろん、良い方へ…というか、正しい方向への結末だったけど、やっぱり切ないものね。

    小説だから、ありえないことではあるけど、ちょっと大変過ぎだしね。

    でも、一気に読めてとても好きな小説でした。

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    2025年08月30日
  • なりすまし

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    ある日、妻が殺された。警察から妻の戸籍は別人だと告げられ驚愕する。驚愕した理由はその事実も去ることながら自身も同様に戸籍を買ったなりすましだったからだだ。そこから話が始まり、妻の過去を調べていくと様々な事実が判明していく。久々の気持ちの良い伏線回収で楽しかった。4.2

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    2025年08月28日
  • なりすまし

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    不気味な表紙と不穏な雰囲気のタイトルに魅かれ購入。
    イメージした気味悪さは強くなく、誠実な主人公が謎解きを進める展開。
    他人の戸籍で生きている人が続々と登場するなあ~、
    戸籍のブローカーも実在するのだろうな〜、
    ・・・・と読み終えた。

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    2025年08月18日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    入れ替わってしまうお話しは何作かあるけれど、この作品はせつないお話しでした。
    そして、現実にあったとして、私は入れ替えを信じる事ができるのかな?とフと思ってしまいました。

    美羽は航平の体のままで、夫や子どもの様子を見守る事もできるのに、元に戻る事を願い=死ぬ事も覚悟する事に強さや優しさ、人としての凄さを感じました。

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    2025年08月15日
  • なりすまし

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    なりすましというタイトルでは表現しきれないほどたくさんの問題を提起した作品だと思う。戸籍売買の闇も恐ろしいが、そうせざるを得なかった事象が哀しい。無国籍児の問題など国がもっと真剣に対処してほしい。
    作品じたいも誰が妻を娘を殺したかを突き止めるミステリーとして面白かった。

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    2025年08月10日
  • なりすまし

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    妻、娘との三人暮らし。ある朝、夫婦で経営するカフェに、保育園に行く娘を伴って赴くと、仕込みのため先に出勤していた妻が、惨殺されていた。捜査の過程で、エリカと名乗っていた妻が、その名前を語っていた別人だと判明して驚く夫。じつは夫も他人の戸籍を買って、名前を偽って生活していた。妻と戸籍を交換していたという女が現れ、その女とともに本当の妻の名前を探して本籍地などを訪れ、警察の知りえない情報を次々と手に入れる。警察の捜査は進まず、ついで、娘まで殺害されるが、自分も名前を騙っていたため、警察に情報を与えることは出来ない。独自に犯人を捜すため、妻の本当の姿を知るため、奔走する。

    戸籍を偽って生活する人の

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    2025年07月14日
  • なりすまし

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    戸籍が大きく関わってくるミステリーで、事件発生のロケットスタートっぷりが最高。越尾氏の作品あるあるな気がしてるんだが、物凄くキャッチーなスタートを切って、今作はぶっ飛んでるな!と思わせながら、その後は凄く慎重に話が進んでいくため説得力が充分で、骨太な作品が出来上がっている。今作は内容がとてもややこしいが、点を一つ一つ繋ぐように最終局面に向かっていくので、まだ理解し易いかと思った。そういやちょっと前に読んだトリカゴが頭を過ったが、それよりもトリッキー。クライマックスの盛り上がりも良かったし、結構な充実作。

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    2025年07月13日
  • なりすまし

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    ネタバレ

    店頭でたまたま見つけてあらすじが興味深かったので購入!戸籍売買の映像作品を見たことがあるが、それよりも踏み込んだ内容だった気がする。こういうことが現実で行われているのかと気になった。第8章までとてもテンポ良く進んでいき、とても面白いが最終章からの駆け足具合とフィクションだからできる感が少し物足りなく感じた。

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    2025年06月14日
  • なりすまし

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    戸籍売買や無戸籍児という社会問題がテーマのミステリ。殺害された妻が戸籍を偽っていた、そして主人公自分も同様に偽っているという冒頭から引き込まれ真実が分かってもまた新たな謎がうまれるという先の全く読めないストーリー展開は面白かった。そして主な登場人物がほぼなりすましという衝撃。登場人物達のキャラがかなり濃い(なんなら主人公がいちばん薄いかも)ご都合主義なところを気にしない方がより楽しめる。

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    2025年06月11日
  • 殺人事件が起きたので謎解き配信してみました

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    ネタバレ

    登場人物がわかりやすくて混乱することなくスルスル読めた。主人公は正義感というか、こうあるべきというYouTuber像がしっかりあってよかった。

    「謎解き配信してみました」とタイトルにあるが配信外の場面が多く、もっと配信中に謎を解いていくような描写があるのかと思っていたので想像していた展開とは違った。

    どんでん返し!という感じではないけれど、二転三転して最後まで楽しく読めた。

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    2025年05月30日
  • なりすまし

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    最初から中盤にかけての物語の進むスピード感は良かったが、最後が畳み掛けるようにスピードアップしてちょっと残念。ただ全体的に面白く読み応えがあった。

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    2025年05月27日
  • なりすまし

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    ネタバレ

    大変楽しく拝読させて頂きました!
    読み終えて、狭い交友関係の中でそんなになりすましている人が?!と驚いてしまいました。
    しかもAさんが実はBという名前で…それも違ってCという名前で本当はDでした。なんて、
    どんでん返しどころではないひっくり返り具合で、読みながら頭の中が大混乱しました。
    作中でさまざまな理由で戸籍がない人、
    ちがう戸籍が欲しい人がでてきて
    どうしたら彼らが生きやすい世の中になるのかとも考えさせられもしました。
    戸籍が簡単に作れてしまう、というのはもちろん良くないが本当に必要としている人たちも
    作ることが困難になる制度は改善の余地があるのでは…と考えてしまいました。
    登場人物たち

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    2025年05月22日
  • なりすまし

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    越尾圭『なりすまし』ハルキ文庫。

    『協力者ルーシー』『シスター・ムーン 協力者ルーシー 2』と2作読んだが、どちらも非常に面白い作品だったので、新刊の刊行が気になっていた。

    戸籍売買、無戸籍児といった社会の暗部を背景にしたミステリー小説である。日本の総人口は約1億2千万人であるが、無戸籍者は1万人居ると言われている。様々な事情はあると思うが、無戸籍児を産むのは親の怠慢や育児放棄が原因なのだろう。

    さて本作の感想であるが、先の全く読めないストーリーはなかなかのリーダビリティの高さである。しかし、主人公の和泉浩次郎が妻と娘を失った後の悲しみが見えて来ず、そこに少し違和感を感じた。もう一つ、和

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    2025年05月21日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    本屋で選んだ3冊とも「生きる」「死ぬ」のどちらかの言葉が。
    そんな心の時だったのか?

    癌の描写は、家族が闘病していた時と重なって苦しかった。
    「生き方」を改めて考えることができた作品。
    人間、ひとりじゃない。
    自分のことを決めるのは自分。
    これからの日々を楽しみながら生きたい。

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    2025年05月09日
  • ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ

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    涙は出ませんでしたが感動はしました。
    それとこの季節にとてもぴったりな本だなと思いました。
    表紙もそうですし、ずっと話の展開も春を目指していくのでこれからの季節を意識させられました。

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    2025年03月15日