越尾圭のレビュー一覧

  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    ネタバレ

    お勧め度:☆6個(満点10個)第17回このミステリーがすごいの候補に選ばれたが大賞は取れなかった作品。元題は「ターミナル・ポイント」というが、改題して正解だと思う。私が購入したのもタイトルに興味を惹かれたからだ。ただラストはちょっとハードボイルドみたいになってしまったが・・・。特に山もなくスタンダードな殺人事件の域をでていない。もう少しタイトル同様衝撃的な展開かと思ったけど、割と平凡な展開に徹していた。設定に少し無理があったのかもしれない。ちょっと現実離れしたラストに驚きはしたが、面白くて読み易かった。

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    2021年02月23日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    このミスの大賞作なんですね。このところ、ちょっとこう、変化球が多い印象の強いこのミスなんですが今回もそういう感じなのかな?ミステリ読みすぎて逆にわけわかんなくなってんじゃないのかこのミス、とちょっと思ってましたが今回は割とスタンダードな・・・ってひどい言い草だな。
    面白かったです。あまり中だるみすることなく、テンポよく最後まで一気に読めましたし。動物のあれこれがうまく自然にストーリーにも絡められてるし。作者さんはこれがデビュー作なんですね。次回作にも期待です。

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    2020年08月28日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    希少で危険なラッセルクサリヘビを用いた殺人事件が発生。被害者の親友と妹と記者が協力して真相究明に乗り出すお話。

    “このミス”関連の受賞作にはそんなに食指が動かないんです。というのも、私はどちらかといえば重めの話のほうが好きだし、日本語の美しさや可笑しみを感じる文章に触れていたいという気持ちがある。たとえば浅田次郎や京極夏彦なんかがそうです。“このミス”はその真逆を行く印象があって。ただその分、とてもわかりやすい。辞書を引かねばわからないような言葉はひとつも出て来ず、行間を読まずとも100%説明してくれるから、迷わず楽しめる娯楽作品。目頭熱くなるシーンもきっちりあります。想定以上の面白さでした

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    2020年04月20日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    動物診療所を営む獣医・遠野太一に深夜かかって来た電話は幼馴染で、ペットショップオーナーの小塚恭平からだった。不穏な気配を感じた太一が駆け付けた時、恭平は自宅マンションで大量の血を流して絶命していた。そして、部屋にはワシントン条約で取引が規制されているラッセルクサリヘビが・・・

    重い作品に疲れて、軽~く王道の推理小説を!と思ったら、こちらもなかなか重かった・・・
    「このミス」の編集部推薦作(「隠し玉」と呼ぶらしい)の本作は、デビュー作とは思えないほどの完成度。出だしから引き込まれ、先が気になって手が(目が?)止まらない一気読み作品。

    法医昆虫学に続いて、今回はラッセルクサリヘビを始めとするワ

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    2019年11月27日
  • クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない

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    ネタバレ

    素人目に、読み終わった後でデビュー作だと伝えられても絶対に分からないほど完成度が高いと思う。

    動物をテーマにした王道のミステリー。
    実際に存在する動物や規約などを盛り込んでいくことでリアリティが出ていたし、その部分については全くの無知だったので勉強にもなった。

    王道というだけあって、展開はなんとなく読めてしまうが、それだけにテンポよくスルスルと内容が入ってくるので気持ちが良い。

    ラストは漫画のような怒涛の展開。
    犯人はかなり意外な人物だと思う。
    結局犯人も死んでしまうので謎の残る部分もあるし、
    何より、事件を受けて生き残っていた人物の中で特に動物のことを思っていた利香が、あっさりとその職

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    2019年10月24日