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Posted by ブクログ
越尾圭『協力者ルーシー』ハルキ文庫。
初読みの作家。帯でブックジャーナリストの内田剛が『問答無用で面白い!越尾圭、恐るべし』と絶賛していたので、興味を持ち、手に取った。本作は、書き下ろしで2ヶ月連続刊行らしい。
何者かに妹を殺害された姉の復讐の物語である。期待した以上に面白かった。
プロローグに始まり、第一章から第七章、最終章にエピローグという構成で、時間経過に逆らうこと無く物語が展開するので非常に読み易い。
驚いたのは第七章で、物語の展開がガラリと変わる点だ。何とも見事なプロットである。第七章に続く、一気に駆け抜けるような怒濤の最終章は非常にスリリングだ。そして、エピローグで味わう爽快感はまた格別。
続編が待ち遠しい。
15年前、都内に暮らす高校受験を終えたばかりの中学3年生の樫山瑠美は、2つ下の妹の彩矢香と買い物に出掛けた。その帰り道に姉妹は白いワゴン車に乗った男にナイフで脅され、拉致される。連れ込まれた山中にある小屋で男は彩矢香を刺殺し、逃走する。
ワゴン車はレンタカーで、ナンバーが付け替えられており、犯人は捕まらなかった。その事件から両親は離婚し、瑠美は母親と名古屋に移り住む。
妹が殺害された時、何も出来なかった瑠美は、自らの人生の全てを賭けて男を探し出すことを決意する。
高校を卒業し、母親を癌で失った瑠美はキャバクラで働きながら、次々と暴力団組織と接触し、その悪事を警察に密告していた。瑠美は僅かな記憶から妹を殺害した男は暴力団組織と関係しているのではと推測していたのだ。
その後、警視庁と極秘契約を結び、『プロの協力者』となり、ルーシーというコードネームを得た瑠美は組織への潜入調査を行いながら、妹を殺害した犯人捜しを続ける。
そして、瑠美に新たな任務が与えられる。新たな任務は、指定暴力団の竜新会がシノギを得るために使っていると思われる無料低額宿泊所『ハッピーライフ』への潜入だった。
定価800円
★★★★★
Posted by ブクログ
亡くしてしまった妹の復讐劇、正義感と行動力あふれる瑠美がキュートすぎる! #協力者ルーシー
■あらすじ
主人公の瑠美は少女時代に犯罪に合ってしまい、最愛の妹を亡くしていた。当時何もできなかった瑠美は、その後の人生をかけて妹の敵を撃つと誓う。その方法は警察官と協力し、犯罪組織に潜入調査をするという厳しいものだった。
■きっと読みたくなるレビュー
面白い! 筋書の出来が素晴らしい、エンタメ感が抜群のミステリーですね。
物語の始まりから読者を惹きつけ、最後まで一気に加速していくプロット。文章も会話もわかりやすいし、ストレスなくどんどん読んでいけます。
物語としてはサスペンス感たっぷりの復讐劇ではありますが、反社会的勢力や日本の社会問題も含んでおり、読みごたえもあります。特に中盤の弱い人間を利用するという卑劣な犯罪行為は、憎々しい思いで読ませてもらいました。
また本作のイチ推しポイントは、瑠美のまっすぐな正義感と行動力。眩しすぎて見れないくらい強い想いが伝わってきて、自然と心が華やいでいくんですよね~
謎解きとしても良く組み立てられていてGOOD! そして読み終わった後に装画が眺めると、なんとも切ない気分になりました。
全然関係ないですが、間違いなく越尾先生はウイスキーが好きですよね。私もピートが効いたアイラ島のシングルモルトが大好きなので、機会があれば大須の本棚探偵あたりでご一緒したいですmm
■ぜっさん推しポイント
これぞ面白い潜入サスペンス。これだけバランスの取れた作品はあまりないのではないでしょうか。
必要以上に重たくもなく、軽くもなく、決して雑でなくて理解もしやすい。大衆的でもあり、コアファンも読み応えある。そしてなにより最後まで飽きさせることなく展開が面白い。すぐに続編も読んでみたくなる一冊でした。
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