佐野広実のレビュー一覧

  • シャドウワーク

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    佐藤広実『シャドウワーク』講談社文庫。

    最近、気になっている作家の1人である佐藤広実によるミステリー小説。

    2025年11月から某有料衛星放送で5回完結のドラマになるらしく、主演を務める多部未華子の写真の付いたオーバーカバーが付いていた。多部未華子の役は夫の暴力から逃れ、ようやく安全なDVシェルターに辿り着いた宮内紀子なのだろうか、それとも自らも同じ警察官の夫の暴力に悩まされながら溺死した女性の事件を追う女性刑事の北川薫なのだろうか。

    前半こそは、夫のドメスティック・バイオレンスに悩まされる女性たちと、それに関連する不審死事件を追う正義感の強い女性刑事を描いたミステリー小説かと思うのだが

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    2025年10月21日
  • サブ・ウェイ

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    ネタバレ

    恋人を殺された明美。犯人につながる手がかりをもとめ地下鉄の警備員の仕事をしている。警備員といっても、私服で目立たないように電車に乗り、揉め事がおこらないよう目配りをするのが仕事だ。仕事や仲間、上司の三木との関わりの中、明美は自分を見つめ直す。そして、恋人を殺した犯人は‥。

    改めて考えると電車って本当に様々な人が乗ってるんだよねえと思った。ミステリ要素があっておもしろかった。

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    2025年09月03日
  • 誰かがこの町で

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    ネタバレ

    段々と明るみに出てくる繋がりがおもしろかった。事件当時の過去と事件を明らかにしようとする現在の時系列が同時並行で語られていて先が気になる構成だった。行き過ぎた同調圧力、皆が自分を守るため、自分の社会に溶け込む為に必死でそのおかしさに気づいていない。ただ、1度同調圧力がかかってしまえば行き過ぎるのには躊躇はほぼ必要ないほどぬるぬるいってしまう人間の弱さを感じた。

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    2025年07月28日
  • 戦火のオートクチュール

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    祖母の形見は血塗られたシャネルスーツ。
    ココ・シャネル、エヴァ・ブラウン、アドルフ・ヒトラー、そしてひとりの日本人女性――
    占領下のパリに秘された謀略とは?

    祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツの謎を解くため、フリーライターの結城真理は疎遠だった母とフランスに赴く。祖母は第二次世界大戦中、外務省一等書記官の娘としてナチ占領下のパリにいた。その足跡を辿ると、驚愕の事実が。歴史上のある人物を巡る謀略が浮かび上がったのだ。
    約80年の時を経て、祖母が胸に秘めていた秘密が明らかになっていく歴史ミステリー。

    とても面白い、一気読み間違いなしの1冊(*^^*)

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    2025年07月06日
  • 氾濫の家

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    ネタバレ

    郊外の住宅地に住む五十代の専業主婦、新井妙子。
    ある日、隣の家で殺人事件が起きる。被害者の隣人が著名な大学教授だったこと、一人息子がいたことを、妙子は事件を通じて初めて知る。
    平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのかーー事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出していく。

    『誰かがこの町で』で「同調圧力」を、『シャドウワーク』で「DV」を描いた異色のサスペンス作家、今回のテーマは、この国に根深く残る「家父長制」!

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    2025年07月06日
  • 氾濫の家

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    夫の精神的DVにより支配が続いた家庭が氾濫によりゆっくり崩壊していく。
    とても読みやすく面白かったです。
    言ってしまえば、昔の体育会系的男のやりようが壊れていき、子の反乱を経て言いなりになるしかなかった妻も少しずつ自我を取り戻していくという、割とありがちな話の感じですが、読みやすさもあってその隷属の辛さと抜けられないもどかしさ、そこから脱していく過程の気持ちよさなどよかった。
    個人的には夫にはもっとふさわしい「ひどい目」を味わわせて欲しかったのがちょっとだけ残念。

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    2025年05月12日
  • 戦火のオートクチュール

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    祖母が遺した血に染まったシャネルのスーツ
    このスーツの謎を追い、疎遠だった母とフランスに飛ぶ結城真理
    祖母の久能千沙は第二次世界大戦中、外務省一等書記官だった父と一緒にナチ占領下のパリに住んでいたのだった

    はい!大好きな歴史ミステリー♪
    しかもシャネルスーツの謎を追う2014年の真理のパートと第二次世界大戦中のパリに暮らしていた祖母、千沙のパートが交互に進む〜
    ニヤニヤ…(笑)
    さらに、ココ・シャネル、ヒトラー、エヴァ・ブラウン、早川雪洲…
    もう興味がない訳がない
    物語後半、ヒトラーの愛人エヴァ・ブラウンがいるオーバーザルツブルクにあの人が登場した時には思わず声を上げちゃったよ~
    どうして

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    2025年03月12日
  • サブ・ウェイ

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    地下鉄私服警備員の明美は、婚約者を殺された過去を引きずっている。様々な人が乗り降りする地下鉄、、、一気読み。

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    2025年02月19日
  • 誰かがこの町で

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    400ページを超える作品でしたが、先が気になりすぎて一気読みしました。
    二つの視点から、三つの事件を紐解いていくワクワク感と、町の雰囲気がどうこっちに影響してくるのかというハラハラ感もあり、読み応えがありました。

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    2024年12月20日
  • 誰かがこの町で

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    社会、学校、会社、同調圧力によるいじめがテーマ。
    なかなか読み応えのあるサスペンス小説に出会えました。
    面白かった。

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    2024年12月05日
  • 誰かがこの町で

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    自分の生い立ちや家族を知りたくて調べた結果、村八分にされて家族を殺された麻希、愛息子を殺した犯人が街の人だったと知って絶望する木本夫妻、自分はリコール隠しに怯えながら仕事を退職した真崎、
    いろんな人が辛い過去を持っていて読んでて心痛んだけれども、読み進める手は止まらなかった

    同調圧力に屈することなく生きていけるか、隠蔽とか人間の嫌なところが垣間見えた、

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    2024年11月28日
  • 誰かがこの町で

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    佐野広実『誰かがこの町で』講談社文庫。

    佐野広実の小説を読むのは第66回江戸川乱歩賞受賞作の『わたしが消える』と『戦火のオートクチュール』についで3作目となる。『わたしが消える』が非常に面白く、『戦火のオートクチュール』も高いレベルの小説であることに驚いた。

    さて本作はどうだろうか。近々、某有料衛星放送でドラマ化されるらしく、味のある表紙イラストを隠すかのように俳優たちの写真のオーバーカバーが掛かっていた。

    本作は地域の同調圧力をテーマにした見事で読み応えのあるサスペンス・ミステリーであった。程度の差はあれど、日本のどこの地域でも起きている同調圧力の嫌な現実が描かれている。良く言えば地元

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    2024年11月20日
  • サブ・ウェイ

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    ここ3冊くらい、面白いと思える本に当たらず、挫折していたところ、巡り会いました!
    地下鉄の私服警備員という仕事は、本当にあるのかなぁ。本分でも試行段階だけれど。
    穏やかなトーンで、警察ではないけれどそれ様の事件への対応が何話かあり、最後に主人公自身がその仕事に?求めていた事件に巡り会うのだけれど、出来すぎでしょ⁈と思いつつも惹き込まれる。
    加速度ついて読み込みました。

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    2024年11月06日
  • 戦火のオートクチュール

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    フリーライターの結城真理は、母の大学時代の友人である松村弘子に母が古いシャネルスーツを持ち込んで本物かどうか、戦前に作られたものかどうかを調べてほしいと頼まれ、その件を調べにフランスへ行ってほしいと言われる。
    それは、祖母が遺した血に染まったシャネルスーツで、その遺品の謎を解くために母とフランスに赴く。

    そこで知ったことは、若かりし祖母と曽祖父のこと。
    祖母は、外務省書記官の娘としてナチ占領下のパリにいて、ココ・シャネルと出会っていた。

    大戦末期と現代を交互に物語は進む。
    謎と驚愕の繰り返しの連続である。
    祖母・母・娘の三代系譜の物語だが、それぞれ仕事に生き、芯の強い女性であることがわかる

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    2023年04月21日
  • 戦火のオートクチュール

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    「祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。」
    そこから始まる祖母、千代の痕跡をたどる旅。外交官の仕事は、戦争を回避するために交渉に力を注ぐこと。今、果たして外交官たちは、そのために動いているのだろうかということを考える。時代に翻弄された女性たち。ココシャネルという人物を知りたくなった。

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    2023年03月24日
  • わたしが消える

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    静かなミステリと思ってたら、読み進むにつれ広まり絡まる展開に引き込まれてしまった。
    "クルーカット"の通称とか、渋いんだけど、ちょっとくすぐる感じもすごく好き。

    最後に残される記憶、私は何だろうな。
    それを不安だと考えてしまう"門前さん"の生きてきた日々を思うと、心がきゅーっとなった。

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    2023年03月18日
  • シャドウワーク

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    吉岡里帆主演と言うことで、原作を読んでみた
    買ってみたら、WOWOWで多部未華子主演で既にドラマ化されているようだ
    良い構成であった

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    2026年03月28日
  • サブ・ウェイ

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    「わたしが無謀なことをしているって怒られたのよ。そのとき、聞いていないのかって、つぶやいたの。父さんとのことじゃないかと思うんだけれど」
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    地下鉄内での防犯のため、試験導入された地下鉄私服警備員として働く穂村明美。 彼女は、二年前に地下鉄駅構内で起きた暴行事件によって恋人・要一を失い、その事件の真相をつかむために警備の仕事に就いていた。 勤務の中で、明美は乗客たちの様々な事情に触れていく。そして要一の事件の手がかりを掴むが……。 江戸川乱歩賞受賞の著者が紡ぐ、心震えるヒューマンサスペンス!

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    2026年03月23日
  • 誰かがこの町で

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    私が知っている町にもポツンと孤立した少しばかり高級な一軒家が立ち並ぶ場所がある
    詳しくはしらないが全て自分らの一角の中で
    事を済ましているように感じた
    そこの話を聞いたのはもう何十年も前だけど、今、そこはどうなっているのかなぁと
    考えさせられた 
    怖い話だ
    ラストは光が見えた
    近藤さん、良い人だなぁ

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    2026年03月18日
  • シャドウワーク

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    ネタバレ

    最初はゆったり進みながら中盤でタイトルの意味がわかってくる。少ない登場人物だからこそ、重いテーマが伝わる。読み進めると、DV両者の心理が自分のことのようにのしかかってくるよう。何とも言えない読後感。イヤミスというよりも、何もできない歯痒さがら残った。実行者の精神状況も、比較的あっさりとしていて、それがまた、じわじわとと迫ってくる。まるで何とかのようなシャドウワークが全国にあるかのような表現が、また怖い。

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    2026年01月08日