佐野広実のレビュー一覧
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500世帯ほどの新興(高級)住宅地の町。
造成時から関わった町の有力者を中心とした町の自治、安心安全な町造りという当初の目的が、防犯の名のもと、意にそぐわない住民を陰湿な手を使って村八分に追い込み、失踪殺人事件に関わっていくストーリー。
声の大きな者に従い、異を唱えることに耳も口も閉じ、正しさの判断が出来なくなって、考えることをやめてしまった住民たち。
ハブる、無視、仲間はずれ、根拠を持たない歪んだ正義感で同調圧力をかけ、既得権益にしがみつく住民たち。
想像力の欠如は倫理をも踏み越えてしまうのだな。
住宅街というコミュニティだが、規模の違いはあれ、同様なコトが、教育、企業、ネット等々、あ -
Posted by ブクログ
「わたしが無謀なことをしているって怒られたのよ。そのとき、聞いていないのかって、つぶやいたの。父さんとのことじゃないかと思うんだけれど」
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地下鉄内での防犯のため、試験導入された地下鉄私服警備員として働く穂村明美。 彼女は、二年前に地下鉄駅構内で起きた暴行事件によって恋人・要一を失い、その事件の真相をつかむために警備の仕事に就いていた。 勤務の中で、明美は乗客たちの様々な事情に触れていく。そして要一の事件の手がかりを掴むが……。 江戸川乱歩賞受賞の著者が紡ぐ、心震えるヒューマンサスペンス! -
Posted by ブクログ
ネタバレ真崎と、木本の2視点から話が展開された。
最初は、その時系列がわからず、読み進めていた。ただ、途中で2つの物語がリンクし始めて、状況を完全に理解すると、一気に物語に入り込めた。
逃げる、隠すに対しての人の弱さが書かれていたという印象を受けた。物語を客観視する分には、鳩羽がおかしいと思える。ただ、もし自分が住民になったら、声を上げることができるかと言われると難しいんだろうな…
同調圧力に逆らうことの難しさを感じつつも、客観視するとおかしな話だからもやもやしながら読んだ。
100%ハッピーエンドとは言えないけど、面白いお話だった。
ネガを挙げるなら、中盤の望月麻希の行動について、真崎の管理が甘す -
Posted by ブクログ
東京の地下鉄は毎日色んな事件が起きているんだろうな。数回しか乗ったことがない田舎者の私には怖い場所だと思う。そんな私には未知の世界である東京の地下鉄が舞台の話。
主人公の穂村明美は地下鉄の私服警備員。警察とは違う立場なのだけど、乗客が安心して乗れるように地下鉄に乗って見守るという仕事。見守るというのは優しい言い方かな?体を張って守ってます、という感じだ。読み終えて思ったことは、やっぱり地下鉄怖い…、乗る時は気をつけよう、です。
話は面白かったです。穂村明美の悲しい過去。その過去に区切りをつけて立ち直っていく姿がいいです。あとは同僚の町村、原口、奥野と四人でバー
"エルニーニョ"(本当は違う