佐野広実のレビュー一覧

  • 戦火のオートクチュール

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    「祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。」
    そこから始まる祖母、千代の痕跡をたどる旅。外交官の仕事は、戦争を回避するために交渉に力を注ぐこと。今、果たして外交官たちは、そのために動いているのだろうかということを考える。時代に翻弄された女性たち。ココシャネルという人物を知りたくなった。

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    2023年03月24日
  • わたしが消える

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    静かなミステリと思ってたら、読み進むにつれ広まり絡まる展開に引き込まれてしまった。
    "クルーカット"の通称とか、渋いんだけど、ちょっとくすぐる感じもすごく好き。

    最後に残される記憶、私は何だろうな。
    それを不安だと考えてしまう"門前さん"の生きてきた日々を思うと、心がきゅーっとなった。

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    2023年03月18日
  • 母校

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    近年、SNSやショート動画が選挙など政治に大きな影響を与え、ひいては民主主義の劣化につながっているのではないかという説がある。
    常々、なぜ(それがやたら大量に流れてきていても)そんなものが自分の考え、思想にそこまで影響を与えるのだろうかと思っていたけれど

    なるほど、この作中の学校程ではないにしろ
    今、私達は「何も考えずに偉い人(=権力者)に言われたことを素直に実行する事が自分の利益に繋がる=コスパのよい人生」みたいな教育をあっちこっちで受けているのかも。
    そして「全く無意識に長いものに積極的に巻かれる」人を大量に生み出しているのかも。

    生徒は野心のある大人の「駒」ではないし
    教育はコスパで測ってはいけない。
    権力者の経歴詐称も既視感あってなんだかなぁとほどほど情けないし、
    玄くんのような生徒が文字通り抹殺されてしまう世の中になってしまいそうなのが嫌だな。

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    2026年09月26日
  • 氾濫の家

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    登場人物、すべての人が、なんだか好きになれない作品だった

    全体的に解決した感があんまりないな

    なんかもやもや

    まぁそれでも最後まで離脱せずにちゃんと読めたので、星4つとしました

    本のカバーが不穏な感じで大好き

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    2026年09月18日
  • 母校

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    市内の複数の高校に脅迫状が届くその脅迫状を隠す校長、いったい隠す理由は何なのか?事務長、生徒を巻き込んで深まる謎が奥深く明るみに出るいじめ、不審死こんなにも教育現場は悲惨なのか?ラストの明るみになる真実の数々読む手が止まらず一気読みでした。あなたぜひ読んで教育現場の悲惨さを読み解いて下さい。

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    2026年09月10日
  • 誰かがこの町で

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    500世帯ほどの新興(高級)住宅地の町。
    造成時から関わった町の有力者を中心とした町の自治、安心安全な町造りという当初の目的が、防犯の名のもと、意にそぐわない住民を陰湿な手を使って村八分に追い込み、失踪殺人事件に関わっていくストーリー。

    声の大きな者に従い、異を唱えることに耳も口も閉じ、正しさの判断が出来なくなって、考えることをやめてしまった住民たち。
    ハブる、無視、仲間はずれ、根拠を持たない歪んだ正義感で同調圧力をかけ、既得権益にしがみつく住民たち。

    想像力の欠如は倫理をも踏み越えてしまうのだな。

    住宅街というコミュニティだが、規模の違いはあれ、同様なコトが、教育、企業、ネット等々、あらゆる社会コミュニティに潜在化しているのではないか、と思った。

    真の事実を知らず、根拠も知らず、同調することを良しとする風潮、私は、俺は、そんなことは、ちゃんとわかってるから大丈夫、と胸を張って言えるだろうか。。。

    読んでいて、住民たちの行動に胸糞悪さを覚えたが、住民側の立場に俺が居たら、毅然とした意志意思を出せるだろうか。。。
    己の行動を振り返りたいと考えさせられた読後感。

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    2026年09月03日
  • シャドウワーク

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    DV被害に苦しんでいた人が穏やかな日常を過ごすには、被害者(妻)が加害者(夫)から遠くに逃げて隠れるよに生活することなのだとしたら?、この本に書いてある被害者が取った行動を非難することはできないかもと思う。

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    2026年08月23日
  • シャドウワーク

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    法律では守りきれないものがあるとき、自分たちで自分を守らなくてはいけない。

    ここに出てくる女性たちの幸せを願わずにはいられない。

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    2026年05月26日
  • 氾濫の家

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    外見だけ取り繕うって、そんな感覚わかる。
    ここまでではなくとも、みんな誰もが虚勢はって生きてる部分はある。

    ただ、子どもに死んで欲しいと思われるような親にはなりたくない。

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    2026年05月08日
  • シャドウワーク

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    記録にないが再読。夫のDVで入院した患者の中で条件にあう人をスカウトし、個人で営むシェルターに匿う。しかも仕事付き。もちろん慈善事業でもないがこのような状況で私ならやっぱり入るし頼まれたことをやるだろう。公的機関もあるけど万全ではない。殺されかけてもお役所に頼れない現代って改めてつらい。
    幸いにも自分も周りにも知る限りいないと思うけど見た目からわからないのだろう。結末は光差すのか、微妙だが読み応えがあった。

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    2026年04月21日
  • 氾濫の家

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    ネタバレ

    人種差別、男尊女卑、家父長制などのテーマが見えつつ、虐げられた人たちの我慢が限界に達した結果の犯行や運動なのだと思った。
    読んでる間も読後感もあまり良くはないけど、ずっと何が起きるんだろうとドキドキしながら読めた。
    主人公の夫はグズオブクズで、最期があのような形になったのがこの作品の一番収まりの良い終わり方だと思った。
    主人公がいつも誰かの近い人に見えるというのは、それだけ無個性だったのかなぁと思った。

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    2026年04月04日
  • シャドウワーク

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    吉岡里帆主演と言うことで、原作を読んでみた
    買ってみたら、WOWOWで多部未華子主演で既にドラマ化されているようだ
    良い構成であった

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    2026年03月28日
  • サブ・ウェイ

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    「わたしが無謀なことをしているって怒られたのよ。そのとき、聞いていないのかって、つぶやいたの。父さんとのことじゃないかと思うんだけれど」
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    地下鉄内での防犯のため、試験導入された地下鉄私服警備員として働く穂村明美。 彼女は、二年前に地下鉄駅構内で起きた暴行事件によって恋人・要一を失い、その事件の真相をつかむために警備の仕事に就いていた。 勤務の中で、明美は乗客たちの様々な事情に触れていく。そして要一の事件の手がかりを掴むが……。 江戸川乱歩賞受賞の著者が紡ぐ、心震えるヒューマンサスペンス!

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    2026年03月23日
  • 誰かがこの町で

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    私が知っている町にもポツンと孤立した少しばかり高級な一軒家が立ち並ぶ場所がある
    詳しくはしらないが全て自分らの一角の中で
    事を済ましているように感じた
    そこの話を聞いたのはもう何十年も前だけど、今、そこはどうなっているのかなぁと
    考えさせられた 
    怖い話だ
    ラストは光が見えた
    近藤さん、良い人だなぁ

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    2026年03月18日
  • シャドウワーク

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    ネタバレ

    最初はゆったり進みながら中盤でタイトルの意味がわかってくる。少ない登場人物だからこそ、重いテーマが伝わる。読み進めると、DV両者の心理が自分のことのようにのしかかってくるよう。何とも言えない読後感。イヤミスというよりも、何もできない歯痒さがら残った。実行者の精神状況も、比較的あっさりとしていて、それがまた、じわじわとと迫ってくる。まるで何とかのようなシャドウワークが全国にあるかのような表現が、また怖い。

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    2026年01月08日
  • 誰かがこの町で

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    ネタバレ

    真崎と、木本の2視点から話が展開された。
    最初は、その時系列がわからず、読み進めていた。ただ、途中で2つの物語がリンクし始めて、状況を完全に理解すると、一気に物語に入り込めた。
    逃げる、隠すに対しての人の弱さが書かれていたという印象を受けた。物語を客観視する分には、鳩羽がおかしいと思える。ただ、もし自分が住民になったら、声を上げることができるかと言われると難しいんだろうな…
    同調圧力に逆らうことの難しさを感じつつも、客観視するとおかしな話だからもやもやしながら読んだ。
    100%ハッピーエンドとは言えないけど、面白いお話だった。

    ネガを挙げるなら、中盤の望月麻希の行動について、真崎の管理が甘すぎると感じてしまうところがあった。

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    2025年11月08日
  • シャドウワーク

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    夫のDVから逃れるには、それしか方法がないのか?
    DVをしている夫が警察官となると、なかなか味方を見つけるのは大変かもしれないけど。

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    2025年10月20日
  • シャドウワーク

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    ドラマ化されるということで読んでみました
    DVを題材にした作品で世の中にはこんな旦那がいるんだと思い知らされた感じです
    ドラマの方も観てみたくなりました

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    2025年10月09日
  • わたしが消える

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    本編のラストはややできすぎな感じがするが、身元不明者の謎解きや、自身の境遇と重ね合わせる描写は面白かった。
    スピンオフ的な「春の旅」は、短いがとても良かった。

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    2025年08月29日
  • 氾濫の家

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    最後まで面白く読めた。
    登場人物への嫌悪感が終始とれず、最後はざまあみろ、と思ってしまった。
    まだいるんだろうな、家長制度に重きを置きすぎる人種。気持ち悪さの表現は抜群だった。

    心情表現が多いのは私の好みだけど、やや極端なのかな。一方で浅いキャラクターもいて、5に近い4にしました。

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    2025年08月14日