佐野広実のレビュー一覧

  • 誰かがこの町で
    過去の失踪事件と現在、その失踪家族の娘と弁護士事務所の捜査員がその謎を探る章が交互に展開される。 過去と現在がクロスしていく話でした。まとめて読まないせいか、少しわからなくなる。期待しすぎて、ややガッカリ。
  • わたしが消える
    元刑事の藤巻は、事故をきっかけに認知障碍だと伝えられる。
    そんな矢先に、介護施設でボランティアをしている娘から、認知症の患者さんで身元のわからない人がいるので、その身元を調べて欲しいと頼まれる。
    しかし、それが何か大きな事件に繋がっていたのか、妨害や脅迫を受けることになる。
    ただ、元刑事ということも...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    過去の失踪事件と現在、その失踪家族の娘と弁護士事務所の捜査員がその謎を探る章が交互に展開される。
    読みにくいわけではないのだが、その「町」そのものに嫌悪感もありなかなか読み進めにくかった。
    ただ実際ここまでの「町」になるかといわれるとかなり疑わしい。
  • わたしが消える
    第66回江戸川乱歩賞受賞作品。軽度認知障碍を患った元刑事の藤巻が身元不明人「門前」の過去に迫るうちに徐々に恐るべき真相が炙り出される。人間ドラマ・サスペンスものとしては面白いが展開の風呂敷を広げすぎ真相が飛躍しすぎたように感じる。主人公の認知症の設定ももう少し深みを持たせてほしかったように思う。
  • 誰かがこの町で
    ⚫︎受け取ったメッセージ
    とても閉鎖的な町が舞台。大なり小なり…どこにでもある不文律。そして思考停止の怖さ。 ︎


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 
    「王様のブランチ」で大反響、大重版!
    ゾクゾクが止まらない、読む前には戻れないミステリー!

    高級住宅街の恐ろしい秘密。住民たちが隠し続けてきた驚愕...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    怖い…未知の怖さではなくて、実際に現在進行形で起こっていそうなのが怖い。
    噂の蔓延は拡大する一方なので、下手な伝言ゲームみたいに結局は正しくないことがまるで事実の様に広がっていく。話す側は、それが事実だろうが嘘だろうが構わない
  • 誰かがこの町で
    ストーリーの展開は、2つのストーリーがそれぞれ続いていき、最後の方で段々辻褄が合っていく、という面白い流れだった
    人間の嫌な部分(同調圧力など)がうまく描かれており、少し胸糞悪くなるような、生々しいストーリーだったのが心にきて若干きつかった(物語に感情移入しやすい人は結構苦しいかも)
    人の怖さを改め...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    ミステリー要素はほとんどなく、予想通りの展開やったけど、まぁ短いし飽きずに見れたかな。
    クラスでのいじめが町規模で起きてる感じ。
  • 誰かがこの町で
    07月-11。3.5点。
    埼玉のある町での、住民たちによる不穏さ。。。

    弁護士事務所で助手として働く主人公、養護施設出身の女性がきて、自分の両親について調べてほしいと。

    背中が寒くなるような、おぞましい事件。。でも面白かった。
  • シャドウワーク
    「よく、考えてみて。法律は力のある者が、踏みにじる側の者が、自分に都合よく作ったものに過ぎないわ。だから全員にとって良いものとはかぎらないし、万能でもない。もし万能なら、誰もが幸せに暮らせるはずよ。でも、そうはなってない。世界は法律で、裁けない悪意に満ちている。わたしたちは法律のもとで生きるのではな...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    帯に「同調圧力」と大々的に書かれていたのはコロナ禍を意識したのだろうが、内容としては閉鎖的なコミュニティ内で起こる事件?といった感じ
  • 戦火のオートクチュール
    シャネル展に去年行ったのもあったので、帯の「祖母の形見は血塗られたシャネルスーツ」の一言で買った
    面白かった、もっとシャネル自身について知りたくなった……!
  • 誰かがこの町で
    無自覚な人間がいちばん怖い。

    "安心安全"な住宅街で起きた誘拐殺人事件
    19年前に起きた一家失踪の謎

    閉鎖された住宅街、忖度と同調圧力

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    安心安全な町って、なんだろうか。
    右にならえ、みんながYESならYESと答える。
    誰しも、これは間違っていると思...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    閉鎖的な町での出来事。同調圧力によってじわじわと登場人物たちが正常な感覚を失っていく感じが異様。本人たちに自覚がないままに人を陥れたり傷つけたりする様は現代を表してるなと感じた。
  • 誰かがこの町で
    誰かがこの町で
    佐野広美さん。

    なんだか、
    閉鎖的な街のお話で、
    嫌な感じのお話。

    なんとも、
    後味の悪いお話。
  • シャドウワーク
    『誰かがこの町で』に次いで佐野さんの作品を読みました。訴えかけられる熱量が凄まじい。

    世界中で被害は増える一方なのが辛い。
    暴力やストーカー被害の辺り、読んでいてこれが今もどこかで日常的に起きているのだと震えました。「DV」ワードは聞くけど、想像より遥かに物騒な現実でした。

    昭江さん、路子さんの...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    同調圧力への怒り、不満、恐怖、不快感…嫌な気持ちしか沸き上がってこない読後感。事件性無しならあり得る話である。延川のように頑迷固陋な人間は何処にでもいる。忖度してはならないと痛感した。
  • 誰かがこの町で
    忖度と同調圧力が引き起こす惨劇…

    安心安全な町を謳い比較的セレブな家庭が集うニュータウン。この町で起きた誘拐殺人と一家失踪、2つの事件を繋ぐものとは?
    なんとなく感じるだけだった違和感がぞわーっと広がり実体を伴っていく…

    日本の地域社会の特徴を極端に描くとこういうことになるのかもしれない。
    でも...続きを読む
  • 誰かがこの町で
    隠蔽から殺人への飛躍や同調圧力を大きく越えた大規模な洗脳など、いろいろ無理があるけど、ホラーとして楽しめた。
  • シャドウワーク
    流れは早い段階でおおよそわかってしまうものの、深刻なDVに立ち向かう女性たち必殺仕事人の非情っぷりはなかなかです。
    贖罪や死刑についての小説を読んだばかりだったので、あかの他人であれば躊躇なく殺人に及ぶメンタリティについていけなかった。