佐野広実のレビュー一覧

  • 氾濫の家

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    隣の家で起こった殺人事件がきっかけで、色々なことがうごきだす。
    とにかく父親がひどい!
    妙子が結婚生活の中でだんだん追い詰められたのがよくわかる。
    読みやすくてあっというまに完読。

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    2025年02月13日
  • 誰かがこの町で

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    ネタバレ

    「同調圧力とムラ社会のいやーな本を読むぞ」と手にした本。
    しょっぱなから予想以上に狂っていました。不快をあびれます笑

    それと同時に「正しさとは?」を考えさせられる場面も。
    違法はダメ。でも正しい事をして自分が家族が不幸になる未来しかなかったら?正しさって状況とか誰にとっての正しさかによって変わるものだなと。いじめる奴がいなくなればいい、会社が当たり前に法を守ればいい。でもそうではない。世の中理不尽ですね。


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    2025年02月10日
  • サブ・ウェイ

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    大きな苦悩を抱えながらも前に進んでいかなくては、と悩む主人公の葛藤が描かれていて共感できる作品でした。

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    2025年02月04日
  • サブ・ウェイ

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    最近お気に入りの作家さん。相変わらず読みやすく、とても面白かった。

    今回は連作の短編でさらに空き時間にサクサク読めた。
    私は第一話が特に印象深かった。母親なら当然、、同情せざるを得ない悲しい物語。

    今のところ、この作家さんの作品、全てとても面白かった。まだ未読の方、ぜひ読むべし。

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    2025年01月21日
  • サブ・ウェイ

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    初読み作家さんかも。他の作品も読んでみたい。私服警備員いてくれたら安心するし、滅多にない落とし物はなるほどと思った。

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    2025年01月14日
  • 誰かがこの町で

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    あらすじを読んで興味を惹かれて購入した。
    施設で育った19歳の女性がある法律事務所に19年前に行方不明になった彼女の家族について相談が持ち込まれる。
    彼女の家族は埼玉県にあるかつてのニュータウンへ引っ越したあと失踪していた。安心安全な街をうたうその地域は独自のルールがありそれに従わなかった彼女の母親と地域住民が揉めていたらしい。法律事務所の助手をしていた真崎が調査に乗り出すが、自身の娘と彼女が重なり。。
    同調圧力の理不尽さに辟易とするが多かれ少なかれ現実社会にもあるなと少し恐怖した。4.0

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    2024年12月12日
  • サブ・ウェイ

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    ネタバレ

    地下鉄の私服警備員として働く明美。私服警備員として地下鉄に乗りながら困っている人やトラブル対処をして働いている。明美にはこの仕事を始めた理由がある。明美の恋人である要一が2年前に地下鉄で亡くなったのだ。防犯カメラを見ると、後ろ姿の犯人が映っていた。明美はその犯人を捕まえたいという思いを抱えながら地下鉄の私服警備員として働いている。本当にこのような私服警備員がいるのかはわからないけど、鉄道って本当にいろいろなお客さんがいるから、いろんな出来事があるんだろうなと思いながら読んだ。子どもを誘拐され身代金の引き渡しに駅にやってきた母親、駅にあるコンビニの万引き、乗客同士のトラブルなどなど…。いろいろな

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    2024年10月10日
  • サブ・ウェイ

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    面白かった!地下鉄の私服警備員が、恋人を殺した犯人を追うサスペンス。普段のほほんと乗っているだけだが、実は色々と大変なことが起こっているのだなあ。

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    2024年10月05日
  • わたしが消える

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    面白かった。さすがは乱歩賞受賞作。

    と、同時に既視感。私の好きな佐々木譲氏や伊岡瞬氏を彷彿とさせるか。まぁ題材もよく練られているとはいえどっかで読んだなとモヤってしまった。

    けなしてないんです。他の作品も読んでみたいな、好きな作家が増えて良かったと思っているし。

    おじさんが義憤する話っていいよね。

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    2024年09月06日
  • わたしが消える

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    元刑事の藤巻は、介護施設に保護された認知症患者の身元調査依頼を引き受け、老人男性の生きた証を探し始めると、次々と見つかる不穏な物証。この老人は一体何者なのか。自分の過去の事件も絡んで危険な目にも遭遇するが、最後はスッキリと解決。
    読みやすい文章に、この身元探しがどう展開していくのか適度な不穏感、一気読みで楽しめました。久々に江戸川乱歩賞作品で満足しました。

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    2024年06月01日
  • わたしが消える

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    マンションの管理人で、元刑事の主人公の藤巻は認知障碍の宣告を受ける。先の不安を思いながら、大学生の娘の研修先である介護施設で保護されている認知症患者の身元調査の依頼を引き受けることに。妨害や脅迫と事件が動いて行く。その裏に隠された真実とは…。

    江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取った作品。
    まずは読みやすかった。どんどん話に引き込まれていきました。
    藤巻と警察との確執、家族との関係、認知症への恐れなど、いろいろと絡みあって進んでいきます。
    記憶がポロポロとこぼれ落ちていってしまい、なにもわからなくなる直前、最後に残される記憶は、いったい何だろうか…人生を奪われた男性が記したノートの言葉が印象

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    2023年06月11日
  • わたしが消える

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    主人公が軽度認知障がいと診断されたところから開始するが、もっと重度の認知症患者が登場し正体を探る。もう認知症関係なく、身元調査がどんどん壮大にハードボイルド感も溢れる展開に。ジャケ買いしたことを忘れて2冊買ってしまった。

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    2023年06月06日
  • わたしが消える

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    第66回江戸川乱歩賞受賞作

    元刑事の藤巻は、事故でケガをした際軽度の認知障碍を宣言される。
    離婚した妻はすでに亡くなり、大学の娘はいるが迷惑はかけられないと思っていた。
    娘の実習先の施設に身元がわからない認知症の人がいるので調べて欲しいと頼まれ、事件に巻き込まれる。

    緩やかに始まるが次第に引きつけられてゆく。
    自分の記憶がどこまで…という不安もありながらも認知症の人が気になるのはなんとも言えない。
    調査を続ける藤巻の姿に元刑事としての矜持も感じつつ、胸にせまるものも感じてしまう。
    そして、父と娘の揺るがない信頼関係もことばにできないほど。

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    2023年05月26日
  • 戦火のオートクチュール

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    ヒトラ―が支配する当時の北欧で生きた日本人の父と娘の生き方が強く描かれている。登場人物も個性豊かに書かれておりミステリーと歴史小説を融合させた内容だったが、その側面に描かれている、娘と母そして祖母の間に出来た深い溝が、祖母の生きてきた道を辿る事で少しずつ埋まって行くところがこの小説の主題と感じた。

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    2023年05月16日
  • 戦火のオートクチュール

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    佐野広実『戦火のオートクチュール』祥伝社文庫。

    島村匠名義で刊行された『マドモアゼル』を加筆修正、改題、文庫化。

    第66回江戸川乱歩賞受賞作の『わたしが消える』が非常に面白かったので、本作も読んでみることにした。

    歴史ミステリーである。なかなか面白い。

    雑誌のライター結城真理は、母親の大学時代の友人の松村弘子からあることを依頼される。長らく疎遠だった真理の母親の結城智子が持つ祖母の形見の血塗られたシャネルスーツの謎を解くために母親の智子と共にパリに飛んで欲しいというのだ。

    真理と智子の動きを監視する外務省の外郭団体を名乗る大津真一という人物が二人の調査を妨害しようとする。

    祖母の千

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    2023年04月03日
  • わたしが消える

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    面白かった!これぞ江戸川乱歩賞って感じの作品。
    前日譚に当たる短編も良かったです。 
    ここ数年の乱歩賞受賞作の中では一番好き。

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    2023年03月11日
  • わたしが消える

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    始めはライトなミステリーかなぁ?と思っていたのだけれど、読み進めるにしたがってがっつりミステリーだったし、門前さんをめぐる背景が壮大なものでびっくりしたけど面白かった!

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    2022年12月17日
  • わたしが消える

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    第66回江戸川乱歩賞受賞作。


    特別養護老人ホームの門の前に、置き去りにされた身元不明の認知症の老人。老人の身元を突き止めてほしいと娘から頼まれた元刑事藤巻は、自らも軽度の認知障碍を患っており、他人事とは思えずこれを最後の使命と引き受ける。

    始まりは地味な老人の身元調べ。
    だけど、老人が隠し持っていた数枚の身分証明書が発見されたあたりからぐいぐいと謎に引き込まれていく。
    深まる謎、何者かによる脅し、証拠品の盗難、そしてとうとう死者まで。このあたりになると緊張感で息もつけないほど。
    そして次第に明らかになっていく真相。黒幕の正体は?一気に社会派ミステリの様相を帯びていく展開に読むのをやめられ

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    2022年10月01日
  • 氾濫の家

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    ちびちび読みました。
    普段読まないジャンルなので気分転換にとても面白かったです。
    昭和はじめの父と母を持つ私には、非常にあるあるな父と母の関係など。むしろ、この程度で治るのかと、柔らかい方でして。

    なかなか、あっけなく?な結末でしたが、むしろ読んでから時間が経って思うと、そのあっけなさが、むしろ非常にリアル感を持たせるのではと思いました。
    譲ってくれた友達に感謝。

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    2025年12月07日
  • 氾濫の家

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    ネタバレ

    新井家の隣家の亭主が殺された。妻は旅行にいっており、息子はすでに家を出ていてアリバイもある。そんななか新井家に刑事の加賀美が訪れる。

    最初から最後までずっと篤史にイライラ。本当に嫌い。そして妙子にもイライラ。でもこういう人、現実にいるんだよね。もうずっと気持ちが塞ぐし、すごく気分の悪くなる話だったけど、それと同じくらい面白かった。最後はちょっと安直に感じるけど、スッキリしたので満足です。

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    2025年12月05日