佐野広実のレビュー一覧
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東京の地下鉄は毎日色んな事件が起きているんだろうな。数回しか乗ったことがない田舎者の私には怖い場所だと思う。そんな私には未知の世界である東京の地下鉄が舞台の話。
主人公の穂村明美は地下鉄の私服警備員。警察とは違う立場なのだけど、乗客が安心して乗れるように地下鉄に乗って見守るという仕事。見守るというのは優しい言い方かな?体を張って守ってます、という感じだ。読み終えて思ったことは、やっぱり地下鉄怖い…、乗る時は気をつけよう、です。
話は面白かったです。穂村明美の悲しい過去。その過去に区切りをつけて立ち直っていく姿がいいです。あとは同僚の町村、原口、奥野と四人でバー
"エルニーニョ"(本当は違う店名)で仕事が終わったあと女子会をする。それが楽しそうでいいなと思いました。明美にいい仲間がいて良かったな。
この作品は連作短編でいいのだと思うのだけど、長編にも感じた。これって"地下鉄に乗って乗り継ぎを何回かして目的地に行く"というイメージが、一つの物語と思えたのかな?そこが不思議な感じでした。 -
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ネタバレ読んでいて心を抉られ続けているような感じから逃げられませんでした。
結婚以来(姑と)夫からモラハラをされ続けている専業主婦妙子が隣家の殺人事件をきっかけに起きた出来事を描いた今作。
長いモラハラで本来身に付けていた善悪や好悪の感覚さえ奪われてしまい、ただただ生きることや夫の機嫌を損ねないように過ごすだけだったのに、そこから救い出してくれたのは自分が慈しんだ子供達であったというのはとても良かったと思いました。
また夫である篤史でさえ実は偏狭な価値観に染められていた、とも読めるのも面白いなと思いました。違いは自分の考えを省みることができるかだけで、その行動は自己中心的な動機か否か、他人に思いやりを持っているか、そういう少しの心遣いの積み重ねが両者の明暗を分けたのかなと思いました。
とはいえ現実ではこういう環境だと子供は母親も恨むんじゃないかな、なんて思ったりもします。家族って難しい。 -
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ネタバレ2025/02/14予約 14
2025/03/11予約 30
横暴な夫・篤史に従うだけの妙子。隣の家での殺人事件をきっかけに夫から逃げ出すことを選ぶ。
今どきありえないほどのモラハラ夫を、子どもたちはとっくに見限っていた。そして夫の勤務先もハラスメントまみれ。仕事内容も邪魔な人間を排除すると言う、時代錯誤感。
話がスピーディーに進み、ラストは家庭も会社も氾濫の中にとりこまれる、ってことなのかな。自分自身が痛感することが、女性は結婚で退職してはいけない、だがやっぱりね。
今の時代は仕事を辞める選択は無いと思うけど経済力は大切だ。
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読みたいと思いながらも、ずっと積んでた一冊です。はじまりは一見すると地味なんだけれど、段々と大きくなる感じかな…でも最後は、いい感じにまとめてくれる作品でした。
元刑事の藤巻はある日軽度認知障害の診断を受け、娘には迷惑をかけたくないと強く思う。ある日、娘が訪ねてきて、実習先の施設で認知症を患う身元不明の男性、門前さんについて調べてほしいと依頼を受ける。徐々に明らかになる、門前さんの過去とその正体、門前さんを狙う謎の勢力…そして、藤巻と娘の関係性の変化など、読みどころ満載です。
認知症が進行し、記憶が消える中、最後まで残された記憶って…どんな記憶なんだろう?もし、私が認知症になったら、どんな記憶は残るのかな??どんな記憶なら、幸せだったと思えるだろうか?? -
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ネタバレ地下鉄の私服警備員として働く明美。私服警備員として地下鉄に乗りながら困っている人やトラブル対処をして働いている。明美にはこの仕事を始めた理由がある。明美の恋人である要一が2年前に地下鉄で亡くなったのだ。防犯カメラを見ると、後ろ姿の犯人が映っていた。明美はその犯人を捕まえたいという思いを抱えながら地下鉄の私服警備員として働いている。本当にこのような私服警備員がいるのかはわからないけど、鉄道って本当にいろいろなお客さんがいるから、いろんな出来事があるんだろうなと思いながら読んだ。子どもを誘拐され身代金の引き渡しに駅にやってきた母親、駅にあるコンビニの万引き、乗客同士のトラブルなどなど…。いろいろな出来事がありながら、恋人の要一を殺した犯人に段々と近づいていく明美。最後は犯人逮捕で明美もようやく前に進めるようになりそう。
地下鉄の私服警備員。もし本当にこの仕事があるならすごく大変な気がする。読み始めた最初は電車に乗ってあちこち移動して楽しそう!と思ったりしたけど、良くも悪くもいろいろな人との出会いが多すぎ。。良い人との出会いならいいけど、犯罪者とかトラブルを起こす人の対応は大変そう。。