佐野広実のレビュー一覧

  • わたしが消える

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    始めはライトなミステリーかなぁ?と思っていたのだけれど、読み進めるにしたがってがっつりミステリーだったし、門前さんをめぐる背景が壮大なものでびっくりしたけど面白かった!

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    2022年12月17日
  • わたしが消える

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    第66回江戸川乱歩賞受賞作。


    特別養護老人ホームの門の前に、置き去りにされた身元不明の認知症の老人。老人の身元を突き止めてほしいと娘から頼まれた元刑事藤巻は、自らも軽度の認知障碍を患っており、他人事とは思えずこれを最後の使命と引き受ける。

    始まりは地味な老人の身元調べ。
    だけど、老人が隠し持っていた数枚の身分証明書が発見されたあたりからぐいぐいと謎に引き込まれていく。
    深まる謎、何者かによる脅し、証拠品の盗難、そしてとうとう死者まで。このあたりになると緊張感で息もつけないほど。
    そして次第に明らかになっていく真相。黒幕の正体は?一気に社会派ミステリの様相を帯びていく展開に読むのをやめられ

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    2022年10月01日
  • わたしが消える

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    元刑事の主人公が、病院で認知障碍の宣告を受けた矢先、介護施設に保護されている認知症患者の身元調査を依頼されたことからストーリーが始まる。ただの身元調査のはずが、どうやら誰かが妨害していることがわかり、さらに調査に協力してくれていた人が殺害され、主人公自身も脅迫を受け、とスピード感ある展開。途中で接触してくる人物の正体が判明したあたりで犯人の大まかなイメージはつかめるが、いろいろ気になる要素が散りばめられていて、どんどん読み進めてしまう。この世にあふれる理不尽を感じる話ではあるが、現在の主人公の周囲の人間関係が救いになっている。

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    2026年07月18日
  • 氾濫の家

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    多分、小説としては面白かったんだと思う。
    でも、この読後感の悪さは何だろう。
    妙子自身は、何も解決してない気がする。
    作者として、伝えたい事は何となくわかる気がするけど、何か違う気がすると言うか…
    上手く言えないけど、イライラだけが残った。

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    2026年07月14日
  • サブ・ウェイ

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    大切な人を突然失くした喪失感と加害者を見つけたいという執念と、これが普通の市民にあるという強い思いを感じさせる。懸命な生き様は結果として他人を動かすんやなあー、と思わせる良品。

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    2026年06月11日
  • 誰かがこの町で

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    まさに同調圧力がテーマの小説。
    町単位でそれが起こり主人公が巻き込まれるわけですが…
    有給取得、飲み会参加、会議での意見などで、個人が考えが抑圧され異分子扱いされる。
    考えされました。

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    2026年05月22日
  • 氾濫の家

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    大学教授の家で起こった殺人事件というより、隣家の新井家の話がメイン。
    吐き気がするほど横暴な夫と、洗脳されているかのような妻。
    夫自身も自分の頭で考えるより上からの命令に従うしかない、それこそが生きる術だと思っていたのだろう。
    最後は妻も子どもたちも解放されて、のびのびと暮らしていけそうだ。
    よかった…、と言っていいのかな。

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    2026年03月22日
  • シャドウワーク

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    DV被害者はそれがDVとわかっていなかったり、またわかってはいても何故か「この人には私しか…」みたいな謎の縛りを自分で作っていて、シェルターに逃げ込んだとて、また自ら夫の元へ帰る人が多いと聞く。

    なのでこの作中の中の被害者の女性達のように、弱者のままじゃなく立ち直りまた前を向く姿勢がまず素晴らしいと思った。
    そしてその行先を見守る読者の私、どうかとにかく彼女達が自由になれ、安全であれ、とただ願うのみ!
    そして、もう全てはそこに辿り着けば良い!と思った。

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    2026年03月14日
  • サブ・ウェイ

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    読みやすく、1日で読み終わりました
    地下鉄と言う、日常的な世界観で
    イメージしやすい設定が良かっのかなと
    思いました
    色々な事件がありましたが、映像化されそうな
    話だと思いました

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    2026年01月27日
  • サブ・ウェイ

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    地下鉄の私服警備員の話
    心の葛藤や正義心について書かれているが、後半がかなり急ぎ足で、心情の動きも少し物足りなく感じた。
    読みやい本でした

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    2026年01月08日
  • 氾濫の家

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    佐野広実『氾濫の家』は、郊外の住宅地に暮らす五十代の専業主婦・新井妙子を主人公に、
    家父長制・精神的DV・ブラック企業・ヘイトビジネス・学歴偏重・家庭崩壊
    といった現代日本の暗部を重層的に描く社会派ミステリーである。
    妙子は、夫・篤史の強烈な支配のもとで長年生きてきた。
    篤史は「家族は俺の所有物だ」「金を稼ぐ俺が絶対だ」と信じて疑わない、典型的な家父長的男性である。
    表向きは大手建設会社のエリート社員として振る舞うが、実際にはヘイト企業まがいの事業に加担し、上司の命令には絶対服従。
    家庭でも同じく、妻と子どもを「支配すべき対象」として扱う。
    長女・順子は父親に反発し、家を飛び出した。
    長男・将

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    2025年12月23日
  • 氾濫の家

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    人を人と思っていない夫と姑がいる家庭に嫁ぎ、自分を削り続けてきた女性の再生の物語でした。

    とにかく、ひどい人がたくさん出てきて、嫌になります。性善説的な考えを持つ人には、なんとも苦しい物語じゃないでしょうか。

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    2025年12月21日
  • サブ・ウェイ

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    ひとつの大きな物語の中に、いくつかの小さな物語がある、そういう構成の小説です。なので、隙間時間でも読みやすいですが、できれば一気に読んだ方が良かったかな。

    地下鉄を乗客に紛れて警備する仕事。そういう仕事が実際にあるのかはわかりませんが、なんだかワクワクする仕事だなと感じました。

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    2025年12月10日
  • 氾濫の家

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    ちびちび読みました。
    普段読まないジャンルなので気分転換にとても面白かったです。
    昭和はじめの父と母を持つ私には、非常にあるあるな父と母の関係など。むしろ、この程度で治るのかと、柔らかい方でして。

    なかなか、あっけなく?な結末でしたが、むしろ読んでから時間が経って思うと、そのあっけなさが、むしろ非常にリアル感を持たせるのではと思いました。
    譲ってくれた友達に感謝。

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    2025年12月07日
  • 氾濫の家

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    ネタバレ

    新井家の隣家の亭主が殺された。妻は旅行にいっており、息子はすでに家を出ていてアリバイもある。そんななか新井家に刑事の加賀美が訪れる。

    最初から最後までずっと篤史にイライラ。本当に嫌い。そして妙子にもイライラ。でもこういう人、現実にいるんだよね。もうずっと気持ちが塞ぐし、すごく気分の悪くなる話だったけど、それと同じくらい面白かった。最後はちょっと安直に感じるけど、スッキリしたので満足です。

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    2025年12月05日
  • サブ・ウェイ

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    架空の設定としては設定を活かしたエンタメ性に乏しく、過去の傷を背負った人間の葛藤や成長を描く人間ドラマとしては、人物の深掘りが浅く感情移入出来なかった。
    と言うことで、設定の必然性を感じられずに終わってしまった感じ。
    面白くなかったわけではないです。

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    2025年11月28日
  • 氾濫の家

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    隣家で殺人事件がおき、その犯人らしき顔を見た専業主婦が巻き込まれていくミステリー。家庭内の闇が見え隠れする。この主婦は良い子どもたちを持って幸せだなあ、と思った。殺人事件の動機や主婦の旦那さんの仕事などが微妙にしっくりこなかった。

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    2025年11月19日
  • サブ・ウェイ

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    地下鉄警備員として働く主人公と同僚、
    上司たち、勤務する中ですれ違う人々と
    向き合うことでそれぞれが抱えてきた過去と
    これからを描いた物語。

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    2025年11月01日
  • 氾濫の家

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    視点が何回も変わるわりに読みやすかった(警察、主婦、会社員と全然違うからかな?)
    こういう小説読んでると、仲のいい家族も蓋を開ければ崩壊してるなんて、もはや常識なのでは?とすら思っちゃう。
    早々に逃げ出した娘は偉いし強いけど、夫があれで何十年も耐えてきた妙子も偉いしとっても強い。
    夫がまじで胸糞わるすぎてイライラした。

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    2025年09月25日
  • 氾濫の家

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    虐げられて抑えつけられ、自分を奪われて
    すり減った後に、もう一度自分を取り戻す
    ことはできるのか。

    抑圧され長い年月を過ごしたせいで、
    日々の違和感に気づけなくなった主人公。

    隣の家で起きた殺人事件が、空っぽだった
    主人公の中にうねりの種を落とす。

    家という外界から隔たった空間に閉じ込められ、
    沈みきっていた主人公の中で起る氾濫の物語。

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    2025年08月12日