佐野広実のレビュー一覧

  • わたしが消える

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    面白かった。さすがは乱歩賞受賞作。

    と、同時に既視感。私の好きな佐々木譲氏や伊岡瞬氏を彷彿とさせるか。まぁ題材もよく練られているとはいえどっかで読んだなとモヤってしまった。

    けなしてないんです。他の作品も読んでみたいな、好きな作家が増えて良かったと思っているし。

    おじさんが義憤する話っていいよね。

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    2024年09月06日
  • わたしが消える

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    元刑事の藤巻は、介護施設に保護された認知症患者の身元調査依頼を引き受け、老人男性の生きた証を探し始めると、次々と見つかる不穏な物証。この老人は一体何者なのか。自分の過去の事件も絡んで危険な目にも遭遇するが、最後はスッキリと解決。
    読みやすい文章に、この身元探しがどう展開していくのか適度な不穏感、一気読みで楽しめました。久々に江戸川乱歩賞作品で満足しました。

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    2024年06月01日
  • わたしが消える

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    マンションの管理人で、元刑事の主人公の藤巻は認知障碍の宣告を受ける。先の不安を思いながら、大学生の娘の研修先である介護施設で保護されている認知症患者の身元調査の依頼を引き受けることに。妨害や脅迫と事件が動いて行く。その裏に隠された真実とは…。

    江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取った作品。
    まずは読みやすかった。どんどん話に引き込まれていきました。
    藤巻と警察との確執、家族との関係、認知症への恐れなど、いろいろと絡みあって進んでいきます。
    記憶がポロポロとこぼれ落ちていってしまい、なにもわからなくなる直前、最後に残される記憶は、いったい何だろうか…人生を奪われた男性が記したノートの言葉が印象深かった。
    もっと暗くなるのかなと思ったけど、読後感は良かったです。
    前日譚にあたる短編「春の旅」はほっこりでした。

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    2023年06月11日
  • わたしが消える

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    主人公が軽度認知障がいと診断されたところから開始するが、もっと重度の認知症患者が登場し正体を探る。もう認知症関係なく、身元調査がどんどん壮大にハードボイルド感も溢れる展開に。ジャケ買いしたことを忘れて2冊買ってしまった。

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    2023年06月06日
  • わたしが消える

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    第66回江戸川乱歩賞受賞作

    元刑事の藤巻は、事故でケガをした際軽度の認知障碍を宣言される。
    離婚した妻はすでに亡くなり、大学の娘はいるが迷惑はかけられないと思っていた。
    娘の実習先の施設に身元がわからない認知症の人がいるので調べて欲しいと頼まれ、事件に巻き込まれる。

    緩やかに始まるが次第に引きつけられてゆく。
    自分の記憶がどこまで…という不安もありながらも認知症の人が気になるのはなんとも言えない。
    調査を続ける藤巻の姿に元刑事としての矜持も感じつつ、胸にせまるものも感じてしまう。
    そして、父と娘の揺るがない信頼関係もことばにできないほど。

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    2023年05月26日
  • 戦火のオートクチュール

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    ヒトラ―が支配する当時の北欧で生きた日本人の父と娘の生き方が強く描かれている。登場人物も個性豊かに書かれておりミステリーと歴史小説を融合させた内容だったが、その側面に描かれている、娘と母そして祖母の間に出来た深い溝が、祖母の生きてきた道を辿る事で少しずつ埋まって行くところがこの小説の主題と感じた。

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    2023年05月16日
  • 戦火のオートクチュール

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    佐野広実『戦火のオートクチュール』祥伝社文庫。

    島村匠名義で刊行された『マドモアゼル』を加筆修正、改題、文庫化。

    第66回江戸川乱歩賞受賞作の『わたしが消える』が非常に面白かったので、本作も読んでみることにした。

    歴史ミステリーである。なかなか面白い。

    雑誌のライター結城真理は、母親の大学時代の友人の松村弘子からあることを依頼される。長らく疎遠だった真理の母親の結城智子が持つ祖母の形見の血塗られたシャネルスーツの謎を解くために母親の智子と共にパリに飛んで欲しいというのだ。

    真理と智子の動きを監視する外務省の外郭団体を名乗る大津真一という人物が二人の調査を妨害しようとする。

    祖母の千沙は第二次世界大戦中、外務省一等書記官の久能範義の娘としてナチ占領下のパリにいた。

    祖母の足跡を辿るうちに、驚愕の事実が浮かび上がる。千沙の恋人クルト・シュピーゲル、ココ・シャネル、エヴァ・ブラウン、アドルフ・ヒトラーと役者は揃い、ナチス占領下のパリで繰り広げられた謀略の歴史。

    本体価格940円
    ★★★★

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    2023年04月03日
  • わたしが消える

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    面白かった!これぞ江戸川乱歩賞って感じの作品。
    前日譚に当たる短編も良かったです。 
    ここ数年の乱歩賞受賞作の中では一番好き。

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    2023年03月11日
  • わたしが消える

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    始めはライトなミステリーかなぁ?と思っていたのだけれど、読み進めるにしたがってがっつりミステリーだったし、門前さんをめぐる背景が壮大なものでびっくりしたけど面白かった!

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    2022年12月17日
  • わたしが消える

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    第66回江戸川乱歩賞受賞作。


    特別養護老人ホームの門の前に、置き去りにされた身元不明の認知症の老人。老人の身元を突き止めてほしいと娘から頼まれた元刑事藤巻は、自らも軽度の認知障碍を患っており、他人事とは思えずこれを最後の使命と引き受ける。

    始まりは地味な老人の身元調べ。
    だけど、老人が隠し持っていた数枚の身分証明書が発見されたあたりからぐいぐいと謎に引き込まれていく。
    深まる謎、何者かによる脅し、証拠品の盗難、そしてとうとう死者まで。このあたりになると緊張感で息もつけないほど。
    そして次第に明らかになっていく真相。黒幕の正体は?一気に社会派ミステリの様相を帯びていく展開に読むのをやめられない。

    何より、利用され人生を損なわれた一人の男の哀しい一生、そしてその末路である今を思うとやるせない。
    最後の収まり方には様々異論はありそうだけど、あそこで黒幕が生き延びる結末は読者としては感情が許さないかも。

    主人公の今後に思いを馳せると辛いけど、失った20年を取り戻すという決断に少しの希望も。
    記憶がこぼれ落ち何もわからなくなる直前、最後に残る記憶は自分の場合はなんだろう?と考えてしまいました。

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    2022年10月01日
  • 氾濫の家

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    ネタバレ

    夫の最期はあれで良いんだろうか
    分からせて(分からないだろうけど)
    反省させて(しないだろうけど)
    泣き叫ばせて(これはするか?)
    叩きのめしたかった
    子供たちから見捨てられなくて良かったね
    きっと子供たちは家庭を持ったり
    自分の進みたい道が決まってきたり
    前を向いているからあの母親に優しく
    出来たのではないかな

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    2026年09月17日
  • 誰かがこの町で

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    郊外のニュータウンで起きた犯罪を住民全員で隠すだけでなく、さらに犯罪を重ねてしまう。隔離された山村などでは起こりそうな話しが新興住宅の街でもおきてしまう。
    同調圧力。犯罪ではないけれども、学校、会社、地域コミュニティなど自分にもいっぱい経験がある。怖い。

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    2026年09月16日
  • わたしが消える

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    元刑事の主人公が、病院で認知障碍の宣告を受けた矢先、介護施設に保護されている認知症患者の身元調査を依頼されたことからストーリーが始まる。ただの身元調査のはずが、どうやら誰かが妨害していることがわかり、さらに調査に協力してくれていた人が殺害され、主人公自身も脅迫を受け、とスピード感ある展開。途中で接触してくる人物の正体が判明したあたりで犯人の大まかなイメージはつかめるが、いろいろ気になる要素が散りばめられていて、どんどん読み進めてしまう。この世にあふれる理不尽を感じる話ではあるが、現在の主人公の周囲の人間関係が救いになっている。

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    2026年07月18日
  • 氾濫の家

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    多分、小説としては面白かったんだと思う。
    でも、この読後感の悪さは何だろう。
    妙子自身は、何も解決してない気がする。
    作者として、伝えたい事は何となくわかる気がするけど、何か違う気がすると言うか…
    上手く言えないけど、イライラだけが残った。

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    2026年07月14日
  • サブ・ウェイ

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    大切な人を突然失くした喪失感と加害者を見つけたいという執念と、これが普通の市民にあるという強い思いを感じさせる。懸命な生き様は結果として他人を動かすんやなあー、と思わせる良品。

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    2026年06月11日
  • 誰かがこの町で

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    まさに同調圧力がテーマの小説。
    町単位でそれが起こり主人公が巻き込まれるわけですが…
    有給取得、飲み会参加、会議での意見などで、個人が考えが抑圧され異分子扱いされる。
    考えされました。

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    2026年05月22日
  • 氾濫の家

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    大学教授の家で起こった殺人事件というより、隣家の新井家の話がメイン。
    吐き気がするほど横暴な夫と、洗脳されているかのような妻。
    夫自身も自分の頭で考えるより上からの命令に従うしかない、それこそが生きる術だと思っていたのだろう。
    最後は妻も子どもたちも解放されて、のびのびと暮らしていけそうだ。
    よかった…、と言っていいのかな。

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    2026年03月22日
  • シャドウワーク

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    DV被害者はそれがDVとわかっていなかったり、またわかってはいても何故か「この人には私しか…」みたいな謎の縛りを自分で作っていて、シェルターに逃げ込んだとて、また自ら夫の元へ帰る人が多いと聞く。

    なのでこの作中の中の被害者の女性達のように、弱者のままじゃなく立ち直りまた前を向く姿勢がまず素晴らしいと思った。
    そしてその行先を見守る読者の私、どうかとにかく彼女達が自由になれ、安全であれ、とただ願うのみ!
    そして、もう全てはそこに辿り着けば良い!と思った。

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    2026年03月14日
  • サブ・ウェイ

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    読みやすく、1日で読み終わりました
    地下鉄と言う、日常的な世界観で
    イメージしやすい設定が良かっのかなと
    思いました
    色々な事件がありましたが、映像化されそうな
    話だと思いました

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    2026年01月27日
  • サブ・ウェイ

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    地下鉄の私服警備員の話
    心の葛藤や正義心について書かれているが、後半がかなり急ぎ足で、心情の動きも少し物足りなく感じた。
    読みやい本でした

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    2026年01月08日