久住昌之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは面白い。読みながら、ひとりニヤニヤした。主人公は定年を迎えた香住武60歳である。定年退職した元サラリーマンの自分を野武士に例える香住武が、ひたすら食と対峙するのだ。
あの谷口ジローが漫画化した『孤独のグルメ』の姉妹作ともいうべき本作は土山しげるが、漫画化している。しかも、単行本化にあたり、四話が描き下ろしという豪華な内容。
中でも『かっこ悪いスキヤキ』には笑った。泉晴紀と久住昌之の名コンビ・泉昌之の『かっこいいスキヤキ』のパロディーになっている。
描き下ろしの『釜石の石割桜』は、『孤独のグルメ』のあとがきが原作であり、まさか漫画で読めるとは思わなかった。 -
Posted by ブクログ
身の丈にあった生活(人から見たらずぼらでも)を送り、
そこに最大限の知恵を発揮しているのがいい。
冷蔵庫には(ごはんが)無いチンゲールでわろたとか、
バブル期的な言葉回しが最初は違和なのだがだんだんじわじわくる。
以下ぐっときた言葉。
ストレスマイレージ、
昨日から保湿しっぱなしのめし、
しば漬け袋から直食い!器ノーサンキュープリーズ、
そうめんってすぐできるからラヴリィ、
誰が見てなくてもこういう仕事して立派、
上でちゃんと寝よっと!『夜がんばる』ってやらしいな、
困ったらネットに頼る現代の安易な賢妻、
栗は眺めてるだけで十分秋、
食べっぷりの悪い男は絶対ダメ、
スプーン洗いたくないので -
購入済み
すごい気持ちがわかるマンガです
ひとりで出張や営業などをやったことある人であれば経験する「言葉に出さないけど自分の中で盛り上がっている自分」状態は本当に気持ちがわかりますw
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購入済み
読んでて止まらないもので、これを読んでからは更にマネをして同じような店を探したりして楽しく一人で食事することが出来るようになりました。
今では20代前半の私ですが友達の誘いを断って一人でゆっくり優雅に居酒屋に出かけたりも出来ます。
きっかけは深夜食堂をドラマで見て、漫画があることを知ってからこの孤独のグルメを昔読んだことを思い出してたどり着いた感じです。
なんでこんなただありふれた食べ物を食べてるだけの漫画が面白いのかわからないです。
でも読んだら止まりません。
昔読んだ時から2巻は出ていないみたいですので、完結なのかな。
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Posted by ブクログ
帰路にて、歩いて帰る時、自転車で帰る時、車で帰る時、電車で帰る時、新幹線で帰る時、同じ道沿いを通ってもその表情はまったく違うものです。
早ければ早いほど、景色は少なくなっていく。
交通機関があって町ができているのではなく、町があって交通機関ができている。交通機関から離れたところには、死んでしまっていたり、誰にも気づかれずほそぼそと呼吸をしている、自分の過去とは無縁のものであっても郷愁にかられるモノがあったりする。
歩くことで見つけられることの魅力を昏々と語ってくれる。
この漫画の主人公、自分のことを散歩の天才といってしまうほどの散歩上手、かつ散歩好き。
しかしながら人生においては一人、目の前