竹下文子のレビュー一覧

  • 新しい日本の幼年童話 しっぽ!

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    なんでみんなしっぽが生えているかわからなかったけど、あすかちゃんだけ原因がわかった。それがすごいと思った。

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    2025年04月17日
  • 旅のはじまり

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    タイトルと表紙を見て「猫が主役の話ね」と思ってましたが、ページを開いてすぐの描写が現代日本で男の子が主役のようだったので表紙を見返してしまいました。笑
    はっきりと見やすいフォント、行間をあけたレイアウトが低学年の教科書に近く、子どもに渡しやすいのではと思います。1人で読み通すには小学校中学年以降でないと難しいかな。
    主人公はおそらく小学校低学年だと思うのですが、優雅な1人電車旅から一転、猫に誘われ宝探しの旅へ向かう、ロマンあふれるストーリーが男の子にオススメです。
    ここまでしっかり、男の子!、のことを考えた児童文学は「電車で行こう!」以来だったので、ようやく探していたジャンルを見つけた思いです

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    2024年06月11日
  • ケンとミリ

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    ネタバレ

     サンゴロウシリーズの新たな一章!これまで登場してきた人間たちとの思わぬ再会が描かれまさに再出発といったところ。内容はケンとミリが向き合うパートが主でサンゴロウは少し出てくるだけだが相変わらずカッコいい。ミリのしっかりとしていながらも不思議な生き方に対してケンが様々に思いを巡らせる描写も見事であっというまに最後まで読み切ってしまった。なんとも言えないケン、ミリ、サンゴロウの関係性を「なかま」、トランプの同じ数字と表現するのはまさにピッタリでしっくりくる。新たに始まったサンゴロウの物語を最後まで読み切っていきたい。

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    2024年02月12日
  • 霧の灯台

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    ネタバレ

     くろねこサンゴロウシリーズ、五作目!今までの明るい冒険に対して今回はなんとも静かで切ないエピソードだ。霧に包まれた島の中でサンゴロウは謎めいた灯台守と不思議で穏やかな日々を過ごすが…。派手なアクションがあるわけではなく、終始一貫して静かで穏やかだが、それでも一気に読み込んでしまう引き込み様だった。明かされる真実と結末、そして冒頭から繰り返されていた渡り鳥のサンゴロウの行き先に関するテーマ。今作は一応のサンゴロウシリーズの最終作だが、次なるシリーズに向けて一度主人公の行き先を暗示させる終わり方にしてある点も面白い。

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    2024年01月05日
  • 黒い海賊船

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    ネタバレ

     サンゴロウシリーズ四作目!今回の語り手はサンゴロウと、彼に憧れる若者イカマル!絢爛たる娯楽都市三日月島へと出航だ!年少の若者の視点からサンゴロウのカッコよさや自由さが生き生きと描かれている。楽しげながらも危うい匂いのする三日月島の住民達と恐ろしい海賊達というゲストキャラの性格も相まって、何もかもが新鮮に見える若い視点が映えるお話だった。

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    2024年01月03日
  • やまねこの島

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    ネタバレ

     くろねこシリーズ三作目!今回は前回も登場した島医者、ナギヒコの視点でサンゴロウと共に謎めいた離島に向かう!第三者から見たサンゴロウの自由さとワイルドさが描かれており新鮮な気分だった。また一巻から出ていたヤマネコ族が出てきたり、サンゴロウの記憶喪失について詳しく説明されたりと色々な動きがあった回。ヤマネコ族に関しては色々まだ起こりそうな予感であり、続きを早く読みたい…。

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    2024年01月03日
  • キララの海へ

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    ネタバレ

     くろねこシリーズ第二弾!前回目的地として旅立ったはずのうみねこ島にすでにサンゴロウがいる時点で話が始まり驚いた。てっきり到着までの旅をするのかと…。前回は陸路だったが今回は海での冒険。海の美しさや恵み、恐ろしさなど色々な面がサンゴロウを視点に描かれて、それにサンゴロウが相棒の船とともに挑む!やみねこなどファンタジックな敵も現れ、前回とは別のドキドキした冒険であった。
     ラストに前巻にも出てきたホテルマリンが出てきたがどうやらサンゴロウは記憶を失っている模様。次巻以降で記憶は取り戻されるのだろうか?

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    2024年01月01日
  • 旅のはじまり

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    ネタバレ

     100ページ弱の短い小説ながらワクワクドキドキする冒険が鮮やかに描かれており、大満足。サンゴロウの飄々としてワイルドなかっこよさも勿論良かったけれど、ケンの恐怖やワクワクする好奇心の描写も巧みで印象に残った。

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    2023年12月30日
  • 木苺通信

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    あらすじを読んで購入しました。現代詩の短編集は初めてだったので凄く期待して読みました。作者様が有名な方らしくて、年代問わずファンが多いことに納得しました。私も繰り返し読み返すくらい好きな作品です。前作のも欲しくて注文できないか聞きましたが、既に絶版になっているとのこと。もっと早くから買っておけばよかったと後悔しています。この方の短編集の小説、もっと読んでみたいので出して欲しいです。

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    2024年02月11日
  • 最後の手紙

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    ネタバレ

    黒ねこサンゴロウシリーズ、最後まで読み終わりました。

    物語は不思議な始まり方で、一体どのような終わり方をするのか気になっていました。
    クールでかっこいい、でも優しい一面もあるサンゴロウ。
    物語もサンゴロウらしいかっこいい終わり方です。

    私には長く乗っている愛車があるので、マリン号とサンゴロウの関係が分かるような気がします。

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    2022年11月17日
  • 旅のはじまり

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    失われたうみねこ族の宝をさがす旅

    ひとり旅の特急電車で、ケンの隣に座ってきたのは黒ねこだった。名前はサンゴロウ。うみねこ族の宝をさがしに行くという。手がかりは、ぼろぼろの地図だけだ。興味を示すケンに、サンゴロウは声をかけた。「いっしょに、くるかい。」

    「宝さがしにたいせつなのは、中身じゃない、ロマンだ」

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    2022年10月30日
  • 新しい日本の幼年童話 しっぽ!

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    主人公の小学生ゆうとは、ある朝起きるとしっぽが生えていることに気付く。

    でもお母さんには見えないみたい。
    よく街を見回すと、しっぽが生えていたり、角が生えていたりする人がいるのに気付く。

    これ以降はネタバレになりますが。

    物語の後半でこのしっぽや角は悩みのようなものを持っている人に生えているみたい。ということが分かる。

    しっぽが見える人と見えない人がいるってことには答えは載っていないけど、見える人は、人の悩みや痛みに気づけるってことなのかもしれない。

    主人公に生えてきたしっぽはリスのようにふかふかで触りごごちのよいかわりらしいもの。

    悩みを持つことはつらく苦しいことだけど、人間らし

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    2020年12月21日
  • 新しい日本の幼年童話 しっぽ!

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    何でしっぽが生えたか気になった。けんかで生えたとは思わなかったから、びっくりした。おれにはしっぽが35本生えている。(小2)

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    2020年02月29日
  • 木苺通信

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    名作。
    風の色、空の香り、雲の音、水の形・・・
    全てが瑞々しく思い浮かべられる文章と物語。
    ゆっくりと、何度も何度でも読み返すであろう一冊。

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    2020年02月26日
  • 風町通信

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    ネタバレ

    「風町から」と「風町まで」の二部構成で三十一の短編。短い不思議なお話の中でなんとも言えない心地よさを感じる物語であった。

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    2017年10月03日
  • 旅のはじまり

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    小学生の時にシリーズを読みました。当時、自分とはなにか、と悩むサンゴロウを読んで衝撃を受けたことを覚えています。記憶のないサンゴロウのどこか悲しげな雰囲気を思い出します。

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    2014年10月28日
  • やまねこの島

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    うみねこ島で医者をしているナギヒコは、カレハ熱が流行しているので助けて欲しいというサンゴロウの頼みを聞き共に船で出発した。行き先は無人島とされている貝がら島だったが、そこにはうみねこ族とは宿敵関係にあるやまねこ族が隠れ住んでいたのだった。

    種族の歴史的軋轢などを描き、なかなかハードな内容を含んでいます。しかしそれを判り易い文章と、クールなサンゴロウとお人好しのナギヒコのキャラクターの掛け合いによって読み易くまとめられています。シリーズを通して書かれている謎や伏線もチラホラ見えており、続きを読むのも楽しみです。
    また鈴木まもるによる挿絵がカッコいいんですよね。

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    2014年10月06日
  • アイヴォリー

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    小学生の頃読んだ本。
    当時、もう少し上の年齢向けだったので読むのに時間がかかったものの、それでもわからない!もう読まなくていいや!と思うことのなかった、思い出の一冊
    復刊ドットコムから出ると知った時はとても嬉しかった。

    細かい文章までは覚えていないのに、ぽつぽつと頭に情景が浮かぶシーンがいくつもあります。
    どこが、とは言えないけど私の好きな本です。

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    2014年08月05日
  • 旅のはじまり

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    旅先で出会った人間の男の子ケンと、黒ねこのサンゴロウが宝探しをする物語です。ポイントは2人が宝探しをしていく中で、2人の仲もどんどん深まっていくところです。

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    2013年02月21日
  • アイヴォリー

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    劇的な出来事が起こることもなく、静かで淡々と描かれる薄い色の世界なのに、
    なぜかとても惹かれた。やさしくてきれいで、どこか浮世離れしたお話。
    生まれ変わること、消えてなくなること、幽霊の姿のままあり続けること……。
    思い出したいのかな。忘れたいのかな。それでも、恋をした。

    アイヴォリー・ホワイト。絵の具の中の一色。

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    2013年02月17日