あらすじ
『幽霊になってしまってからは、アイヴォリーのほうが美月よりずっと私らしい気がする。どうしてかわからないけど。もしかしてわたしは、美月という貝殻に間違って閉じ込められたアイヴォリー、だったのかもしれない。』 墓場に住む、幽霊になったばかりの女の子「アイヴォリー」は、ある日少年と出会います。
生きている人間に自分の姿は見えないはずなのに…。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
小学生の頃読んだ本。
当時、もう少し上の年齢向けだったので読むのに時間がかかったものの、それでもわからない!もう読まなくていいや!と思うことのなかった、思い出の一冊
復刊ドットコムから出ると知った時はとても嬉しかった。
細かい文章までは覚えていないのに、ぽつぽつと頭に情景が浮かぶシーンがいくつもあります。
どこが、とは言えないけど私の好きな本です。
Posted by ブクログ
劇的な出来事が起こることもなく、静かで淡々と描かれる薄い色の世界なのに、
なぜかとても惹かれた。やさしくてきれいで、どこか浮世離れしたお話。
生まれ変わること、消えてなくなること、幽霊の姿のままあり続けること……。
思い出したいのかな。忘れたいのかな。それでも、恋をした。
アイヴォリー・ホワイト。絵の具の中の一色。