森村たまきのレビュー一覧

  • がんばれ、ジーヴス

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    ネタバレ

    本書は『ウースター家の掟』の続編なのでそちらをよんでない方はそちらから読んだほうが楽しめるかもしれない。

    相変わらず他人の結婚問題のゴタゴタに巻き込まれて大騒ぎする安定のおもしろさ。

    ジーヴスがいない間がひどく寂しかったといって落ち込んだり喜んだりするバーティーが何箇所かみられるので、よっぽどジーヴスが必要なんだろうなというのがわかるし、ジーヴスもなんやかんやでバーティーのもとがいいんだなってのもわかるのでこのコンビが好きな私にはそこだけでも結構楽しめた。

    他にジーヴスたちは出てこない短編が三つ収録されている。

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    2019年05月22日
  • ウースター家の掟

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    ダリア叔母さんのところのアナトールや雑誌の資金のためにウシ型クリーマーを奪い取りたい。そして二組のカップルの結婚を成立させたい。そのために今回もバーティーが騒動に巻き込まれる。
    ジーヴスはどうにかしてバーティーを世界一周旅行に連れ出したいけどバーティーは行きたくないというバトル(?)もあり。

    今回も次から次に展開がめまぐるしく変わるので楽しく読めた。

    最後は気持ちのいい終わり方。
    ちゃんとバーティー愛されてるんだね、よかった。

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    2018年12月11日
  • ウースター家の掟

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    「シャーデンフロイデ」(リチャード・H.スミス)の中で紹介されていたので読んでみたくなった小説。P.G.ウッドハウスは 1900年代に活躍したイリギスのユーモア作家で、この「ウースター家の掟」は 1938年の出版、貴族青年バティ・ウースターと執事ジーブスが活躍するジーブス・シリーズの一冊。翻訳は国書刊行会からウッドハウス・コレクションとして 2005年から刊行されている。

    いかにもイギリス人好みの皮肉が効いた文章と、森村たまきの時代がかった訳文が絶妙で、およそ一日のできごととは思えないほどあれやこれやが詰めこまれた傑作エンターテイメント。機会があれば、他のジーブスものも読んでみよう

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    2018年06月20日
  • それゆけ、ジーヴス

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    笑えて心が和むので疲れてる時に読みたいこのシリーズ。

    今回はジーヴスとバーティーが出会った時の話や、ジーヴスの視点で語られる話などがあって良かった。

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    2018年03月06日
  • 比類なきジーヴス

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    古きよきイギリスのユーモア小説ですね。のんびりと楽しませてもらいました。
    今ではありたきりにみえる3人組ですが、キャラはしっかり立っています。恐らく発刊当時は新鮮だったのではないでしょうか。それが後世にも引き継がれ、様々な物語に影響を及ぼしたのではないかとおもいます。黒後家の給仕・ヘンリーを思わせるところもあります。
    たまの休みに、コーヒーを片手に家で楽しむ。そんな感じの本でした。

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    2017年10月30日
  • よしきた、ジーヴス

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    時系列(原著刊行順)でシリーズ挑戦中。第5作目。
    「《英文学史上もっとも滑稽な数十ページ》といわれたキテレツ表彰式」の帯の言葉に、あの女子校での(バーティにとっての)悪夢を思い浮かべ、期待ぱつぱつで読み始めたところ……あら、のっけからバーティとジーヴスの間に不穏な空気。
    バーティったらそんなに強気でだいじょうぶ?
    あ、言ったそばからまた自ら誤解を招くような言葉を!行動を!
    ……んもう、バーティのおバカさん♡

    絡みに絡んだ(バーティが絡めた、も含む)2組の恋と、ダリア叔母さんのお悩み。アナトールの辞意まで飛び出して、事態はますます悪化の一途。
    最後にすべての厄介ごとに収拾をつけるのはもちろん

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    2017年10月28日
  • でかした、ジーヴス!

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    時系列(原著刊行順)にシリーズ挑戦中、第3作目。短編集なのに400ページ近くあるよ……となかなか手に取れず。んが、気合いを入れて読み始めたら、いやぁ今回も愉快愉快!「気合い」なんて言葉とは無縁の、ジーヴスワールド!バーティが飛び込んだり巻き込まれたりする数々の騒動と、慇懃(時折、その後に無礼と続く)な態度と言葉でもって最善の解決策を提示するジーヴス。パターンではあるものの、バーティの若主人気質ののほほんとした空気感のおかげで、いつ読んでも和やかに楽しめる。今回のお気に入りは「ジョージ伯父さんの小春日和」。いつも体調の悪い伯父さんもやるときゃやるね♡

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    2017年10月02日
  • それゆけ、ジーヴス

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    時系列(原著刊行順)に読みたいので、シリーズ2冊目はこちらに。正確には冒頭話「ジーヴス登場」~5話までが「比類なき・・」の前だけど。金のハートの持ち主バーティは、ニューヨークだってロンドンだって、どこだろうと厄介な人たちと事件に巻き込まれたり飛び込んだり。だけど何といってもこの巻は、シリーズ唯一のジーヴス視点の「バーティー考えを改める」がいっとう楽しい。コミック版のジーヴスのあのドS全開のお顔を思い出し、くすくすプププにやにやが止まらない(笑)雇用主とは馬のごときもので調教が必要だそうで……おおぅ、ジーヴス恐るべし。

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    2017年10月02日
  • 比類なきジーヴス

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    コミカライズでハマったので原作を読んでみるチャレンジ。18の章は2つくらいでひとつのエピソードとなっており、短編集?長編?と不思議な構成。訳者あとがきに「本来短編小説として書かれたものを編集、加筆して長編小説の体裁にしたもの」とあり、ほうほうなるほど、と。帯に書かれているような「抱腹絶倒」モノというよりは、じわじわーっと面白くてクスクス笑ってしまう読み心地。少しばかりおバカだけど愛すべきご主人様・バーティの語り口とも相まって、ほのぼのユーモアといった感。恋多きお騒がせ男ビンゴと友達でいられるバーティもすごいけれど、彼に運命を感じたロージーがもしかして一番すごいのかも。

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    2017年10月02日
  • 比類なきジーヴス

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    シャーロック・ホームズものと同時代の作品らしいが、今でも充分通用する読み物だ。
    ネットで紹介されているものを偶然見つけて、読んでみたのだが、確かに面白い。
    主人公バーティーのみせる引用なんかは、英米知識人の教養があるとさらに奥深い意味合いを汲み取れるのだろうが、いかんせん平均的日本人の教養を持つ自分には、さっぱりわからないことだらけで、そこが唯一本書を楽しめない部分である。
    執事のジーヴスが様々な問題を、時にはブラックなユーモア交えて解決していくという話の進行は、「謎解きはディナーのあとで」を思わせるものがある。もっともこちらの方が100年ほど前に創られているのだが。

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    2016年04月19日
  • よしきた、ジーヴス

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    ジーヴスシリーズでは初の長編。
    短編で起こるような事件を長編にしてるので、中だるみやしつこさを感じてしまう人もいるかもしれないですが、気楽に読めてくすっと笑えるし私は楽しめました。とはいっても途中で一旦休んじゃったんですけどね…。
    最後はバーティーがいつもよりちょっと大変な目に合いましたがまぁ丸く収まったということで。
    ジーヴスはそういう腹黒いとこもあるけど、ぜひともうちにも一人いてほしい。

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    2015年01月12日
  • 比類なきジーヴス

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    やっぱりこの主従が好きだ。
    漫画版や、文春文庫の『ジーヴズの事件簿』とかぶってるものがだいたいなので、それらを先に読んでる人はあまり新鮮味はないかもしれない。
    けどこのドタバタと緩い感じのユーモアがくすっと笑わせてくれて癒やされる。

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    2014年11月04日
  • 比類なきジーヴス

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    英国ユーモアってこういうのか、と言いたくなるような、このおバカさんっぷり。
    執事・ジーヴスがスーパーなのか、主人・バーティがおバカさん過ぎるのか…
    なんてことのない出来事がなぜか大騒動に。
    テンポのよさと場面設定の変化のバランスがよく、あくせくしないで読み進められる。
    がつがつハマりこんで読む、というより、ちょっとした息抜きに暢気に読む、という、ゆるゆるな感じで読める。
    文春版もでているが、国書の森村さんの訳が個人的には好み☆

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    2014年08月02日
  • でかした、ジーヴス!

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    ジーヴスシリーズの短編集。
    くすっと笑える話がそろってます。
    頭脳明晰なジーヴスと、お騒がせなウースター家の面々のやりとりは、いつだって秀逸ですね。

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    2014年06月07日
  • 比類なきジーヴス

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    お金持ちだけど、愛すべきおバカさんな主人公バーティーと、どこをとっても完全無欠な天才執事ジーヴスの物語。静穏な暮らしを望むバーティーですが、そのお人よしが災いしてか、恋愛体質の親友や、何かと口うるさい伯母、愉快な双子などが次々とトラブルを運んできます(笑)そのトラブルひとつひとつは本当にくだらなく些細な事ですが、その可笑しさが愉快でいいです!読めば読むほど好きになり、今度は何が起こるの?と最後までわくわくしながら読めます。もうおしまいだ!と思われるトラブルも、最後はあっさり綺麗にジーヴスが解決してくれます。
    日本人には馴染みのない比喩や引用なども一部ありますが、話が理解できないほどではないです

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    2013年09月13日
  • ウースター家の掟

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    バーティーは頑張りすぎ。バーティーが頑張れば頑張るほど、張り切れば張り切るほど、事態はひどい方向に。もちろんそれが読者の望むところだけど。
    バーティーのおかげでちんぷんかんぷんになっていることが多いが、古典的な英文学作品からの引用が随所にみられるのもこのシリーズの面白いところ。

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    2013年09月09日
  • ウースター家の掟

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    トラブルに巻き込まれ、有能な執事ジーヴスの助けで乗り越えてゆく、というお決まりの展開をたどる長編。ただしおもしろい。

    要所要所でくすくす笑いながら、今回はやけに激しくトラブルに見舞われるバーティーがかわいそうに・・・・
    でも最後、バーティーはちゃんと愛されていたんだということが分かり、なんだかほっとするやら嬉しいやら。感動の締めくくりでした。

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    2013年07月21日
  • ジーヴスと朝のよろこび

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    お馴染みジーヴスものの長編。仮面舞踏会の場を想像するとおかしい。でもやっぱりこのシリーズは短編の方が好きだな。

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    2013年01月14日
  • それゆけ、ジーヴス

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    とにかく最初の願望通りのハッピーエンド、というのではなく、現状とりうる最高の策で大団円という流れなので、気持ちよく読み終われました。
    原文との比較はしていないので無責任なことは言えませんが、こちらの本の訳文は他本よりユーモアを文脈に即して日本語に引き付けている(ので読みやすい)ように感じました。

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    2012年09月15日
  • それゆけ、ジーヴス

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    ちょっと間抜けな有閑紳士バーティに、次々と難題が降りかかる。一生懸命やればやるほどドツボにはまるバーティー、しかし万事休すと思われた瞬間に、従僕(本書では執事)ジーブスが鮮やかな手並みで解決する。長短編とりまぜたシリーズの一冊で、本国では百年のベストセラー。書かれた時期がミステリ黄金時代と重なっているため、時代背景に心地よい懐かしさがある。
    最初読んだときはどうということもないと思ったが、水戸黄門的ワンパターンと、独特の牧歌的な雰囲気にひかれて、立て続けに何冊も読んでしまった。今後も読みそうだ。順番に読んだ方がシリーズキャラクターなどわかりやすいが、わからなくても全然大丈夫。

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    2012年08月31日